みなさま、こんにちは。
時間あるときに少しずつ進めています。回路実験機の製作。
前回、ケース加工まで終わったので、エフェクター製作時に絶対必要(ON/OFF切替が必要なら。。)となるスイッチの配線を行っていきます。
毎回地味に面倒な作業ですが、
これらをやっておけば、肝心のエフェクター回路部分により集中できるってもんです。
せっかくなんで、ワタクシがいつもやっている手順を紹介しながら書いていきます。
※あくまでも、ワタクシはこうしているってだけで、これが絶対!!ってわけではない。
ちなみに、何度も読み返して今も参考にさせてもらっている、Soul Power Instrumentsさんが出している「エフェクターの設計と製作」という本に掲載されていた方法がワタクシには合っていました♪
Soul Power Instruments エフェクターの設計と製作
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さてて、やっていきますか。
エフェクター製作でトゥルーバイパス配線をする際によく使う3PDTスイッチを使います。
今回製作する実験機はスイッチ切り替えを足で踏むことはないので、トグルスイッチタイプを使っています。
まず、端子部分を左上から番号を付けていくとします。
どっちが上だよ!とか言う人、どっちでもいいんです。端子が横向きになるように見てね!
ギターからのインプット信号用の配線をします。
線材の被膜を少し長めに剝いて、8番端子に半田付けします。
今回は、より線ではなく単線を使っています。(とにかく処理が楽。)
より線を使用される際は、予備ハンダをしておくと作業しやすいでしょう。
ぐいーっと1番端子へ引っかけて、ハンダ付けします。
この際、他の端子に触れちゃイヤ~よってのは言わずもがなです。
続いて、同じように少し長めに剝いた線材を9番端子へハンダ付け、その後ぐいーっと引っ張って2番端子に引っかけてハンダ付けします。
この線はアース(グランド)となります。ワタクシはグランドへの線は黒を好んで使います。
お次は出力用の線を4番端子に半田付けします。
線の色は赤にしました。色分けしているとトラブルシュートもしやすいと思います。
その次に、ギターの信号を基板へ届ける線を5番端子へ配線します。
オレンジ色の線を使いました。
最後に、LEDのカソード(-)と繋ぐ線を6番端子にハンダ付けします。
緑の線を使いました。
この緑の線と、カソードの足を4.7kΩの抵抗で繋げます。
ちなみに、LEDの足、どっちがアノード(+)でどっちがカソード(-)か??
いつも迷っちゃってイライラしちゃうわ!!という短気な方に朗報です。
ズバリ、
「(気の)短い方がマイナスです」by Machidaエフェクター部 部長
回路図上、極性のあるパーツはそうなっているので、ぜひ覚えてみては。
早く完成させたい!!というはやる気持ちにまかせて一気にLEDの足を同じ長さにカットしてしまった!
プラスもマイナスもわかんないよー!!!
大丈夫。
ワタクシよくあります。わかります。
調べる方法はいくつもあります。話が進まないから、ググってみて。インターネット万歳。
抵抗の値は、
ON/OFFの状態とLEDの動きがわかれば良いので、大体これくらの値でよいかと。
ここに付ける抵抗の値でLEDの明るさを暗くできます。
高輝度LED、しかも青とかだと、だいぶ目を殺しに来るので、もう少し値が大きくても良いでしょう。
実験機には5ミリの普通の赤を付けるのでこれで十分。(LEDケース届き次第。)
あ、、、
この抵抗を付けずに直でLED接続しないようにっ!
一発で天に召されることでしょう☆
もちろん、9V以外の乾電池1個(1.5V)くらいでは死にませんけど。大概のエフェクター動かないし、現実的じゃないので。
LEDによって仕様(3V未満、最大30mA)があるので、そこんとこはざっと計算すれば問題ないでしょう。
なんだっけ?オームの法則の簡単なやつで計算できます。
計算しなくても、ちょいとググればよく使われる値と、その理由なんて腐るほどでてきます。ご心配なく。
インターネット万歳。
さぁ、これで3PDTスイッチの配線は終了です。
スイッチ内にLED用の抵抗付けるとか、いろいろやり方があると思うので、自分にあったやり方で良いと思います。
あと、
3PDTのスイッチってどんな動きしてんの???
気になりますか?
でしょうねっ( ´艸`)
ついでなんで、そこんとこを。
【エフェクトOFF時】
まず、スイッチの状態は3列あるうちの、真ん中の列と上の列が接続されています。
(画像に黄色の線を引いています。見づらかったらごめんなさいね。)
この状態でインプットジャックから入ってきた信号は①番端子から④番端子へ流れ、
アウトプットジャックからギターアンプ等に出力されます。
基板(エフェクト回路)へのオレンジの線はグランド(2番端子、黒線)へ流れるので基本的にノイズ混入もなし。
LEDのカソード(-)と繋がる緑の線は何も繋がっていない3番端子と繋がる。
つまり、どこにも繋がっていないので電気は流れずLEDは消灯。
この場合、インプットジャックから入ってきた信号はエフェクト回路を通ることなく最短経路でアウトプットジャックへ。
これぞっ!これこそが、多くの人が崇め奉る(大袈裟なっ笑)トゥルーバイパス回路のしくみ。
わかってしまえば、なぁんだ!って事になるだろうし、シンプル故に光る美しさ、また別の角度から見るに、電子式のバッファードスイッチのありがたみや、状況によっての必要性もわかってくるもんだと思っています。
はいそこ、
そう、そこのアナタ、聞こえてますよその声!!
マニアック!!
大丈夫。まったくマニアックな事ではありません。
むしろ、知っているひと世界中に沢山いますよ。
気を取り直して、次に、ONの場合。
【エフェクトON時】
スイッチをONにすると、真ん中の列と下の列が繋がります。
壱、ギターからの信号①は1番端子を経由して8番端子へ。なんでやねん!!って??そりゃ線が繋がっているからね。
弐、8番端子は5番端子と繋がるので、エフェクト回路へセンド。
参、エフェクト回路で処理された信号②が7番端子にリターンしてきて、4番端子を経由してアウトプットジャックを介してギターアンプへ。
四、LEDのカソード(-)は9番端子のグランドと繋がって電気が流れて点灯。③部分。
やったよ!!光ったよLED☆
そりゃ光るよ。。。繋がっているもん。流れているもん。
ざっとこんな流れです。個人的には、単純ながらも、スイッチ配線一つにロマンを感じずにはいられませんね☆
トゥルーバイパスにも一長一短ある(帯電してボンっとかね。でも対策はたくさんあるけど)し、BOSS等の電子スイッチがダメだとかもありません。(BOSSの功績は偉大だっ!)
はやる気持ちを抑えつつ、LEDケースが届き次第、続きをやっていきます。
今日も最後まで読んでくれてありがとう☆
またね。