『ホーンテッドマンション』ネタバレの詳しいあらすじ | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

 

監督:ジャスティン・シミエン 2023年

主な登場人物(俳優)役柄

【人間】

ベン・マサイアス(ラキース・スタンフィールド)物理学者で幽霊粒子を撮影できるカメラを発明した。

ギャビー(ロザリオ・ドーソン)トラヴィスの母親。グレイシー邸を購入し、引っ越してくる。

トラヴィス(チェイス・W・ディロン)ギャビーの息子。父親が死んで心を閉ざしている。

ケント(オーウェン・ウィルソン)調子が良すぎる神父。ギャビーに悪魔祓いを依頼される。

ハリエット(ティファニー・ハディッシュ)霊媒師だが、霊媒する能力に対して自信が無い。

ブルース(ダニー・デヴィート)グレイシー邸に詳しい歴史学者。

アリッサ(チャリティー・ヨルダン)ベンの妻。交通事故で死亡。

【幽霊】

マダム・レオタ(ジェイミー・リー・カーティス)降霊術師。水晶玉に囚われている。

アリステア・クランプ(ジャレッド・レト)ハットボックス・ゴースト。幽霊達から恐れられている。

ウィリアム・グレイシー(J.R. アドゥチ)グレイシー邸の最初の所有者。

エレノア・グレイシー(エリカ・コールマン)ウィリアム・グレイシーの妻。

花嫁の亡霊(リンゼイ・ラム)グレイシー邸の絵画の中の花嫁の亡霊。

 

 ニューオーリンズに暮らすベン・マティアスは、新年パーティーでアリッサという女性に出会う。宇宙物理学者の幽霊粒子を撮影できるカメラを開発中のベンと、心霊ツアーガイドをしているアリッサは、意気投合する。

 ベンはバーのカウンターで落ち込んでいた。彼はニューオーリンズの幽霊屋敷を巡るツアーガイドになっていた。ツアーガイド中に客から幽霊は存在するか質問され、ベンは「幽霊は存在しない」と否定し、客は呆気にとられる。

 (葬式。オープニングクレジット)

 ニューオーリンズの田舎の大きな屋敷に、ギャビーと息子のトラヴィスが引っ越して来る。トラヴィスがドアの前に立つと、自然にドアが開く。屋敷の中に入るとホールの奥に鎧があり、トラヴィスは怯える。トラヴィスが2階の自分の部屋に入ると、壁の絵から花嫁の幽霊が抜け出し、トラヴィスは驚いて逃げる。トラヴィスはお化けがいるとギャビーに言うが、信じない。しかし、鎧が襲ってきて、ギャビーとトラヴィスは屋敷から車で逃げだす。

 車の中には2人の幽霊が乗っていた。屋敷の前でランプを持って帽子を被った幽霊が「戻ってこい」と言う。

(タイトル『Haunted Mansion』)

 ベンはドアのノックの音で目が覚めると、猫を抱いた神父のケントが部屋に入って来る。猫は玄関の前で中に入りたがっていたとケントが言う。

ケントは「ヒーローになりたくないか?」と言い、「ある親子がニューオーリンズの田舎の屋敷を購入したが、心霊現象が起きたためケント神父に除霊を依頼した。その前に、ベンが制作した幽霊を映すカメラで写真を撮ってほしい」と仕事を依頼する。ベンは気乗りしなかったが、報酬が2000ドルと聞いて、あっさり引き受ける。

 ベンはカメラを準備しながら、アリッサにプロポーズした時を思い出す。

ベンは、ギャビーの屋敷を訪れる。ベンはカメラの電池がないと気づくが、幽霊は存在しないと鷹を括って気にしなかった。

 玄関でギャビーはベンに「本当にまずいい状態だ。一度屋敷に入ったら、後戻りできない。人生が変わるかもしれないが、後悔しないか?」と警告する。ベンは金を貰えば良いと言い、ギャビーは大金を渡す。

 息子のトラヴィスは屋敷を怖がり、ホールの真ん中にテントを張って暮らしていた。ギャビーはニューヨークで医者をしていたが、父親が亡くなってからトラヴィスが自分の殻に閉じこもるようになったのを心配して、広い家で思いっきり遊んで成長して欲しいと願い、ネットで見つけた格安のこの屋敷に引っ越した。到着してすぐに幽霊に遭遇したと話す。

 ギャビーは「フラッシュは彼らが嫌がる」と注意し、トラヴィスと屋敷の中を案内する。食堂に行くと、鎧が後ろにいたが、ベンは気にせず、電池切れのカメラで屋敷の写真を撮る振りをする。

 銃で決闘をする男の2枚の絵画が飾られた廊下の十字路に来ると、ギャビーはいつも両腹に痛みを感じると言って、十字路を飛び越える。トラヴィスは飛び越えられずに戻る。ベンは普通に歩くが、何ともなかった。ベンは廊下の、船の梶を握った船長の絵が気になる。

 ベンは「どこにも異常がない。幽霊は単なる思い込みによるものだ」とギャビーに告げる。ギャビーは「すぐに戻って来る」と言い、ベンは屋敷を後にする。ベンの車には船長の幽霊が乗っていた。

 ベンが帰宅すると、床に水の足跡ができる。テレビ番組はリモコンで何度変更しても、漁をしている映画に勝手に変わる。そのうち、リモコンが飛んでいく。驚いたベンは、急いでカメラの電池を充電し、リビングのソファーを撮ると、幽霊が映っていた。もう一度写真を撮ると、幽霊は写っていなかった。

 ベンが部屋のベッドに横たわっていると、天井から水滴が落ちてくる。部屋のドアが物音を立てるので開けると、ドアの外には大荒れの海が広がっていた。

 ベンがファミレスに行くと、コーヒーのカップが落ち、窓ガラスに船長の幽霊が映る。

 ベンが家に帰ってドアを開けると、家の中は大量の海水があり、船長の幽霊が「屋敷に帰れ」と言う。ベンは海水で道路に流される。

 ベンがギャビーの屋敷に戻ると、それを予想していたギャビーとトラヴィスが玄関の前で待っており、「時間ぴったりだ」と言う。ベンが「何かが家まで付いてきた」と言うと、ギャビーは、最初に警告したはずだと言う。実はギャビー達も同じで、どこに行っても幽霊が追ってきて、結局屋敷に戻ってきたと教える。ギャビーはベンに布団を渡し、このホールで寝るように言う。

 ケントも出てきて、自分も同じだと言う。ケントは、除霊するためにどんな幽霊がいるか、ベンのカメラで全ての幽霊の写真を撮ろうと言う。12時を過ぎ、幽霊の活動が活発になると他の人は止めるが、ベンは屋敷を調べる。

 ベンが廊下に行くと、廊下は無限に続いているように見え、燭台が浮いていた。廊下の絵画の中から斧を持った幽霊が現れ、ベンを襲う。ベンは写真を撮りながら必死に走り、ホールに戻ってくる。

 翌朝、ケントは、除霊するチームを結成することを提案する。悪魔祓いができる神父のケント。カメラで霊の存在を捉える事ができるベン。その他に、この屋敷の歴史に詳しい歴史学者と、幽霊と話ができる人を仲間にする事にする。

 ベンとケンとは大学に行き、歴史学者のブルースに屋敷の写真を見せる。

2人は霊媒師のハリエットの所に行く。ハリエットは2人に「ギャビーに会ったことがある」と当てる。

 ベンや屋敷のあちこちに監視カメラを設置する。幽霊が真夜中に活発に動く画像を見たトラヴィスが「何かから逃げている」と感じる。

 鉄板焼き店でベンとケントは、ブルースに話を聞く。ブルースは「屋敷の元の所有者はウィリアム・グレイシーで、妻のエレノアを病気で亡くし、彼は自殺した」と話す。ベンは写真に写っていた幽霊と、ホールの夫妻の肖像画を思い出す。ブルースは「ずっと行きたかった屋敷だ」と興奮する。ブルースは屋敷の歴史や構造など、様々な資料を持っていた。しかし、ブルースは来週心臓の持病の手術があると言いい、ベンとケントは彼の参加は無理と判断し、資料を強引に奪い取る。

 屋敷にハリエットが来て、食堂で「ここで食事が行われていた」と当てる。屋敷の中を見たハリエットは帰る。

 2時間後、ハリエットが屋敷に戻って来て、馬に乗った亡霊が家についてきた、と話す。

 ケイトはブルースの資料を見ながら「屋敷の元の所有者はウィリアム・グレイシーで、妻のエレノアを病気で亡くし、彼は自殺した。この屋敷で66人が死んだ。次の所有者の兄弟は撃ち合いで死亡(廊下の壁の絵)。その次の所有者の女性は5回結婚し、夫を5人全員殺害した(2階の部屋の花嫁の絵)」と教える。

 ハリエットは「ウィリアムはエレノアが亡くなってから酷く落ち込んだ。エレノアを降霊させるために、ウィリアムはマダム・レオタという降霊術師に降霊部屋で毎日降霊をさせた」と話す。ギャビーは降霊部屋を見た事がなかった。ベンが屋敷の図面を見ると、廊下の突き当りにあるはずだが、女性の絵画が飾られていた。

 ベンが絵画の女性の目の穴に指を入れて引くと、隠し扉があった。隠し扉を開けると、地下への階段があった。地下室の水道の蛇口をひねると油が出た。ベンが流しにマッチの火を投げ入れると、油が燃え、部屋中に灯りが灯る。

 降霊部屋の円卓に皆が座って手をつなぎ、ハリエットは降霊をやる。ハリエットが「幽霊のウィリアム・グレイシーを召喚する。印を見せよ」と言うと、シャンデリアに火がともり、いつの間にか設置されていた幽霊を見るモニター画面が映る。ハリエットは「ペンで紙に描け」と言うと、ペンが動いてメモ帳に「レオタと話せ」と書く。

 ベンはハリエットに、死んだ妻のアリッサの降霊を頼むが、彼女はここにいないのでできないとハリエットが答える。

 急に扉が閉まり、モニターを見ると何かが降霊部屋に入って来る。ベンがカメラを向けると、カメラが飛ばされて壊れる。ハリエットが椅子ごと移動させられ、玄関の外に出て泥の中に彼女が倒れる。

 そこにブルースが車でやって来て、屋敷に入る。彼も椅子に乗せられ、道路に移動させられて、トラックに轢かれそうになる。

 ブルースは病院に検査入院する事になる。ところがブルースに付いてきた幽霊が、入院患者のベッドを動かして暴れるので、ベンとギャビーはブルースを屋敷に連れ帰る。

 結局、皆屋敷に戻ってきた。ハリエットはベンに「生きている者と死んでいる者の世界が重なっている所で心霊現象が起きる」と説明する。

 ホールで寝ていたベンは、皆のいびきがうるさくて目覚める。12時が過ぎ、ベンはハットボックス・ゴーストを見る。アリッサの姿をベンは追いかけて、墓場へ行く。痩せた犬を飼う幽霊や、3人のヒッチハイク幽霊が、ベンにこちらの世界に来るように言う。アリッサが振り向く。これはベンの夢だった。

 燭台がある方向に移動していくので、ベンが追う。ベンとハリエットとブルースが、マダム・レオタを探す。ハリエットは屋根裏ではと言い、ベンが天井のボタンを槍で押すと、天井から階段が降りてくる。

 ベンが屋根裏部屋へ登ると、階段が戻る。屋根裏部屋には様々な物が雑多に置かれていた。部屋のグレイシー夫妻の写真の夫の首が消える。ベンはテーブルの下に動く大きな木箱を見つけ、引きずり出す。花嫁の幽霊が斧でベンを襲い、ベンは木箱を引きずって逃げる。床の階段が開き、ベンが廊下に滑り落ち、木箱も落ちてくる。

 降霊部屋で木箱を開けると、マダム・レオタが使っていた呪文の書と、大きな水晶球が出てくる。水晶球の中にマダム・レオタの顔が現れる。

「ウィリアムは亡くなったエレノアの霊を呼ぶために、私に毎日降霊させたが、エレノアは現れず、代わりに933人の幽霊が屋敷に住み着いた。ハットボックス・ゴーストという霊が罠にかけて、ウィリアムを自殺させ、私を水晶球に閉じ込めた。他の幽霊はハットボックス・ゴーストを恐れている。屋敷に棲みついている霊が1,000人になると、皆この屋敷から出られなくなる」と教える。また「ハットボックス・ゴーストを封印させるには、彼の遺品が必要だ。この屋敷で死人が出るのは満月の夜だ」と教える。明日が満月だった。

 屋敷の歴史を熟知しているブルースは、マダム・レオタがいなくなってからこの屋敷でさらに66人の住人が亡くなっているので、屋敷にはすでに999人の霊がいて、あと1人で呪いが達成されると指摘する。

 

 翌朝、ギャビーが料理を作っていると、幽霊が邪魔する。ブルース、ハリエット、ベン、ケントは、今夜、悪霊を退治する作戦を考える。

 友達の誕生パーティーに招待されず、落ち込んでいるトラヴィスをベンが慰め、人形で一緒に遊ぶ。

 降霊部屋でハリエットは、逆降霊で幽体離脱してハットボックス・ゴーストの正体を探ると言い、10分以上戻らなかったら、道標にベルを鳴らすように指示する。ハリエットは呪文を唱え、幽体離脱を始めるが、幽体離脱したのはベンだった。

 ベンの魂は、妻を探すウィリアム・グレイシーの幽霊を見つけ、後を追う。廊下の十字路で、兄弟の幽霊が決闘をして銃を撃つ。その弾が十字路にいたベンの両脇腹に当たる。ベンの魂がホールに行くと、パイプオルガンを弾く幽霊や、食事の準備をする幽霊がいた。廊下の絵からウィリアムの幽霊が顔を出したので、ベンが助けを求める。ウィリアムは「奴に魂を奪われないように」と忠告する。

 夜中の12時になり「奴が来る」と全ての幽霊が物陰に隠れる。ハットボックス・ゴーストが廊下にやって来る。ベンはある部屋のテーブルの下に隠れる。ハットボックス・ゴーストは、ベンに1000人目の幽霊になるように迫り、ベンが逃げ回ると、廊下が垂直になったり、回転したりする。

 ハットボックス・ゴーストは、ベンの体に乗り移る。ベンの様子が変な事に気づいたギャビーがベルを大きく鳴らし、ベンの魂は無事に自分の体へ戻ることができた。

 暖炉の前でベンは、1000人目の幽霊としてベンが狙われている理由を話す。ベンは妻のアリッサがテイタートッツ(一口サイズのジャガイモを揚げたもの)が食べたいから出かけようと言うが、仕事でストレスを抱えていたベンは冷たくあしらった。アリッサは一人で出かけて、交通事故に遭って亡くなった。アリッサを失った深い悲しみから、死後の世界へと引き込みやすいと、ハットボックス・ゴーストはベンに目をつけていた。

 ハリエットは、アリッサの霊がここにないので、彼女は安らかに死後の世界へ行けて幸せなのだ、とベンを励ます。ハリエットも、家族の中で居場所がないことを告白する。

 ベンとブルースは警察署に行き、強盗に遭ったと言って、警官にハットボックス・ゴーストの似顔絵を描いてもらう。さらにその似顔絵に肉付けすると、ハットボックス・ゴーストの正体がアリエスタ・クランプだと判明する。

 ブルースが説明する。アリエスタは地元の大富豪の息子だったが、厳格な父親に虐待されていた。その恨みから、父の死後、クランプ邸を受け継いだ彼は暴君となり、クランプ邸に使える召使達を非道に扱っていた。屋敷でパーティーが行われるが、出席者が次々と謎の死を遂げた。アリエスタは、怒りを買った召使達に首を切断されて殺され、幽霊になった。

 クランプ邸は、現在は有名な幽霊屋敷のB&B(Bed&Breakfastの略で民宿のような場所)になっていた。アリエスタの持ち物を探しに、クランプ邸へと向かう事にする。

 するとホールのドアや窓が閉まり、壁が上に伸びて行き、ベンとトラヴィスが閉じ込められる。床は流砂になり、沼ができる。ベンとトラヴィスが壁の角にあるガーゴイルの像に掴まると、像が上がって行く。沼からワニが現れ、壁を登ってベンとトラヴィスに迫る。2人は天井の窓から屋根に出る。

 外ではケントが車でタバコを吸っていた。2人はケントが運転する車で出る。道の両側の樹が車を襲って来るが、どうにか門の外に出る。

 ブルースが心臓発作で倒れ、ハットボックス・ゴーストが襲ってくる。

 ベンとケントとトラヴィスは、クランプ邸の幽霊ツアーに参加する。車に乗っていた3人の幽霊に、ベンは車の中で待つように言う。

 女性のガイドがクランプ邸内の説明をする。置かれた杖は彼女の物だった。食堂の彼の椅子はクッションを重ねて座った時に周りを見下ろせる様にし、彼の傲慢さが発揮されていた。椅子もクッションも複製品だった。ガラスケースの中の櫛も複製だった。一向にアリエスタの所持品は見つからない。

 男性のガイドが、探偵ごっこを始める。男性客が「アリエスタの死体の首が見つかっていない。この屋敷のどこかにある」と話す。ベン達は首を探すことにする。

船長の幽霊がベン達を追ってクランプ邸に来ていた。ベンは洗面所の鏡を湯気で曇らせて幽霊の希望を書かせると「俺を海に連れていけ」と書く。ベンは約束する。さらに幽霊は「クランプの最後の魂は志願しなければならない。ついてこい」と書く。

 3人が水の足跡を追うと、暖炉に来る。暖炉の床に地下室に降りる梯子を見つけるが、入口が狭く、大人が通る事が出来ない。仕方なく、子供のトラヴィスが地下室へ降りる。そこには「素行の悪いメイド」などと刻まれた墓石が沢山あった。アリエスタが殺害した召使達は行方不明だったが、地下に埋葬されていた。

 トラヴィスは埃を被った帽子を見つける。その中には骸骨があり、アリエスタの帽子だった。トラヴィスは帽子を持ち帰る。

 屋敷に戻ったベンは帽子を持ち、危険なのでトラヴィスに車で待機するように言う。トラヴィスは、父親と話をして待つと言う。

 ベンが屋敷に入ろうとすると、ケントは、自分が本物の神父でないので、悪魔祓いをできないと打ち明ける。ケントは、神父の振りをしてお金を稼ぐ詐欺師だった。ベンはケントに「ヒーローになりたくないか?」と、数日前にケント自身がベンに言った言葉を言い返す。

 屋敷の中に2人が入ると、ハットボックス・ゴーストに憑りつかれたブルースが、毒が入った酒を2人に飲ませようとするが、ベンは酒が飲めないと断る。ベンは、縛られていたギャビーとハリエットを解放する。

 深夜12時になる。ブルースはケントから帽子を奪うと、暖炉に投げ込む。ハットボックス・ゴーストはブルースの体から出てくる。花嫁の幽霊が現れ、ケントが帽子を取るのを防ぐ。ハットボックス・ゴーストは屋敷の中の幽霊達に、ベン達を攻撃するように命令する。

 ギャビーはトラヴィスがいないことに気がつく。ベンは「危険なのでトラヴィスを車で待たせている。父親と話しながら待つと言った」と伝える。ギャビーは、彼の父親は亡くなったので不可能だと教える。

 車の中で幽霊の父親はトラヴィスと筆談し、ノートにペンで「息子よ、お前がいなくて寂しい。お前に会いたい」と書く。

 ハットボックス・ゴーストは、最初はベンを1000人目の幽霊の標的にしていたが、父親を亡くした悲しみから抜け出せずにいたトラヴィスを、新たな標的にした。ハットボックス・ゴーストは父親の振りをして、トラヴィスが自ら死者の世界へ来るように仕向けていた。

 それに気がついたベンとギャビーは、トラヴィスを救いに向かう。廊下が塞がれ、ねじれて2人は離れ離れになる。ベンは床から顔を出したウィリアムの幽霊に、トラヴィスの所に案内してもらう。

 ハリエットは降霊部屋に行き、呪いの解き方をマダム・レオタに聞く。マダム・レオタは、自分をこの水晶の中から解放する事をハリエットに指示する。ハリエットは自分にできるのか不安だったが、見事にマダム・レオタを解放し、霊媒師としての自信を取り戻す。

 トラヴィスは声に引かれて地下室に向かう。ウィリアムに案内されたベンがトラヴィスに駆け寄ると、階段が崩れ、たどり着けない。トラヴィスが「パパに会いたい」と言うが、ベンは「俺を信じてくれ、来るんだ」と手を伸ばす。トラヴィスはベンの手に掴まる。地下室の床にヒビが入り、2人は逃げ出す。

 ベンとトラヴィスに合流したギャビーは、ドアを開けて墓場に出る。そこには沢山の幽霊がいて、ハットボックス・ゴーストはベンに、トラヴィスの代わりに、ベンが最後の幽霊に志願するように迫る。ベンは了承する。

 沢山の幽霊に追われていたケントは詐欺師として培った話術で、一緒にハットボックス・ゴーストを倒すように幽霊達を説得する。

 ケントが幽霊達を引き付けている隙に、ブルースが暖炉から、燃え残った帽子の破片を取る。

ベンがハットボックス・ゴーストの元に行こうとした時、馬の幽霊に乗ったハリエットがやって来る。解放されたマダム・レオタもやって来る。反逆した幽霊達を連れたケントもやって来る。ブルースは帽子の破片を持って来る。幽霊がブルースを攻撃し、トラヴィスが帽子の破片を受け取ってハリエットに渡す。ハリエットが呪文を唱える。地面の穴に吸い込まれながらハットボックス・ゴーストは、ベンに「一緒に来い。アリッサに会える最後のチャンスだ」と言う。ベンは「もう知っている」と言うと、ハットボックス・ゴーストを蹴とばし、穴に落とす。

 ベンとトラヴィス、ギャビー、ブルースが抱き合って喜ぶ。ケントが幽霊達に「皆自由だ。解散だ」と言うが、殆どの幽霊達は屋敷に戻る。ギャビーとトラヴィスも、彼らと暮らすことを望む。

 船長の幽霊はベンとトラヴィスに見送られ、桟橋から船に乗って海に出て行く。

 ベンはアリッサの服をケントの教会に寄付する。ベンが猫の首のタグを見ると「テイタートッツ」と書いてあり、アリッサは猫に転生していた。

 ギャビーの屋敷のハロウィンにベンが招待される。ハリエットとケントとブルースも先に来ていた。トラヴィスは「クラスの副委員長になった」と教える。ギャビーは「入ったら人生が変わるかも」と言い、ベンが屋敷に入る。

 屋敷のベランダには、沢山の幽霊がいた。

 (「THE END」。エンドクレジット)

(写真は「IMDb」「映画com」より)