私が大好きな吉祥寺にある名曲喫茶バロックが今年の12月末(30日が最終影響日)に閉店する、この日は最後の思い出として訪問した
閉店するのは店主の中村幸子さんがご高齢なこと、オーディオ装置がもう維持不可能なことが原因であり、そのニュースが雑誌などで明らかになると、常連さんなどから多くの問い合わせがあったのでしょう、11月末に「閉店1か月前に寄せて」という店主のご子息の中村達雄氏によるエッセーがホームページにアップされた
そこには閉店に至る経緯、ご子息が後を継がない理由、他に後を継ぐにふさわしい人が見つからなかったことなどが詳細に記載してあった、これを読むと閉店も仕方ないなと思う
この日は12時半くらいに到着、店内に入ると平日の昼間なのにほぼ満席状態、前回訪問した時も既に閉店のニュースが知れ渡った後のためか混雑していたが、今回はそれ以上だ、名残惜しいと思う昔の常連さんたちが訪問しているのでしょう、若い人や女性客も見られた
これだけの混雑になると接客対応も大変になるためか、この日は若い女性が一人、注文を取ったり、飲み物を運んだり、会計をしていた、店主のお孫さんかアルバイトか
この日は名残を惜しみ、いつもと同じように2時間近く滞在した、滞在中にかかっていたのはベートーヴェンの大フーガ、フランクのヴァイオリン・ソナタ、モーツアルトのクラリネット協奏曲、ブラームスの交響曲1番であった、どれもお客さんのリクエストのようだが好きな曲ばかりだったのはうれしかった
私がこの店に気づき、通い始めたのは定年退職してからのわずかな期間だ、しかし、毎回ここに来るたびに、この店のすばらしさを実感してきた、こんなに居心地の良い店はまれだ、私の中での名曲喫茶の最高峰と言っても過言ではない、本当に楽しませてもらった、私の脳裏にはこの店での経験が永久に焼き付いて残ることでしょう
帰り際に店主に挨拶と思ったが、忙しくててんてこ舞いのご様子なので、心の中でお別れの挨拶をして店を後にした
















































