妄想ひだまりスケッチ 第0話 | 開発くんのブログ

開発くんのブログ

ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

俺開発聡は受験生である。

やまぶき高校受験の為受験勉強に明け暮れてきたのである

ガヤガヤ

今日は午前中が学科試験午後が実技試験。  

ガサガサ

開発(やけに慌ててるな)

隣の女の子が筆箱をガサガサとしている

がたっ

女の子が練り消しを伸ばし始めた

開発「いや間に合わないから 」

ゆの「えっ 」

開発「(しまったついツッコミを入れてしまった)ほらこれ」

俺は消しゴムを女の子に差し出した

ゆの「えっでも 」

開発「大丈夫だ。二個もってるから」

ゆの「有難うございます」

開発「御互いの武運を祈ろう」

ゆの「はい!」

学科試験実技試験の終了のアナウンスが入った

開&ゆ「はぁーっ終わったー。あっ」

目が合ってしまった

開発「どうだった。其方は」

ゆの「やれる事はやれたよ」

開発「俺も出しきった。受かってくれれば良いんだけどな」

ゆの「それと有難う。消しゴム」

開発「大した事じゃねえよ。」

ゆの「これ返すね」

開発「返さなくて良い」

ゆの「えっでも」

開発「良いんだよ。これも何かの縁だから取っといてくれ」

ゆの「うん」

ゆの母「ゆのっゆのー!!」

ゆの「お母さん!!迎えに来てくれたの?」

開発「良いお母さんだな」

ゆの母「お疲れ様~」

ゆの「お母さんまさか朝から 」

開発「良い人過ぎるなお前のお母さん」

俺とゆのは校門に向かった

ゆの「お母さん朝から居たの?」

ゆの母「はけるタイミングが解らなくて。あら?この人は?」

ゆの「この人は試験の時に消しゴムくれた…」

開発「開発聡です」

ゆの「御免なさい。私聞いてなかったの気付かなくて」

開発「俺も名乗ってなかったし」

ゆの母「娘がお世話になりました」

開発「いえ世話なんて大した事は 」

ゆの母「もし受かったら娘と仲良くしてあげてくださいね」

開発「此方こそ。それでは俺はこれで」

俺は帰宅した

合格発表日

ゆの「あっ聡君 」

開発「おっす。ゆの」

ゆの母「あらあら聡君」

開発「お早うございます。おばさん」

ゆの母「受かってると良いわね」

開発「はい」

ゆの「緊張するね」

開発「そうだな。見に行こうぜ」

なんと合格していた

開発「やったー。はっ」

横を見ると

ゆのは涙を流してた

開発「ゆの。まさか」

ゆの「…かく」

開発「かく?」

ゆの「合格!!」

ガバッ

ゆのが抱き付いてきた

開発「こらっゆの。やめんか。おばさん見てるし」

ゆの母「気にしなくて大丈夫よ。聡君」

開発「気にしろやー!!」

歓喜の声とツッコミが轟いた

第0話 完