めざすぞ!四感王 〜視力は失っても残った四感をフル稼働、前向きな人生をめざす〜

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全盲の管理人が、ある時は身障者への偏見や誤った認識を指摘、またある時は日々の喜びや小さな気づきなど綴ります。皆さん前向きでいきましょう!!

【プロローグ】


 8年前、病気をきっかけに血圧が低下し、長い距離を歩くことが難しくなりました。


 そんな身体に徐々に慣れつつ、本格的なリハビリを開始。


 それは週に2回、腕を引いてもらいながら杖をつき、1時間ひたすら近所を歩くだけ。


 果たして今年前期の成果は?


【2025年実績】


 まずは参考までに、前年同期の実績をどうぞ。


【2025年 リハビリ1-6月期歩行距離】


1月  3,140m

2月  2,390m

3月  3,060m

4月  9,870m

5月  10,940m

6月  11,380m

計  40,780m(40.78km)

ひと月あたり  6.8km


 週2回歩くようになった4月からひと月あたり10kmをコンスタントに歩行できるまで回復しました。


【2026年実績】


 では、あらためまして今年の実績は?


【2026年 リハビリ1-6月期歩行距離】


1月  12,430m

2月  14,100m

3月  17,500m

4月  16,320m

5月  14,070m

6月  14,180m

計  88,600m(88.6km。前年同期比 約2.17倍)

ひと月あたり  14.76km


【感想】


 よかった〜。昨年に比べ、各月確実に歩ける距離が増えました。


 原因は、


・ 体調が安定。不調で歩けない日が減った。

・ 昨年よりも短時間の休憩で疲労が回復。

・ 休憩を挟めば時間内は歩き続けられるようになった。


 昨年から大きく体力増進したとか、一度に歩ける距離が飛躍的に伸びたとかは残念ながらなく、ただ歩くことに身体が慣れただけのように思われます。


 飛躍的な回復は難しいかもしれません。それでも、一歩一歩積み重ねれば、今より少しでも前に進めると信じて、限界ギリギリまで挑戦していきます。


 今年の目標歩行距離は、年間168(14/月)kmにしました。これなら現時点で達成率52.7%。ちょうどいい感じがする。


【エピローグ】


 ここまで順調に距離を伸ばしてきましたが、問題は次の四半期。


 理由はもちろん猛暑。私は体質上、汗を大量にかき、体内の水分を失うと一気に血圧が下がり、歩行が困難になってしまうからです。


 目標達成も大事ですが、身体を壊さないよう、無理せず頑張ります。



 最後までお読みいただきありがとうございました。


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©️2026 Koichiro



 私は主に木曜日に外食するのですが、今年は木曜日に雨が降ることが多いような気がします。昨年は晴天ばかりだったと思うんだけどなぁ。


 2ヶ月ぶりの家系ラーメン「麺屋 旭」さんへ向かったのもそんな雨の木曜日です。この時期でも雨天だと寒いし、車いす上で傘を差すのも面倒くせぇ〜。


 麺屋旭さんは、2ヶ月前に訪れた蒲田の人気家系「横浜家系ラーメン 大輝家」さんの直系店です。“ガチ家系”の系譜で、しっかり濃厚系。


 大輝家さんはお気に入りなので、旭さんにも期待できそう。


 台風襲来前の激しい雨の中、お店に到着。店内に入る前からいい感じの豚骨スープのにおいが漂ってきます。


 入口は理想的なスロープ状態。車いす向きですが、店内が狭いため車いすでの入店は難しそう。カウンターテーブルも高いので、いずれにしても座席への移動が必要です。


 さて、私はお初なので、オーソドックスに「ラーメン」(中盛・1,000円)にしました。ひとまず偵察……のつもり(笑)


 それに、大輝家さん直系ならこれも頼まねば。「ライス食べ放題」(100円)もね。


 ……えっ? どうせライスで満腹になるんだから、ラーメンは「並」(900円)で十分だろうって? わかってます、わかってますが、いざ現場に来るとついラーメンもガッツリいきたくなってしまうんです。そして、お店を出る時に後悔するんです。多分ね(苦笑)


 お店を守る店員さんは二人とも外国人。日本人顔負けのテキパキした仕事ぶりです。


 そうこうしていると……





中盛ラーメン、キターーー!!





ライス1杯目は「裏がっぱ」で。青がっぱと辛子高菜、油揚げなどを和えたご飯のお供のようです。





 役者は揃った! それではいただきます。


 まずはスープを。……おっ、甘みを感じる濃厚豚骨テイスト。かなりオレ好みの味だ。豚骨+醤油+鶏油の一体感が強いです。サラッとした口当たりなのに、舌には濃厚なこくが残ります。


 他の家系のスープに比べてしょっぱくないのも嬉しい。やはり大輝家さんの味に近いですね。どちらも好きですが、強いて選ぶなら私は旭さんかな。


 ここで一旦、丼から離れ、茶碗の裏がっぱライスをかっ込む! これはうまい。辛いですが、後から甘みが押し寄せてくる不思議な味。これはいいねぇ。うん、いいよぉ。


 ライスを平らげたら、あらためてラーメンを攻略だ。次は麺。


 麺は酒井製麺の中太ストレート。王道の家系麺です。たまに麺に紛れてほうれん草も一緒に口に入ってきます。


 チャーシューは燻製系で香り強め。焼肉を食べているかのような風味が個性的です。2枚もあるのも嬉しい。


 ここで手で海苔に触れて枚数を確認。よし、3枚あるな。再度ライスへ。2杯目は豚骨スープに浸した海苔を巻いて口に運ぶ! やはり家系の海苔はこうして食さないとダメな気がする(笑)


 またまた丼に戻り、しばらくはラーメンに没頭。スープがうまいので中盛の麺も減りが早い。


 ここで意外にもいい仕事していたのがネギ。薄くではなく小さい塊状に切っているのか、食感がよく口直しにぴったりでした。





 さあ、ラーメンをスープ以外平らげたところで3杯目のライスへ。1杯目で気に入った裏がっぱリターンズ。それにマヨネーズを控えめにかけて食べ……いや、飲む!


 先ほどよりも少しまろやかで食べやすいや。ただ、やはりオレにとってメシにマヨはタブーかな? カロリーヤバいよなぁ(苦笑)


 ぼちぼちお腹が苦しくなったので、ライスは3杯でストップ。スープはもったいないのでもう少し飲んどくか。


 結局、家系ラーメンでは飲んだことないくらいスープも飲んでフィニッシュ。やはり美味しいスープでした。


 ご馳走様でした。


 麺屋旭さん、スープが気に入ったし、それ以外も悪くない。それに裏がっぱはなかなかのヒットでした。全体的にコスパもよいし、今後家系では最優先で来ることになりそうです。


 豚骨スープの甘みと裏がっぱの絶妙な辛味が恋しくなったら、また来ようっと。



 最後までお読みいただきありがとうございました。


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©️2026 Koichiro




 地元の町の一角。毎朝、そこを通りかかると鯛焼きの……いや、鯛を焼く香ばしい匂いが漂い、思わず自転車のペダルを漕ぐ足が止まるといいます。


 しかもそこは、ラーメン店らしい。鯛のラーメン!? 気になって夜しか眠れん。


 ということで、力道山のお墓がある池上本門寺でお馴染みの東京・池上にある鯛ラーメン専門店「ラーメン晃煇」さんへ。池上では「鯛ラーメンのお店」で通じる有名店なんだそうです。


 最寄りの東急池上線池上駅は、私が全盲になった後にリニューアルされ、現在は綺麗な駅兼商業施設になりました。


 町の飲食店の新陳代謝も激しく、私の知らないお店が増えました。ラーメン晃煇さんもそんな風景の一つです。


 私たちは14時30分の昼営業終了少し前に、滑り込むように到着。


 カウンター6席のみの小さなお店ですが、なんと! 入口には小さな段差こそあれ車いすでも前輪を少々上げ、そのまま後輪も押し込めれば入店可能でした。


 おまけに、カウンターテーブルも低く、椅子も可動のため車いすのまま着席。介助者がちょい頑張ってくれたらほぼバリアフリーですね。


 ということで我らバリアフリー警察、三連続バリアフリー店舗確保!(笑)


 しかもラーメン晃煇さん、店主さんが物腰柔らかで、接客が超丁寧な優しいお店です。


 同行者のKちゃん曰く、領収書をくれる時も「お食事中すみません」とひと声かけてくれたり、私の“目が見えませんマーク”を見て、なにかと気遣ってくれたりしていたのだとか。思わず涙がちょちょ切れますって。


 さて、店内に入った時からずっと鯛の匂いが気になって仕方なかったよ。早く食したい!


 私は「鯛ラーメン」(950円)にしました。「鯛味噌ラーメン」や「辛い鯛ラーメン」も気になりますが、やはり最初は王道チョイスしかないよなぁ。


 なお、せっかくなので「大盛」(100円)です。さらに「鯛のほぐし身ご飯」(200円)も追加。これは締めで大化けしそうな予感。


 ラーメンを待つ間も相変わらず生の鯛の匂いも焼いた鯛の匂いも漂ってきます。まるで料亭か寿司屋にいるかのようです。鯵や秋刀魚の匂いもよいですが、さすがは高級魚・鯛、どこか上品な匂いです。これがラーメンに? 楽しみしかない。





 大盛鯛ラーメン、キターーー!! なんと! 特製ではないのにチャーシュー、鶏団子2個、鯛のほぐし身までトッピング。すごいサービス精神だ。脇役の野菜が彩りまで演出してくれています。





 鯛のほぐし身ご飯もひと足遅れて到着。店主さんから食べ方の説明を受け、いざいただきます。





 よしっ、まずはスープだ。……うぉぉぉっ! ガチで鯛だ! しかも濃い! 煮干し以外の魚を謳うラーメンで、ここまで濃厚な魚そのものの風味を感じるスープとはお目にかかったことはないかも。もうこの時点でリピート確定!


 特徴は、一般的な真鯛だしの清湯ではなく、白濁した濃厚な鯛白湯スープ。鯛の旨みを前面に押し出しています。鯛の身、骨、皮の全ての部位から抽出したかのような、鯛全体の旨みを味わえるスープですね。


 麺はつる・もち食感のストレート麺。鯛だしスープを纏ったせいか、麺からも鯛風味を感じるような気がしました。


 チャーシューは意外にも昔ながらの中華そばのチャーシューを思い出す王道テイスト。柔らかくうまい。


 鶏団子には細かく砕いた軟骨入り。こういうの、白湯系スープに合うんだよなぁ。


 そして名脇役の口直しトリオ。紫玉ねぎ、貝割れ大根、白ネギ。


 特に紫玉ねぎのソフトな辛味も、白湯系スープによく合います。


 そしてまさかの鯛のほぐし身。スープだけでなく、身そのものでも鯛を味わわせてくれるとは恐れ入りました。


 この内容で千円以下とは驚きだわ。ラーメン晃煇さん、末永く続いてほしい一軒です。


 さて、スープ以外一通りいただいたら、いよいよ締めへ。鯛のほぐし身ご飯にスープをかけて鯛雑炊だ。





 麺を大盛りにしたので、スープの残量がギリギリでしたね。スープをメインで味わうなら、大盛は避けた方がよいと思います。


 こちらの雑炊の鯛のほぐし身の方が、ラーメンのそれよりも大きく、プリプリしています。鯛の旨みとほのかな甘みに、大海を泳ぐ鯛焼き君も嫉妬すること間違いなし。これはうまい。注文してよかった。


 白胡麻の風味、貝割れ大根の苦味もちょうどよいアクセント。何かを足しても引いてもダメだこりゃ。


 その証拠に、私はわさびも好きなので少量加えましたが、せっかくの鯛の風味の邪魔でしたので、使わない方がよいかもしれません。


 最後に、ラーメン丼にわずかに残ったスープも完飲。中に少しだけ残ったほぐし身を飲み込み、これで本当に完食。


 いやぁ、大満足な一杯でした。こりゃ、早めに鯛味噌ラーメン、辛い鯛ラーメンも体験せねば。つけ麺も水餃子も気になるぜ。


 ご馳走様でした。


 あらためて考えたら、焼いた鯛の身を食したことって、これまでの人生、数えるほどしか……いや、実際あったっけ?


 昔は鯛のお頭付きなんていったら、お祝いのご馳走の代名詞だったけどね。


 それが今や、一杯のラーメンでガチで味わえてしまうとは。


 今日のガチンコ勝負、鯛の圧勝(笑)



 最後までお読みいただきありがとうございました。


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©️2026 Koichiro




 祝! 今月も掲載! 「バリアフリー警察が行く旨い店」。


 新掲載記事は、5月に訪れた「食事処 井戸屋」さん。


 井戸屋さんは「京浜蒲田商店街の良心」「ザ・定食屋さん」などともいわれる、今時珍しい昔ながらの庶民派食堂です。


 京急蒲田駅から羽田空港へ向かう方、羽田空港から蒲田方面へお越しの方、ぜひご利用ください。


 ところで、皆さん思い出に残る飲食店はありますか? 私にはあります。それも三軒も。


 最近、そんな話がしたくてたまりません。


◇◇◇◇◇◇◇◇


 人は歳をとると、豪華な料理よりも思い出の味を語るようになるようです。


 私も五十代になった今「人生で一番旨かった店は?」と聞かれれば、ミシュラン掲載店でも高級旅館でもなく、大学時代を過ごした静岡県三島市文教町の三軒の食堂を挙げます。


 長谷川食堂、デリシャス、そしてナゴー。


 いずれも30年以上前に通った店ですが、今でも鮮明に思い出せます。しかも、そのベスト3が一箇所に連なって存在していたのだから、今考えると贅沢な住宅街でした。


 ところが不思議なことに、これらの店についてネットで検索しても、ほとんど情報が出てきません。今の時代なら「デカ盛り店」だの「学生御用達」だのとSNSで話題になっていたはず。しかし、当時はそんな時代ではありませんでした。


 雑誌の取材を受けるわけでもなく、グルメサイトに掲載されるわけでもない。ただ毎日そこにあり、学生たちの胃袋を満たし続けていました。


 だからこそ、こういう店は検索に引っかかりにくいです。


 店がなくなれば記録も消える。残るのは、通った人間の記憶だけなのです。


 まずは長谷川食堂。


 店主は魔女のような雰囲気のお婆さんでした。決して愛想が悪いわけではないけれど、とにかく寡黙。注文を取り、黙々と料理を作り、学生たちに食べさせる。そんな店でした。


 客層はほぼ男子学生。女子学生の姿はほとんど見た記憶がありません。


 理由は簡単。量が異常だったからです。


 メニューはそれほど多くありません。野菜炒め定食、唐揚げ定食など、学生向けの定番が中心。しかし、どれを頼んでも量が凄かった。


 初めて野菜炒め定食を注文した時のことは今でも覚えています。運ばれてきた皿を見て、一瞬、嫌がらせか冗談かと思いました。野菜炒めが山になっていたのです。


 漫画のような盛り付けでした。「これ、本当に一人前か?」そう思ったものです。


 しかし、周囲の日大生たちは平然と食べています。私も必死になって食べました。そして気づけば、いつの間にかそれが当たり前になっていました。


 それで値段は500円以下。今では考えられません。もはやボランティアですね。


 さらに忘れられないのが、氷イチゴです。たしか50円でした。


 値段だけでも驚きですが、さらに驚くのはその大きさでした。目の前に現れた高さ30cm近くまで盛られた氷の山。


 こちらも最初は冗談かと思いました。「50円のかき氷がこんな大きいわけがない」そう思いました。


 しかし、長谷川食堂では、それが普通でした。今ならSNSで話題になるレベルでしょう。


 一度、店舗兼住宅を建て替えたことがありました。普通の新しい家になったので、「ああ、食堂はやめてしまうのか」と思いました。


 しかし、玄関ドアに見覚えのある暖簾がかけられているのを見た時は、なんだか妙に嬉しかったのを覚えています。


 次はデリシャス。


 こちらの主人もまた物静かな男でした。


 厨房で黙々と鍋を振り、フライを揚げる。余計なことは喋らない。下手したら、嫌々料理しているかのようにも見えました。そんな姿には哀愁すら漂っていましたね。


 しかし、料理は雄弁でした。味付けは濃いめ。とにかくご飯が進みます。塩分制限を課せられた今の私に食べられるメニューは、多分ないな(笑)


 人気メニューはチャーハンと唐揚げのセット、通称「チャーから」。男子学生には絶大な支持を誇っていました。


 こちらも客の大半は男子でした。女子学生が入れない店ではありません。ですが、量と味の濃さが、自然と男子学生を集めていたように思います。


 ある日、男子二人、女子二人の四人グループで訪れたことがあります。どうやらチキンカツがヤバいらしい、というので、話のネタにと全員がチキンカツ定食を注文しました。


 しかし、運ばれてきたチキンカツを見た時は、全員が絶句しましたね。誰もが(やっちまった……)という顔をしていましたから。


 B5ノートほどの大きさのチキンカツは、しっかり厚みもあります。恐らく誰もが後悔したでしょう。


 私はなんとか完食しましたが、女子二人は半分以上残していました。彼女たちから「もったいないから、食べてくれない?」とすすめられましたが、さすがの私も自分の分だけで精一杯でした。


 無理もありません。あれは若い男子の胃袋を基準に作られた料理でした。


 値段は650円。当時のデリシャスで最も高価なメニューだった記憶があります。今なら最低倍額はしますよね。


 最後はナゴー。


 店主は愛想のよいおっちゃん。長谷川食堂やデリシャスとは対照的な存在でした。


 店内に入ると、壁一面に短冊メニューが並んでいます。100種類はあったのではないでしょうか。


 定食、丼物、麺類、カレー、炒飯。とにかく何でもあります。今日は何を食べようか? 迷う時間すら楽しみでした。


 しかも、何を頼んでもうまい。メニューの多い店は当たり外れがあるものですが、ナゴーにはそれがありませんでした。


 私のお気に入りは肉炒丼。甘辛い味付けで炒めた大判で肉厚の豚ロースが何枚ものっています。今思えば、かなり贅沢な丼でした。


 ところが店のおっちゃんに聞くと「あれはあまり人気がないんだよ」と言います。信じられませんでした。私にとっては最高の一杯でしたから。


 今思うと、肉炒丼を肴にビールを飲みながら、おっちゃんとたわいもない雑談を交わしたかったなぁ。残念ながら、学生の私にそんな発想はありませんでした……。


 世の中には高級店も名店も数多くあります。しかし、人生を振り返った時、本当に心に残るのは、毎日のように通ったこういう店なのかもしれません。


 長谷川食堂のお婆さんは今どうしているのだろう?


 デリシャスの主人は、最後まで黙々とフライを揚げ続けたのだろうか?


 ナゴーのおっちゃんは、相変わらず笑顔で注文を取っていただろうか?


 もう三軒とも姿を消してしまったようです。それでも私の中では、今も営業中なんです。


 文教町のあの通りを歩けば、野菜炒めの匂いがして、巨大なチキンカツが揚がり、壁一面の短冊メニューが揺れています。


 学生だった頃の私は、今日もまた腹を空かせながら、その三軒のどこへ入ろうか迷っています。


 検索しても出てこない。


 地図にも残っていない。


 だからこそ、絶対に忘れたくない。


 けれど、あの頃あの店で腹いっぱい食べた学生たちの記憶の中には、きっと今も変わらず存在しているのです。



 最後までお読みいただきありがとうございました。


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©️2026 Koichiro




 暑い! しばらく涼しかったけど、また暑い!


 ということで、今週はいつもより早い時間に出発。目指すは東京・蒲田の「旨辛タンメン 荒木屋」さん。辛いものをいただいて汗をかき、体の中からリフレッシュします。


 荒木屋さんは、もともと「蒙古タンメン中本(以下:中本) 蒲田店」さんの店長だった荒木氏が独立して、2015年に開業したお店で、中本のノウハウをパク……いえ、中本系の流れを汲む旨辛タンメンのお店です。


 とはいえ、開店当初から多くのファンを獲得している荒木屋さん。本家よりもこちらの味が好きだという常連客も多い。


 約10年ぶりの訪問でしたが、お店の前には相変わらず順番待ちの旨辛ジャンキーたちが待機。というか、すでにオレもジャンキー予備軍?(笑)


 ドアのない入口は段差なしも同然(?) しかも入り口そばにはテーブル席。おおっ、まさかのほぼバリアフリー環境! 二週連続バリアフリー店舗確保(笑) もちろんその席に通していただきました。


 入口は開けっぱなしですが、店内はエアコンの風が心地よい。その風が唐辛子や油の香ばしい匂いを運んできます。久々に蘇る刺激的で危険な記憶。


 私は看板メニューの「味噌麻婆麺」(850円)を「麺特大」(100円)で、さらに「麻婆大盛」(50円)で注文。


 実は、ネットでメニューと価格を調べた時、どう考えても数年前のデータだろうという安い価格しかヒットしなかったのですが、それがまさかの最新情報だったとは。ビックラこきました。荒木屋さん、このご時世、相当頑張ってますね。


 ちなみに「味噌麻婆麺」は辛さ5で、中本の「蒙古タンメン」にそっくり。なお、他のメニューも名前こそ違いますが、ラインナップや中身はどれもよく似ています。中本ファンなら“ニヤリ”必至。


 私は過去、中本のグランドメニューは全ていただきましたので、辛さにはそこそこ耐性はあるつもりですが、最近は味に関わらずラーメンを食すとお腹が緩くなるので、今日は手堅くいきます。


 そして待つこと数分。





味噌麻婆麺・麺特大&麻婆大盛、キターーー!!


 想像したほど丼はデカくないな。それではいただきます。





 まずは辛さチェックを兼ねてスープをひと口……あれ? あまり辛く……やっぱり辛ぇー!! けっこう辛い。今の私には、美味しくいただけるギリギリの辛さかな?


 確かに蒙古タンメンもこんな味と辛さだった気がする。


 それよりも、スープに溶け出した野菜の旨みが想像以上ですよ。思わず辛さを忘れてれんげが進みます。


 例えるなら、自宅で作った寄せ鍋を平らげた後、残ったスープを辛くして締めのラーメンを作った感じか。これはうまい。でも辛い。……そうか、だから「旨辛」なのか。





 麺はやや細めのツル・もち食感。スープの辛さに負けない存在感があります。


 野菜も白菜、キャベツを中心にたっぷり。木耳の食感はよいアクセントになってます。


 それにしても、野菜のボリュームに驚きました。デフォルトなのに丼の中身がなくなるまで、常に箸に引っかかってきましたから。外食先でいただくラーメンでこれだけの野菜が摂れると嬉しいですね。


 ちなみに、野菜は炒めたてのシャキシャキ野菜が追加できるらしいですよ。


 辛さと熱さに翻弄されながら麺を啜って……グォフォッグォフォッ! おっと、油断するとすぐにむせてしまう。水、水っと。


 麺と野菜が減ってきた頃、ようやく麻婆豆腐を感じるように。これこれ、これが最大の特徴であり、この味噌麻婆麺の顔だよね。


 辛さに何度もむせながら、最後に残った豆腐ひとかけを完食。そのままもうひと口、もうひと口、とスープもかなり飲んでフィニッシュ。とても美味しかったです。ご馳走様でした。


 食事を終えて外に出ると、入口にはすでに「準備中」の札が。え〜っ!? まだ13時前だぜ? 閉店は14時のはずだけど?


 ああ、そうか。麺切れ次第終了ってか。あぶねー。早めに来てよかったよ。


 いやぁ、久々の旨辛系でしたが、やはりうまかったです。これでオレも立派な旨辛ジャンキー(笑)


 本当は「北極」相当の一番辛いメニューをいただこうかと思いましたが、今日のところはこれで正解でした。


 なぜなら、辛いながらも最後まで美味しくいただけましたからね。


 それに帰宅後、すぐにトイレ行きでしたし。間に合ってよかった(笑)



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©️2026 Koichiro




 ラーメンはラーメンでも、今回はいつもとは少し違う外出です。


 いつも私のブログやSNSをチェックしてくれている“謎のお友達”が、以前から気になっていたという“可愛い煮干し”に会いに行きます(笑)


 ということで、東京・蒲田の「麺屋 にぼじ」さんへ。ラーメン店の中では断トツでリピートしているお店です。


 とはいえ、まだ介助経験の浅い彼女。エレベーター乗降、電車乗車時のスロープの依頼方法、車内での注意点、ラーメン店への入り方から着席、注文まで確認事項は盛りだくさん。


 そこで、普段お世話になっているヘルパーさんたちのやり方を思い出しながら、一緒に実践しましたが、目立った問題はなし。


 特にラーメン店到着後は驚くほどスムーズ。初めてとは思えない介助ぶりでした。こりゃ、相当教え方がよかったな(笑)


 私は予定通り「塩煮干し油そば」(950円)にしました。“さっぱり”好きのお友達も同じです。


 なお、自由に選べる麺量は、同一料金内最大の300g。今回は別料金で増量の400gは自重。いつも完食後に苦しんでますから。さすがに学習しました(苦笑)


 到着時にはお客さん一人の店内。それが、私たちの後から続々押し寄せ、あっという間に満席に。“福の神”ぶりは健在だ(笑)





 塩煮干し油そば300g・ヤサイ・アブラマシ、キターーー!! 300gでもすごい量感!


 あとで画像をChatGPTに説明させたところ、見た目もなかなか鮮やからしい。アブラ・マウンテンの頂上に横たわる煮干し様がいい感じです。


 ちなみに、実際にはこれに加え、チャーシュー+2枚と味玉もいただきました。


 というのも、お友達が極度の少食でして、同じメニューを100g・ヤサイ少なめで注文したのです。


 ところが、麺量100g時のみサービス提供される味玉が苦手。


 さらに、もともとかなりの偏食家で肉類も一切ダメ。仕方なく? ありがたく? 両方とも私がいただいちゃいました。


 もちろん、私がご馳走しましたので、彼女は損はしていませんよ(笑)


 さあ、それではいただきます。


 まずは、前回の失敗を踏まえて、丼の中身をよく混ぜるべし! かえしを麺や具全体に絡めるべし!


 ……ありゃ? 量が多すぎてうまく混ぜられん。仕方ない、なるべく底の方にある麺から食うか。


 硬めに茹でられたつるつる食感の極太ワシワシ麺に絡むのは、適度な塩味のかえし。しょっぱすぎずいい感じ。これなら塩分制限を課せられた私が完食してもセーフかな? (←多分ヤバい・笑)


 そのシンプルな味付けに煮干しパウダー、カリカリ煮干し、背脂、そして大葉の豊かな風味が加わり、この油そばを形作ります。


 前回の「背脂醤油油そば」のパンチの効いた濃厚な醤油テイストに対し、こちらは大葉の香りとともに、煮干しの旨みを味わうさっぱりテイスト。どちらも美味しいですが、にぼじさんのメイン食材の煮干しを堪能できる、この塩煮干し油そばの方が、今日のところは勝利かな?


 香ばしく噛み応えのあるチャーシューは4枚もあるからガンガン食うぜ(笑)


 煮卵はやや味濃いめ。にぼじさんの味玉とはお初ですが、期待通りうまい。


 ひたすら食べ進め、今回はかえしと麺、具をバランスよく完食。しかも、最後まで美味しくいただけた上、食後は理想的な満腹状態。言うことなし! やはり私には麺量300gがベストみたいです。


 お友達も麺量100gの同油そばをほぼ同時に完食。偏食家なので口に合ったか心配しましたが、麺もトッピングも味付けも「美味しかった」そうです。


 わずか100gの麺も、硬めの極太麺ゆえ想像以上にお腹に溜まったみたいですね。


 中でも“可愛い煮干し”との初対面に感激していました。期待に沿えてよかった。


 その後、はま寿司さんに移動し、カフェ感覚でまったり。


 二人とも満腹なので、ポテトフライを肴にお酒とお茶を少々。おしゃべりメインで楽しく過ごしました。


 しかし、回転寿司店に来て寿司をいただかなかったのは初めてだ(笑)


 まあ、たまにはいいかな?



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©️2026 Koichiro


 うわぁぁぁぁ!!

 マジかよぉぉぉぉ!!

 なんでぇぇぇぇ!?


 まさかのバッドエンド。しかもこんなに早く……。


 このたび、5年間メインで私の生活を支えてくれていたヘルパー事業所さんから、サービス提供終了を言い渡されてしまいました。


 理由はもちろんこれ↓↓↓


◇「小松菜で崩れた信用」

https://ameblo.jp/4kanou/entry-12967494043.html


 はぁ……。


 簡単に振り返りますと……


1. 私が買い物支援担当ヘルパー・X氏に不満を表明し、担当変更を求めた。


2. 管理者は謝罪し、後任探しも進めていた。


3. その後、複数のヘルパーさんから聞いた話によると、X氏が強い精神的ダメージを受け、休職することになった。


4. 社長が「病人が出た以上、この利用者との関係継続は難しい」と判断したようだ。


5. 事業所全体の撤退が決まった。


 私はサービス内容に不満を持ち、担当変更を求めました。それ自体は利用者として認められている行為です。


 実際、管理者はなんとか私の意向に沿えるよう、調整してくれていたみたいなんです。


 一方で、X氏はそれを非常に重く受け止めてしまい、その結果として体調を崩したらしい。


 おそらく、社長としては、責任の有無を判断したというより、経営上のリスク管理の判断をしたのだと思います。


 社長からすると、また同じようなことが起きたら困るという発想だったのかもしれません。


 だから「私を罰した」というより「関係継続は無理と判断した」という方が近そうです。


 とはいえ、私の立場からすると後味は悪いですよね。


 担当変更を求めた結果、


・ 担当者が休職

・ 事業所が撤退


という結末になったわけですから。


 ただ、今でも私が正当な苦情を言う権利まで放棄すべきだったとは思えないんです。


 もし利用者が「担当者が傷つくかもしれないから何も言えない」となったら、サービスの問題点は永遠に表に出てきません。


 今回の出来事は「私が悪者だったから起きた」というより、「私とX氏、そして事業所の対応が噛み合わず、最終的に関係が壊れてしまった」という出来事として見るのが一番実態に近いように思います。


 とはいえ、サービス提供終了と言われた時は、さすがにショックだったし、複雑な思いでした。


 やはりオレが悪かったのかな? 最悪、訴えられるのかな? とまで思いました。


 しかし、私が思うに今回の件、休職のきっかけの一つになった可能性までは否定しませんが、直接の原因になったとはとても思えません。


 なぜなら、心の病はいくつもの要因が重なって起きるものだからです。


 また、反応の大きさには個人差があります。


 でもねぇ……わかりますよ。X氏の気持ちも、社長の判断も。それでも……感情が追いつかないんですよ。


 一時期は週2回の買い物支援、一週間の昼・夕のサービスほぼ全てでお世話になっていた事業所だったのになぁ。


 各曜日担当のヘルパーさんたちとは、それぞれうまく信頼関係を構築できていたと思うので、お別れはかなり寂しいし、精神的にも堪えました。


 特に、私の体調まで考えてちゃちゃっと料理を作り、どんな会話にも付き合ってくれたWさん。


 頼れる姉のようだったYさん。


 父や愛犬とも仲良くしてくれたZさん。


 今まで何の問題もなく、空気のような存在だった人たち。


 しかし、そんな彼女たちのおかげで私は外出、歩行訓練といったワンランク上のステージに目を向けられました。


 それを失うということは、新体制に慣れるまでの間、しばらくはまた停滞期を迎えなければならないのかなぁ。


 とりあえず、タイミングが悪かった、これも運命と割り切り、今後の生活の立て直しに尽力するしかありませんね。



 最後までお読みいただきありがとうございました。


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©️2026 Koichiro



 実は私、最近私生活でなにかと揉め事が多く、気分が落ち込みっぱなし。とてもじゃないけど、外食する気分じゃないんだよなぁ。


 そんな中、なんとか行けそうなお店をリサーチ。


 ところが、今週も臨時休業だなんだでフラれまくり、行き着いたのがここ。東京・戸越、国道沿いにある「ラーメン ぶぅさん」さん(以下:ぶぅさん)。


 食欲不振なのに二郎インスパイア系、しかも2週連続かぁ(苦笑) まぁ、ぶぅさんはずっと前から行きたかったお店だしね。ここは気分転換だ。


 お店に到着すると、店前には無人の電動車いす。私の他に障害者の先客? 初めてのパターンかも。車いすユーザーをも虜にするぶぅさん、恐るべし。


 入口には気持ち?段差がありますが、解除者が前輪をチョイと上げて乗り上げ、後輪も押し込めば車いすのまま入店可能でした。


 さらに、店内もラーメン専門店にしては広め。コの字型カウンター席のほか、テーブル席も2つ。しかもカウンター、テーブル席ともに椅子は可動、カウンターテーブルの高さも低い。


 店内にも小さな段差が1段ありますが、入口同様に乗り越えられれば車いすのまま着席、食事までできます。


 さて、私は看板メニューの「ラーメン」(980円)を注文。


 そして、二郎系にしては独創的な無料トッピングも併せてオーダー。ちなみに「野菜増し」「特製生姜」「味付き脂」「きくらげ」「コーン」「玉葱」「海苔2枚」「葱」「カツオ節」「辛子高菜」の中から二つ選べます。


 私は「野菜増し」と、口コミで評判のよい「味付き脂」を選択。ちなみに同行者・Kちゃんは「味付き脂」と「コーン」でした。どんな味なのか? 楽しみ。


 なお、注文は全て店員さんへ口頭で済ませます。丁寧に説明してくれるので、二郎系初心者にはハードル低めかもしれません。





 着丼前にトッピングが到着。味付き脂が気になりすぎて、思わず匂いをチェック。


 こ、これは……ひと晩寝かせて凝縮した豚バラ煮か角煮の煮汁の匂いがします。背徳感満点、食欲をそそるぜ。


 そして待つこと数分。





ラーメン+野菜増し、キターーー!! 味付き脂を野菜にかけて……っと。それではいただきます。


 まずはスープ。おっ、うまい! 醤油テイスト強め、コク深い味です。


 少し塩味は強いけど、バランスもよく、これまでいただいた二郎系にはない味です。


 次はもやし。普通に茹でもやしだ(笑)


 ただし味付き脂がかかった部分は、いろんな意味でインパクト大! ちょいしょっぱいけどすごい旨み。これも他の二郎系にはないパンチ力。スープに溶けるとさらに旨みが増します。


 そして硬めに茹でられたワシワシ麺。個人的にはこの麺が一番の衝撃でした。味そのものがうまい! 何の味だかわからないけど、とにかくうまいんだよぉぉぉ。


 他の二郎系にはない味……ってしつこいか(笑)





 さらにチャーシューもすごい。肉の塊だよ。しかもめちゃくちゃ柔らかく口の中で溶けてしまいます。


 麺が少なくなったところで、残った味付き脂の器へ。つけ麺感覚でいただいてみるか。


 ……し、しょっぱい。しかも脂だからドロドロ。これは私向けの食し方じゃなかった(苦笑)


 いつもはこのあたりでお腹が苦しくなる頃ですが、野菜の量がわずか1段階アップだったので、最後まで味わって美味しくいただくことができました。スープもけっこう飲んじゃったりして。……って、来週血液検査だよ。いいのか?


 いやぁ、二郎系にしてオリジナル要素いっぱいのオンリー・ワンなラーメン。これで千円札でお釣りがくるんですから、こりゃもう神ラーメンかも。高木と魔人とミスターとビビディバビディが束になってかかっても敵わないこと必至。


 味付き脂、チャーシュー、スープ、特筆することばかりでしたが、私としては麺のうまさが一番の衝撃でした。


 今回気づいたのは、二郎系をいただく時の無料トッピングの野菜は「ヤサイ(標準よりちょい増し)」くらいが最もバランスよく、最後まで美味しくいただけるということ。今後はこれを実践します。って、やっと気づいたのかよ(笑)


 なんだかんだ麺量250gのラーメン完食したぜ。少し元気も出て復活した……かな?



 最後までお読みいただきありがとうございました。


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©️2026 Koichiro




 前回の記事末で触れた“心に染みた出来事”について少し詳しく書こうと思います。


 同行援護でラーメン豚山さんのラーメンを食した日のこと。


 さあ、そろそろ帰るか、とJR蒲田駅へ。


 すると、駅構内に入ってすぐに、私の乗る車いすがピタッと停まりました。


 全盲で何も見えない私は、完全に「?」状態。


 そこに担当ヘルパー・Kちゃんからひと言。


「すごいものがありますよ!」


「えっ? なになに?」


 私はつい、何か珍しい食べ物の販売ブースが出ているのかと思いました。


 しかし、それは食べ物などではなく、ショウウィンドゥに展示されたプロレスのマスク。覆面レスラーが顔を隠すために被る覆面です。しかもデザインも色合いも美しいマスクが複数枚。


 なぜ蒲田駅にマスクが? 一瞬、そのミスマッチぶりに“ポカーン”でしたが、Kちゃんが読んでくれた説明文や、マスク提供レスラーたちの名前を聞いて疑問が解けました。


 実は、ここJR蒲田駅近くに……いや、バスに乗り換えなきゃキツイか? 大田区総合体育館という、観客収容人数3,000〜4,000人規模の会場があります。


 そこで、来たる6月7日に新日本プロレスの「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」という、軽量級選手のナンバー・ワンを決めるリーグ戦の優勝決定戦が行われる予定なんです。


 新日本プロレスに限らず、昔から空中殺法を得意とする軽量級のレスラーにはマスクマンが多いわけで、この展示はある意味この大会の象徴といえるでしょう。


 プロレスファン、特にしばらくプロレスから離れていたおじさんファンにはよいPRになるかもしれませんね。


 この遭遇には、おいちゃん心ときめきました。


 なぜって、私も今はもちろん、小中学生の頃はかなりのプロレスマニア、特に覆面レスラーに夢中でしたから。あの頃は本気でミル・マスカラスやタイガーマスクのラメ入り試合用マスクが欲しくてたまりませんでした。今でも少なからずプロレスラーのマスクには憧れの念を持っています。


 まぁ、当時の小学生のお小遣いでは1枚数万円はする試合用マスクに手が届くはずもなく、専門誌の「売ります・買います」コーナーを利用して、フィッシュマンというマスクマンの試合用……ではなく、ファン向けグッズ、メキシコ土産用マスクを手に入れるのが精一杯でしたが。でも、そのマスクが手元に届いた時の感激は今でも忘れません。


 ただ、覆面レスラーに限らず、最近のプロレスラーは知らない選手、というか外見もファイトも全く想像できない人ばかりなんです。


 なぜなら、私が全盲になってから名前を聞くようになった選手が大半だから。


 おそらくこの中の一枚、人気レスラーのエル・デスペラード選手。彼のマスクのデザインを知らない今時のプロレスファンなんて私以外ほとんどいないんじゃないかな?





 せっかくなので記念撮影! ポチッとな(笑)


 いやぁ、意外な遭遇に心躍りました。美味しいラーメンだけでなく、もう一つ街に出てよかったと思えた、おまけつきの外出でした。


 しかし、考えてみたら、これって面白いですよね。


 だって、私には実際には何も見えていないわけで、変な話、そこに本当にマスクがある保証はないんです。それなのにここまでワクワクできるとは。


 また、車いすを押してくれる人がそれに気づかなかったり、気づいたとしても早く仕事を完了することを優先して何も見なかったことにされる可能性も十分あるし、私はそれを責めることは不可能です。


 つまり、誰々に会いに行く、○○を買いに行く、△△を食べに行くといった用事を遂行するのに、ヘルパーは誤魔化しがききませんが、今回のような展示物や景色を見に行くといった目的なら、手を抜こうと思えばある程度は抜けるはず。


 そんな中での心躍るマスクとの出会い。ささやかな幸せを、ごく自然に拾ってくれたKちゃんの心遣いが身に染みました。


 こういうのは資格や勉強だけでは身につかないでしょうね。もともと持っている優しさや思いやりといった要素が大きいのかもしれません。


 あらためて、ありがとうございました。



 最後までお読みいただきありがとうございました。


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 5月に入りちょっとした悲報が。


 以前、勤務先近くにある某博多長浜ラーメン店を気に入り、頻繁に利用していた時期がありました。


 そのお店が残念ながら5月末で閉店すると知り、最後に思い出の味をもう一度、と思っていたら……なんと! 24日にすでに閉店済み。


 それならば、初めて知って以来2年ほど訪問を先送りしてきた、比較的近場のあのお店。満を持してあそこに行ってみるか。


 しかし! こちらも店主さん体調不良により、現在休業中。


 “いつまでも あると思うな ラーメン屋” とでもいうのだろうか?


 あぁどうしよう!?


 とりあえず、迷ったらあそこしかないかぁ! ということで、半年ぶりに“俺たちの食の故郷” 「ラーメン豚山」さんへ。


 ただし、今回はいつもの五反田店ではなく、昨年1月以来2度目の蒲田店。あの時は風邪だかコロナだかで苦しい中で伺ってしまい「小ラーメン・ヤサイマシ」を少し残してしまいました。そのリベンジも兼ねて行っとくべ。


 ラーメン豚山蒲田店さんは、五反田店よりも豚骨臭強め、豚ごっつめだった記憶があります。食べ応えありそう。


 お店入り口には高めの段差が2段、スツールも固定と、バリアフリー要素はなし(苦笑)


 私は無理せず「小ラーメン」(1,000円)を、無料トッピング「ニンニク・ヤサイマシマシ・アブラ」で注文。とりあえず今日はやけ食いだ(笑)


 幸い、14時過ぎの店内は空いていましたが、私たちの後から続々とお客さんが。オレの“福の神”ぶりは健在だ(笑)





 小ラーメン・ニンニク・ヤサイマシマシ・アブラ、キターーー!!





 ちなみに、ヤサイマシマシは横からだとこんな感じ。


 それでは久々の豚山ラーメン、いただきます。


 これまで何度となくリポートしてきた豚山さんのラーメン。あっさりめに振り返ります。


 まずはニンニクをできるだけスープに押し込み、スープ内に拡散させて、と。あとは豚を先に食べてしまわないよう注意しながら、ひたすらヤサイとワシワシ麺を咀嚼。


 大量のヤサイはキャベツも多めで食べやすいです。


 ほんのり温かなヤサイに対し、スープの中から引っ張り出した麺は、思った以上に熱々でびっくり。


 二郎インスパイア系の中でも、豚山さんの麺は口当たりなめらかで喉を通りやすいんだよね。


 スープは“ザ・二郎インスパイア系”の豚骨醤油。パンチ力抜群ですが、想像よりもさっぱり。塩気も過剰には感じず食べやすい。


 お気に入りの柔らか豚は、体感的に3枚は入っていたんじゃないか? という満足感。しかもうち一切れは完全に塊。当たりくじを引いたみたいで嬉しいけど、早めに腹がパンパンになりそう。


 というか、ヤサイもなんとなくいつもより多いような気がする。豚山蒲田店さん、気持ちサービスしすぎじゃない?(笑)


 結局、ヤサイを少しだけ残してフィニッシュ。すみません、胃袋が限界でした。


 お店を出る頃には、水を被ったように汗びっしょり。


 せっかく気合いを入れてきたのに残してしまい、面目ねぇ……。





 帰り際、最寄りのJR蒲田駅内に、珍しくプロレスマスクの展示がありました。


 そういえば、来月大田区総合体育館にて、新日本プロレスの「ベスト・オブ・スーパーJr.」決勝戦が行われる予定なので、宣伝を兼ねての話題作りかな?


 全盲の私には見えないけれど、こういう嬉しい寄り道はプロレスファン歴50年のおいちゃんの心に確実に染みましたよ。


 ありがとうございました。



 最後までお読みいただきありがとうございました。


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