めざすぞ!四感王 〜視力は失っても残った四感をフル稼働、前向きな人生をめざす〜

めざすぞ!四感王 〜視力は失っても残った四感をフル稼働、前向きな人生をめざす〜

全盲の管理人が、ある時は身障者への偏見や誤った認識を指摘、またある時は日々の喜びや小さな気づきなど綴ります。皆さん前向きでいきましょう!!

【消えたゲイラカイトの“目”】


 お正月の子供の遊びというと、カルタ取り、羽子板、双六、福笑い、駒回し、凧揚げ……令和のトレンドはわからないが、昭和の子供だった私たちは確実にこれらで夢中に遊んだ。


 中でも私にとって最も思い出深い遊びの一つが、凧揚げだ。


 とはいえ、当時の凧といえば竹ひごの骨組みに和紙を貼った四角い凧や、人型の奴凧。これが子供がうまく空に揚げるにはなかなか難しい代物だった。


 しかも構造上、何本もの糸を結びつける必要があるものだから、凧が落ちるたびにそれらが絡まる。それをいちいち解くのも面倒だった。


 だから、幼い頃の凧揚げは、正直好きではなかった。


 ところがある年、画期的な凧が発売された。「ゲイラカイト」だ。


 それは三角形の、なぜか血走った大きな“目”がプリントされたスタイリッシュなデザインで、素材もビニールと現代的。しかも凧糸を結びつけるのは1箇所のみ。子供にも扱いやすそう。私はこのカッコいい凧が欲しくてたまらなくなった。


 私は早速両親にねだり、デパートに買いに連れて行ってもらった。


 憧れの凧は玩具売り場にあった。TVCMで見た空高く舞う姿ではなく畳まれてはいるが、確かに私が欲しいゲイラカイトだ。


 よく見ると、色とりどり数種類あるようだ。パッケージに小さく広げた時の絵柄がプリントしてある。私はメインデザインの白いゲイラカイトを選んだ。CMで見て一目惚れしたヤツだ。


 次に弟が選び始めた。父や私は、弟に白以外のものを勧めた。同じものでは紛らわしいし、それぞれの個性が出ている方が面白い。弟もそう思っていたのか、素直に黒いゲイラカイトを手に取った。


 コウモリを連想させるそれもなかなかカッコよく、私の気持ちは少し揺らいだ。しかし、結果的に二人とも第一印象で気に入った白と黒のマイ・カイトを手に入れたのだった。


 帰宅後、元旦まで待てない私たちは、早速開封、組み立てた。確かにCMで見たのと同じだ。否応なしに新年が待ち遠しくなった。


 ところが弟の黒い凧は、少し事情が違った。“目”がない。のっぺらぼうなのだ。


 よく見ると、凧本体とは別にシールの“目”が付属している。どうやらユーザー自らこれを貼らなければならないらしい。


 父が上手く“目”を貼った。まぁ、空に飛ばしてしまえばプリントだろうがシールだろうがまず見分けはつかないし、特に気にすることもないだろう。


 しかし、口数が少ない弟からは“これじゃない”感が漂っている。(なぜ兄貴のはプリントなのに、自分のはシールなんだよ!?)とでも言いたげだ。


 大人になった今考えると、“目”なんてどうでもよい。いや、むしろない方がカッコいい。しかし、弟は兄貴と同じものでないと気が済まなく、自分だけが損したと感じるのだろう。


 ただそこは弟自ら選んだ凧。大っぴらに不満を漏らせば父や兄貴を不快にさせてしまうと思ったのだろう。表面上は特に波風立たせることなくその場は収まった。


 翌年元旦。私たちは父に頼み、朝から近くの河原に凧を揚げに連れて行ってもらった。


 風の強い日だった。私たちはそれぞれが組み立てたゲイラカイトを空に飛ばす。確かに竹ひごと和紙の凧よりもスムーズに舞い上がり、空高く漂う。とても気持ちよい。初めての楽しい凧揚げだった。


 一方、弟は幼いゆえ上手く揚げるのに苦戦していた。そこで父が代わりにチャレンジ。父はこういった昔ながらの遊びは得意なので、あっという間に私の何倍も空高く揚げてしまった。それは高所恐怖症の私にとって、地上から眺めるだけで怖くなるほどだった。


 やがて風がさらに強くなったため、私たちは撤収することにした。凧糸を巻き上げ、それぞれ凧を回収する。さほど高く揚げていなかった私の凧は、無事すぐに手元まで降りてきた。


 一方、父が揚げていた弟の凧は、高く揚がっていた分、回収に時間がかかっている。それでも慣れた手つきで糸を巻き上げる父の手元にもやがてそれは戻ってきた。


 ところが、凧をよく見るとある異変が! なんと“目”がないのだ。どうやら空を飛んでいる間に剥がれてしまったらしい。


 父は“目”が剥がれようが凧揚げに影響はない、とばかりに全く気にしていない。しかし弟は明らかにモヤモヤしているようだった。


 もともと自分の凧だけ“目”がシールで気に食わなかった上に、自分のせいじゃないのに取れてしまった。しかも誰も謝ったり新しいものを買い直すなど申し出ようとしない。


 それ以来、弟は凧揚げをしたがらなくなった。父は兄弟片方だけとは遊ばない。一緒に遊んだりどこかへ連れて行く時はいつも兄弟セットだった。したがって、父や弟と凧揚げをしたのは、結局これが最後になった。


 あの時は小学生ゆえ、弟に同情することはなかった。ただ、自分の凧は無事でよかった。従兄弟たちに話す面白いネタを手に入れた。そんなことしか考えなかった。


 たまに不意に思い出す幼い頃のワンシーン。果たしてあの時、私はどう振る舞えばよかったのだろう? 自分の白い凧を譲れば弟は納得したのだろうか? 弟はそれを望んだろうか? おそらく違うと思う。


 いくつになっても長子と他の兄弟姉妹の間には、お互い理解し難い思いがあり、多分それは一生わかり合えないのだと思う。



 最後までお読みいただきありがとうございました。


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©️2026 Koichiro



 あけましておめでとうございます

  今年もよろしくお願いします


 今年も昨年同様、100円ローソンのおせちとワインでのスタートでした。


 昨年選抜の“おせち6”……だし巻き玉子、蒲鉾、昆布巻き、数の子、黒豆、栗きんとん……というラインナップ。





 今年は甘いもの系を減らし、代わりに酒の肴寄りの選抜“おせち6”です。だし巻き玉子、昆布巻き、数の子、マグロ煮、スモーク鴨肉、里芋煮。美味しくいただきました。


 来年は9品目揃えようかな?


 さて、今年は、


◇一年通して体調維持。大きな病気をしない


◇徒歩、できれば公共交通機関も利用しての目的を持った外出


◇何らかのコミュニティに関わる、または主催する


を目標に前進したいと思います。


 みなさん、今年もどうぞよろしくお願いします。


 そして今年も皆さんにとって幸多き一年でありますように。



 最後までお読みいただきありがとうございました。


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©️2026 Koichiro




 年内ラストの外食に味噌ラーメンを食しに行きました。


 とは言いつつ実は私、味噌ラーメンはあまり好きではないんです。いや、美味しいとは思いますよ。しかし、味噌が入っちゃうともうラーメンが味噌の味に支配されちゃうじゃないですか。だしも誤魔化しが効いてラーメンの楽しみの大部分をもっていかれちゃうし。だから、私の中で味噌ラーメンは“ラーメンとは別のラーメン風麺料理”なんです。


 そんな中、とあるお気に入りのラーメン店の店主さんがSNSによく行くお店に「福屋」さんを挙げていたんです。「味噌ラーメンを食べたい時はここに行く」とコメントまでしてね。


 しかもおすすめが「味噌バターコーンラーメン」!? コーンにバター? そりゃ美味しいだろうけどさぁ、さらに味の誤魔化しが効くメニューじゃねぇか(笑)


 こうなったら数十年ぶりに試すしかない、ということで年内ラストラーメンに東京・矢口渡の「福屋 矢口店」さんへ。


 お店はカウンター9席のみ……はいはい、ということは車いすは畳んで外に置いて、カウンター関の椅子に移るのね……





おおっ! 全く期待していなかったのに入口は段差なし! 車いすのまま入れたじゃん。さらになんと!





備え付けの椅子をどかして車いすのまま着席できるじゃん! サプライズサプラーイズ! まさかクリスマスプレゼントか?(笑)


 ただし、車いすは座面が低い分、テーブルの位置がちょい高くて食べにくそうだけどね(笑)


 お店は幹線道路沿いの昔ながらの大衆的なラーメン店という感じ。路駐しても大丈夫なら、トラックやタクシーのドライバーさんが利用しやすそう。


 さて、私は予定通り「味噌バターコーンラーメン」(1,050円)を「大盛・2玉」(250円)で注文。


 さらに、ランチタイム限定の無料サービスの小ライスもいただいちゃいます。





 う〜ん、味噌のにおいに食欲がそそられますなぁ。では、いただきます!!


 まずはスープを。味噌はちょい辛め。豚骨ベースのスープは昔ながらの王道味噌ラーメンという感じ。特に心を揺さぶられるような新鮮な味ではありませんが、いつの時代でも安定して求められる、安心の味なんでしょうね。


 麺もいかにも“THE ラーメン”といった感じ。やや硬めでこしがあり、昔から食べ慣れたラーメンの麺そのもの。


 トッピングはもやし、ニラ、挽肉を味噌だれで炒めた野菜炒めとスイートコーン。これらも味噌ラーメンには不可欠なキャストばかり。


 そしてスープは唐突にクリーミー&ミルキーに味変! バターが溶けて混ざり始めたな。こりゃ確かに旨いわな。わかる、わかるぜ。


 それにしても味噌ラーメンをいただいているはずが、なぜか二郎系と格闘しているかのような錯覚に。やはり麺2玉は私には多すぎでした。1.5玉でも十分だったかも。


 スープの中に残るコーンを最後の一粒まで拾おうとれんげで掬っては口に運んでを繰り返していたら、一緒にスープもかなり飲んでしまいました。味噌ラーメンはラーメンの中でも特に塩分が多いんだよなぁ。やべぇー。


 お腹パンパンでしたが、サービスの小ライスもなんとか平らげフィニッシュ。ご馳走様でした!!


 食後の感想は、やはり昔ながらの王道味噌ラーメンでしたね。野菜炒めの具からコーン、バターまで、これ以上何を足しても何を引いてもやがて歴史の中に埋もれてしまいそう。このキャスト、この味だからこそ世の中のニーズにも記憶の中にもいつまでも残り続ける。そんな食の文化遺産のような味噌ラーメンでした。


 あらためてこの一年間、出会えた全てのラーメンに感謝!!



 最後までお読みいただきありがとうございました。


 そしてこの一年も当ブログを閲覧いただき、ありがとうございました。


 来年もよろしくお願いいたします。


©️2025 Koichiro


 先日、今年最後のリハビリを終えました。


 7年前、病気を機に10mも歩けば視界が暗くなり失神するようになった私。


 それから徐々に不調を抱えた身体に慣れつつ、リハビリを開始。完全に元通りに戻るのは無理でも、なんとか日常生活には困らない程度の身体は取り戻せました。


 その後、欲張ってちょっとした外出もできるようになりたいと、もう1ランク上を目指して始めた本格的なリハビリ。


 それは週に2回、腕を引いてもらいながら杖をつき、1時間ひたすら近所を歩くだけ。悪天候の日は中止、小雨程度なら歩く。体調が悪化したらストップ。


 それだけを守って歩き続けた今年の成果は?


【2025年 リハビリ月別歩行距離】

1月  3,140m

2月  2,390m

3月  3,060m

4月  9,870m

5月  10,940m

6月  11,380m

7月  10,490m

8月  8,190m

9月  12,470m

10月  12,150m

11月  11,620m

12月  11,310m

合計  107,010m (107.01km)


 ということで、なんとか目標の100kmに到達。本当は月間目標10km×12ヶ月=120km歩きたかったのですが、最初の3ヶ月は週イチしか歩けなかったのでそれが足を引っ張ってしまいました。


 最終的に1ヶ月あたりの平均歩行距離も8,917m (約8.9km) でフィニッシュです。


 一応、4月以降なんとか挽回しようとしましたが、どうしても体調の悪い日があったり、雨に降られたり。まあ、モチベーション低下でサボったことは皆無なので自分としては上出来だったぞ、と。


 距離以外での成果は、一応近所の居酒屋へ徒歩で飲みに行きました。帰りは血圧が下がりすぎて車いすに乗りましたが(苦笑)

 さて、年末年始はリハビリもお休みなので、万年筋肉痛の脚を休めよっと。


 そして来年こそは年間歩行距離120kmクリアだぜ。その向こう側には必ず新しい目標も見えてくるに違いない。



 最後までお読みいただきありがとうございました。


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©️2025 Koichiro

 ちょっと思い出したので記録に残します。


【バタークリームケーキに描かれたドラえもん】


 昭和50年代前半(1975〜1979年)頃、誕生日やクリスマスなどの特別な日に食べるホールケーキといえば、今のような生クリームにイチゴのケーキではなく、バタークリームを塗った、薄い黄色をしたケーキが定番だった。これを懐かしく思い出す同世代は少なくないと思う。


 当時はまだ一般家庭の冷蔵環境が不十分ゆえ、常温でも保管可能なバタークリームケーキの方がニーズがあったらしい。


 もちろん生のイチゴも傷みやすいからNG。代わりに銀玉鉄砲の弾か宇津救命丸のような、甘い銀色の球体がいくつかのっていたっけ。


 硬めでパサパサしたスポンジの中にも生カットイチゴ……ではなく、代わりになぜかあんずジャム。あれ、あんまり好きじゃなかったなぁ(笑)


 ……と、ここまでは昭和の懐かしネタを紹介するyoutubeチャンネルでもたまに聴く話だ。しかし、私が視聴する限り、いずれのチャンネルもここまでの情報止まり。


 実は、昭和のバタークリームケーキには、自由に絵を描いてもらえたのだ。


 誕生日ケーキには「お誕生日おめでとう ○○ちゃん」というチョコソースの文字とともに、当時子供たちに人気のキャラクターが色とりどりのジャムを使って描かれていた。ケーキ屋さんのサービスだったのだろう。


 私はドラえもんを描いてもらったことがある。妹の誕生日ケーキには女の子向けの別のキャラクターが描かれていたと思う。ケーキ屋さんも子供の流行をリサーチしたり、時間をかけてジャムで絵を描いたり、大変だったろう。


 ちなみに、たまに絵が下手くそでドラえもんの頭と体のバランスがおかしい時もあった。私たちは、ケーキ屋さんの苦労も知らずにケチをつけたり、下手くそだと笑ったりした。


 当時の私は「もらう」立場しか知らなかった。


 今更ながらケーキ屋さん、すみません。そして、生涯忘れることのない素敵なケーキをありがとうございました。



【弟の苦いクリスマスプレゼント】


 あれは私が中1か中2の頃。小4か小5の弟は、早くから母にクリスマスプレゼントにラジコンカーをリクエストしていた。


 クリスマスが近づいたある日、心変わりしたのだろう。弟が徐に母に「やっぱ、クリスマスプレゼント、ラジコンじゃなくて……」と切り出した。


 すると母からは「もう買ってあるよ」と思いもよらぬ言葉。


 呆気にとられ「うそっ」という言葉しか出てこない弟はもちろん、その場にいた兄弟や従兄弟たちの間にも、なんとなくシラけた空気が流れる。


 母は、まだクリスマスには早いけれどいいだろう、と思ったのか、どこかに隠していたラジコンカーを弟の前に出した。


 私はそれを見た瞬間(あれだ!)と気づいた。


 当時、近所にスーパーマーケット規模のディスカウントストアがあった。そこではちょっとした衣料品、生活雑貨、玩具、文具、カセットテープなどが格安で売られていた。


 私たちは毎日のように何を買うでもなく、お店に入り浸りあれやこれや眺め、楽しんでいた。


 私は中2でそこそこ小遣いを持っていたので、怪しいノーブランドのカセットテープ、インスタントレタリングシート、釣り竿などを買ったことを覚えている。


 母が出してきたラジコンカーは、その店で売られていたものだった。


 毎日仕事に主婦業に忙しかった母だ。たまたま別の買い物で入った店にラジコンカーがあった。しかも格安だ。ちょうどいい、これでいいやと深く考えずに買ったのだろう。


 しかし、私は一抹の不安を覚えた。自分で選ぶ楽しみを奪われた弟はどんな気持ちなんだろう? ディスカウントストアの格安ラジコンカー? まともに走るのか?


 弟も何か言いたげだったが、とりあえず黙って箱を開け、ブツを取り出した。


 早速そのラジコンカーを走らせてみる弟。当時のラジコンカーとはいえ“ビュンッ!!”とそれなりのスピードで走り出すものだと思った。


 しかし違った。ノロい。ノロすぎる。例えるならルンバと同じくらいのスピードだ。


 「もっとスピード出せない?」そう言いながら弟が持つリモコンを受け取った。


 すると、なんとリモコンについていたのはたった一つのボタンのみ。上下左右に動くつまみのようなパーツも、円形のハンドル型のパーツも、アンテナもついていない。ボタン一つだけなのだ。


 では、このボタンを押すとどうなるのか? 私はボタンを押した。


 すると、リモコン内部から、ブリキだかアルミの板を押すような“コキッ!!”という音が響いた。ずいぶん大きな音だ。


 すると、その音に反応したラジコンカーが、突然右に旋回した。続けてもう一度ボタンを押すと、今度はバックし始める。


 そこで気づいた。このラジコンカーは、スピードは一定、“コキッ!!”という音に反応するとランダムで方向を変える。それだけなのだ。アナログにも程がある。というか、いくら昭和とはいえ、よくこんな商品を作ろうと思ったものだ。


 私は母や弟の気持ちを慮るよりも先に(超ウケるネタゲットだぜ!)という気持ちが先に立ってしまい「ギャハハハハ!! それ、ラジコンじゃなく、ただの“鼓膜破り器”じゃねぇか」と茶化してしまった。それに倣い笑う従兄弟たち。泣き出す弟……。


 母もミスったと察したのか、弟に謝り、また新しい物を買ってくるから、となだめた。


 その後、私は外に遊びに行き、夕方帰宅すると、父と弟が“鼓膜破り器”で遊んでいた。


 父は私と目が合うと「使い方覚えたから、これで遊ぶことにしたんだよなぁー」と弟に話しかける体で私に状況を伝えた。しかし、弟は浮かない表情で黙り込んでいる。おそらく父に半ば強引に納得させられたが、本音はもっと本格的なラジコンカーが欲しかったに違いない。ちょっと可哀想だった。


 当時からもっと弟の気持ちに寄り添える優しい兄貴でいられたら、今頃はもっと仲のよい兄弟でいられたかもしれない。



 これらはどれも小さな、どうでもよい思い出だ。しかし、一つ言えること。今更ながらよくわかる。俺たちは確実に幸せだったんだ。



 最後までお読みいただきありがとうございました。


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©️2025 Koichiro



 最近は二郎インスパイア系に行くことが多い私。もちろんそれもいいけど、たまには繊細な本格中華そばをいただきたい!


 ということで、今回はJR蒲田駅からタクシーで梅屋敷商店街方面へ。プロレスのビッグマッチも開催される大田区総合体育館がある方です。





 “竜王 が あらわれた!” (ドラクエ風・笑)


 そう、こちらが私がずっと訪問したかった「らーめん亭 ひなり竜王」さん。車いすでバスに乗るのはまだちょっと抵抗がありまして。タクシー使っちゃいました。


 こちらのお店は、個性豊かな100店を選出する、食べログの「ラーメン TOKYO 百名店」に大田区から選出された5店の一つ。否応なしに期待が高まります。ラッキーなことに行列はなし。すぐに入れました。


 入り口はフラット。段差なしですが、カウンター席のみの店内はけっこう狭い。注意深く歩かないと他のお客さんの背中に接触しそう。


 椅子は固定ではありませんが、カウンターテーブルが高いので、いずれにしても車いすでの利用は厳しそうですね。残念。


 さて、私はこちら方面にはなかなか来られないので、思い切って「特製醤油らーめん」(1,500円)を「大盛」(100円)でいただくことにしました。


 目の前にはいつのまにかお盆が。その上には箸とれんげも。


 ちなみにこちらのらーめん、醤油らーめんや塩らーめん以外に「三位一体」という海老・カニ・アサリのスープのらーめんもあるよう。もし、次回来ることがあれば迷わずこれだな。


 そして待つこと数分。





特製醤油らーめん(大盛)、キターーー!! お店こだわりの有田焼の丼が熱々だ! う〜ん、いいにおい。それではいただきます!!


 まずはスープをひと口。……すごく複雑、かつ繊細で上品な味わい。主張が強いわけではないのに味覚に刺さる。例えるなら、地味で大人しいのに男子生徒の誰もが惹かれるクラスメイトの女の子、という感じ?


 そこに酸味際立つ醤油が舌を刺激してくる。初めてのうま味に、思わず口の中の唾液もマシマシです。


 スープは野菜をたっぷり使い、信玄鶏、岩中豚、乾物などを丁寧に煮出して出汁を取っているそうです。醤油ダレは本桶仕込みの生揚げ醤油を数種ブレンド。もちろん無化調(以上、ネット情報より)。素人ゆえ詳しいことはよくわかりませんが「恐れ入りました」と言わずにはいられませんね。





 麺は国産小麦を使った手打ち式自家製中太平打ち麺。食感は「ツル・モチッ」とした喉越しで、スープをよく持ち上げます。スープと麺の一体感を楽しみながら夢中で啜っちゃいます。


 チャーシューは二種類。岩中豚チャーシューと、信玄鶏チャーシュー。


 豚チャーシューは薄めで麺やスープの邪魔をしない範囲でほどよく味つけ。口の中でくちゃくちゃ噛むと楽しいタイプ。


 一方の鶏チャーシューは焼鳥のような歯応えと香ばしさ。炭焼き風で味もほどよく染み込んで美味しい。これらを一度ではなく何度か楽しめるのだから、特製にしておいてホントよかったよ。


 メンマの代わりに仲間入り?したらしき椎茸は、個人的にテンション上がるナイストッピング。メンマも欲しかったけど、ここはニューフェイスを歓迎しよう。出汁も出るしね。





 マキシマムこい玉子を使った味玉はもちろん半熟とろり。こちらも味つけは控えめだけど上品で美味。


 ワンタンは食感滑らかツル・モチッ皮。タネは大きめで、たっぷりのざく切り生姜が印象的でした。もちろん美味。ほかに青ネギ、海苔もありました。


 食後の感想は、豪華で賑やかな構成、食べ進めるごとに表情が変わる物語性のある一杯。ただ、あらためて振り返ると主役はあくまでも麺とスープ。麺とスープを引き立たせるためにフルキャストで力を合わせたらーめんでしたね。


 スープを最後の一滴までしょっぱいと感じずに飲めてしまったのも驚きでした。(腎臓大丈夫か!? 笑)


 とても完成度の高い最上級の一杯、ご馳走様でした!!





 ここはやはり竜王ってことで(笑)


 帰宅後もしばらく余韻が残りまくり、すっかり骨抜きに。思い出に残る味になりました。ありがとうございました。



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©️2025 Koichiro


 さぁて、年内最後の定期検査を受けに行きますか。


 今回は眼科と循環器内科の経過観察。どちらも問題なくクリアして、気持ちよく1年を締めくくりたいところです。


 病院に到着し、エントランスにてマイナ保険証を使いセルフ受付。これもだいぶ慣れてきた。その後、ダッシュで採血へ。


 採血を終えたら、まずは2ヶ月に一度受診している眼科へ。ラッキーなことに、今回はそれほど待たずに順番が回ってきました!


 眼圧はここしばらく正常値をキープしており、特に問題なし。おかげで次回は初の3ヶ月後の受診でOKになりました。これは素直に嬉しい。時間・体力・経済的負担減ですからね。


 お次は循環器内科……と、その前に院内のコンビニにコーヒーを買いに寄り道。値上がりしまくりのご時世ですが、今回はどうしても飲みたかったんです。


 院内が異様に暑く、アイスにしようか迷いましたが、最近お腹を壊しやすいのでここはホットに。一杯260円なり。


 循環器内科の受付を済ませ、セルフ血圧測定。病院で測るとたいてい上が70台なんですが、この日は87。おっ、いつもよりちょっとだけ体調いいじゃん、オレ。


 暑い待合室で熱いコーヒーを飲みながらしばし待機。前回は受付番号40番台で午後にかかってしまいました。しかし、今回は29番。さすがにそこまではかからないだろうと楽観視して熱々のコーヒーを味わう。そして、それを飲み終えた頃……


29番キターーー!!


 今回はめちゃくちゃ早ぇ。嬉しいじゃねぇか。


 肝心の血液検査の結果は、なんとこの一年で一番安定していました。


 クレアチニンは依然として高めながらも2.30。先月の2.38から微減。


 そしてヘモグロビンA1cは先月の6.2から5.9に改善。週イチ外食生活を始める前の数値まで戻りました。


 ちなみに、直近1ヶ月の外食はというと、


二郎系ラーメン

二郎系ラーメン

二郎系ラーメン

定食(ライス大盛)


その前の1ヶ月は


二郎系ラーメン(大盛)

二郎系ラーメン(大盛)

ラーメン(中盛)

ラーメン(大盛)

定食


と、決してセーブしていたわけではありません。


 唯一の変化といえば、キムチをほぼ毎日食べるようになったことか? 副菜に少々、キムチ鍋に、酒の肴に。


 キムチって発酵食品だから体によいというし、食物繊維もあります。


 ただし、塩分過多を気にして、鍋の時以外はお通し程度。キムチ鍋の時もメインは白菜なので、キムチそのものは控えめにしています。


 むしろ白菜が多すぎてお腹に溜まるので、鍋物の時はご飯抜きにします。それも功を奏したのかも。


 循環器内科も、眼科の受診サイクルに合わせて次回は1ヶ月半後でOKになりました。地味に嬉しい?


 思いのほか早く帰宅できた年内ラスト通院。次の目的地はもちろん吉野家。牛丼テイクアウトして一人お疲れ食事会だ(笑)


 検査結果はよかったけど、気を引き締めてここは確実に並盛にしましたけれどね。


 今年もなんとか体調を維持することができました。


 ご支援くださった福祉関係者の皆様、医療関係者の皆様、ありがとうございました。



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©️2025 Koichiro



 寒くなると鍋料理やスープ、豚汁などが欲しくなりますよね。


 では、そんな温かい料理が何味だと嬉しいですか? 私はやはり味噌味が恋しくなります。日本人の味噌好きはDNAに刻まれているのかな?(笑)


 味噌鍋、味噌汁、豚汁(これは味噌限定か・笑)……どれも冬になると無性に食べたくなります。


 そして、ラーメン業界でもそんな国民のニーズを汲み取ってか、この時期味噌味の限定ラーメンが増えます。


 特に気になるのが、味噌仕立ての二郎インスパイア系。先月訪問したラーメン宮郎さんは「味噌郎」、そしてオレたちのラーメン豚山さんは「味噌山」を絶賛販売中。……ん? ネーミングが似てるのはなぜ?(笑)


 ということで冷え切った心身を温めに、2ヶ月ぶりにラーメン豚山五反田店さんへ。


 まだギリギリランチタイムだったため、少し待ってから着席。


 注文はもちろん、味噌山。サイズは小ラーメンサイズの「小 味噌山」(1,100円)。ノーマルラーメンよりも味噌の分100円アップですね。





 「小 味噌山」+ニンニク・ヤサイマシマシ・アブラ、キターーー!!


 うん、しっかり味噌の香りがする。楽しみだなぁ🎵 それではいただきまーす!!


 まずは大量のヤサイを攻撃するターン。この時点ではまだいつもの豚山ラーメン。味噌感はゼロ。


 味が気になりれんげでスープをひと口。いつもの豚骨醤油スープに味噌を足した感じですが……うん、素直に(美味しいな)と感じます。


 濃いめの味噌豚骨スープは、大量のヤサイやワシワシ麺にも負けない存在感。


 よしっ、ガンガンいこうぜ! ……しかし、味噌を感じたのはこれが最後でした。


 ヤサイにも麺にもチャーシューにもスープはしっかり絡むのですが、スープの熱さと豚骨の強い味、ニンニクの刺激にかき消され、気づいたら味噌をほとんど感じられないまま無我夢中で完食してしまいました。


 最後に残ったスープを飲もうと思いましたが、さすがに胃袋MAXで断念。


 正直、これならノーマル豚山ラーメンでもよかったかも?(苦笑)


 そういえば、店内にいる間、私たち以外で味噌山を注文していたお客さん、一人もいなかったような? あまり人気ないのかな?


 十分美味しかったはずですが、なんとなく微妙な経験になってしまいました。





 食事中は汗がダラダラ。表に出たら冷たいはずの外気がとても気持ちよかったです。


 身も心も確実にポカポカに温まりました。ご馳走様でした!!



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©️2025 Koichiro


 週に一度、買い物支援に来てくれる男性ヘルパーさんのお話です。


 これまで特に問題はなかったのですが、最近、気になることがあります。それは、彼が室内でもコートやダウンなどのアウターを全く脱がないことです。


 私の部屋で買う物を確認している時も、買い物から戻って冷蔵庫にしまっている時も、父に挨拶している時も……その間ずっと、彼のダウンの「シャカシャカ」という音が聞こえ続けます。


 一般的には、訪問先では玄関でアウターを脱ぎ、所定の場所に置くのがマナーだと思っていました。


 そこで本人に脱がない理由を尋ねると「面倒だから」とあっさりした返事が。


 私もわからないではありませんが「効率」や「結果」に価値を置く男性って、多いんだよなぁ。


「どうせ訪問10分後にはまた買い物に出なきゃならないのに、いちいち脱ぎ着するのは時間の無駄」


「上着を脱ごうが着ようが、仕事の結果は変わらない」


そう考えているんだろうなぁ。


 しかし、この“面倒だから”は仕事ではかなり危うい姿勢です。


 この時期はインフルエンザやコロナなど、外から持ち込まれるリスクが高い季節。私は糖尿病、父は後期高齢者で体調も万全ではありません。ヘルパーさんなら、そのリスクへの理解と配慮は当然あってほしいところです。


 つまり「自分が楽だから脱がない」のではなく「相手のために脱ぐ」その意識こそが、仕事の基本の「キ」だと思うのです。


 こうした小さな配慮の積み重ねが、利用者との信頼関係を作るのだと私は考えています。


 正直、このようなことがあると、より気配りが細やかで相手への目配りが自然にできる女性ヘルパーさんの方が安心できるな……と思ってしまいます。



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©️2025 Koichiro



 12月に入り、一段と寒くなりました。もうウルトラライトダウンでは厳しいですね。


 こんな日は熱々スープのラーメンをいただきたいところですが、そこはグッと我慢。なぜなら、どうしても行きたいお店があるんです。


 ということで東京・蒲田の「食事処 井戸屋」さんへ。


 「食事処 井戸屋」さんは「京浜蒲田商店街の良心」「ザ・定食屋さん」などともいわれる、昔ながらの庶民派食堂です。


 こちらのお店、まず驚くのが店頭のメニュー表。「日替わり定食(この日はポークのスタミナ焼きと温泉卵の定食)」が880円、「ポークしょうが焼き定食」が780円、「ロースかつ定食」が880円……更新されずに放ったらかしのWebサイトの情報かよっ!? と本気で思ったほど古き良き時代の日本の外食価格じゃあーりませんか。これはすごい。蚤の市で掘り出し物を見つけた時のようにときめきました。


 しかも入口は段差なし。テーブル席もいくつかあるため、車いすのまま着席できました。やったぜー!


 さて、希望通りテーブル席に通していただくと、さっと熱々の豆茶?が出てきました。外の寒さは骨まで染みていたのでこれは本当に嬉しい。一気に飲み干しました。


 店内に入りまず感じたのが「匂い」。旅館の朝食を食べる部屋と同じ匂いがするぅ〜。なんか懐かしい。この匂い好き〜。


 あらためてチェックするメニューは和・洋・中華と幅広く、揚げ物から焼き・煮魚、カレーライスまで定番のメニューが多数あります。


 しかも、安いものはデフォルトで700円台から最も高い「ひれかつ定食」でも980円。ものによっては単品の小鉢をつけても千円札でお釣りがくるというコストパフォーマンスの高さ。大手資本のチェーン店ではなく個人店ですよ。これは神ですって。


 それでは注文を。私はあれもこれも食べたいと悩みましたが「チキン唐揚げ定食」(780円)を「ごはん大盛」(80円)で注文。さらに「ほうれん草のおひたし」(180円)も追加。そこそこの贅沢のつもりでしたが、これで今時1,040円はすごい! の一言に尽きます。


 昼営業は14時までのはずですが、13時半を過ぎても来店客が絶えません。地域住人や近隣で働く人たちに愛され、必要とされるオアシスなのでしょうね。


 料理を待っていると、広めのテーブルが空いたらしく、店員さんに「広い席に移りますか?」と声をかけていただきました。「二人席で大丈夫です。ありがとうございます」と丁重にお断りしましたが、こういう申し出は本当に嬉しいです。


 そしてまもなく……





チキン唐揚げ定食(ごはん大盛)&ほうれん草のおひたし、キターーー!! 空になった湯呑みにお茶のお代わりも注いでくれたし、それではいただきまーす!!


 まずはごはんから。おおっ! デカい。幼児用のラーメン丼サイズの茶碗に白米がぎっしり詰まってるよ。400gはありそう。プラス80円でこの量は神だ!


 次は味噌汁をひと口。おっ、しじみの味噌汁じゃん。こだわってるなぁ、いいねぇ。


 ここでついにメインの唐揚げを1個。揚げたての熱々、衣はカリカリだ。これだけでも合格だよ。


 味の方は下味が効いていてやや濃いめ。でもやり過ぎてはいない。おかずにもビールのお供にも合いそう。


 同じ皿には切り干し大根も。味はやや濃いめ。いかにも手作りって感じでお店の個性を感じます。


 柴漬けは口の中をさっぱりリセット。千切りキャベツもたっぷりで、ほうれん草はなくてもよかったかも? いや、栄養補給できてよかったか(笑)


 途中、やたらと鼻を噛む私が目についたのか、店員さんが共用のティッシュのありかを教えてくれました。たくさんのお客さんがいる中、わずかな滞在時間にこれまでの気遣いの数々。接客もよかったです。


 やや大きめの唐揚げが5個に、ごはんもたっぷり。お腹いっぱい大満足、食後しばらく余韻が残ったのは、味・ボリューム・コスパ・接客・雰囲気とどれも好印象だったからに違いありません。ぜひ近所にも欲しい食堂です。


 次は日替わり定食か、評判の高いハンバーグ定食かな? 全盲でもいけるなら骨を取り除きながらのサバ味噌やサバ塩も食べてみたいですね。


 心が豊かになるお店との出会いに感謝! これからも蒲田の貴重な景色としてずっと残ってほしいです。



 最後までお読みいただきありがとうございました。


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