『キングダム2 遥かなる大地へ』ネタバレの感想 迫力ある戦闘の連続と羌瘣の姿に感動(改訂) | アンパンマン先生の映画講座

アンパンマン先生の映画講座

映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

 評価 5/5 ☆☆☆☆☆

 2024年7月12日に第4作『キングダム4 大将軍の帰還』が公開されるので、第1作『キングダム』(2019年)、第2作『キングダムⅡ 遥かなる大地へ』(2022年)、第3作『キングダムⅢ 運命の炎』(2023年)を見直した。「ネタバレの詳しいあらすじ」「ネタバレの感想」を改訂したので読んでほしい。

 第1作が大ヒットし、2020年に続編製作が発表されたが、新型コロナ感染症の世界的拡大で中国ロケができないため製作延期と聞き、いつの間に中国ロケをしたのだろう?と思った。パンフレットを読んだら、蛇甘平原のシーンは事前にロケ地を決めており、元々中国で撮る予定だったカットを、中国の何釣(フ―ジュン)監督が「リモート撮影」したそうだ。中国ではエキストラを1万人、馬を100頭集め、迫力ある戦闘場面になった。日本人俳優が登場する場面は、長野県東御市の広大な企業用地で撮影し、中国の風景を合成したそうだ。

【写真は「長野県東御市公式Twitter」より】

  その蛇甘平原のシーンは戦闘に次ぐ戦闘、危機に次ぐ危機の連続で、迫力に圧倒される。まず、蛇甘平原に魏の兵士が整然と陣形を取る場面が迫力ある。そこに信逹の第4歩兵軍が無謀とも言える突撃をするが、信は魏の陣形を飛び越え、魏と兵士と戦うのには驚いた。最後には、呉慶将軍の福将・宮元を倒すのに大きな貢献をした。いよいよ信の「天下の大将軍」への第一歩が始まった。

 ただし、第4歩兵軍の士官の縛虎申は味方の到着を待たずに、無茶な突撃命令を出す。秦国軍総大将の麃公将軍は、味方の軍が不利になっても援軍は出さないし、撤退もさせない。2人とも無能かと思った。しかし、信と羌瘣、縛虎申の活躍で、丘の上に陣取った魏の宮元を倒し、丘を奪還する。麃公は騎馬隊の力を温存しておき、チャンスが来たら騎馬隊を投入する作戦だったらしい。縛虎申は「運ではない。多くの犠牲の基にここに来た」と言うが、信と羌瘣がいなかったら失敗していたので、絶対に運だと思う。犠牲が多すぎるので、もっといい作戦はなかったのか?

 本当は参戦していない王騎将軍が登場するのが格好良い。王騎将軍は秦の活躍を認める。信も王騎将軍に憧れ、最後には王騎将軍に稽古を付けてもらうために城に向かう。どのような稽古を付けてもらい、信はどのように成長するか楽しみである。

 麃公将軍たちの騎馬隊が疾走する場面も、麃公と呉慶が一騎討する場面も良かった。麃公には、総大将の呉慶を倒せば魏の軍は降参し、無駄な血を流さずに済むと言う計算があったとは感心した。

 しかし、本作で一番感動したのは羌瘣である。魏の装甲戦車隊の出現で、信達の歩兵隊は絶体絶命になるが、羌瘣の策案で死体を積んで防壁を作り、戦車を乗り上げさせて転覆させる作戦には感心した。羌瘣が魏の残党狩りに遭遇した時は「トーン、タンタン」とリズムを取ったと思うと、舞うように敵を殲滅する姿に魅了された。彼女は暗殺一族・蚩尤の一人で、姉と慕った羌象の仇を討つため、魏との戦に参加したと言う。最初は自分が危ない時しか戦わなかったが、次第に仲間のために戦うようになる。最後は、敵討ちのために魏に向かう。信は別れの挨拶に右手拳を突き出す。羌瘣も右手拳を出したので、拳を合わせるのかと思ったら、信の腹を叩くではないか。その時、羌瘣は微笑んでいた。最初は悲しそうな表情の羌瘣だったが、明るい表情になったのを見て、涙ぐんでしまった。再登場を期待したい。

【写真は「映画com」より】

 映画が終わり「早く続編を見たいなあ」と思ったら、エンドクレジットが終わると、何と『キングダム3』の予告編が流れるではないか。映画館内から歓声が上がったほど、これには歓喜した。評価は「5」である。

さて、2023年にその第3作『キングダム 運命の炎』が公開され、これも面白かった。いよいよ2024年7月に第4作『キングダム4 大将軍の帰還』が公開されるので、とても楽しみである。