前回の続きです。
3.選挙戦の基本的な戦い方
(3)ギャップ分析
3.選挙戦の基本的な戦い方
(3)ギャップ分析
目標票数と票読みの結果から、差分を明らかにします。
例;目標票数:1万票 -(マイナス) 票読み結果:8千票 =差分:2千票
この差分こそ、必死でかき集めるべき票数となります。なお、仮に差分が0に近い場合又はマイナス値になる場合(票読み結果が上回る場合)、今まで通りの選挙活動で目標を達成できる見通しが立ったということです。そのときには、より上位を目指すべく、目標を上方修正しましょう。
(4)施策検討、実施、評価
差分を埋めるための施策を検討・実施し、実施後に施策の効果を評価します。
施策の具体例は様々ありますが、主なものをプロモーションミックスの考え方で無理矢理整理して挙げると、
○パブリシティ(他人に情報発信してもらう):主にまとめサイト対策(2chでのスレ立て、投稿)など
○宣伝(自分で情報発信する):ヲタによるオリジナル選挙ポスター、PV、新聞等の作成、配布など
○SP(他人に投票してもらう):知人へ投票費用等を渡して、モバイル枠で投票してもらう
○直接行動(自分で投票する):自身で初回限定版CDや二本柱枠等を新規調達して投票する
などとなります。個々の施策の詳細については、いずれ書けたら書きます。
実施・評価については、一般的に企業の場合には、自社の販売実績、調査会社や広告代理店における調査結果等によって、施策効果を評価します。
しかし、選抜総選挙の選挙活動では、ここまでするのはまず無理でしょう。そのため、速報値やyoutubeにアップされている政見放送動画の視聴数等の各種指標による代替で、施策効果を評価することが現実的といえそうです。
最終的には施策効果を票読みに反映して、票読み精度を高めることが求められます。
他にも、施策効果だけでなく、施策に関する作業(段取り、費やした時間ほか)についても見直すとよいでしょう。
(5)改善
施策効果・作業の評価結果を基に、改善策を検討します。この改善策=新しい施策として、PDCAのマネジメントサイクルを回せると理想的です。
まとめへ続く。