監督:リー・アイザック・チョン 2024年
主な登場人物(俳優)役柄
ケイト・カーター(デイジー・エドガー=ジョーンズ)オクラホマ出身の気象学者。
キャシー・カーター(モーラ・ティアニー)ケイトの母親。農場を営む。
【竜巻カウボーイ】
タイラー・オーウェンズ(グレン・パウエル)インターネットで有名なストームチェイサー。
リリー(サッシャ・レイン)ドローンの操縦士。
ブーン(ブランドン・ペレア)撮影担当。
ベン(ハリー・ハデン=ペイトン)ロンドンの雑誌記者。タイラーたちを取材に来た。
デクスター(トゥンデ・アデビンペ)科学者。
ダーニ(ケイティ・オブライアン)メカニック。
【ストーム・パー】
ハビ(アンソニー・ラモス)大学時代の事故の生き残り。ストーム・パーのCEO。
スコット(デイビッド・コレンスウェット)ストーム・パーの共同設立者の一人。
リッグス(デヴィッド・ボーン)不動産会社。
【竜巻手なずけチーム】
ジェブ(ダリル・マコーマック)ケイトの大学時代の恋人。彼女の竜巻追跡チームのメンバー。
アディ(キーナン・シプカ)ケイトの幼馴染。ケイトの竜巻追跡チームのメンバー。
プラビーン(ニック・ドダニ)ケイトの竜巻追跡チームのメンバー。
ケイトが草原で雲の写真を撮っている。
(タイトル『TWISTERS』)
ケイトは車の中で寝ているジェブ、アディ、プラビーン、ハビを「嵐が来るよ。行こう!」と起こす。ジェブがビデオカメラで撮影し、台車のタンクの前のケイトが「今日、『竜巻手なずけチーム』は、竜巻を弱らせる。高分子吸収剤を竜巻に投入して、水分を吸収して弱らせる」と説明すると、アディが「紙おむつ(パンパース)に使われている」と補足する。荷台には竜巻観測装置「ドロシー」も積まれていた。ケイトが撮影し、4人が「今日は竜巻を手なずける日」と言う。
車2台で出発。ケイトの母キャッシーから「気を付けて。終わったらバーベキュー」と電話が来る。雲のエネルギーが増大し、竜巻が発生しそうだった。ケイトとジェフが高分子吸収剤をタンクの中で調合する。ドロシーは古い機械で、調子が悪かった。ハビはデータを受信するため残り、ケイト達4人が車で、雲の方へ向かう。
雨が酷く視界が利かない。ケイトは「(改良藤田スケール)EF1の小物はだめ。EF2にならないと」と言う。風が強くなり、プラビーンが「竜巻の中?」と聞くと、ケイトは「違う、後ろ。通り道に置かないと」と言う。飛んできたドラム缶が車に当たり、後ろの荷台が横転して、タンクから高分子吸収剤が漏れる。皆、車から降り、台車を持ち上げて戻す。
タンクの蓋とドロシーの蓋を開け、台車を外して車を出す。タンクから高分子吸収剤、ドロシーから小型センサーが上空に昇る。データを見たハビは「センサーが1万フィートまで昇った」と報告する。さらにハビは「4万フィート」「7万フィート」と報告し、「EF5になりえる」と教える。
大雨で視界が利かず、強風で物が飛んでくる中、ケイト達の車は必死で逃げる。車が風であおられて道を外れ、動かなくなる。車にいると飛ばされるので、近くの高速道路の高架下に向かって走る。途中でプラビーンが飛ばされる。高架に着くとケイトは飛来物で足をケガする。
斜面を登れなかったアディが飛ばされる。ケイトとジェブは高架の鉄骨に必死にしがみ付く。竜巻がやって来る。ジェブは「きっと助かる」と言うが、飛ばされる。
竜巻が去り、ケイトは足をケガしていた。周囲は瓦礫の山だった。
〔5年後〕ケイトはニューヨークのアメリカ国立気象局に勤務していた。ブルックリンに竜巻が発生し、責任者がケイトに警報を出すべきか聞く。データを見たケイトは弱まっていると判断し、警報は出さない事にする。
ケイトにハビが会いに来る。ハビはその後、マイアミで軍に入り、位相配列レーダー(フェアーズドアレイレイダーPAR)の開発研究を行っていた。小型化したPARを竜巻の3方向に配置すると3Dスキャンができると説明し、「これで竜巻の解析をすれば、人の命が救える。君以上に竜巻に近づける人はいない」とケイトに協力を頼む。ケイトは「もう、あの頃の私でない」と断る。
翌朝、ケイトは恋人ジェブの夢を見て目覚める。ハビから「竜巻で11人死亡」のニュースと、「オクラホマで竜巻が頻発している。竜巻の対抗手段がある。1週間で良いから来てくれ」とメールが届く。
〔オクラホマ州マーシャル・リッグス・ビレッジ〕ハビが車に、1週間の予定で来たケイトを乗せて走る。例の高速道路の高架下を通る時、ケイトが感慨深く眺める。ハビは「正直言って来ないと思った」と言う。車にはグレードアップした装置が乗っており、ハビが「住宅や設備を守るため、竜巻発生の予報をしたい。そのため、レーダーで竜巻をキャッチする」と話す。
竜巻チェイサーの集合場所に着き、ハビは「ストーム・パー」のメンバーにケイトを紹介し「このチームは一番才能がある」と言う。
けたたましい音楽を鳴らして「竜巻カウボーイ」のタイラーのチームが来て、ネットに配信する。タイラーたちは集まった人に、Tシャツやタンブラーを売る。
ハビはケイトにレーダー画面を見せ「あいつらより先に行こう。どの竜巻に行く?」と聞く。スコットは「東のセルが良い」と言う。ケイトは雲を見てタンポポの綿毛を飛ばす。
タイラーが「どこの嵐を追う?」と聞く。ロンドンから来た記者のベンが、タイラーを取材していた。ケイトは「西は勢力が弱まる。東が良い」と教える。
ケイトはハビに「西に向かう」と言い、「ストーム・パー」の4台の車は西に出発する。それを見たタイラーの「竜巻カウボーイ」も、「ストーム・パー」を追って東に行く。
雲のセルが渦を巻き、竜巻が発生しそうだった。「ストーム・パー」は3Dスキャンのレーダーを設置するため、「ライオン」「魔法使い」と名付けた2台の車と、「かかし」「ブリキ男」の2台に分かれて進む。ついに竜巻が発生する。
近道をしたタイラーの車が「ライオン」と「魔法使い」に割り込んで邪魔する。タイラーの車の中では生配信して、メンバーを紹介する。風力発電の風車の羽が壊れて落下し、タイラーの車に接触する。
ハビは「竜巻の正面はどっちだ?」とケイトに聞き、指示した方に向かう。「魔法使い」は信号を受信するために止まる。「かかし」と「ブリキ男」の2台は、指定した場所にレーダーを設置して固定する。レーダーの有効範囲は300mだ。ハビとケイトの「ライオン」は竜巻の傍にレーダーを設置しようとするが、間近に竜巻を見たケイトが怯え、ケイトが車を運転して移動する。ケイトが車を止めた場所は竜巻から遠すぎた。ケイトは「ごめん。私、駄目だった」と謝る。ハビは「次がある」と慰める。
タイラーの車は竜巻に突入し、花火を打ち上げる。タイラーたちは喜ぶ。竜巻は消滅する。タイラーは生配信しながら「視聴者から質問があった。竜巻の中で花火を打ち上げられるか?打ち上げられる。俺たちはプロの竜巻チェイサーだから」と言う。
「ストーム・パー」のメンバーはモーテルに宿泊する。ハビは外出を誘うが、ケイトは疲れたと断る。「竜巻カウボーイ」も同じモーテルに宿泊する。タイラーがケイトに「西のセルは打ち消し合って崩れると知っていたな」と文句を言う。ベンはケイトに「君を記事にするかもしれないので、フルネームを教えて」と言うが、ケイトは断る。
翌朝、「竜巻カウボーイ」のメンバーは昨日の配信を見て喜ぶ。テレビでは「オクラホマ州で記録的な竜巻が発生。36時間以内にまた発生する可能性が高い」と報じていた。
レストランでハビとスコットが「ストーム・パー」に資金提供をしているリッグスに竜巻の情報を渡していた。ケイトが来ると、ハビは向こうで待つように頼む。
ケイトが雲を見ているとタイラーが来て、今日はどこに行くか聞く。ケイトは「大気は安定状態だ。竜巻に発達しそうもない」と答える。
ケイトはハビに「でかいのが出る」と教える。タイラーも仲間に「でかいのが出る」と教え、リリーはドローンを飛ばす。「ストーム・パー」が出発しようとすると、「竜巻カウボーイ」が先に出発する。
雲が発達していた。車の中でタイラーがベンに、竜巻ができる仕組み説明するが「半分はまだ分からない」と教える。ケイトはハビに同じ事を説明する。
双子の竜巻が発生する。「竜巻カウボーイ」のデクスターは「藤原効果(2つの竜巻が接近した際に、渦の相互作用により、通常と異なる動きをする事)だ」と興奮する。「ストーム・パー」と「竜巻カウボーイ」は、車を追い抜いたり、抜き返したりで先を急ぐ。
タイラーはどっちの竜巻を追うか熟考して、右の大きい竜巻を追う。ケイトは麦畑に吹く風を見て、左の小さい竜巻に向かうようにハビに指示する。
タイラーの車は花火を打ち上げる準備をし、右の竜巻の進路に車を止め、ドリルを地面に刺し込んで車を固定する。ところが、車の直前で竜巻が消える。
「ストーム・パー」の「かかし」と「ブリキ男」の車がレーダーを設置する。ケイトとハビの車の「ライオン」もレーダーを設置するが、強風で飛ばされる。竜巻が周りの家や電柱を破壊しながら迫り、「ライオン」は必死にバックで逃げる。方向転換をしようとして、車は路肩に落ちて動けなくなる。竜巻は去り、町の方に向かっていた。ハビはレーダーを探しに行くと言うが、ケイトは町の人を助けるのが先だと主張する。
町はほとんど破壊されていた。ケイトは被災者のアルバム探しを手伝う。ハビはレーダーを探すので、ケイトに車で帰るように言う。タイラーは行方不明の猫を探していた。タイラーの仲間はTシャツを売っていた。リッグスとスコットとハビは、竜巻で家が破壊された人に、土地の売買の交渉をしていた。タイラーはケイトに「ストーム・パーは商売をしている。多くを失った人から、もっと奪っている」と教える。ケイトは「あなたたちはTシャツを売っている」と非難する。
リリーがケイトに食べ物と水を持って来る。ケイトが「金を持っていない」と断ると、リリーは「そのためにTシャツを売っている」と教える。ケイトは水だけ受け取る。
ケイトがモーテルに帰って、パソコンでリッグスを検索すると、不動産屋で、竜巻で家を失った人から安く土地を手に入れて儲けていた。ケイトの部屋にタイラーが、ピザを差し入れする。タイラーはケイトに「町の良い所を見せたい」と誘う。
2人はロデオを見に行く。タイラーが「ロデオは初めて?」と聞くと、ケイトは「この近くで育ったので見た事がある」と話す。タイラーは「初めて竜巻を見たのは8歳の時。うっとりしていたら、叔母の表情から怖い物だと気づいた」と話す。また、タイラーは「ロデオをやっていた。竜巻もロデオも同じ。怖いから乗りこなす」と言う。
急に風が強くなり、観客の携帯は一斉に「竜巻警報」が鳴る。ロデオ会場の観客は急いで車で避難する。タイラーとケイトは近くのモーテルに行き、ストームシェルターがあるか聞くが、無かった。ケイトとタイラー、親子連れとモーテルの従業員とで、水の無いプールの底に避難する。車で逃げた客は、車ごと飛ばされる。
プールの底に避難するが、モーテルの従業員が飛ばされる。車が落ちて来る猛烈な強風の中、ケイト達は必死にパイプにしがみ付く。
風が弱まり、ケイトたちがプールから出ると、町はめちゃくちゃに破壊されていた。ハビもレーダーで見て、ケイトを心配してやって来る。ケイトはハビに「リックスはデータを集めて金儲けに使っている。被災した人の気持ちが分からないの?」と責める。ハビは「俺は3人も親友を失った。お前がでかい研究費を貰おうとしたために」と責める。怒ったケイトは、ハビの車に乗って出て行く。
ケイトは実家の農場に帰る。音沙汰なしの娘が急に帰ったので、母が驚く。母が「また怒っているの?」と聞くと、ケイトは「違う」と答える。
次の朝、母は牛の世話をする。ケイトは納屋に行くと、中学時代のケイトが作った自由研究の模型が昔のまま残っていた。自由研究のスローガンは「竜巻を手なずける」だった。母も小屋に来て「最近竜巻が増えて、種や物の値段が上がった」と愚痴を言う。
ケイトが自由研究の模型を動かすと、ミニ竜巻が発生して家の模型を吹き飛ばす。そこに、タイラーが来る。ケイトがどうしてここが分かったか聞くと、タイラーは「デクスターが前に君の記事を見たので、場所を調べた」と教える。母親がタイラーに、食事をしていくように言う。
食事をしながら母親が「この子が小さい時、風呂に入っている時に雷が鳴った。この子は裸のまま外に出て、雷を見ていた。天気が悪いと喜んだ。あなたはどうして?」と聞く。タイラーは「好きな物を研究した」と答える。母は「竜巻を手なずけようとした」と教える。母親はタイラーに、家に泊まっていくように言う。
タイラーは納屋にあったケイトの研究論文を見て「高分子吸収剤を使って竜巻を止める?」と感心する。ケイトは「間違っていた。親友を3人失った。無理と分かっていたのに、後悔が消えない」と涙を浮かべて話す。タイラーは「竜巻のF1かF5の基準は、損害の規模だ。去って初めてわかる。君は一生悔やみ続けるのか?」と聞く。ケイトはタイラーに、もう寝るように言う。ケイトは恋人ジェブの写真と研究論文を眺める。
翌朝、タイラーが車で帰ろうとすると、ケイトが引き留める。納屋でタイラーのパソコンで3D画像を見ると、上昇気流で高分子吸収体の粉が上昇し、理論上は竜巻を消す事に成功する。ケイトは「もう一度チャンスが欲しい」と言う。納屋はタンクが沢山あった。
タイラーの車で台車にタンクを乗せて運ぶ。2人は竜巻に発達しそうな雲を見つけ、「完璧だ」と興奮する。2人の車は竜巻に突入する。ドリルで車を固定し、タンクの蓋を外すと、高分子吸収剤の粉は竜巻に中に吸い込まれる。しかし、竜巻は弱まらない。2人はどう改良するか悩む。
ケイトの家にハビが訪ねて来て、この前の事を謝り、お詫びをしたいと言う。ケイトが、PARが観測した竜巻のレーダーのデータが欲しいと言う。ハビはデータを渡し「ストーム・パーの資金のため、リックと組んでいるが、俺にも罪悪感がある」と話す。ケイトは「こっちを手伝って一緒にやれば、上手くいくかも」と誘うが、ハビは「前の僕なら組んだかも」と言って去る。ケ イトは車を盗んだことを謝り、車の鍵を返す。
ハビから貰ったデータを画面に映すと、竜巻の湿度が計算よりも高い事が分かる。ケイトが「もっと水分を吸い取らないと」と言うと、タイラーは「人工雨を降らせる。ヨウ化銀(人工降雨の種)を竜巻に打ち込む。その後でポリアクリル酸ナトリウム(高分子吸収剤)も入れる」と提案する。
ケイトとタイラーは車で出かける。タイラーはケイトの母親に彼のTシャツをプレゼントする。
タイラーとケイトは竜巻カウボーイ」のメンバーとベンに会い「新しい展開になった」と話す。タイラーはブーンに、新しいロケットを打つと話す。中古車販売店で、もっと大きい台車を買う。
台車に沢山のタンクを乗せ、配信用に撮影しながら「雲に向けてヨウ化銀を打ち込み、人口雨を降らせる。その後、ポリアクリル酸ナトリウムを上げると、竜巻のエネルギーが消える」と説明する。リリーはドローンの準備をする。
ケイトは発達しそうな雲の写真を撮る。その様子をベンが写真に撮る。タイラーはベンに「彼女を記事にしろ」と言う。ベンは別の車に乗る。
竜巻に向かって「ストーム・パー」と「竜巻カウボーイ」が行く。雨風が酷くなり、視界が悪くなる。圏外になり、レーダーが消える。ドローンに雷が落ち、映像が見えなくなる。
飛来物がハビの車に当たり、横転する。すぐ傍の精油所を竜巻が直撃し、火災が発生し、火柱が竜巻に吸い込まれる。また飛来物がハビの車に当たり、車が元に戻る。危険を感じて、タイラーの車とハビの車は、炎に包まれた製油所から逃げる。
巨大な竜巻は、エルソンの町に向かう。野球をしていた選手と観客は、竜巻を見つけて避難する。
竜巻が町に向かうのを見たケイトは「竜巻カウボーイ」のメンバーに、竜巻消失作戦より町の人々を避難させるのを優先する、と指示して町に向かう。それを見たスコットが「あいつら逃げ出した」と言うが、ハビは「町を助けに行った。我々も助けに行こう」と言う。スコットは「人の命よりも、データの方が優先だ」と反対する。レーダーを設置するために車から降りたスコットを残し、ハビも町に向かう。
町に来た「竜巻カウボーイ」のメンバーは、住民に竜巻シェルターに避難するように言うが、シェルターは直ぐ満員になる。そこでメンバーは、丈夫だと思われる映画館に避難するように指示する。
風にあおられた路面電車がタイラーに向かって滑ってきて、タイラーの足が鉄骨の下敷きになり動けなくなる。ケイトが決骨を持ち上げようとするが、できない。さらに巨大な貯水タンクの塔が、タイラーに倒れそうになる。そこにハビが来て、壊れた柱を鉄骨の下に差し込み、テコの原理で持ち上げる。2人がタイラーを助け出した直後、貯水タンクが倒れて水が噴き出し、3人は水浸しになる。
3人も映画館に避難する。映画館では『フランケンシュタインの怪物』を上映していた。映画館の客席に沢山の人々が避難していた。強風で屋根が壊れる。この建物は竜巻の強風に耐えられそうもなかった。ケイトが地下室を探すが、映画館にはなかった。
ケイトは非常口から外に出ると、タイラーの車を運転して竜巻に向かう。精油時を破壊した竜巻の前方にケイトの車が来て、ドリルを地面に刺して車を固定する。竜巻に向かって、ヨウ化銀のロケットを打つ。大雨が降る。次にタンクの蓋のスイッチを押すが、なかなか開かない。車も強風でずり動く。何回か押して、やっと蓋が開き、高分子吸収剤の粉が上空に飛ぶ。
映画館では「竜巻カウボーイ」のメンバーが、座席に間に隠れるように人々に呼び掛ける。スクリーンがある壁が、強風で破壊される。座席や何名かの人が飛ばされる。リリーが飛ばされそうになり、タイラーが彼女の手を掴み、鋲が抜けそうな座席に足を引っかけて、飛ばされないように耐える。
ケイトの車の台車が飛ばされ、車のドリルが外れ、車が横転する。
映画館に向かっていた竜巻は、直前で消滅する。
横転した車から這い出たケイトを、タイラーとハビが助け出す。ケイトが「町は?」と聞くと、タイラーが「助かった。君のお陰だ」と、ハビも「実験は成功した」と讃える。他のメンバーもやって来て喜ぶ。
ハビが車でケイトを空港に送る。先にタイラーも来ていた。ハビは「ニューヨークの審査会は、竜巻が消えたのは製油所の炎と煙のせいだと言うが、実験が成功した。研究予算を取ってこい。リックとは手を切った」と話す。ケイトは「うちの納屋を改良したら」と言う。タイラーが来て「いつ戻ってくる」と言うと、ケイトは「これっきりかも」と答え、空港に入る。ハビは「これで良いのか?」とタイラーに聞く。
空港の駐車係が車に戻ったタイラーに「時間だ。車を動かせ」と指示する。タイラーは車のドリルを刺すと、ケイトの元に行く。それを見たハビは「それでいい」と呟く。
タイラーがケイトの所に来ると、場内放送が「近くに嵐が発生したので、出発便は遅延します」と伝える。
(エンドクレジット)
昔の竜巻の写真。ベンが撮ったケイトの写真と「竜巻を手なずける」の記事。「気象観測のヒーローたち」の記事。「竜巻カウボーイ」に同行するベン。「新しいパートナーシップ」の記事にハビ、ケイト、タイラーの写真。新しいレーダー。ケイトが「私の顔をプリントしたTシャツを売ったら?」と言うと、タイラーは「そのうち」と答え、撮影しているブーンが「俺が着る」と言う。
(エンドクレジットの続き)
(写真は「IMDb」「映画com」より)