声。 | 折井あゆみオフィシャルブログ「折井あゆみの、目覚まし7コ愛用中…★」powered by アメブロ

声。

10月ももうおしまい。

皆さん如何お過ごしですか?折井あゆみです。

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今回のブログのタイトルは「声」

少し長くなりますが、皆さんにお伝えしたい事があるのでお付き合い下さい



実は私、昔は自分の声があまり好きではありませんでした。


地声高いんです。



でも、この仕事を始めてから、

「歌声が好きです」

「芝居の声が好きです」

そう言ってもらえて、自分の声に自信が持てるようになりました。




そんな「声」を武器にした仕事ができたらなと前々から思っていたのですが、
実は今年の6月頃から、声優の仕事に挑戦していました。


声優のお仕事は、かなり前にクレヨンしんちゃんの映画で一度だけ経験があるのですが、

今やっているお仕事はアニメではなく、海外の映画や、ドラマの吹き替えのお仕事です。



私は普段から、日本の作品だけでなく、洋画や海外ドラマが大好きでよく観ているので、マネージャーさんにやりたいと話したのがきっかけです。



この仕事に挑戦して、最初に感じた事。


「声優なめんなよ」


最初に挑戦したのは、台詞も3つ4つ程の役でした。

でも、この役に声優経験ほぼゼロな私をキャスティングして下さった事も、とんでもないリスクがあったんだろうなと後々気付きました。



まず、台本の読み方が分からない。


私が普段、ドラマや映画、舞台で読んできた台本では、全く見た事がない記号の数々。



スタジオに入ると、アフレコの現場で台本と同じくらい重要なイヤホンの使い方が分からない。


そして4つ並んで立っているマイク。

吹き替えの現場では、基本キャスト全員が揃って一斉にアフレコをやります。


映像を見ながらその4つのマイク前に入れ替わり立ち替わり立ち、自分の役に声をあてていくのですが、
10分~15分ずつを一気録り。


だから、自分のミスは、自分のミスだけでは済まされない。
自分がもし噛んだりセリフを間違えたら、他の人の役にも関わってきます。

基本テスト(リハーサル)は一回で、次はもう本番。


とんでもないプレッシャーです。


ただ台詞を言えば良いってものじゃない。映像の役者さんの呼吸に合わせて、息を吸ったり吐いたり。
ブレスを合わせる難しさ。


どのマイクに入るかも、たった一回のテストで決めなければいけない。
自分と同じシーンに出てる人のマイクと被らないように。
次に喋る人の邪魔にならないように、台詞を言った後はすぐにどかなきゃいけない。空気感を自分で探るのです。



そして一番大事な、「気持ち」



もうね、皆さん職人です。


できない人が一人いたら最悪です。大迷惑。そんな現場です。



右も左も分からない私が現場に入り、新人だからといって教えてくれる人は誰もいません。
先輩方の姿から盗み、なんとかついて行こうと必死でした。
 

とにかく練習しました。スタジオではじーっと先輩の姿を観察し、台本に書かれた記号の意味や、アフレコのルールを学びました。


でも…大変だったけど、楽しい!

その瞬間に生きている感覚。神経が研ぎ澄まされていくのが分かるんです!



それから3作品ほど呼んで頂き、経験を重ね、ついに大役を頂いた作品が来月、WOWOWにて放送されます!


「セーフハウス~狙われた家族~」というドラマでルイーザという役を演じています。


今年イギリスで高視聴率を獲得したクライムサスペンス。
11/29(日)全4話一挙放送


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魂込めて演じました。
次は一体どうなってしまうの!?と、スリルを味わえる作品です!
声優としての私の新しい始まり。是非ご覧下さい




そして、もう一つ。

ある日マネージャーのiさんの所に、ある映画の吹き替えのオファーを頂き、
iさんが制作会社さんの所へ台本を取りに行った時の事です。
その作品のスタッフさんに、

「主演の折井あゆみさんのマネージャーさんです」

とご紹介頂いたそうで、

「…主演…

とiさんは目が点になったそうですが、聞き間違いかな~…と台本を開くと、まさかの一番前に私の名前が


私も、iさんから台本を渡された時、あまりにもびっくりして腰が抜けました(笑)

階段をあんなにガクガクしながら昇ったのは初めてです(笑)

この間まで、台詞が3つだった私が、まさかの主演!?!?!?

iさんと二人でドッキリかな!と言い合いました。




この映画に私を決めて下さったのはディレクターさん。

初めての吹き替えの現場でお世話になって以来、私が携わった作品は、全て同じディレクターさんの作品です。
経験値0の私にチャンスを与え続けてくれました。

「折井ちゃんの可能性にかけます」

主演作にそんな言葉を頂きました。嬉しかった。感激しました。


全く経験がなかった私を、信じて諦めないでいてくれました。本当に嬉しかった。

絶対期待に応えたい。良い芝居をしたい。


そこから、アフレコをする作品を観たところ、これがまたとっっても素晴らしい作品で、これが初主演なんて、なんて幸せなんだろう…と震えました。


でも、それと同時に、なんて難しい役なんだろう…と背筋が凍りました…


私の、記念すべき声優初主演の作品は

『20歳よ、もう一度』

という中国映画です。
中国では興行収入70億円を突破した超ヒット作品

70歳のおばあちゃんが、20歳の姿に戻り、巻き起こすファンタジーラブロマンス



つまり…私が演じるのは、見た目は20歳だけれど、心は70歳のおばあちゃんの役です


これ、普通に演じるのも難しいのに…声だけでどうやって…と一瞬不安になりましたが、

やってやる

と燃えたぎり、今まで手にした事がないくらいの、ぶ厚い台本を読み込みました。



とにかく読みました。ほとんどのシーンに出ているので、一つ一つの台詞のタイムを取っていくだけでも何時間もかかり、
時間とも格闘しながら、開いた台本はボロボロになりました。




収録日の前日は極度の緊張でなかなか寝られませんでした。


この作品は私にかかっている。そう感じました。



当日は…とにかく必死で、振り返るともう記憶があやふやなくらいです。


「お疲れ様でした」の声が聞こえた瞬間、一気に気持ちが緩み、その場に崩れ落ちました。


他のキャストさんに、マイクに向かう後ろ姿が男前だったよと言われました(笑)

レコーディングの時も、アフレコの時も、声を出したい時には、ガッツリ足を開いて体がぶれないように立つのが私流です(笑)


笑って、泣いて、夢を見て、恋をして、切なくて…


行ったり来たりする感情の波に溺れそうでした。
まるで、10時間ぶっ通しの舞台に立ち続けた気分で、完全に燃え尽き、翌日は夕方までベッドから起き上がれませんでした。


精一杯、役に生きました。


「20歳よ、もう一度」は来年1月にDVDリリースです。主演のテレサ・モン役を演じさせて頂きました。

素晴らしい映画なので、絶対に観て下さい


映画の公式サイトです⬇︎

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予告はこちら


どう?予告だけでも面白そうでしょ??
来年が待ち遠しいです




声優も女優も、役として生きる事。
私の人生で一番大切なもの。

これからは声優という肩書きも、覚悟を持って背負っていこうと思います。
デビュー10周年の年に新しい挑戦ができた事、幸せです


「セーフハウス」

そして

「20歳よ、もう一度」

どうぞよろしくお願いします






折井あゆみ、お仕事情報

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●Netflix ×フジテレビオリジナルドラマ「アンダーウェア」1話、2話、6話、8話
塚本ひろみ役
http://mdpr.jp/underwear


●2016年公開
映画「グッドモーニングショー」出演決定


●TBS「カイモノラボ」カイモニスタとして出演中

 
●DVDレンタル、販売中
ドラマ「イタズラなKiss2~Love in TOKYO~」
清水主任役


●DVDレンタル、販売中
映画「マンゴーと赤い車椅子」
山口めぐみ役


●DVDレンタル、販売中
映画「ハニー・フラッパーズ」
優香役


●折井あゆみプロデュース
大豆からできた、身体に優しいオリジナルキャンドルブランド
【Attractive(アトラクティヴ)】 オープン

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