ここ一年で読んだ最高に面白い小説「春にして君を離れ」アガサ・クリスティー | 山形全国対応心理カウンセリング・鬱病や生きづらさや緊張・恐怖症を改善する福島宮城新潟

山形全国対応心理カウンセリング・鬱病や生きづらさや緊張・恐怖症を改善する福島宮城新潟

東北山形県山形市のカウンセリング。鬱や生きづらさ、緊張あがり症・社会不安障害の解消、人間関係を良くする方法、潜在意識の活用方法、問題解決方法など書いてます。カウンセリングを受けた方の感想・声なども。対面・電話カウンセリングで全国対応しています。福島仙台新潟

20年前、小説が好きで、
吉本ばななさん、村上春樹さん、赤川次郎さん
などの本を中心にいろんな小説を読んでいました。

ここ数年、読書といったら
心理学か自己啓発、ビジネス書など。

久しぶりにある海外作家の小説を読みました。

この作家は昔、謎の失踪をして、
その失踪後、売れ出したという興味深い経歴があります。


自分のことを誰も知らない場所へ行って、
『売れっ子作家』『面白い作品を作る作家』
になりきることをしたんじゃないかなと
勝手な想像をしています。

これまでの自分をリセットして、
誰も知らない場所で、
「新しい自分になる」ということをした。

潜在意識のメソッドを無意識でやったんじゃないかと


読んだ作品は、人間心理が非常に深く、
書かれてあり、非常に面白かったです。


春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 文庫 – 2004/4/16

アガサ・クリスティー (著), 中村 妙子 (翻訳)

春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)/早川書房

¥734
Amazon.co.jp

内容(「BOOK」データベースより)

優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。が、娘の病気見舞いを終えてバグダッドからイギリスへ帰る途中で出会った友人との会話から、それまでの親子関係、夫婦の愛情に疑問を抱きはじめる…女の愛の迷いを冷たく見据え、繊細かつ流麗に描いたロマンチック・サスペンス。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

クリスティー,アガサ
1890年、保養地として有名なイギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。1914年に24歳でイギリス航空隊のアーチボルド・クリスティーと結婚し、1920年には長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。1926年には謎の失踪を遂げる。様々な臆測が飛び交うが、10日後に発見された。1928年にアーチボルドと離婚し、1930年に考古学者のマックス・マローワンに出会い、嵐のようなロマンスののち結婚した。1976年に亡くなるまで、長篇、短篇、戯曲など、その作品群は100以上にのぼる。現在も全世界の読者に愛読されており、その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されている

中村/妙子
東京大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



amazonレビューより


25.6年位前に、ミスマープルのシリーズを探していて見つけました。
ミステリーではありませんがクリスティの最高傑作だと思っています。
ヒロインのジョーンは愛する夫と子供に恵まれた裕福な中年の主婦。
新婚の末娘の看病に行っていたが帰る途中、雨季に出来た川のため立ち往生した。
時間だけがたっぷりある毎日に普段思いもしなかった色々な事に思いを巡らせるうちに、今まで満足し切っていた自分について疑惑にとらわれる。 
この物語の恐ろしさは自分もそうではないかという疑惑と恐怖を読む側にももたらし 人間の、また自分の心の深奥を覗かせるというところだと思います。
最初は鼻持ちならないジョーンを次第に愚かな人と思いそして哀れになりながら、もしかして自分もそうでは?と度々桊??ってしまうのです。
愕然としたのは「人間として大切なものとは・・・」という概念がひっくり返ったことでした。それまで優しさとか誠実とか大いなるものを信じる気持ちとかありふれた事を漠然と考えていましたが・・・ああそううなんだ探していたものはこれだったのか・・・・と。初めて読んでから長い年月が経ちましたが現在でもそれが他のもろもろの事にとは区別してとても大切なことと思っています。(実行は難しいのですがふとした時に心に留めている自分を感じます)
訳者の中村妙子...続きを読む ›



ミステリィではなく、ホラーでもない。 でも、とても怖いのがこの本だ。 心理ホラーなんて言葉があるなら、それに当てはまるのかも・・・。 アガサの作品がどうして怖いのか、その原点がここにあるような気がします。 彼女のミステリィがなぜ面白いのか。 -作家としての原点がここにあります-



アガサ・クリスティーの小説だが推理物ではない。第二次世界大戦前、娘の病気見舞いに行ってバクダットからイギリスに帰る途中、テル・アブ・ハミドで主人公の夫人は独り足止めをくらう。閑散としたその地で数日間彼女は今まで固く信じてきた(信じようとしてきた)理想の家庭、夫の愛情、子供達の愛情等に徐々に疑問を抱き始める。一見すると、彼女がとても見栄っ張りでプライドが高く自己中心的で、それに家族が振り回されているようにも見えるが、テル・アブ・ハミドで彼女自身が自分でそれに気づき自己嫌悪に陥りながらも反省し始めたところは凄いと思った。そして、日常の環境に戻った途端、それが一瞬にして吹っ飛んでしまったのも凄く現実的だと思う。彼女が特別な人間なのではなく、誰でも心のどこかで自分を可愛いと思っている。そして自分は(曖昧な感じで)良い人間だと思っている。だから、生きていられる。でも、家族や親しい友人、職場の仲間たちは必ずしも若しくは絶対その人のことをそうは見ていない。普通、そのギャップはなかなか判らない。だから皆それなりに仲良く上手くやっていける。そんな人間の生き方について考えさせられる話だった。一番最後の夫の言葉は私には物凄く恐ろしく感じた。



最高のクリスティー作品
投稿者 カスタマー 投稿日 2002/4/19
形式: 文庫
アガサ クリスティーは、人間というものの性質に対する造詣の深さと正確さの点でも天才だと思う。「春にして君を離れ」はミステリーではなく普通の小説だ。何の事件も起きないのに、主人公はこれまでの人生が全てひっくりかえるような経験をしてしまう。そして読者もまた主人公と同様の強烈なショックを受ける。私がこの本を最初に読んだのは20歳の頃で、かれこれ15年ほども前になるが、未だに折に触れ読み返す。自分が新しいライフステージに 入っていく毎に、それまで気にも留めなかった登場人物の人生が新たに興味を惹き、それまで何気なく読でいたエピソードが心に沁みる。この本は神業に近い名作だと思う。



現代人の持つ不安と恐怖を見事に表現した傑作
投稿者 11月のばら 投稿日 2011/2/25
形式: 文庫
この小説を読むと、生きている自分という人間が一体どういう人間なのかがわからないひとや、まわりからどう自分は見えているのかがわからないひとは、もしかしたら哀れで孤独であり、愚かな人間なのかもしれない。そう思えてくる。また、自分はどうなのだろう。自分は果たして日頃賢く振舞っているのだろうか。自分が考えている自分と、まわりからみえている自分とは同じ評価なのだろうか。まさか、もしかしたら・・・。この本を読むにつれ、読者はそのように考えてしまう。つまりこの小説は、現代人が陥りやすい不安と恐怖=社会のなかでの孤独と疎外感を見事に表現しているのだ。(特に人間関係にナーバスになりやすい日本人にとってこの本はセンシティブに感じやすいだろう。)現代では家族関係すら希薄になっておりそれがもはや当たり前のニュースにもなっているが、アガサ・クリスティは、有名作家になって上流社会の仲間入りをしたり、夫との関係も安定しなかったことから、いち早くこうした孤独や不安と戦っていたに違いない。しかもクリスティのすごいところは、自己憐憫に陥いりながら、そこから抜け出したことである。自分を冷徹に観察し、人間に共通する悩みと苦しみにまで昇華させあまねく表現したところがこの本がいまでも読み続けられるゆえんだと思う。

心理カウンセラー☆会田たかし
カウンセリングは、悩みを抱えている方や、苦しい方だけじゃなく、どなたでも受けることができます。
悩み、問題解決、自己実現などのお手伝いをさせていただいています。お気軽にご活用下さい☆



心理カウンセリング・東北山形県民相談サポートセンターREHAPINESS(りはぴねす)
13時~22時  不定休 土日祝日もカウンセリングを行っています。
山形県山形市漆山
(奥羽本線 漆山駅 徒歩8分 漆山バス停から徒歩4分)

●カウンセリングの詳細とお申込み
●15分の電話無料カウンセリング
●カウンセリングを受けた方の感想&事例
●アクセス
●メルマガ
●ホームページ

【お申込み・お問い合わせ】
お申込みフォーム(24時間受付)
電話はこちら

山形市、天童市、東根市、村山市、尾花沢市、大石田町、最上町、大蔵村、山辺町、中山町、寒河江市、河北町、上山市、南陽市、長井市、白鷹町、米沢市、鶴岡市、酒田市、余目町、仙台市、福島県、岩手県、新潟市から来ていただいています。

これまでのご相談内容・鬱、引きこもり、対人恐怖、視線恐怖、生きずらさがある、将来の不安、恋愛ができない、恋愛に苦手意識がある、出会いがない、恋人との悩み、復縁、結婚相手とのこと、パートナーシップ、夫婦関係の悩み、浮気、不倫、別居、レス、離婚問題、不登校、いじめ、自信がないなどの性格、友人関係、仕事について、職場の人間関係、過去の過ち、についてなど。

★2600