『デッドプール&ウルヴァリン』ネタバレの感想 ウルヴァリン登場や、何でもありが面白い | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

評価 4/5 ☆☆☆☆★

 『デッドプール2』(2018年)から6年ぶりの続編で、しかもウルヴァリンが登場するとあって、楽しみだった。でも、『LOGAN/ローガン』(2017年)でウルヴァリンは死んだので、どのように復活するのかと思った。冒頭でデッドプールが「ローガンの死は嘘だった」と言いながらローガンの墓を掘り返すので、てっきり仮死状態のローガンが見つかると思ったら、見つけたのはアダマンチウム製の骸骨だったのには笑った。でも、アダマンチウム製の骨は硬いので武器になるとは思うが、骨を武器にしてTVAと戦うとは、ローガンの遺体に対して不謹慎な(笑)。

 デッドプールは他のアースにウルヴァリンを探しに行き、様々なウルヴァリンに遭遇する。私はマーベル・コミックを読んでいないが、これらの元ネタはコミックにあるそうで感心した。後でマスクを被るのもコミックにあるそうだ。デッドプールも多数登場するが、これらもコミックにあるのだとか。

 ウルヴァリンの出現に驚く子供にデッドプールは「ディズニーが彼を連れ戻してくれたんだ。彼が90歳になるまでウルヴァリンをさせるつもりのようだ」と言う。ディズニー・スタジオは2009年にマーベル・スタジオを買収し、さらに2018年に20世紀FOXを買収したため、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)にデッドプールとウルヴァリンを参入させることができたらしい。ウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンは55歳なので90歳は無理としても、またウルヴァリン役で登場してほしい。

 さて、デッドプールとウルヴァリンは虚無の世界に飛ばされる。虚無の世界にある残骸は、かつての20世紀フォックス制作のマーベル映画に出たメカの残骸らしい。それどころか、映画の冒頭でお馴染みの「20世紀FOX」のロゴの残骸まであるのには、完全に葬られたと言う事かと笑った。

 また、虚無の世界には葬られたヒーローが沢山登場する。『ファンタジック・フォー』のヒューマン・トーチ、『ブレイド』のブレイドは知っていたが、マーベル映画を全て見ている訳ではないので、エレクトラやデアデビルとの関係も知らなかった。『LOGAN/ローガン』に登場したローラ役のダフネ・キーンは当時12歳だったのに、今回は19歳で成長に驚いた。ガンビットは『ウルヴァリンX-MEN ZERO』に登場していたが、この時の俳優はテイラー・キッチュだった。チャニング・テイタム主演で単独映画が製作させるはずだったそうだが、ディズニーに買収されて立ち消えになったそうで、「活躍した事を後世にようやく残せる」と喜んでいたのも笑った。

 初登場のカサンドラ・ノヴァは、チャールズ・エグゼビアの双子の妹だそうだ。妹がいた設定はあったかな?チャールズが若い頃は髪があったが、妹はもう髪がないの?チャールズは老人なので、若く見えるけど本当は老人なのか?

 パイロやセイバートゥースが登場した車は、どう見ても『マッドマックス 怒りのデスロード』の感じ。セイバートゥースの生首を拾ったデッドプールが「フュリオサの首を取ったぞ!」と叫ぶが、『マッドマックス フュリオサ』のパロディー。『マッドマックス』はワーナー映画では?それに、訛りが酷いガンビットにデッドプールが「方言指導はミニオンズか?」と馬鹿にしていたが、ミニオンズはユニバーサル映画では?ワーナー映画やユニバーサル映画の許可は取っているのだろうか?

 エンド・クレジット後にデッドプールが、ジョニー(ヒューマン・トーチ)がカサンドラの悪口を言っていた証拠の映像を見せるが、フェイク画像では?

 このように、何でもありの感じの映画で楽しめた。ただし、マーベル映画の予習か、見た後でネタ調べするとさらに面白い。続編をまた作ってほしい。評価は「4」である。

原題は『DEADPOOL & WOLVERINE』で、「死の賭けとグズリ」になるので、訳さない方が良い。