「立川志らく独演会〜落語大河ドラマ〜」 に行ってきた、平日、19時開演、終演20時、場所は銀座ブロッサム中央会館、900席くらいあるホールだ、1階席は満席、2階席に空席が目立った
出演/立川志らく
演目/「鮑のし」「一文惜しみ」「火焔太鼓」「妾馬」
立川志らくは1963年8月生まれ、1985年10月立川談志に入門し、1988年二つ目昇進、1995年真打昇進、現在弟子18人をかかえる落語家、テレビにもよく出演しており有名人であろう
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演目
「鮑(あわび)のし」
- 「のし」とは、「のしアワビ」を略した言葉、 アワビを薄く長くはぎ、引き伸ばして乾かしたもの、 もともと貴重品な上に日持ちもよくて栄養価も高い「のしアワビ」は古来より「不老長寿の印」として重宝されてきた、 「鮑のし」は、「のしアワビ」を巡る、間抜けな男(主に与太郎)が大家さんとの頓珍漢なやり取りで笑いを取る古典落語(上方由来、江戸落語)、祝いの席での勘違いや、アワビの由来にまつわる小咄がサゲ(オチ)に繋がるコミカルな演目
「一文惜しみ」
- 質屋の万右衛門は大変な吝嗇家、使い走りの初五郎に渡された祝いの銭が一文だったことに腹を立て、畳に投げつけた銭を顔にぶつけられ初五郎は額から流血する、大岡越前は、万右衛門にはお咎めなしとする一方、万右衛門が初五郎に商売の元手として五貫文を貸し与え、一日一文ずつ返済させるという奇妙なお裁きを下す、毎日返済に来る面倒さと名主立会いの礼金で、結局三日で音を上げた万右衛門は、初五郎に十両もの大金を払って示談にする、初五郎は一文惜しみから百倍の利益(十両)を手に入れる
「火焔太鼓」
- 商売下手な道具屋の甚兵衛が、埃をかぶった汚い太鼓を1分で仕入れてくると、汚いガラクタを買ってきたと、しっかり者の女房に呆れられるが、通りかかった侍が太鼓に気づき、お殿様が探している名品「火焔太鼓」ではないかと尋ね、 屋敷へ持っていくと、大名が非常に気に入り、300両もの高値で買い上げられた、 大金を持ち帰った甚兵衛に対し、女房が「次は半鐘(はんしょう=火の見櫓の鐘)を買ってきて」と言う、それに対し甚兵衛は「そんなものを買うと、おじゃん(火の用心の半鐘+失敗の意味)になる」と返す
「妾馬」
- 裏屋敷の孝行娘・おつるが赤井御門守に見初められて側室となり、お世継ぎを産んだことで、兄の八五郎がお屋敷に招かれる、 慣れない作法で失敗ばかりする八五郎に対し、殿様は気さくに接し、そのざっくばらんな態度を気に入る、 八五郎が酒に酔って妹の心配をしたり、都都逸を披露したりする場面は、笑いと涙を誘い 八五郎は殿様に気に入られ、家臣(石垣杢蔵源蟹成)に取り立てられて出世する
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鑑賞した感想
- 立川志らくの落語は初めてだけど、私が今まで何回か聞いた他の落語家の話し方に比べはるかに上手いと思った、最初にちょっとした時事ネタの雑談を入れ、その後スムーズに演目に入っていき、登場人物を演ずるその話し方が淀みなく、発音もはっきりしており、聞きやすい、さすがだと思った
- 今回志らくが主張していたのは、古典落語というのはすべて繋がっているという点だ、例えば、「居残り佐平次」の佐平次は、とある噺の若旦那が色々な体験をした結果、居残りを稼業にするようになったとか、居残りの客になる男が「芝浜」の主人公であったなどだ、つまり200席から300席あるとされている古典落語は一つの大河ドラマであったという考えである、この日の4つの演目もその一部であるとのことだが、わたしにはわからなかったのは勉強不足である
- 志らくは落語亡国論という本を書いているという、この日もその点を少し話していた、曰く、落語ファンは全国で20万人、そのうち関東は10万人くらいだろう、人口の何パーセントか? 自分はテレビのワイドショー「ひるおび」に出演して、コメンテーターで目立っているため、志らくが落語家だと思っている人は少ない、政治や経済は素人だが、そちらの発言を「ひるおび」やXですると100万人かそれ以上の人のアクセスがあるが、落語のことをXに書くと何千のアクセスしかない、という自虐ネタで笑いを取っていた
- テレビではリベラルを皮肉ったり批判する発言が目立ち、世間は自分を保守か軍国主義と思っているようだが、そうではない、ファンのなかにもそう誤解している人がおり、今日の2階席の空席は左派のファンが怒って来なくなったために生じたのだ、と言っていた、確かにそういうことはあるでしょうね
- 企業経営者でも芸能人でも自分の政治的立場を明らかにするのは顧客やファンを無くすことにつながるのでしないのが無難であろうが、最近は志らくのように自身の考えをはっきりと主張する人が増えたのは良いことだと思う、ただ、保守的なことを言う人はテレビや新聞などの既存メディアでは取り上げなかったり呼ばれないことの方が多い、新聞・テレビや学校はいまだに左翼の巣窟だ
- 既存メディアで保守言論人が発言の機会を与えられているのは意外にもラジオである、私はゴルフに行くときに毎回1時間以上、朝のAMラジオを聞くのだが、文化放送や日本放送の朝の番組には保守系・中道系のゲストスピーカーがよく出演されている、これは良いことだと思う、だんだんとこの傾向はテレビや新聞に浸透していき、左派の一方的な論説だけが垂れ流されるのを是正し、国民に多くのことを考えさせることに繋がってほしい、それがメディアの本来の役割で、右か左か、是か非かを判断するのはメディアではなく国民である
- この日の独演会のチケット代は3,900円であった、これだけの有名落語家にしてもこれだけしか取れないところにやはりこの業界の課題があるでしょう、志らくが落語亡国論を言うのも当たっているかもしれない、もっと高くしてもお客さんは来ると思うけど
- 古典落語も歌舞伎も文楽も演劇もストーリーはみんな知っているけど、ちゃんと楽しめるところに特徴がある、そのうえで自分なりに勉強して落語であれば単なるストーリーだけではなく、当時の文化・風習や時代背景などを踏まえた語りをしたり、最近の時事問題や話題と関連付けて話したり、わかりやすい発音をしたり、最後のオチにうまく持っていくのが噺家の腕なのであろう、最後のオチも噺手によってバリエーションがあるそうだ、ちょっとした工夫と勉強で笑いが取れる人が人気が出るのでしょうね、その辺の詳しいことはわからないけど
楽しめました







































































