2025年2月21日の「金曜ロードショー」で『バック・トゥ・ザ・フューチャー3』が放映されるので、2020年6月に掲載した「ネタバレの詳しいあらすじ」を再々掲載する。
監督:ロバート・ゼメキス
主な登場人物(俳優)役柄
【現代】
マーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)高校生。
エメット・ブラウン博士 /ドク(クリストファー・ロイド)タイムマシンを発明した科学者。
ビフ・タネン(トーマス・F・ウィルソン)マーティの父親の部下。
ロレイン・マクフライ(リー・トンプソン)マーティの母親。
ジェニファー・パーカー(エリザベス・シュー)マーティの恋人。
ビフ・タネン(トーマス・F・ウィルソン)マーティの父ジョージの部下。
【西部時代】
シェイマス・マクフライ(マイケル・J・フォックス)マーティの曾々祖父。
マギー・マクフライ(リー・トンプソン)マーティの曾々祖母。シェイマスの妻。
ビュフォード・タネン(トーマス・F・ウィルソン)ビフの祖先。
クララ・クレイトン(メアリー・スティーンバージェン)新任教師。
ストリックランド(ジェームズ・トールカン)町の保安官。
1955年11月12日(土)午後10時3分。ドクは時計台に落ちた雷の電気で、マーティが乗ったデロリアンを1985年に帰し、喜ぶ。そこに未来に帰したはずのマーティが現れ、ドクは卒倒する。
(タイトル『BACK TO THE FUTURE PARTⅢ』。オープニングクレジット)
マーティはドクを車に乗せ、ドクの家に連れてくる。翌朝、目覚めたドクは、マーティを見て驚く。マーティは、ドクが乗ったデロリアンが雷に打たれて1885年にタイムトラベルしたと、届いたドクの手紙を見せる。「私は1885年で鍛冶屋として暮らし、故障したデロリアンは廃鉱に隠した。車内に修理の指示書で1955年のドクが修理し、マーティは未来に帰れるだろう。1985年に戻ったら、デロリアンは解体しろ。私を連れ戻しに来ないように。1885年9月1日。」と書いてあった。
マーティとドクは廃鉱の入口を爆破して中に入る。ドクはジュール・ヴェルヌの『地底探検』だと喜ぶ。2人は過去のドクが付けた印を見つけ、横穴に隠してあったデロリアンと修理指示書を見つける。
2人がデロリアンを回収する時、廃鉱の傍の墓地で、手紙の1週間後の1885年9月7日死亡のドクの墓を見つけて愕然とする。ドクはビュフォード・タネンに殺され、最愛のクララが立てた、と書かれてあった。
図書館で調べるとビュフォードはビフの祖先で、マッド・ドッグと呼ばれる悪名高きガンマンだった。マーティの曾祖父のウィリアム・マクフライ一家の写真と、大時計の脇に立つドクの写真もあった。マーティは、ドクを連れ戻しに行く決意をする。
ドクは真空管でデロリアンを修理する。マーティはドクが準備した西部時代の服装に着替え、デロリアンで手紙の翌日、1885年9月2日に向かう。郊外のドライブイン・シアターのインディアンの絵を目掛けて発進する。
マーティが過去に着くと、インディアンの真っただ中にいて、逃げ回ってデロリアンを洞穴に隠す。
すると騎兵隊がやって来る。車のガソリンタンクは矢で穴が開き、ガソリンが漏れていた。マーティは洞窟の熊に襲われ、逃げて崖から落ちて気絶し、曾々祖父のシェイマス・マクフライが助ける。
マーティが目覚めるとマクフライ農場にいて、曾々祖母のマギーが看病していた。
マーティは、クリント・イーストウッドと名乗る。曾祖父ウィリアムは赤ん坊だった。シェイマスが獲って来た兎で食事をする。シェイマスはマーティを納屋に泊め、明日、線路まで送ると言う。
翌朝、マーティは線路を歩き、ヒル・バレー駅に着く。ヒル・バレーの町は開発途上で、スタットラーは貸し馬・貸し馬車の店、ジョーンズ堆肥店があり、時計台は建設中だった。ヒル・バレー祭が9月5日(土)にあった。
マーティが酒場に行き、鍛冶屋を探す。ビュフォードがやって来て、シェイマスの帽子を被ったマーティをマクフライと呼ぶ。マーティがマッド・ドッグと呼んで、ビュフォードを怒らせる。
逃げるマーティをビュフォードが捕まえ、時計台に吊るす。するとスコープ付きの銃を持ったドクがロープを撃って助ける。二人は再会を喜ぶ。マーティはドクに、9月7日の月曜日にビュフォードに殺される事を教える。
市長が、明日、新任教師のクララ・クレイトンが来るので、ドクが迎えに行く事になっていると知らせる。デロリアンはガス欠だが、この時代にはガソリンはなく、時速140キロ達成は不可能だった。
車を馬で引いたり、ウイスキーを燃料にしたりするが無理だった。デロリアンを機関車で押す事を考え付き、機関車の運転手に聞くと、直線で平坦で客車を引かず、釜を炊けば時速140kmは可能だと言う。次に機関車が来るのは月曜日の朝だ。ショナシュ渓谷(現代はクレイトン峡谷)への引き込み線が条件に合うが、この時代は渓谷の橋は建設中だった。
馬車が暴走して渓谷に落ちそうになった新任教師のクララをドクが助け、恋に落ちる。クレイトン峡谷は100年前に落ちて死んだ先生の名前で、ドクが助けたため歴史が変わった。
ドクは模型を作って、マーティと計画を復習する。日曜の夜に支線にデロリアンを乗せる。渓谷まで約5km。列車は月曜の朝8時に駅を出るので、機関車を奪い、貨車を切り離す。機関車でデロリアンを押し、渓谷の前で時速140kmに達し、1985年に戻る。
そこにクララが来たので、急いでデロリアンを隠す。クララが望遠鏡の修理を依頼する。クララは今夜のお祭りで、ドクに会うと言う。
お祭りの夜、町長が時計台の大時計を披露する。ドクとマーティが大時計の前で記念撮影をする。
ドクとクララがダンスをする。マーティは新製品の銃コルト・ピースメーカーの試撃をして、的に全部当てる。
ビュフォードと仲間が祭に来て、ストリックランド保安官が脅して武器を預けさせる。シェイマス一家もやって来る。ビュフォードはドクの背中に小型のデリンジャー銃を押し付ける。
それを止めたクララとビュフォードが無理やり踊る。ビュフォードがドクに銃を向け、マーティがフリスビーのパイ皿を投げて止める。ビュフォードがマーティを腰抜けと言い、月曜の朝8時に決闘することになる。マーティは銃屋にコルトをもらう。
シェイマスは、マーティを兄のマーティンそっくりだと言う。マーティンは腰抜け呼ばわりされて喧嘩し、ナイフを刺されて死んだと言う。マギーはマーティに、未来の事を考えた方が良いと忠告する。
ドクはクララと望遠鏡で月を見る。ドクは84年後に月にロケットで行くことができると教える。クララはジュール・ヴェルヌの『月世界旅行』の事だと思う。ジュール・ヴェルヌの話にドクも意気投合する。二人はお互いに魅かれ、キスする。
翌朝7時、自動調理器が目玉焼きを作る。起きたマーティは、鏡の前で決闘の練習をする。街に出ると、皆にちやほやされる。墓石の写真のドクの名前が消えたが、代わりに書かれるのはマーティの名前かも知れない。ドクはマーティに、カッとするのが欠点で、未来でも事故を起こしたと注意する。
その夜、デロリアンを線路に乗せる。ドクは、クララに恋をしたので未来に帰らないと言い、未来は白紙で、まだ変える事ができると言う。マーティに冷静になれと言われたドクは、未来へ帰ると決心を変える。マーティはクララも一緒に連れて行けばと言うと、ドクは時空連続体を破壊すると言って反対する。
ドクはクララに、未来に帰るのでお別れだと言うと、クララはからかわれたと思って怒る。
ドクは失恋し、酒場でウイスキーを片手に持ったまま、一晩未来について語る。
月曜の朝、線路の脇でマーティが目覚めるとドクがいない。マーティは酒場でドクを見つけるが、ドクはウイスキーを1杯飲んで倒れる。酒場の店主はドクに気付薬を飲ませると、気絶する。失恋したクララは、8時の列車でサンフランシスコに向かおうとする。
酒場にシェイマスも来る。朝8時が近づき、ビュフォードが来て決闘を誘う。墓石の写真に、マーティの偽名のイーストウッドの名前が現われていた。決闘に賭けている酒場の客達はマーティに、受けないと腰抜け呼ばわりさせると言う。マーティはシェイマスの言葉を思い出し、目覚めたドクと逃げるが、ビュフォードの手下に見つかる。
8時になり、クララの乗った列車は出発する。列車の乗客が酒場の話をして、ドクがクララを愛していることを知ったクララは、列車を降りる。
ビュフォードはドクを人質にして、決闘を強要する。
マーティはビュフォードに撃たれるが、イーストウッドの『荒野の用心棒』のように、鉄板で防弾して助かる。 マーティはビュフォードを堆肥の中に殴り倒す。
保安官が来て、ビュフォードを駅馬車強盗で逮捕する。写真の墓石は消える。列車が出発する汽笛を聞き、マーティとドクは馬で列車を追う。
クララはドグの家に行き、列車の模型を見て、引き込線に馬に乗って向かう。ドクとマーティは列車に乗り込み、機関車を奪って引き込線に入れる。ドクが機関車を操縦してデロリアンを押し、マーティは目標時間を1985年10月27日午前11時にセットする。ドクは強化燃料を釜にくべ、機関車からデロリアンに乗り移ろうと外に出て前に進む。
その時、クララがドクを探して機関車に馬から飛び移る。強化燃料が次々に点火し、機関車が加速する。運転席に来たクララが汽笛でドクに知らせ、ドクは前に来るように言う。最後の強化燃料が点火した衝撃で、クララが機関車から落ちそうになり、機関車も破壊し始める。
マーティが渡したホバーボードにドクが乗ってクララを助ける。峡谷の線路の切れ目に差し掛かる前に、デロリアンはタイムトラベルし、機関車は渓谷に落ちる。
マーティの乗ったデロリアンが、1985年のイーストウッド渓谷の橋の上に出現する。目の前に列車が迫り、マーティはデロリアンから脱出するが、デロリアンは列車に衝突して木っ端みじんになる。マーティは茫然となる。
マーティが家に帰ると、ビフが車にワックスをかけ、家族は元のままだった。マーティは車でジェニファーの家に行くと、ジェニファーは家の前で寝ていた。ジェニファーは未来に行き、マーティがクビになる夢を見たと言う。
マーティとジェニファーの車の横にニードルズの車が来て、マーティを腰抜けと言って競争に挑発する。
マーティは競争をやめ、猛スピードで発進したニードルズの車は、交差点から出てきた車に衝突しそうになる。競争していたら、マーティの車が衝突していた。ジェニファーが未来から持ってきたファックスの「お前はクビだ」の文字が消える。
デロリアンの残骸をマーティとジェニファーが眺め、ドクと二度と会えないと嘆く。そこに蒸気機関車をタイムマシンに改造したドクが、妻のクララと息子のジュールとヴェルヌを連れて現われる。
ドクはマーティに、大時計の記念写真を渡す。ジェニファーが、未来から持ってきたファックスの文字が消えたのはなぜかと聞くと、ドクは「人間の未来はまだ決まっていない。未来は自分で作るものだ。」と答える。ドクはタイムマシンに乗り、時間旅行を続ける。
(「THE END」エンドクレジット)
(写真は「IMDb」より)