『ディア・ファミリー』ネタバレの詳しいあらすじ | アンパンマン先生の映画講座

アンパンマン先生の映画講座

映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

監督:月川翔 2024年

主な登場人物(俳優)役柄

【坪井家】

坪井宣政:つぼい のりまさ(大泉洋)ビニール製品樹脂工場の経営者。

坪井陽子:つぼい ようこ(菅野美穂)坪井宣政の妻。

坪井佳美:つぼい よしみ(福本莉子)坪井家の次女。生まれつき心臓病を患っている。

坪井奈美:つぼい なみ(川栄李奈)坪井家の長女であり、佳美の姉。

坪井寿美:つぼい すみ(新井美羽)坪井家の三女であり、佳美の妹。

【東京都市医科大学】

石黒英二:いしぐろ えいじ(光石研)東京都市医科大学教授。人工心臓の研究をしている。

佐々木肇:ささき はじめ(上杉柊平)東京都市医科大学・日本心臓研究所の研究医。

柳玲子:やなぎ れいこ(徳永えり)東京都市医科大学・日本心臓研究所の研究医。

富岡進:とみおか すすむ(松村北斗)東京都市医科大学・日本心臓研究所の研究医だが途中で辞める。

桜田純:さくらだ じゅん(満島真之介)医学博士。東京大学の医学講義を受けた宣政の相談に乗る。

【周辺人物】

川野由希:かわの ゆき(戸田菜穂)佳美と同じ病室で先天性心疾患と闘っている少女の母親。

山本結子:やまもと ゆうこ(有村架純)テレビリポーター。

 

 1991年。救急車で心臓疾患のある10代の少女が、東京都市医科大学病院に運ばれてくる。手術室が始まり、富岡医師がカテーテルを差し込む。

 

 2002年。ホテルの一室で、テレビリポーター山本結子が坪井宣政に「IABPバルーンカテーテルを作ろうとした決め手は?最初は娘さんのためでしたね」とインタビューしようとする。宣政は暗い表情で話さない。祝賀会の時間になり、宣政は席を立つ。

 坪井家の二女佳美が「お父さんは絶対にあきらめない人です」と日記を書く。「愛知高分子研究所」の社長の宣政がアフリカから帰ってきて、髪留めが売れたと喜ぶ。妻の陽子が「あなたならやれると思っていた」と誉める。

 佳美の日記「うちの家族は普通と違うんです。今日もお父さんは帰って来ません」。研究所で研究を続ける宣政。「私は生まれた時から心臓に欠陥がありました」

 1977年。医師が坪井宣政・陽子夫妻に佳美の病状を「三尖弁閉鎖症で、右心房と右心室の間が閉じている。その他に2か所で心臓に穴が開いている。心臓を流れる血液が、正常なルートで流れていない。そのため、他の臓器もダメージを受けている難病です」と伝える。宣政が「手術しましょう。お金はいくらかかってもいい」と言うと、医師は「手術はできない。体を大事にすれば、10年は生きられる」と宣告する。宣政は「はたちまで生きられないのか」と落ち込む。陽子は「次はどうする?」と問う。

 宣政は新幹線で東京に行き、医師に聞くと「名古屋の医師の診断は正しい」と言う。長野県に行き、心臓病の名医に聞いても「日本中どこに行っても、手術は無理」と言われる。アメリカのクリーブランドの医師に手紙を書くが「手術を行う事はできません」と返事が来る。陽子は医学書を読む。

 陽子は宣政に「佳美が行きたいと言ってる北海道に連れて行きたい」と言う。宣政は「諦めたわけじゃない」と言う。陽子は人工心臓の本を見せ「人工心臓は、日本ではまだ研究段階」と言う。宣政は「手術費用に貯めた金を、一番実現可能な研究機関に寄付する。何もやらない10年より、やってみる10年の方が価値がある」と言う。

 1978年。宣政は東京の東京都市医科大学の日本心臓研究所に行く。石黒英二教授が「20年前、アメリカでは人工心臓が実用化された。1958年、最初の人工心臓の生存時間は1.5時間。人ではなく犬で。クリーブランドで152日間生存した。子牛で」と話す。宣政は「話にならん」と怒る。

 宣政は各地の研究施設に電話し、ノートに書いた研究所名の全てに横線を引く。

 佳美と長女の奈美が料理を作る。料理を運ぶ佳美に宣政が「佳美、出来るだけ体を動かさないで」と言うと、佳美は「自分で出来る事をやりたい」と反発する。奈美は「寄付するの?」と聞き、三女の寿美が「よんちゃんは旅行に行きたいと言っている」と話す。宣政は「寄付はやめた。お父さんが人工心臓を作る」と佳美に話す。陽子は「何でこんな事を気付かなかったの?」と感心する。宣政は「お父さんがお前を治してやる」と約束する。

 宣政は東京の東京都市医科大学・日本心臓研究所に行き、石黒教授に「ここが一番まともな研究機関だ。助けてください」と協力を頼む。石黒は「負けました。医学だけではできない。工学分野の技術者の視点も必要だ」と言って、研究室に案内する。

 研究室では佐々木肇医師が「人工血管に血栓ができやすいか知りたい。イン・ビボ(生体内試験)かイン・ビトロ(試験管内試験)か。血栓凝固を起こさないか、正しく評価しなければ」と宣政に話す。宣政は専門用語が分からない。

 宣政は東京大学の講義を無断で受け、教授に質問するが断られる。学生の桜田純が「何でも教える」と言うので、宣政は「イン・ビボとイン・ビトロが分からない」と質問すると、「それは基本。あなたは誰ですか?」と言われる。宣政は「人工心臓を日本で一番作りたい男」と自己紹介し、「人工心臓はできるのか、一番知りたい」と聞く。桜田が「できると思うが、30年掛かる」と答える。宣政は「3倍努力する。10年で絶対にできます」と言う。

 宣政と陽子が日本心臓研究所に行く。佐々木研究医は「血管に模したチューブが、均一の厚みに作れない」と言う。装置を見た宣政は「自転だけでなく、公転も必要だ」と教える。佐々木は「予算がない」と言う。それを見た陽子は「あなたが自分で人工心臓を作ると言った理由が分かった。あの人達にはタイムリミットがない」と言う。

 陽子は佳美と奈美を連れて小学校に登校する。佳美はゆっくりしか歩けないので、横断歩道は佳美を車いすに乗せて渡ろうとすると、小学生が「ベビーカーに乗っているのか」と馬鹿にする。

 日本心臓研究所の富岡進は「人工心臓は、心臓移植までの補助。10年では完成できない」と言う。

 宣政は町工場に頼んで、大金をはたいて人工血管の製作装置を作ってもらう。宣政は研究員に見せ「うん千万円かかった」と教える。研究員は真空乾燥器もあるのに驚く。陽子は「用意した金はほとんどなくなった」と教える。

 宣政のやり方について行けないと、社員が3人退職する。佳美はお茶を社員に運ぶ。工場長は宣政に「ここは良いから研究部屋へ。俺たちは頑張っている父と佳美を見てきた。人工心臓を早く完成させてください」と言う。

 宣政が日本心臓研究所に行くと、富岡が研究所を辞めていた。他の研究医は泊りがけで研究し、佐々木は「家に帰る時間が惜しい」。三浦は「坪井さんとならできる」。柳玲子は「人の命を守るために人工心臓を作る」と言う。

 佳美は再び病院に入院する。隣のベッドの心臓病でずっと入院している川野遥が、佳美が小学校に行っていると聞いて「私も学校に行きたいなあ。学校の前に坂があって、息が切れる。母さんに買ってもらったズックなら、坂を上れる気がする」とズックを見せる。

 宣政が心臓の形の容器を作るが、金型からなかなか抜けず、湯の中に付けてやっと取れた。その心臓の形の容器を見た石黒教授は「素晴らしい試作第1号だ」と絶賛するが、アメリカ製の2000万円する人工弁が必要で、大学に申請するが、時間がかかると言う。

 宣政が銀行に融資を頼むが「資金の回収のめどがあるのか?」と言われ、断られる。

 宣政が佳美の病室に行くと、遥が手術室に緊急搬送される。佳美が「あの子を助けて」と頼むが、宣政は「今は佳美の事しか考えられない。他の子を考える余裕がない」と答える。

 遥の母の川野由希が、病室の遥の荷物を片付けながら「佳美ちゃん、ありがとう。遥は佳美ちゃんの事ばかり話していた」と感謝する。佳美は遥のズックを貰う。

 退院した佳美は陽子に車で学校の前まで送ってもらい、遥のズックを履いて坂を上る。

 1984年。宣政は陽子に「あと4年で成人式。何着る?俺は羽織袴を着る。盛大な成人式にする」と話す。

 宣政は「愛知メディカルプロダクツ」を設立する。日本心臓研究所の医者達が見に来て、人工心臓製作装置を見て感心する。宣政は「今まで厚さを均一にしていたが、実際の心臓のように厚さを変える」と話す。そして「アメリカで人工心臓の手術が始まり、人間が150日間生存した」と希望を持つ話をする。石黒教授は「臨床試験まで行きましょう」と励ます。

 石黒教授が医学部長に「思ったより早く行けそうだ」と話すと、医学部長がアメリカの新聞を見せる。

 石黒は宣政に「人工心臓を移植した患者が170日で死亡した。その間何度も危篤状態になり、故障した心臓を取り換えた。患者は、こんなに苦しい思いをするよりはと、最後は自ら死を望んで人工心臓を止めた。人工心臓への非難が高まった。命の重さをどう考えるのか。研究は続けるが、実用化はできない」と宣告する。宣政は「上から何か言われたのですか?」と聞くと、石黒は「実用化には気が遠くなるほど多くの臨床試験を行い、安全を確認して認可を取らなければならない。坪井さん、耐えられますか?」と言う。

 家に帰った宣政は「何言っているんだ。突然気が変わって」と不満を言う。陽子は「これまでかかった金は約8億円」と言う。宣政が「これから100頭の動物実験、60人の臨床実験、1000億円を越える。それをしないと国から認可が取れない」と計算する。陽子は「それで、これからどうする?」と問う。

 夜、宣政が東京の東京都市医科大学にいた時、陽子から佳美が入院したと電話が来る。新幹線はなく、宣政はタクシーを捕まえようとするが捕まらない。すると、富岡が自家用車で名古屋まで乗せて行くと言う。

 車の中で宣政が富岡に、今はどんな研究をしているか聞くと「バルーンカテーテルの研究をしている。心臓手術までの一時的な補助になる。事故が多発しているが、データがない」と教える。宣政は「教授から冷遇されているのか?それがなんだ。データは自分で取ればいい」と言う。富岡が「何でそんなに前向きでいられるのですか?」と聞くと、「俺が諦めたら、それで終わりじゃないか」の答えが返る。

 宣政が病院に着く。陽子と奈美、寿美もいた。医師が「これからもこういう事がある。人工心臓ができても、全ての臓器が弱っているので、完治は不可能。これからは少しでも長く一緒にいてあげてください」と言う。家族は呆然とする。

 部屋を出ると、富岡が待っていた。奈美は「佳美の前ではそんな顔を見せないで」と言うと、寿美が泣く。

 家で佳美の退院祝いを行う。後片付けをしていた奈美に佳美が「私、もうだめなの?」と聞くと、奈美は「何言っているの。退院できたじゃない。大丈夫に決まっている」と答えるが、佳美が去ると泣く。佳美は日記に「12/2(日)みんなの笑顔を見るのは、もうこれで最後かも」と書く。

 日本心臓研究所は閉鎖される。佐々木は大学で臨床医になり、三浦は故郷で医者を続ける、柳は海外に行くと言う。研究医達は「力になれなくて済みません」と謝るが、宣政は「俺は諦めの悪い男だ。何とかする」と言う。

 家に帰った宣政は「何とかなる訳ないだろう」と自棄になる。宣政が呆然としていると佳美が来て、宣政の肩を揉む。宣政が、人工心臓の開発は無理になった事を話そうとすると、佳美は「分かっている。私の心臓は治らない。子供の頃から何度も入院して、一緒の子は皆心臓病で亡くなった。お父さんの心臓の知識を苦しんでいる人のために使って。私の命はもう大丈夫だから」と言う。

 朝、宣政は陽子に「それで、次はどうする?」と聞く。陽子は「私が聞きたい」と言う。奈美は「よんちゃんが何をしてほしいか考えよう」と言う。

 陽子と佳美、奈美、寿美は北海道に旅行に行く。陽子は佳美に「他にも行きたいところあったら言って」と聞く。

 宣政は亡くなった川野遥の家にお参りに行き、母親の由希に遥の病気を聞く。由希は、遥がIABPバルーンカテーテルの手術を受けていた事を話す。

 宣政が医学書を読むと、IABPバルーンカテーテルの事故が頻発しているが、誰もデータを取っていない事を知る。アメリカ製のバルーンカテーテルを輸入しているが、日本人に合っていないと思う。富岡がIABPバルーンカテーテルの研究をしている事を思い出す。陽子は「一時的に心臓の補助をする物でしょ。それで佳美の命は助からない」と言うが、宣政は「これからは心臓の知識を苦しんでいる人のために使って、と佳美に言われた。俺と佳美の新しい夢だ」と決心する。

 宣政は東京都市医科大学に行き、富岡に会う。富岡は「日本人は血管が蛇行している人が多い。海外製のIABPバルーンカテーテルは曲がりにくく、血管を傷つける」と教える。宣政は「一緒に安全なバルーンカテーテルを作りませんか」と提案する。

 宣政は人工心臓製作で得た知識を生かして、バルーンカテーテルを試行錯誤しながら作る。

 1987年。佳美が高校を卒業する。

 陽子が宣政に新入社員を紹介すると、佳美だった。陽子は「あなたが佳美の傍にいられないなら、佳美がそばに居なきゃならないでしょ」と言う。佳美はワープロが上手で、「少しでも父の役に立ちたい」と「衛生管理士」の資格も取ろうとしていた。

 陽子も宣政に、何か手伝いたいと言う。宣政はカテーテルを見せて、曲がりにくいと説明すると、陽子は「これって金属じゃなきゃダメなの?」と指摘する。

 宣政は試作したカテーテルを、東京都市医科大学の富岡医師に持って行く。富岡は曲がりやすいと感心する。富岡は手術例のデータも多数取っていた。

 次にバルーンの製作にかかる。バルーンを薬品で膨張させて金型から抜き、乾燥させて元の大きさに戻すが、乾燥した時に湿気が残っていると破れると分かる。宣政は湿度0%の部屋を作って乾かす。

 宣政が完成したバルーンカテーテルを富岡に持って行くと「完璧です。先端をポリウレタンにしたのは画期的で、安全性も高くなった」と絶賛する。しかし、問題はこれからで、あの石黒教授を説得しなければならなかった。

 宣政はIABPバルーンカテーテルを石黒の部屋に持って行き、安全性を説明する。石黒は使用できないと言い、宣政を出入り禁止にする。

 宣政は他の大学で使用できないか頼むが、東京都市医科大学で禁止した物は使えない慣習だった。

 佳美が会社で倒れ、入院する。陽子、奈美、寿美も目を覚まさない佳美の傍にいた。宣政は「お前の言った通り、人工心臓がだめになった時、佳美と一緒にいてあげるべきだった」と嘆く。すると奈美は佳美の日記を宣政に見せ「お父さんは間違っていなかった」と言う。

 日記には「お父さんは、何事も絶対に諦めない人です。お父さんは今日も家に帰って来ません。でも知っています。お父さんは私のために頑張っていると。事情を知らない子に酷い事を言われると、姉が助けてくれます。みんなは私に何かをしてくれるけど、寿美ちゃんだけは私に甘えてくれる。お母さんはお父さんを助けてくれる。お父さんが人工心臓を作ってくれる。私は生きていていいんだ。お父さんは私の願いを叶えようとしている」と書いてあった。寿美が佳美にワープロを教えた。奈美は佳美に「衛生管理士」の資格を取るように勧め、奈美は経営の勉強をして、父を助けると言う。「私だって、できる事をしたい。その日が来るまでは」と書かれていた。

 佳美の成人式の祝いの写真を撮る。宣政は約束通り羽織袴だった。「はたちを迎えられるとは思わなかった。これまで生きて来たのは、諦めの悪い父の子だったからか。人の命が救える。それは家族全員の夢だから」と書かれていた。

 宣政は東京都市医科大学の富岡に「どうしてもやらなければならないんだ」と頼む。富岡は「私の研究としてやらせてください」と了解する。それを富岡から聞いた石黒教授は「真っ先に逃げたくせに」と非難する。

 1年後。宣政は病院にIABPバルーンカテーテルを持って行く。看護師が「石黒先生の許可を取らなくていいのですか?」と止めるが、富岡は「責任は私が取ります。目の前に救われなければいけない患者がいるのです」と言って手術を行う。

 他の医師の間で、宣政のIABPバルーンカテーテルが評判になっている事を、医学部長が知る。

 石黒教授が宣政を呼ぶと「この部屋には出入り禁止です」と言う。石黒は「良かったら私にも、バルーンカテーテルを1本もらえませんか」と頼む。宣政は「若い医師にはただで挙げていましたが、教授なら買い上げて使うでしょうね。高いですよ」と了解する。

 東京都市医科大学が使用しているならと、他大学にいる桜田も50本購入する。三浦も100本購入する。モンゴルにいた柳から宣政に電話で「赤ん坊用のバルーンカテーテルが欲しいが、金がない」と話す。宣政は了解し、金は要らないと言う。

 (映画冒頭場面)東京都市医科大学に女性の患者が運ばれる。富岡医師が「この子を絶対に助ける。死なせはしない」と言って手術を始める。HCU(高度医療室)に運ばれた少女に富岡は「もう大丈夫。よく頑張った」と言う。

 モンゴルでは治った赤ん坊が歩く。

 宣政がベッド脇で「佳美のお陰で命が助かった」と言うと、佳美が目を覚まし「夢が叶ったんだね」と言う。宣政が「また1つ夢が叶った」と言うと、佳美は「みんなは私の誇りだよ」と言う。

 宣政にレポーターの山本結子が「祝賀会が終わったら話を聞いていいですか」と聞く。宣政は「さっき、答えられなくて済みません。私は娘の命を救えなかった人間です。本当は表彰される人間でない」と話す。結子は「私は心臓病で13歳の時に倒れて、バルーンカテーテルのお陰で助かった。バルーンカテーテルがなかったら、私はここにいなかった。坪井さんにずっとお礼を言いたかった」と話す。宣政は結子の手を取り「お礼なら佳美に言って下さい」と言う。陽子は宣政に「それで、次はどうする?」と聞く。宣政と陽子は祝賀会会場に入る。

 「恒久型人工心臓はいまだに完成していない。IABPバルーンカテーテルは17万人の命を救った」

(エンドクレジット)

(写真は「映画com」「公式X」より)