妄想ひだまりスケッチ 第1話 | 開発くんのブログ

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ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

受験が終わり学校の真ん前にあるひだまり荘に引っ越してきた

開発「有難うございました」

箱は二箱だけなので自分で運んだ

ゆの「あれ?もしかして聡君?」

開発「ゆの!?どうしてここに?」

ゆの「私もここに引っ越してきたんだよ」

開発「そうだったのか、奇遇だなゆのは部屋番号幾つなんだ?」

ゆの「私は201号室。聡君は?」

開発「俺は202号室」

ゆの「隣だ。何かあったら宜しくね」

開発「此方こそ。じゃあ俺荷解きしなきゃいけないから」

ゆの「私もしなくちゃ。また後でね」

俺は202号室に入った

開発(結構広いなあ。さてとこれから挨拶回りしなきゃいけないんだよな。引越蕎麦は)

挨拶回りの準備をしていると

ピンポーン

開発「?誰だ?ゆのかな?」

ガチャ

開発「はい」

宮子「今日ははー隣の宮子です」

開発「ども隣に引っ越してきた開発聡です(綺麗な人だな)」

宮子「お蕎麦まだですかー?」

開発「…はっ?意味がわからないんですけど」

宮子「蕎麦は蕎麦粉を」

開発「其方の意味じゃないです」

宮子「引越蕎麦早く食べたくて自主的に貰いに来ました」

隣人の宮子さんは手に丼を持っていた

開発「いや。引越蕎麦は渡しに行くものであって自主的に貰いに来るものでは…」

しばらくして

開発「悪いゆの。フライパンはあるのにまさか鍋を忘れるとは」

ここはお隣の201号室つまりゆのの部屋

ゆの「ううん。気にしないで」

宮子「そうだよ。聡気にすんなよ」

開発「お前が言うな。ていうか最初から下呼びかよ」

宮子「ええ良いじゃーん」

ゆの「そういえば私も聡君って」

開発「ゆのは良いんだよ。もう面倒臭いから下呼びでいい。せめて俺にも手伝わせてくれ」

ゆの「良いのに」

開発「そう言う訳にはいかないよ」

ゆの「えっと宮子先輩ですよね。これから宜しく」

宮子「あー!!大事な事言ってなかった」  

開発「なんだよ。今度は」

宮子「私!!饂飩の時関西出汁でヨロシク!!」

開発「喧しい。また食いに来るつもりか」

因み俺はネギを切ったり出汁を担当していた

数分後

宮子「ぷはー美味しかった」

ゆの「本当に美味しかった。聡君料理上手なんだね」

開発「平均的だよ」

宮子「所で!!私も春から一年だよ。同じ美術科~」

ゆの「そうなの!?」

開発「良かった。先輩じゃなくて敬える気がしなかった」

宮子「酷い事言うなあ」

開発「当たり前だ。お前なんかに敬語使いたくないからな」

宮子「一応まだここ入って一ヶ月!!初心者同士宜しく~」

ゆの「うん宜しくね。宮子さん」

開発「まあ宜しく頼む宮子」

宮子「「宮」でいいよ。または「よしこ」」

開発「どうしたらそうなるのか解説をしてくれ」

宮子の話によると「ひだまり荘」やまぶき高校の真ん前に位置する小さなアパート美術科の変わり者達が集う事で有名。

宮子「失礼な話だよねー。全く」

開発「お前に言う資格ねえよ」

ゆの「最後の二行知らなかったです」

宮子「もいっこ大事な事言い忘れてた」

開発「どうせ。またろくでもない事 だろう」

宮子「物凄く重要だよ。今工事やってるらしくて今水出ないんだよ」

そういって宮子が蛇口を捻ると

ドパー

開発「出るじゃねえか」

どばばばばー

宮子「あれ?」

開発「あれじゃねえよ。水止めろ」

ゆの「私達さっきから使ってるよ…」

開発「そば作る時に使ってたろ」

宮子「もしかして出ないのウチだけ…?」

ゆの「宮ちゃん…水道代払った…?」

開発「払いに行け」

後で払いに行く事で合意した

宮子「そういえばここの真下の部屋が美術科で一個上のヒロさんち。挨拶行くー?」

ゆの「うん!!」

開発「俺も行く」

俺。ゆの。宮子の三人は下の階のヒロさんという人の部屋に向かった

宮子「ヒロさーん居る?開けるよー」

コンコン

ドアは開いていた

すると部屋の中央でぐったりとしている女性がいた

開発「ヒロ先輩大丈夫ですか!?」

ヒロ「宮ちゃ…上の部屋からラップ音が…」

開発「それ俺達です」

ゆの「今日上に引っ越してきました」

ヒロ先輩に誤解を解き自己紹介を済ます。

ヒロ「ゆのさんも聡君も美術科なのよね?」

開&ゆ「はい」

ヒロ「じゃ。皆で絵描いてみない?自己紹介も兼ねて♪」

開発「良いですね。お題何にしますか?」

ゆの「…兎なんかどうかな?」

開発「良いんじゃないか?どうですか?ヒロ先輩」

ヒロ「じゃ。皆兎にしよっか!!」

宮子「うーん…ヒロさん油性ペンの極太ある?」

ヒロ「あるけど…描くのは兎よ…?」

数分後

ヒロ「出来た~」

ゆの「わ!!ヒロさん上手~」

開発「リアリティーありますね」

ゆの「私こんなんです~」

ヒロ「やーん可愛い~」

開発「ゆのらしさが出てるな」

宮子「私もでーきたっ!!」

それはかなり崩されているのだがかなり独創性の高い兎だった

宮子「凄い上手くない?」

開発「ピカソかお前は」

ヒロ「聡君は描けた?」

開発「こんなものを」

ヒロ「わあ。カッコいいじゃない」

開発「有難うございます。一応ラビット剣士って言う名前です」

ゆの「うん。聡君らしいと思う」

宮子「やるじゃん。聡」

開発「これでも将来はキャラクターデザイナーを目指してるんで」

一通り自己紹介を終えると

ヒロ「私の隣の沙英も美術科なの。紹介するわ」

ピンポーン

ヒロさんにもう一人の住人の紹介をしてもらった

ヒロ「私と同じで今二年生小説のお仕事とかしてるのよ」

ゆの「わあ…凄いですね~」

ギギギギギ

ごとんっ

扉が開いたかと思うと隙間から手だけが現れた

ゆの「わーっ」

開発「ちょっゆのー」

ゆのが抱き付いてきた

ヒロ「そういえば小説の〆切が明日で徹夜四日目だとか言ってたわ。戻りましょっか」

ゆの「此の儘ですか…?」

ヒロ「うん。あっでもそれは其の儘にしない方が」

ゆの「えっ」

見上げると聡君が顔を真っ赤にして気絶していた

ゆの「きゃああ。聡くーん」

しばらくして

ゆの「御免ね。聡君。女の子が苦手なの知らなくて」

開発「気にしなくて良い。全面的に俺が悪いから」

ヒロ「意外な弱点があるのね」

開発「雑誌でアウトです」

宮子「よし。面白そうだから今度見せてみよう」

開発「ぜってえやめろ」

宮子「そーいえば!!近くに銭湯あるの知ってる?今日皆でいかんー?」

開発「へえ。この辺りは便利なんだなあ」

ヒロ先輩がビクリと震えた

開発「ヒロ先輩?」

ゆの「わー♪私銭湯って行った事ないです~」

宮子「よっしじゃあ決定~」

ヒロ「でも確か今日は定休日だったような…」

開発「そうなんですか?」

ヒロ「ウソだけど」

開発「何故嘘を!?」

宮子「ヒロさーん何で嘘つきますか?」

宮子がヒロ先輩の頭をぐりぐりと

開発「こら。先輩に何て事を」

宮子「さー行こっかー」

ヒロ「聡くーん助けて」

ヒロさんが俺に助けを求めるべく抱き付いてきた

開発「ちょっヒロさん(何て抱き心地の良い)」

ヒロ「今日だけは行きたくないの~」

開発「俺が気絶する前に訳を聞いても良いですか?」

ヒロ「実はついさっき」

ヒロ先輩が指差す方向を見ると

開発「成程食べたんですね。ケーキ」

がくっ

ゆの「聡くーん」

数分後

ヒロ「お腹出てて」

開発「でも見た所ヒロ先輩全然太ってないですよ」

ヒロ「ええ。そうかなあ」

開発「はい。とても綺麗ですよ」

ヒロ「えっあっあっあっあっ」

ふしゅー

ヒロ先輩は頭から湯気を出して倒れた

開発「ヒロ先輩」

宮子「聡は女誑しだね」

開発「いらん事言うな」

ゆの「宮ちゃんの言ってる事当たりかも」

開発「ゆのまで( ̄▽ ̄;)」

しばらくしてヒロ先輩が回復して

ヒロ「また何か聞きたい事とかあったらいつでも来てね」

ゆの「はいっ」

開発「はい(こういう言葉って頼りになるんだよな)」

宮子「私が困った時は何時でも行くねー」

開発「来るな。ゆのも何かあったらいつでも呼べよな」

ゆの「うん。有難う聡君」

俺は自分の部屋へと戻った

開発「しまった。荷解きまだだった」

荷解きを終えて風呂に入った

開発「今日は色々あったな。主に宮子だけどな。(でも楽しそうで良かった。女だらけだけどやっていけそうだ)」

宮子「聡ー!!ウチ水出ないんだった」

宮子が全裸で風呂に突入された

風呂の水が赤く染まったのは言うまでもない

第1話完