当団体では、保護猫の預かりボランティアを募集しています。当団体が保護した猫を、里親さんが見つかるまでの間、自宅で預かって飼育するボランティアです。里親希望者さんとの面会同席やトライアル同行をお願いすることもあります。

 

預かり頭数は1~3頭程度ですが、頭数はご相談に応じます。キャットフード、トイレ砂は支給し、医療費も当団体が負担します。必要であればケージも貸し出します。

 

 

預かり中の猫に面会希望が入った場合、ボランティアさんのご自宅で当団体代表が同席のもと里親希望者さんと面会を行っていますが、もし、“自宅に他人が来られるのはちょっと困る”というかたであっても、当団体代表の自宅や譲渡会場まで猫を送迎していただけるかたであれば大丈夫です(現在は船橋市習志野台にある猫カフェで不定期に譲渡会を開いています)。

 

 

お仕事をされているかたには、子猫ではなく、手のかからない成猫だけをお預けすることも可能ですし、ミルクボランティアに興味・経験のあるかたには、乳飲み子ちゃんの預かり発生時のみお願いすることもできます。

 

 

また、預かりをお願いする猫のなかには、猫エイズや白血病のキャリアだったり、病気の治療中だったりする場合もあります。受診や通院が必要なときは、当団体の協力病院(船橋市、八千代市)に猫を連れていっていただきますが、それが無理な場合は事前にご相談ください。受診した動物病院での支払いをいったん立て替えていただき、領収証を当団体に提出して後日清算するという形での対応も可能です。

 

 

応募にあたっての必須条件は、①猫を飼育できる環境であること(一戸建ての持ち家もしくはペット可物件に居住)、②家族全員が猫ボランティアをやることに同意していること、③定期的に保護猫の様子を知らせていただけること(写真や動画撮影含む)、になります。募集地域は船橋市、八千代市、習志野市、千葉市(船橋近郊)にお住まいの方を想定していますが、それ以外の周辺地域であっても、要請に応じて船橋市周辺(当団体代表宅、預かりスタッフ宅、協力病院、譲渡会の会場など)まで猫の送迎をしてくださるかたであれば応募可能です。

 

 

特に現在は、山武市から順次引き上げ予定の猫たち(白血病キャリアの可能性あり)の預かりボランティアが不足しています。いまも劣悪な環境での生活を余儀なくされている猫たちを救うために、ぜひ預かりボランティアにご協力いただけないでしょうか。保護直後の検査や医療処置は当団体で済ませた後でお預けいたしますし、預かり中に何か困ったことがあればいつでもご相談にのります。


 

なお、当団体で猫の里親になるための譲渡条件には、“単身者や60歳以上のかたは後見人をたてていただけること”という項目がありますが、この条件をクリアできずに里親になるのを断念しているかたでも、預かりボランティアなら可能です。例えば、きょうだいのいないひとりっ子の単身者のかたは、“後見人を頼めるきょうだいはいないし、かといって高齢の両親には後見人を頼めないし…”とあきらめているかもしれません。あるいは、きょうだいや成人のお子さんがいるかたであっても、“猫の飼育には同意してくれたけど後見人までは無理と言われてしまった”という場合もあるでしょう。また、60歳以上で独身のかたですと、そもそも後見人を頼めるかたを見つけるのが難しいですよね。そうでなくても、“飼い猫は自分で看取りたいけど、20年も生きる猫をこれから飼うのは自分の年齢を考えるとちょっと…”と、猫の飼育をためらっているかたもいらっしゃることでしょう。そういう方々であっても、里親が見つかるまでの期間限定である“預かりボランティア”ならば参加でき、猫との生活を楽しむことができるのです。

 

 

ちなみに、わたしも今年から当団体で預かりボランティアを始めたばかりの新米です。始めたきっかけは昨年暮れ、18年間人生を共にしてきた愛猫<るな>を看取ったこと。ずっと健康で長生きしてくれた<るな>でしたが、最後は乳がんにかかり、半年間の闘病・介護生活を送った末、天に召されました。

 

 

わたしはペットロスになり、毎日泣き暮らしました。もうこんな悲しい思いはしたくないと思う一方で、やはり猫のいない人生は考えられませんでした。でも同時に、自分の猫は生涯<るな>だけで、新しい猫を迎える気持ちにはなれない、とも思いました。それでもやっぱり猫とふれあえないのは淋しくて、近所の猫カフェに行ったらたまたま「猫の森」の譲渡会が開かれていて北村代表にお目にかかり、お話しを聞かせていただくうちに“預かりボランティアをやってみよう”と半ば勢いで、その場で決断したのでした。

 

 

それから数ヶ月の間に数頭の猫を預かり、里親さんのお家に送り出してきましたが、猫との暮らしはやはり幸せです。一定期間、我が家で暮らした猫が無事里親さんの元へ旅立ち、幸せに過ごしている様子を知るのは本当にうれしく、やりがいを感じる瞬間です。これは今まで、自分の猫だけを飼っていたときには感じることのなかった喜びでした。皆さんにもぜひ、そんな喜びを知ってほしいと思います。

 

 

また、“預かりボランティアはできないけど、自分にできることで猫を救う活動を応援したい”というかたからのボランティア応募もお待ちしています。例えば、引き上げ現場(山武市など)での捕獲や清掃の手伝い、譲渡会やイベントの手伝い、里親募集サイトへの代理投稿、里親募集チラシの作成、チャリティグッズの制作協力、チャリティイベントの企画・進行、翻訳(公式ウェブサイトの英語版作成等)、広報活動等々…。ご自分のできること、やりたいことをぜひご相談ください。すぐにお願いできる案件がない場合もありますし、当団体の方針に照らして実行できること、できないこともあるとは思いますが、猫を愛する皆さんとさまざまな形で協力しながら、保護猫たちの幸せをつなぐ活動を広げていきたいと考えています。

 

●ボランティア希望の方はこちらへ●

NPO法人「猫の森」
neconomori@outlook.com