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・ラオ博士の思惑

ラオ(パッチ)の移動の導線だけを辿ると、

命からがらインダストリアから脱出してきたコナンとラナを
捕まえて引き戻し、更に居残る事で再び呼び寄せた、となるが、
と同時に、本人側からみて再三"ハイハーバー行きを拒んだ"

という行動原理もうかがえる。

一度目は「フライングマシーンのチップの劣化」という

博士一人で何とでも言える口実で突入を決定。
二度目は前半クライマックス直後の海上で突如自らの

責任論を持ち出してトンボ返り。
(今回の再放送でも大まかな筋しか覚えていなかったので、

ラオ黒幕説を念頭に置いて観ていても大胆過ぎる展開で驚いた)
戻り先のインダストリアが沈んでも三度目の正直に

ならなかった最終回の水葬。

実の娘メイザルが待っているはずのハイハーバーまで

何故か遺体を運ばない、
つまり、メイザルによって正体が発覚するからこそ一目

たりとも顔は見せられない、という意味である。


アニメというジャンルにおいては、キャラクターの瞬き

の取り扱いが、労力に直結して重大なコスパ問題になる

という、実写との差異が際立つ特質がある。
そして未来少年コナンはそこに強い拘りが発揮されている

訳だが、そんな中で一際際立つのが、

レプカがラオの失明を確かめるシーンである。
その後も、インダストリアに残って死ぬ委員会の科学者達

と最後に握手する所など

失明その他のダメージの真偽を疑わせるシーンがある。
感傷的な自殺と別れのシーンである為に、ついつい動作

を描いてしまった、という訳では勿論ない。
そもそもの"失明"以前のラオの瞬きに関する不自然な描写に

行き着き、よくよく考えれば、

風貌がフランケンシュタインそのものである事が
正体に直結する明瞭な情報なのではないかと思わせる。

フランケンシュタインには本当は名前が無く、作った"博士"

の名前がフランケンシュタインであり、
その後の映画時代以降における映像化・商業化の流れのなかで、

観客側からの要請=願望に対応する形で

なし崩し的にキャラクター名化した、という展開を孕んでいる。
サルベージ船での正体告白は、これをなぞる展開に

なっている様に思える。

ダイスのラナ奪回作戦におけるロボノイドの巨人偽装

というギャグ展開を暗示として、ラオ(パッチ)を

サイボーグ・人造人間だとすれば、
ラナのテレパシーというオカルト部分にも説明がつけられる。

瞬きの仕掛けの話と同じく、テレパシーシーンでは当然

パッチの口は動かない。
そこで意味が出てくるのが、アニメならではの

コストダウン手法"声優の使い回し"である。
パッチと同じ声優のキャラはあと二つで、

片方は既に死んだおじいなので、
パッチの登場からラスト台詞まで生きているのは、

おじいと瓜二つの地下住民ただ一人になっている。

こういった声優システムを活用したアニメならではの仕掛けは

エヴァの林原めぐみにもそのまま引き継がれているが、

ドラゴンボールがそのままなぞっていたのが驚きだった。

既に死んだはずの老人(ピッコロ大魔王)と姿形に声まで瓜二つの

老人(神様)が、目的地インダストリア(神殿)の奥から現れ、

当然の様に「まだ生きていた」と主人公が信じた反応をし、

その後の場所サルベージ船天下一武道会において、

今度は似ても似つかない予想だにしない風貌(シェン)に

成り代わって再登場する。

更に、風貌は初老とも中年とも言えなくはないもので、

アニメにおいてやはり声だけ全く同じ。

ソンゴハンだけでなく、まさかその後の

ピッコロ大魔王・神様の所でも重ねていたとは思わなかった。
クリリン・ヤジロベーもそうだが、

後々のナレーター・界王での応用もより意義深く感じる。


・更にもう一人のモブではない地下住民ルーケに、同じく

"何故か同じ声優のキャラ"が他にいる、という構図

しかも名前がチートであり、異様なまでに初めから善良風で、

闇取引を取り仕切っている。

ルーケ自体には元から怪しいキャラクターだという印象を

持っていたが
・ストーリー的には、コナン達の冒険物語に無駄に"味方"

を増やすだけの存在
・そして、わざわざおあつらえ向きに"おじいのそっくりさん"

という非モブが横に常にもう一人いる
・ラナが、必須な報告・連絡・相談相手として妙に名指し

にして特別扱いを強調する
・パッチのインダストリア"帰還"・"引きずり込み"を手引き

する役目で登場してくる
救うべき側扱いの地下住民といってもリーダーが君臨する

ヒエラルキーは当然存在する、
というシニカルな意味を持たせるだけなら、

やはり逆にこれ見よがしな善良風が不自然になる。

エヴァの加持、がダイスであると同時に明らかにルーケでも

ある事から考えると、
スイカ栽培をして見せることで争いから極端に距離を

置いたフリをしつつ傍受に全力を注ぐスパイ、という構図で

ハイハーバーのチートでもある事を表してはいるのだろうが、
チートとルーケの直接の繋がりを具体的に指し示す情報

がよく分からない。
チートの瞬き絡みが特に不自然で、パッチと同様の扱いで

捉えられるのだろうか。

加持からの連想で、

最終回で残され島行き組に紛れていたルーケから

モンスリーへの怪しげな関わり

は確かに暗示されている様に思える。
後編のインダストリアでの、あの二人の連絡確認や

打ち合わせのシーンの挿入はそれなりに不自然である。