めざすぞ!四感王 〜視力は失っても残った四感をフル稼働、前向きな人生をめざす〜

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全盲の管理人が、ある時は身障者への偏見や誤った認識を指摘、またある時は日々の喜びや小さな気づきなど綴ります。皆さん前向きでいきましょう!!

 この4年間で4度目となる、1ヶ月の入院生活を終えた父が、なんとか退院しました。


 そして今回の退院を機に、息子に遅れること8年。


 ついに父にも担当ケアマネさんがつくことになりました。


 今後は介護保険が下り次第、とりあえず訪問看護、往診、ヘルパーなどのお世話になることになりそうです。


 ここまでは、めでたしめでたし。……と言いたいところなのですが。


 同じ家の中で、親子二人が同時に「被介護生活」を送ることになるにあたり、私にはいくつか心配なことがあります。


 その一つが、玄関近くに設置してあるキーボックスです。


 私は8年前、基本的に家族からは介護してもらわないことになった時「これからオレは、どうやって生きていけばいいんだろう?」と、本気で途方に暮れました。


 しかし、ケアマネさんに知恵を借り、介護スタッフを少しずつ整えてもらい、なんとか生活を立て直していくことができました。


 その中で、めちゃくちゃ助かったものがあります。それがキーボックスです。


 当時の私は、平常時でも血圧の上が60台。


 インターホンが鳴る。


 ベッドから起き上がる。


 二階の自室から階段を降りる。


 玄関まで行って鍵を開ける。


 そして、また階段を上って自室に戻る。


 これだけのことが、私にとってはフルマラソン完走並みの苦行でした。


 ところが、キーボックスを設置してから、この問題が一気に解決しました。


 介護スタッフに暗証番号を伝えておけば、私が玄関まで行って鍵を開ける必要がない。


 全盲で起立性低血圧の私にとって、これは単なる便利グッズではありません。キーボックスは、私と福祉・医療関係者をつないでくれる「命綱」のような存在なのです。


 だからこそ、その大切な命綱に、いかに家族やその介護スタッフとはいえ、今になって便乗するのか……。


 まず、そこにモヤモヤしました。


 そして、もう一つ気になるのが鍵の管理です。


 そもそも私だって、赤の他人がうちの鍵を自由に使える状況には不安があります。


 だから、大事な鍵を無闇やたらと他人に預けているわけではありません。


 私の場合、基本的には定期的に訪問する担当者だけ。


 たとえ事業所の社長さんだろうが、ケアマネさんだろうが、必要がなければ暗証番号は教えません。


 第三者に暗証番号を教える必要が生じた場合は、まず私に判断を仰いでもらう。


 そういった約束事を文書にまとめ、事業所にも承認してもらった上で、責任を持って運用してもらっています。


 これが、全盲の私が最低限安心して、自宅の鍵を他人に預けるために作ってきた仕組みです。


 問題は、これを晴眼者である家族やその介護者がどこまで理解し、私のやり方に合わせてくれるのか。


 ここが、ちょっと心配なのです。


 うちの家族、面倒なこと、人を疑うこと、細かく管理すること……とにかく、あまり好きじゃないんですよね(笑)


 例えば、私の知らないところで鍵を紛失された。あるいは、ヘルパーさんが鍵を持ったまま買い物に出てしまった。


 ところが、その直後に私の担当者が訪ねてきた。さて、どうなるでしょう?


 結局、私が玄関まで行って鍵を開けることになるかもしれません。


 でも、それでは意味がないんです。


 私にとっては「鍵を誰が持っているのか」「誰に暗証番号を教えているのか」「担当者が変わったらどうするのか」といった細かい管理そのものが、生活を維持するために必要なことなのです。


 だから、こういうことはやはり「できない人間」のやり方を基準にして、それに乗っかる側が合わせる必要があるんじゃないかと思います。


 健常な人にとっては何でもないことでも、私にとっては生活そのものに関わることがありますから。


 そして、最後にもう一つ。


 以前、私と大喧嘩したヘルパーさんが、帰り際に嫌がらせで暗証番号を変更した……ということがありました。


 私は大変困りました。事業所の責任者にクレームを入れても「うちのヘルパーはそんなことはしない」の一点張り。


 結局、こちらの泣き寝入りでした。


 そんな経験もあるので、暗証番号の管理については、私はかなり慎重です。


 必要最低限の相手にしか教えない。担当者が変更になったら暗証番号も変更する。


 これは譲れません。


 父の介護が始まること自体は、もちろん歓迎すべきことだと思っています。


 ただ、父に介護サービスが入るからといって、私が8年間かけてようやく築いてきた「自分の介護生活」まで変えてしまう必要はありません。


 親子二人が同じ家で介護を受けることになったからこそ「お互いが安心して暮らすためにはどうすればよいのか」を、これから家族・両者の担当ケアマネさんで考えていかなければならないのだと思います。



 最後までお読みいただきありがとうございました。


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©️2026 Koichiro



 なんと! 週イチの外食パートナー・Kちゃんが、インフルエンザで急遽お休みになってしまいました。


 そこで、今回は久しぶりに社長さんと武蔵小山の「ラーメン専門 宮の森」さんに行ってきました。


 宮の森さんは、“二郎系×北海道ラーメン”をコンセプトにしたラーメン店です。


 店主さんが北海道出身なので、醤油・塩・味噌の3種類にこだわり、二郎系のスープに北海道らしい味噌・塩を合わせています。


 さて、この日は久々の晴天。しかも夏に戻ったかのような暑さ。絶好のラーメン日和だ(笑)


 武蔵小山駅近くの店舗は、入口は狭く段差もあり、車いすでの入店は難しいです。


 なので、車いすから降り、手引きされながら徒歩で席へ向かいました。


 カウンター8席のみの店内も熱気ムンムン。こりゃ、汗だく必至だな(笑)


 ただ、ランチ時にしては静か。お客さんは少ないようです。


 さて、注文注文。


 私は評判のよい「塩ラーメン」(1,000円)を麺量300gの「大盛」(150円)でいただくことにしました。


 先週「麺でる」さんの250gの麺を平らげるのがやっとだったので、今回は大盛にはしないつもりでしたが、宮の森さんのデフォルトは200g。満腹になるか微妙でしたので、結局大盛です。


 ちなみに「特製塩ラーメン」(1,250円)は、チャーシュー増し・生卵&バタートッピング付き。なんか北海道っぽいな、と興味を惹かれましたが、スープの味がわからなくなりそうなので今回はスルー。


 ということで、注文するものは決まりましたが、実は宮の森さんの注文システムがちと独特でして。


 食券を買ったり、店員さんに注文内容を告げたりといった、ラーメン店ではごく当たり前の所作が一切必要ないんです。


 では、どうやって注文するのかというと、席に着いたら、卓上の注文用紙上の必要事項に「⭕️」をつけていきます。


 ラーメンの種類から麺量、無料・有料トッピングの有無や量……。全て網羅したらお金を用意して待つ。すると店主さんが回収しにきて注文終了。


 この他にも、着丼後に共用の調味料コーナーからすりおろしニンニク、削り節、青がっぱ、辛子高菜などもセルフ方式で自由にいただけます。


 つまり、二郎系には不可欠な“コール”が一切必要ありません。コールは緊張するから苦手という人には好都合ですね。


 ということで、私は塩ラーメン大盛に加え、野菜&脂増しを追加。他は全てデフォルトにしました。


 この注文システムでコールの緊張からは解放されましたが、私の介助者である社長さんは私にヒアリングしながら自分の分も併せて2枚書かなければならないわけで、正直ちと面倒かな(苦笑)


 まあ、言った・言わないのトラブルは防げてよいですけれどね。


 そしてひと仕事終え、一段落して待つこと数分。





大盛塩ラーメン、キターーー!!





削り節のよい香りがしますね。セルフですりおろしニンニクも加えて……それではいただきます。


 まずはスープ。……うん、うまい! 塩味の二郎系は初めてではありませんが、この塩スープは他店のそれよりもまろやかで旨みが強く感じられます。塩味もさほど強くはないようです。もしかして、これも北海道方式?


 野菜は増しですが、量は他店のデフォルト程度。多くはありません。


 ちなみに、野菜・脂はプラス50円で増し増しにできるようです。


 野菜の上にはデフォルトの削り節と、増しにした背脂がたっぷり。削り節はやはり香りがよく、食欲をそそります。


 そして背脂。おぉっ、味がついてるぅ! 醤油系の味がついていて、野菜がとても美味しくいただけてしまいます。脂増しにしておいてよかった。


 野菜が少なめなので、箸はすぐに麺に到達。


 麺はもちろん、極太縮れワシワシ麺。しかしこの麺がうまい! 他の多くの二郎系とは明らかに味が違う。そしてこれが確実にうまいんです。何の味なんだろう? 小麦か? とにかくポイント高いよ。麺の味だけでもリピートする理由になるね。


 そして分厚いロールチャーシュー。これも神豚といえそう。


 ほぼ赤身のチャーシューは、脂身の少ない角煮のような味と食感。さらに、どこか中華料理を思わせる風味があり、私は五香粉(ウーシャンフェン)のような香りをしっかり感じました。


 気づけば、300gの麺もペロッと平らげていました。調味料としての味付き背脂と麺のうまさで、最後まで飽きることなくいただけました。


 スープも旨みが強く、しょっぱすぎない飲みやすさ。そこにすりおろしニンニクのパンチと削り節の魚介系の旨みが加わり、気づけば完飲寸前でした。


 普段は昼営業が14時終了のお店にはなかなか行けないんですが、この日はKちゃんがお休み。怪我の功名でした。しかし、武蔵小山は遠い……(苦笑)


 次回は醤油か味噌、または塩に生卵&バターの特製ラーメン……どれもよいなぁ。


 ラーメンは美味しく、メニューも豊富だし、これからも繁盛して長く続いてほしいお店ですね。


 ごちそうさまでした。



 最後までお読みいただきありがとうございました。


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©️2026 Koichiro




 祝! 今月も掲載! 「バリアフリー警察が行く旨い店」。


 新掲載記事は、8月に訪れた「麺や 美風」さん。


 麺や美風さんは、各種ラーメンから一品料理、お酒までメニュー豊富なラーメン店です。


 特に濃厚な鶏白湯スープは絶品! 店員さんも親切です。


 戸越銀座商店街にお越しの際はぜひお立ちよりください。


 ところで、私の週イチ食べ歩き生活も、まもなく2年。


 この間、たくさんのお店や、そのお店自慢のメニューと出会ってきました。


 しかし、嬉しい出会いがあればその逆、悲しいお別れと向き合わなければならない時もあります。


 今回は、この半年くらいの間に惜しくも閉店してしまったお店を三選、ご紹介します。


🍜 バラエティに富んだ家系ラーメン [豚骨醤油ラーメン 蒲田いっ家]

・ 2024年11月、1回訪問。


 うちにたまに臨時で来る訪問看護師さんお気に入り店として興味を持ち、訪問。


 岩海苔がたっぷりのった「煮干豚骨ラーメン」はけっこう美味しかったんですけどね。


 変わり種メニュー「ミルクラーメン」、どんなラーメンなのか確認する前に閉店してしまい悔やまれます。


 件の看護師さんもショックを受けていました(笑)


🍜 醤油ラーメンではトップクラスの味 [麺 ひしおのキセキ]

・ 2025年9月、1回訪問。


 「えぇぇぇぇぇっ!! なんであんなにうまいラーメン店が潰れちまうんだよぉぉぉぉぉ!?」


閉店を知った時は、そのひと言に尽きました。


 上質なだしの中に一筋の醤油。少しコクがあり、醤油の風味を前に出したタイプの「濃醇(黒醤油)らーめん」は私のうまい醤油ラーメンベスト3には間違いなくランクインしていました。


 もう一方の、優しい味わいの「淡麗(白醤油)らーめん」も早めに食しておくんだった。


 やはり自由が丘、それも駅近は賃料が高価なんでしょうね。それに反して、ラーメンはあのクオリティにしてはお値打ちだったし、採算が取れなかったか?


 ラーメン、それも醤油ラーメン一本で自由が丘で生き抜くのはハードモードな選択だった、とでもいうのだろうか?


🍚 腹ペコ野郎のオアシス [野郎めし 蒲田店]

・ 2024年10月、12月、2025年5月、3回訪問。


 腹ペコ野郎はみんな大好き野郎めし。特に安いわけでも、ご飯がお代わりできるわけでもないけど、満足度はトップクラス。


 デフォルトでも多めの豚生姜焼きやチキン南蛮の肉を1.5倍や2倍に増量し、400g級のめしで迎え撃つ。あの時は何物にも変え難い幸せでした。


 ただ、味付けが濃いめ、まさに野郎向け。メニューも少なく、ほとんど生姜焼きかチキン南蛮を食べる店というのもお客さんを選んでしまったか!?


 個人的にはなくなってしまいとても残念。


 外国人の店員さんもとても親切でしたしね。



 ということで、この厳しい飲食業界。どんな人気店も永遠に存続する保証はありません。


 後悔しないよう、気に入ったお店は今のうちに存分に通いましょう。


 そして、食べたいものを自由に食べられるのも、健康な身体あってこそ。


 私は自由に何でも、とはいきませんが、現状を長くキープできるよう、身体に気をつけながら、これからもたまの外食を楽しみます。



 最後までお読みいただきありがとうございました。


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 先週、自由が丘の「かんむり家」さんで少々食べ過ぎて苦しくなってしまい、しばらくラーメンは食べないと決めたのですが、翌週になったら無事元通り。今週はどこに行くべ? と悩んでいる自分がいました(笑)


 ということで、うちに来るヘルパーさんの一人がやたらと推す「自家製麺 麺でる 戸越公園店」さんへ。


 麺でるさんは、2000〜2010年代にかけて、テレビの散歩番組やグルメ番組で田園調布店が頻繁に紹介された、知る人ぞ知る二郎インスパイア系ラーメン店です。


 私も10年ほど前に一度だけ訪れましたが、一見さんは店長に認められるまで無料トッピング禁止という厳しめのお店でした。


 今回訪れた戸越公園店はそんなことはなく、優しいお店と聞いたので、行ってみることにしました。


 東急大井町線戸越公園駅近くにある、カウンター席のみの店舗は全面ガラス張り。食事中のお客さんがよく見えるそう。


 入口には軽く段差があり、さらに店内も狭いため、お客さんと接触しないよう慎重にその後ろを手引きされながら歩いて席まで移動しました。


 私は「ラーメン」(1,000円)の食券を購入。券売機に「小ラーメン」や「大ラーメン」などのボタンはなく、麺を増やしたい場合は「麺マシ券」で調整するようです。


 着丼を待つ間の店内に話し声はありません。店員さんの愛想も会話も必要最低限。ひたすらお客さんが麺を啜る「ズズッ」という音だけが聞こえます。


 腹ペコ漢(おとこ)がただ胃袋を満たすためだけに集い、ガチンコでラーメンと向き合い、丼を空にして去る。そんなラーメン漢どもの聖地、という印象が他店以上に強いです。


 そんな中、いよいよコールの時が。私は様子見も兼ね「ニンニク・ヤサイ・アブラ・削り節」と、ちょい控えめにコールしました。田園調布店なら怒られたかも?(笑)


 なお「ヤサイマシマシ」は受け付けていないようです。


 そしてついに……





ラーメン、キターーー!!





 うおぉぉぉ! このヤサイの山! 最近の二郎系でこの溢れんばかりの量は珍しいよ。ヘルパー・Kちゃんの第一声が「かき氷!!」なのも致し方ないか(笑)


 しかも、これでヤサイは“ちょいマシ”レベルなんでしょ? チョッチヤヴァイかも……。


 とりあえずいただきます。


 まずはスープをチェック……したかったのですが、ヤサイが多すぎてれんげを沈められん。まずはヤサイをやっつけるか。


 しかし、ひたすらヤサイを減らしていると、丼をのせた皿の上にヤサイがけっこうな量落ちているのに気づきました。この状態も久しぶりだなぁ。


 ヤサイが勿体ないので手でつまんで口に運んでいたら、アブラの塊に触っちゃったよぉ。背脂ごと落ちたってか。早くも手がベトベトだ(笑)


 ヤサイの一角には、オリジナルブレンドの自慢の削り節がかかっていて、これが美味しい。でも味変用なので、今はなるべく避けてヤサイを攻略。


 なかなか減らないヤサイに苦戦する中、ようやく箸が麺に到達しました。


 麺は自慢の自家製極太縮れワシワシ麺。一般的な二郎系のそれよりもひと回り太いように感じます。


 噛み応えが強く、小麦の風味も感じられる美味しい麺です。うん、いいねぇ〜、いいよぉ〜。


 しかし、ホントにこれで茹で前250g? いや、もっと多いんでない? これでデフォルトかよぉ? 麺マシしなくてマジでよかったよ。


 そして存在感抜群のチャーシュー。一枚しかないと思ったら、もう一枚は皿の上に落ちていました(笑)


 チャーシューは厚切りで脂身もあります。醤油の煮汁が染み込んだ赤身は適度な噛み応えがありながら柔らかく、脂身は口の中でスーッと溶けます。またも神豚発見!


 チャーシューといえば食事中、こんなシーンが。


 あるサラリーマンらしき男性客が去り際に満面の笑顔を店員さんに向けて


「チャーシューがとてもおいしかったです!」


と喜びを伝えました。


 するとそう言われた店員さんも黙って満面の笑みを返します。


 なんだか修羅の国に咲く一輪の花を見つけたような気分でした(笑) 最低限の会話と仕草のみのコミュニケーションから漢の優しさが伝わってくるなぁ。


 私は胃袋が限界に近づきつつも、なんとかヤサイ、麺を平らげました。これでやっとスープを堪能できるぞ。


 麺でるさんのスープは、豚の旨みと醤油のキレが効いた非乳化タイプ。二郎系の中ではかなりあっさり目で、しかも塩味も思ったほど強くありません。


 さらに削り節の風味も加わり、魚介の効いた豚醤油スープとしても楽しめました。


 お初のお店だったので、残さないで食べられるかビクビクしながらいただきましたが、麺・スープ・チャーシュー、どれも私好み。二郎系の中でも上位間違いなしの美味しさでしたので、もっとリラックスして味わいたかったですね。


 次回は何も増さずに真っ向勝負を挑みます。


 ごちそうさまでした。


 食後のホットコーヒーも美味く感じる、満足な一日になりました。



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 ヤツは私がリーダーを務めるバンドのメンバーだった。


 ヘヴィ・メタル寄りのハードロックバンドを目指すにあたり、ツインギター体制の片割れに転向した私の代わりに、ベース担当として加入したのが彼・YAZINだ。


 彼は相方ギタリストの中学時代の塾友達らしいが、私の5つ下、当時はまだ20代の割に老けていた。まるでどこかの会社の部長か、東武動物公園のカバ園長のような風貌の持ち主だった。


 つまり太っていた。160cm台の身長に対して体重80kg台。一時は100kgを超えたこともあるとか。


 イメージとしては、昔紅白歌合戦にも出た、ゲスの極み乙女の休日課長。あれをもっと太ったオッサンにデフォルメしたようなビジュアル。


 (オ、オレのバンドのビジュアルの平均点が……)


などとは少ししか思わなかったが(笑)、真面目でマメな性格だし、メンバーとはすぐに打ち解けたので、そのまま活動をともにした。


 唯一、ムカついたのは、私が彼をデブいじりすると、彼が自分よりもわずか1〜2kg体重の重い私に対し「オレの方が軽い」と鬼の首を獲ったようにマウントを取ったことだ。


 (いやいや、私はお前より10cm以上長身なんだが。身長との比率ならお前の方がデブだっつーの!)


……言わなかったが毎度イラッとした。


 そんなYAZINとも次第に疎遠になった。ライブを成功させてから、数名のメンバーのモチベーションが明らかに下がっていった。バンドから心が離れ、徐々にフェードアウトしていったわけだ。彼もその一人だった。


 彼と縁が切れてはや20年。最近になって、なぜかfacebookからのメールが頻繁に届くようになった。


 内容は「○○さんが近況をシェアしました」みたいな、利用再開を促すためのもののようだ。


 しかし、私がfacebookをやっていたのは、2012〜2013年、もう10年以上前だ。自己顕示欲マンたちの自慢大会に疲れ、早々と撤退したのだ。


 こんなメール、今さら見たところでfacebookなんかやらないっつーの。


 そのメールを見る限り、頻繁に投稿しているのはやはり当時から自己顕示欲の強かった面々だ。


 その中にYAZINがいた。


 とはいえ、今さら彼の近況には興味はないし、こちらから反応する気もない。昔、一時的に交わっていたお互いの人生は、この20年間で全く別の方向に進み続け、もはやお互い別世界の住人と言ってよいだろう。


 私は彼が夢中な音楽にはもう興味ないし、彼も病人で障害を抱えて生きる今の私には興味あるまい。


 私はいつも通り、メールを削除しようとした。


 しかし、そのメールに表示された彼の投稿内容に引っかかり、手を止めた。


彼はその日の午後も昔のメタルバンドのアルバムをBGMに聴きながら過ごしていた。…………4時間の人工透析を受けながら!!


 えぇぇぇっ!! YAZIN、人工透析が必要な身体になってたのかよぉぉぉ!?


 実は彼も糖尿病だったのか? それとも別の病気で腎臓を傷めたのか? 詳細は不明だが、一つ思い当たる節がある。


 彼は昔から少食だった。酒も一切飲まなかった。


 スタジオでのバンド練習後や、一緒にライブ観戦に行った後、よくメンバーで飲みに行ったが、彼は体型からは想像できないほど少食だった。


 酒に関しては自宅・最寄駅間の移動が車だから、と言っていたので毎回烏龍茶だったとしても、今思えば彼が何かを食べている姿も、酒を飲んでいる姿も全く思い出せないほどだ。


 もしかしたら当時すでに糖尿病で、食事制限を課せられていた、とでもいうのだろうか? もちろん、当時から糖尿病だったのかどうかは、今となっては知る由もない。


 その割にずっと太ってたけど(苦笑)


 20年も会っていない昔の仲間。今さら近況を知ったところで、何ができるわけでもない。それでも、彼が少しでも穏やかに過ごせていることを願わずにはいられない。


 私も他人のことをとやかく言える立場ではないか。今後はより一層、食事および体調の管理を怠らぬようにせねば。



 最後までお読みいただきありがとうございました。


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©️2026 Koichiro



 今週は、今何かと話題の東京・自由が丘の「かんむり家」さんに行って来ました。


 かんむり家さんは、先月オープンしたばかりの「横浜家系×九州豚骨」のハイブリッドを掲げる豚骨ラーメン店です。どんな味なのか楽しみ。


 自由が丘に到着し、お店を探し彷徨っていると、小雨が降ってきました。最近雨ばかりじゃねぇかコノヤロー。嫌になっちまうぜ。


 かんむり家さんの入口には低めの段差が1段あり、カウンター席も高め。私は車いすから降りて、手を引いてもらいながら歩いて入店しました。


 店内にはカウンター席以外に、四人掛けソファーテーブル席もあったので、そこに通していただきました。


 その後、いつも通り外に置きっぱなしの車いすを、ヘルパー・Kちゃんが雨に濡れないよう、畳んで屋根の下に移動させようと動きます。


 すると、店員さんが率先して車いすを畳み、余分なスペース少なめの店内の厨房脇に置いてくれました。とても助かります。ありがとうございます。


 さて、私はあらかじめ決めていた「醤油らーめん」(850円)を「麺大盛」(120円)で注文。それに「ライス」(200円)も追加しました。


 なお、おかわり自由のライスはラーメンとのセット価格で50円引きでした。でも、ライス単品で注文する人っているのかな?(笑)


 この日は半袖を後悔するほどの肌寒さだったのですが、店内もかなり冷房が効いていました。しかも私の席は冷風が直撃。思わずダウンが欲しくなりました(笑)


 まぁ、ラーメンを入れれば汗だくになるからと我慢して待つこと数分。





大盛醤油らーめん、キターーー!! 豚骨のにおいは控えめですね。上品そうな豚骨ラーメンです。


 それではいただきます。


 ……と、その前にKちゃんの「塩らーめん」(850円)のスープをひと口味見させてもらいます。


 ……おおっ! 確かに味付けは塩。しかしガッツリ豚骨が効いた濃厚なスープ。これはうまい!


 では、私の豚骨醤油は? ……同じスープだけど、味付けは確かに醤油だ。これもうまい!


 横浜家系×九州豚骨、どちらかというと九州豚骨寄りか? いや、ちょうど中間か? 実際は両者の良いトコ取りなんでしょうね。


 口当たりは濃厚でポタージュのような舌触り。豚骨の臭みが抑えられ、まるでチーズのような風味とコクすら感じるスープは、チーズリゾットのような味でもあります。


 麺は中太ストレート麺。麺だけ啜っている間は家系ラーメンを食している気分でもあります。なんだか不思議なラーメンだなぁ。


 ちなみに、塩は細麺、醤油は中太麺がデフォルトですが、それぞれ変更OKみたいです。


 ライスはツヤツヤしたきれいなご飯が盛られて到着。早速、卓上の青がっぱと豆板醤をのせて一気にかっ込む!


 再びラーメン丼に箸を戻し、トッピングのキクラゲやネギ、もやしとともに麺を攻略。


 そしてチャーシュー。噛み応えのある、昔ながらのラーメンにのっていたような煮豚です。


 ……と、ここで気づいてしまいました。麺、思ったより多いな。やべぇ。


 替え玉前提の九州豚骨ラーメンのイメージで最初から大盛にして、さらに家系ラーメンのイメージでライスもつけてしまいましたが、正直、今のオレにはどちらか一つで十分だったぜ。


 それでもなんとかスープ以外平らげ、貧乏性からライスをおかわり。少しでも元を取らねば(笑)





 2杯目のライスには、すりおろしニンニクと海苔をのせ、余ったスープをかけていただきました。


 これがリアルにチーズリゾットのようでうまい! しかし、腹はすでにパンパン。それどころか、米と麺が喉の奥に詰まったような苦しさ。お冷を飲んでも改善しないよぉぉぉ。





 結局、美味しいスープもほとんど飲めず、豚骨リゾットも少し残してしまいました。Kちゃんからの「細麺替え玉(120円)食べてみます?」という有難い提案もお断りし、退店までひたすら苦しみました。


 いやぁ、やっちまった。美味しかった思い出よりも、苦しかった思い出の方が強く残ってしまいましたね。反省です。


 これは近いうちにリベンジせねば。


 次はぜひ、塩らーめんを細麺でいただきます。


 ごちそうさまでした。



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©️2026 Koichiro




 週末、この週二度目の外食に武蔵小山の「ボニート・ボニート」さんへ行ってきました。


 実は今週の本命はこちらでしたが、私の都合とお店の営業時間が合わず、増回に。通院前にラーメン2杯かよぉ。やべぇぇぇ(笑)


 ボニート・ボニートさんは、高知県産のカツオを使った無化調の魚介系ラーメンが人気のお店です。


 ちなみに「ボニート」とは、スペイン語で「カツオ」という意味だそうです。


 武蔵小山パルム商店街の喧騒から離れた静かな通り沿いに、ひっそり佇むお店のドアを開けると、お年を召した店主が出てきました。どうやら老夫婦で切り盛りされているよう。


 入口には段差が三段ほどあり、車いすから降りて手引きされながら歩きました。


 すると、私たちが中に入るまで店主がドアを押さえてくれ、その後、車いすを道路の店舗寄りに移してくれました。店主、ぶっきらぼうでちょっと怖いかも?と思いましたが、根は優しそう。


 店内はカウンター10席。スツールも高めです。後ろには順番待ち用の椅子もあります。人気店なのが窺えます。


 さて、私は看板メニューの「正油あらびき」(1,100円)を「中盛」(150円)で注文しました。粗挽きの鰹節がたっぷり入った醤油ラーメンです。


 なお、中盛でも麺量は推定270gほどありそう。同行ヘルパー・Kちゃんも同じ中盛にしたら、店主に「食べられるかい?」と釘を刺されていました(笑)


 「大盛」に至っては360gもあるとか。二郎系以外でこの量は珍しいな。普段ならチャレンジするところですが、通院前なので中盛ストップです。


 老夫婦で切り盛りしているためか、店内はなんとなく時間がゆっくり流れているようなまったりムード。私たち以外のお客さんはいませんでしたが、やがて常連らしいおじいちゃんが一人で来店。つけ麺を注文しました。


 そのうち他にもお客さんが続けて来店し、いつの間にか満席に。これだからオレの“福の神説”は否定しようがないな(笑)


 さっきまで異空間のようだった店内が、ありふれたラーメン店の風景に変わりました。これはこれで落ち着きます。


 その後もまったり待っていると……





正油あらびき中盛、キターーー!! 私とKちゃん、同時に店主と女将からそれぞれ提供されました。





 うおぉぉぉっ! 鰹節の香りがプンプ〜ン。これは期待できそう。


 それではいただきます。


 まずはスープ。……う、うまいぜよ。予想通り濃厚なカツオの風味。しかもこれだけ濃いのにあくまでも上品。


 他店にも濃厚カツオラーメンは星の数ほどありますが、それらとはひと味違うと感じるのは、高知県産カツオだから? 無化調だから? 初めて魚介ラーメンと遭遇した時の(世の中にこんなにうまいラーメンがあったのか!)という感動を思い出します。


 意外だったのは、これだけ濃厚なのにさほど塩味を感じないこと。糖尿病の私は、塩分の代わりになるべく鰹節やレモンを使うようにしていますが、このラーメンも良質なカツオの旨みがあれば余計な調味料は必要ない、とでもいうのだろうか?


 これなら中高年もあまり罪悪感なく食べられそう。とにかく、通院前にこういう優しいスープは助かります。


 スープの中には粗挽きの鰹節もたくさん沈んでおり、最上級の風味と旨みにも納得。坂本龍馬も裸足で逃げ出すこと間違いなし。日本の夜明けは近いぜよ。


 麺は中太ちぢれ麺。やはり中盛とはいえ、けっこうな量です。





 麺はスープ……だけでなく、粗挽きの鰹節も持ち上げます。


 麺とともに口に入ってくるのはメンマ、白ネギ、貝割れ大根。


 メンマは大きめで柔らかく、食感も風味も筍に近いですね。私的には神メンマです。


 白ネギと貝割れ大根の辛味は、いい感じの気分転換。カツオの舌をリセットする担当。





 そしてドーーーンと登場! 極厚の煮豚。これがとにかくうまい!


 煮汁がしっかり染み込んだ豚は、赤身は噛み応えはありながらとても柔らかく、口の中でほろほろ解けます。


 赤身と赤身をつなぐ脂は一瞬で溶け、ふたたび次の赤身にかぶりついている。この作業、豚がなくなるまでやめられんぜよ。


 これも間違いなく神豚です。神豚認定。


 煮豚のボリューム、中盛麺、二郎系でもないのに、私はかなり腹パンになっていました。次回は並盛でも十分かも。


 最後にれんげで底に残った粗挽き鰹節を拾いながらスープも完飲。とても美味しかったです。


 Kちゃんも無事完食。店主から「食べ切ったねぇ」と声をかけられていました(笑)


 席を立つ際も店主は


「(足が不自由で)大変だな」

「俺にできることはあるか?」


と、ぶっきらぼうに私たちを気遣ってくれました。


 お店を出る時もドアを押さえてくれ、見送りまでしてくれました。不器用だけど優しい、高倉健のような店主でした(笑)


 いやぁ、地域に密着した美味しくて優しい名店でしたね。ぜひまた時間を合わせて伺いたいです。


 高齢の店主と女将、なにかと大変でしょうが、ぜひこれからもお元気にお店を続けてほしいものです。


 ごちそうさまでした。



 最後までお読みいただきありがとうございました。


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©️2026 Koichiro




 最近、品川区の武蔵小山が熱いんですよ。


 武蔵小山といえば武蔵小山商店街パルム。昔から夕方の報道番組なんかの、買い物客にインタビューするシーンのロケ地はかなりの確率でこのアーケード商店街でした。


 都内にも歯抜け商店街やゴースト商店街が増加する中、今時珍しい賑わう地域密着型商店街です。


 実は、このエリアに気になるお店が次々に出現しているんです。鰹だしとか、鶏と貝だしとか、塩や味噌の二郎とか……って、ラーメン屋ばかりじゃねぇか(笑)


 そんなわけで武蔵小山商店街パルムへ。あらためて歩いてみると、飲食店、コーヒーショップだけでもかなりの軒数あるねぇ。


 駅を降りてすぐにアーケード街になるので、雨の日も利用しやすそう。


 さて、今回の目的地「ラーメン家 がんぐろ」さんは、店名からもおわかりの通り家系ラーメン店。それも、かの有名な「せたが屋」グループが手掛ける、家系ラーメンをベースにした「家系風」ラーメン店です。


 せたが屋さんには一度しか行ったことありませんが、TOKIOのラーメン企画も手伝っていた有名店。どんなラーメンなのか楽しみ。


 パルム商店街の中ほどにあるお店に到着すると、豚骨スープのにおいが漂ってきます。


 しかしそれは、強烈な豚骨臭ではなく、豚骨ラーメンにハマって博多まで食べ歩きに行った20年前を懐かしく思い出す優しい豚骨スープのにおいだ。


 店内はなんと! バリアフリー対応。外国人店員さんが奥のテーブル席を勧めてくれました。


 入口はフラット。カウンター席と壁の間の通路は狭いですが、私の介助用車いすならなんとかOK。テーブル席に車いすごと着けました。


 ただし、幅のある自走用車いす、電動車いすでは厳しいかもしれません。


 さあ、私はオーソドックスに「ラーメン」(900円)を「大盛」(150円)で注文。まずは基本の味を知らなきゃね。


 それに、やはり家系に来たらこれ。「ライス」(150円)。


 いやぁ、二郎系以外のラーメンは実に6週間ぶりだよ。なんか新鮮(笑)





 大盛ラーメン、キターーー!! 美味しそうなにおい。


 それではいただきます。





 まずはスープ。……う、うまいっ! ゲンコツだけで炊いてからロース骨と鶏ガラを時間差で大量投入したというスープは、濃厚だけどクセが少ない豚骨スープ。そこにキレのある醤油が自己主張してくるよう。せたが屋さんのイメージから、舌にかすかな魚介のニュアンスも感じられました。


 濃厚な豚骨醤油だけど、典型的な家系よりもせたが屋さんらしい上品さ・飲みやすさを狙ったラーメンという感じ。豚骨スープは臭いから家系は苦手、という女性でもこれなら気に入るんじゃないかな?


 麺は中太ストレート麺。北海道産小麦を使った麺は、家系としてはやや細め。しかし、食感はしっかりツル・モチしてスープも絡む。


 チャーシューもデフォルトで2枚。豚モモと豚バラ、2種類のっていて嬉しい。


 モモはしっかりした噛み応え、バラは柔らかく、それぞれ違った食感が楽しめます。どちらも煮汁を纏っていないのに芯まで煮汁が染み込んでいます。バラには燻したスモーキーな風味もありました。


 パリパリの海苔は3枚もあり、全てスープに浸し、ライスを巻いていただきました。


 そして残ったライスには、卓上の無添加刻みニンニクをのせ、スープをかけて雑炊風に。これがまたよく合う。神コーディネート? ガチでうまい! おすすめです。


 最後に残ったスープにも、無添加刻みニンニクと無添加すりおろし生姜を少量落としたら……なんと! いつもしょっぱくて残す家系ラーメンのスープを、あまりのうまさから飲み干してしまいました。


 家系らしく塩味は強いのですが、なんとなく飲めそうなギリギリの塩味なんですよ。通院前なのにやべぇぇぇ。


 いやぁ、美味しかった。私としてはこれまでいただいた家系の中でもかなり上位に食い込むこと間違いなし。メニューも豊富だし、こりゃリピート必至だわな。


 ちなみに店名の「がんくろ」は、コロナ禍の赤字を「がん」ばって「くろ」字にするという意味も込められているそうです。懐かしのガングロギャルじゃなかったのね(笑)



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©️2026 Koichiro


 コーヒーショップというと、私はスタバやタリーズがお気に入りなんですが、近くになければドトールやベローチェも利用します。


 先日、約10年ぶりにベローチェを利用しました。物価高の昨今、さすがに“1杯180円で美味しいコーヒーを……”とはいきませんでしたが、それでもコーヒーショップ界隈でコスパはピカイチ。


 それ以上に、他店と比べて長時間のんびり居座ってもなんとなく許されそうなまったりムードは10年前のままで嬉しくなりました。


 だからなのか、私の体感上昔からベローチェが近所のシニアの集会所になっていることが多いような気がします。


 その日も店内は、世間話で賑わうオバアチャンたちが大半を占めていました。


 そんな中でコーヒーを飲んでいると、私はあることを思い出しました。


(ベローチェに来るオバアチャンって、コーヒーゼリー注文しすぎじゃね?)


 以前から疑問だったんですよ。ベローチェでふとオバアチャングループに目をやると、高確率でテーブルのトレーにはコーヒーゼリーの浅い器が密集している。


 また、コーヒーを買おうとレジに並んでいると、目の前にはオバアチャングループ。(まさか……!?)と思っていると、やはりみんな仲良くコーヒーゼリーを注文。


 実際、その日も店内を見渡すと、コーヒーゼリー率高めだったそうです(笑)


 これじゃまるでドラえもんとどら焼き、キン肉マンと牛丼、坂東英二とゆで卵、オバアチャンとコーヒーゼリー……状態じゃないか!?


 一体なぜなんだ!?


 私は理由を想像しました。それは、


「オレにとってのクリームソーダみたいなものかな?」


 この歳になってまずクリームソーダなんて飲みたいとは思いませんが、たまに昭和レトロな喫茶店のメニューにクリームソーダがあるとトキメキます。


 つまり、私にとってのクリームソーダもオバアチャンのコーヒーゼリーも同じ。


 若い頃に流行し、誰もが憧れたハイカラグルメ。もしかしたら、食べたくても高価だったり、都会に行かないと食べられなかったりと、なかなか手が出なかったかもしれない。あの頃の興奮が蘇り、気づいたら「コーヒーゼリー」と注文してしまうのではないか?


 そこでchatGPTに聞いてみました。その回答は……


* 甘いものは食べたいけど、ケーキほど重くない

→ ダイエット意識してる? 胃もたれ回避?


* 年齢的にゼリー系が食べやすい

→ 柔らかい? 歯がなくても食べられる? これが本命か?(笑)


 トキメキよりも現実的な理由でした(笑)



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©️2026 Koichiro



 最近、妹から「上半身(の体型)、元に戻ってきたね」と言われてしまいました……。現在、絶賛食事内容見直し中です(苦笑)


 そんな中、以前から気になっていた品川区の「のスた・凛 本店」さんへ。


 のスたさんは、二郎系ラーメンを提供するお店らしいのですが、それ以外でも……いや、むしろそれ以外の個性的なメニューの数々が目を引くお店です。


 例えば、二郎系とはイメージが全く異なる「細麺・塩」。なんと「第25回 TRYラーメン大賞 2024-2025」の「TRY名店部門・しお」で第1位を獲得したんだとか。最新の「第26回」でも堂々の第4位。これは一度食べるしかない!


 また「カルデラ」や「テンカオ」など、名前からはどんなラーメンなのか全く想像できない奇抜な限定メニューも飛び出すんだとか。


 つまり、あえてひと言で表すなら“二郎系+店主が自由に手掛ける創作ラーメン研究所”。そんな感じでしょうか?


 さて、数十年ぶりに降り立ったのは、最寄りの東急大井町線・下神明駅。


 小学生の頃、そろばんの検定試験会場がこの近くの高校だったため、何度か来たことがあります。


 当時は階段しかない小さな駅でしたが、今ではエスカレーター、エレベーター、障害者用トイレとバッチリバリアフリー対応駅になっていました。


 これは今だからこそわかる有り難みです。


 お店は駅の近くにありましたが、なんと! “ここだ!”と判断できる看板などが一切ありません。


 窓越しに中を覗いてもいまいちよくわからないそう。かろうじてグルメサイトか何かにつながるQRコードが貼ってありましたが、お初だと敷居が高く感じそう。お客さんを篩にかけている、とでもいうのだろうか?


 それでもおかまいなしにドアを開け、車いすごと突っ込むKちゃん。頼もしすぎる(笑)


 店内はカウンター10席のみ。車いすのまま入口から入り、座席手前まで行けますが、椅子は高い固定スツールなので、移る必要があります。


 さあ、食券食券。ところがのスたさん、ある程度決まったメニューはあるものの、実際にその中のどれをいただけるのかは当日になってみないとわからないという、なんともギャンブル要素の強いお店なんです。


 私はぜひ噂の「細麺・塩」をいただいてみたかったのですが、残念ながらこの日のメニューリストにはなし。ガックシ〜。


 その代わり「太麺・醤油」(1,300円)があったのでそれにしました。いわゆる二郎インスパイア系、のスたさんの最も代表的メニューの一つです。


 食券を出すと、先に「ニンニク入れますか?」と尋ねられました。私はもちろん「Yes」。


 ちなみに、ヤサイマシマシなどのコールはないようです。おそらく店主さんが考える完成形で提供されるのでしょう。


 お冷はステンレス製タンブラーで提供。お洒落だなあ。これで喉を潤しながら着丼を待ちます。


 なお、のスたさん、店内ルールがちと厳しめです。


・ 完成料理以外の写真撮影不可

・ 店内でのスマホ通話不可

・ スマホをいじりながらの食事不可


まぁ、どれも常識の範囲内ではありますが、こういうお店は初めて。妙に緊張するぜ。


 しかも悪いことに私たち、揃って黒いラーメンTシャツを着てます。特にKちゃんなんて、他店の従業員用Tシャツですからね。


 すると、もしかしたらライバル店のスパイだと怪しまれたのか、店員さんの視線が突き刺さるような気がしました(笑)


 実際、着丼を待つ間、フロア担当店員さんがずっとこちらを注視していたらしいですから。


 個人的には、スパイならわざわざラーメン店の従業員Tシャツは着ないと思いますが(笑)


 調理は一人の店員さんが全て行っており、やや時間がかかっている模様。


 そんな中、待っていると……





太麺・醤油、キターーー!!





 それではいただきます。


 まずはヤサイ。もやしとキャベツはデフォルトでも量は十分あります。


 炒めてあるからなのか、醤油系のたれがかかっているからなのか、とても香ばしいです。


 ニンニクはすりおろしタイプ。早々にヤサイにも絡みついてきます。


 スープは甘みを感じる豚骨強めの優しいスープではなく、キレのある濃いめの豚醤油系。塩分と豚の旨みがガツンとくる、パンチのあるスープです。


 表面に浮いた油が麺を最後まで熱々にキープ。これを飲んだら唇が油テカテカだよ。


 麺は細いうどんのような、自家製の極太ストレート麺。コシがあり小麦の旨みを感じて美味しい。噛むとプツンと切れる感触も気持ちよいです。


 ただ、デフォルトにしてはかなりの量です。私の体感で250〜300g、またはそれ以上ありそう。


 店頭に看板はないし、デフォルトでこのヤサイと麺の量。きっと試しにフラッと入ってくるお客さんよりも、最初から二郎系ファンをターゲットに決め撃ちするラーメン店なんでしょう。


 そして出ました! チャーシュー。かなり厚い。


 赤身はしっかり噛み応えがありますが、噛むと肉の繊維がほろほろ解けます。脂身も口の中で溶けるほど柔らかく、よく煮込まれた美味しいチャーシューです。


 例えるなら、ビーフシチューの牛肉の塊。その豚版か?


 私はこの時点でかなり満腹、スープ以外をなんとか平らげられるかどうかという状態。そこにKちゃんから「チャーシュー、1枚食べます?」と申し出を受けました。


 いやぁ……うれピーけどマジで腹パン……本当はいらないけど、こんな美味しいチャーシューを残すのは罪のような気がする。頑張っていただきました。なお、さすがにヤサイは辞退しました(苦笑)


 気づけば、先月の誕生日記念ランチから5週連続で二郎っぽいラーメンを食してしまいました。食事内容見直しどころじゃねぇや(苦笑)


 私はスープを残して、それ以外を完食。Kちゃんはスープとヤサイを残して、それ以外を完食しました。ごちそうさまでした。


 お店を出る頃にはスパイ容疑も晴れたからなのか、二人の店員さんも笑顔で見送ってくれました。誤解が晴れてよかった(笑)


 そうです、私はただのラーメン好きの身障者ですから(笑)


 次はぜひ、細麺・塩をいただきにくるぜ。



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©️2026 Koichiro