一通りの用事を済ませ宿に戻り食堂へと向かう
シェラ「サトシ!!」
開発「皆も食事?…って訳じゃなさそうだね 」
ディアブロさん達がいるテーブルに見知らぬ女性とその後ろに立っているローブを着た二人の男を見て判断した。
開発「貴方は?」
シェラ「サトシ、この人は魔術師協会の」
セレスティーヌ「セレスティーヌと申します、ファルトラ魔術師協会で長をやらせてもらっております」
開発「僕はサトシだよ 」
セレスティーヌ「宜しければサトシさんも此方でお話ししませんか?」
開発「いや…僕は」
シェラ「早く座って」
シェラが僕の腕を引っ張った。
開発「わかったよ」
僕、シェラ、レム、ディアブロの順に座った
シェラ「セレス様が奢ってくれるんだって」
開発「そんな初対面の人にそんな」
レム「それを言ったら私達も初対面ですが」
開発「…」
メイ「お待たせしました」
シェラ「わーき!ご飯真面ななご飯ー頂きます」
開「!!」
するとシェラは無遠慮に食べ始めた
開発「うわ」
少し引いた。
レム「まったくはしたない」
そう言いながらレムも食べ始めディアブロも食べ始める。
セレス「サトシさんも遠慮なさらずに」
開発「じゃあ頂きます」
食事を口に運ぶ。
開発「美味しい」
セレス「お口にあって何より」
レム「それでセレスさんもしかするとまたあの話ですか?」
セレス「私はレムさんの力になりたいと思っているのよ?信用できないのかも知れないけど…それだけは本心よ」
開発「さっぱりわからない」
レム「私は魔術師協会に行くのも護衛を付けられるのも嫌です」
セレス「でも最近は物騒なのよ?他の街では魔族が人を誑かして結界の中に入る事件も発生したとか…魔術師協会の者なら魔族につけ込まれて街や貴方に迷惑を掛ける事ではないと思うの」
レム「お気遣い感謝してます、でも自分の身は自分で守りますから」
セレス「わかりました…それともう一つ話があるわ、その首輪…貴方程の人が無理矢理に奴隷にされるとは思えない、想像も及ばない事故があったのでは?そして首輪の主ディアブロさん間違ってるかしら、どうかレムさんを解放してあげてくれないかしら?彼女はこの世界にとって大切な人なのです」
ディアブロ「俺とて他者を魔術で従わせる趣味はないが…方法が わからんものは解除したくともできぬ」
セレス「そうですか…かなり熟練の魔術師の様ですし、私にわからない事もわかると思ったのですが」
開発「因みに僕も無理ですからね。取敢えず僕も手伝いますよ。特にやる事もないですし」
セレス「有難うございます。サトシさん」
ディアブロ「自分の魔術も解除出来んとは全く無能な者共め」
開発「ちょっと言い方が」
ダン
奥に控えている男が杖の柄で床を叩いた
セレス「ガラクさん?」
ガラク「貴様…先程から無礼にも程があるぞ…貴様はなんの権利があって」
ふっ
ガラク「がっ」
セレス「サトシさん」
シ&レ「!?」
ディアブロ「ほう」
僕はガラクという男の喉元にフォークを突きつけた
開発「食べ物がある前で唾を飛ばさないでもらえるかな。正直飯が不味くなるから話合いはここまでにしてもらえるかな、もう一人と人も動けばわかるよね」
セレス「これ以上は迷惑になりそうね。取敢えず話はここまでにするわ」
僕は男から離れた
レム「貴方の話を断っておいて身勝手ですが…首輪の解除方法…調べて頂けますか?」
セレス「勿論私は貴方を守りたいだけよ」
レム「すみません」
セレス「気にしないで、でも考えが変わったら何時でも頼ってね?魔術師協会は世界の為に貴方を守る必要があるし…私は貴方の事を妹みたいに思っているんだから」
レム「…有難う御座います」
セレス「では失礼します」
そういうとセレスさんはガラクという男と部下を連れてその場を後にした
開発「僕も腹拵えはできたので」
シェラ「部屋戻るの?」
開発「少し散歩です」
第3話完