妄想森田さんは無口 Silence 0 | 開発くんのブログ

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ピン芸人開発くん劇場が日払いで一人暮らしの日常も芸人活動を書き綴って行きます。

舞台は阿佐ヶ谷中心

開発(今日は転校初日か。緊張するな)


バスを降りる

ポト

真由「!!」

俺は違和感に気付いた

開発「うわっやばい財布」

振り返ると女の子が俺の財布を持っていた

開発「あっ」

真由「!!」

女の子はビクッとなった

開発「えっと」

女の子は何やらブルブルと震えている

開発「もしかして怖がらせちゃった?」

真由「!!」

女の子は首を横に振った

開発「別にいいよ、俺無愛想だし」

真由(優しそうな笑顔)

開発「えっとそれ拾ってくれたんだよね?」

コクリと頷く

開発「有難う」

すっ

女の子は財布を渡してくれた

開発「えっとその制服俺と同じ高校?」

コクリと頷く

開発「俺今日転校してきたから」

真由(そうなんだ。だから)

開発「一緒に行っても良い?」

真由(うん)

コクリと頷く

開発「有難う、森田さん」

真由「!?」

驚いた表情を見せた

開発「鞄に」

俺は鞄の名前が書いてある所を指差した

真由(カアア)

森田さんは赤くなった

開発「申し遅れたね。俺は開発聡だよ」

真由「…」

開発「珍しいでしょ」

コクリと頷く

ペコリとお辞儀をされた

開発「此方こそ」ペコリ

双方頭を下げ一緒に登校を始めた

昇降口に着くと

開発「案内有難う」

首を横に振る

開発「(謙遜‥かな)じゃあ。同じクラスだといいね」

俺は職員室に向かい。そして教室へ

担任「今日から皆の仲間になる開発聡君だ。皆仲良くするように」

開発「開発聡です。宜しくお願い致します」

担任「席は森田の隣に」

開発「森田って」

奥の席を見ると

森田さんが笑顔手を降っていた

開発「森田さん同じクラスになれたね」

美樹「ちょっと真由。いつのまにはっもしかして曲がり角でぶつかって」

開発「その手法では出会ってないかな」

美樹「じゃあ。まさか真由が上から降ってきて」

開発「何でファンタジーテイスト!?」

森田さんに拍手を送られる

開発「森田さん恥ずかしい」

席に着く

美樹「私村越美樹。森田真由の幼稚園からの幼馴染みなんだ」

開発「成程ね」

美樹「所で開発君は彼女とかはいるの?」

開発「いないんだよね」

やれやれというジェスチャーを交えて憂いた

真由(そうなんだ)

美樹「ねえ。ちょっと耳貸して」

言われるがままに耳を傾ける

美樹「真由は無口だから大変だと思うけど仲良くしてあげてね」

開発「勿論」

担任「そうだ。開発。教材が届くのが遅れててな今日の放課後らしいんだ」

開発「えっそうなんですか!?」

担任「森田見せてやってくれないか」

開発「えっでも」

くいくいと引っ張られた

開発「?」

森田さんは自分の教科書を指差す

開発「良いの?」

コクリ

開発「宜しくお願いします」ペコリ

真由(此方こそ)ペコリ

森田さんの机にくっ付けた

キーンコーンカーンコーン

ノートを取る

真由(間違えちゃった消しゴム。あれない)

開発「(消ゴムかな)はい。森田さん」

真由(いいの?)

申し訳なさそうに俺を見る

開発「俺もう一個あるから。消ゴムっていつの間にどこかいくよね」

真由(有難う)ペコリ

開発「いえいえ」ペコリ

真由(開発君優しい)

四時間目

数学

真由(あれここどうやるんだろう)

悩んでる表情

開発「この公式を使うと解けるよ」

真由「!!」

感心した表情で見てきた

開発「(感激してくれてる)いやそれ程でも」

お昼

美樹「真由。開発君。お昼一緒に」

真由(うん)

コクリ

開発「俺も良いの?」

美樹「感想も聞きたいしね」

開発「それが本音か」

美樹「じゃあ半日真由どうだった?」

開発「う~ん確かに森田さんは無口だけど分かり易いかな」

美樹「確かに」

俺の学園ライフが幕を開けた

Silence 完