『テルマエ・ロマエ』ネタバレの詳しいあらすじ(全面改訂) | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

 公開当時の2012年5月に掲載した「ネタバレの詳しいあらすじ」は約1300字だったが、今回は約6500字に大幅に書き直した。

監督:武内英樹 2012年

主な登場人物(俳優)役柄

【古代ローマ】

ルシウス・モデストゥス(阿部寛)古代ローマ帝国の浴場(テルマエ)設計技師。

ハドリアヌス(市村正親)第14代ローマ皇帝。

ケイオニウス(北村一輝)次期皇帝候補。

アントニヌス(宍戸開)次期皇帝候補。

マルクス(勝矢)ルシウスの友人。

【現代日本】

山越真実(上戸彩)漫画家志望の派遣社員。実家が温泉旅館。

山越修造(笹野高史)真実の父

山越由美(キムラ緑子)真実の母

館野(竹内力)厳つい男。交通事故による多数の傷跡がある。温泉の常連客。

岸本(外波山文明)棟梁。温泉の常連客。

名倉(飯沼慧)長老。温泉の常連客。

最上(岩手太郎)教授。温泉の常連客。

大西(木下貴夫)グルメ。温泉の常連客。

平井道子(内田春菊)漫画家。真実の師匠。

平井卓三(菅登未男)道子の義父。

宇治野(森下能幸)真実が派遣されていたショールーム会社の社員。

部長(蛭子能収)真実が派遣されていたショールーム会社の部長。

 

 古代ローマ帝国は他民族を征圧し、属州にして世界最大の帝国として繁栄した。紀元128年、ハドリアヌスは暴君として恐れられていた。民衆はテルマエと呼ばれる公衆浴場を愛し、皇帝はテルマエを建設することで、民衆の支持を集めていった。

(タイトル『THERMAE ROMAE』)

 〔紀元128年〕テルマエ技師のルシウスは、現代のローマが忘れかけている古き良き時代を再現したテルマエを設計するが、雇い主は斬新な発想を好み、他の技師に頼む。ルシウスは失業する。

 ルシウスが落ち込んでいると、友人のマルクスがテルマエに誘う。民衆は、ハドリアヌスの暴君の話をしていた。

 本来、テルマエは体の疲れを癒すための場所だが、最近は格闘技や水泳をする者がいて騒がしく、売り子が幅をきかせ、くつろげる空間になっていない、とルシウスは思う。

 ルシウスは湯の中に潜り、体操座りをしながら、派手なテルマエがもてはやされる現状を打破する斬新な発想を考える。ルシウスが排水口をのぞき込むと、吸い込まれて流される。

 何とかルシウスが水中から出ると、そこは日本の現代の銭湯だった。

状況が理解できないルシウスは、富士山の壁絵をポンペイのヴェスビオス火山だと思う。またルシウスは、銭湯にいた「平たい顔族」(日本人)をローマ帝国の奴隷だと思い込み、ここは隣接した奴隷専用の公衆浴場だと勘違いする。しかし、蛇口や洗面器など、文明が発達していることに気が付き驚く。

 洗い場を出て脱衣場に行くと、扇風機、マッサージ機、巨大な鏡、催し物のポスター、ドライヤーに驚く。ルシウスは豪華さがもてはやされるローマの浴場に比べ、シンプルで機能的な銭湯を見て、新しいローマのテルマエに使えるのではないかとひらめく。脱衣籠を見ていると、客は衣服を盗まれたのだと勘違いする。

 ルシウスが裸で外に出ると、暖簾を日よけだと思う。ルシウスが女風呂の脱衣室に入ると、女性客に物をぶつけられて気絶する。そこにいた漫画家の山越真実は、倒れた彼の姿をスケッチする。男性客がルシウスを引っ張って、男風呂に連れていく。

 ルシウスが脱衣所の椅子に座っていると、男性客からフルーツ牛乳をもらう。それは今まで飲んだことのない、冷たくて甘い牛の乳で、完全にローマの文明を凌駕していると悔しがり、ルシウスは目の前が真っ暗になる。

 「ルシウス」と自分の名前を呼ぶ声が聞こえ、ルシウスが目を覚ますと、古代ローマのテルマエの床に横たわっていた。マルクスは、ルシウスが風呂で溺れてのぼせたので、みんなで運んだと教える。ルシウスは「夢か」と思うが、床にフルーツ牛乳の瓶が転がっているのを見つけ、驚く。

 〔数か月後〕ルシウスは日本の銭湯を参考にして、新しいテルマエを作った。脱衣籠、暖簾、果汁入り牛の乳、催し物のポスターがあり、人々は感心する。風呂場には巨大なヴェスビオス火山とナポリの壁画、手桶、鏡、を再現して、今までにないテルマエをつくりあげることに成功した。

 自分が造ったテルマエにルシウスも入っていると、隣にいた老人が「家に風呂があったらいいのぉ」と言うのが聞こえた。何とかしてやれないものかと、ルシウスは水中に潜って考える。

 すると、突然発生した水の流れにルシウスは巻き込まれる。ルシウスは現代日本の民家の風呂場に出現する。ルシウスは、狭い空間で奴隷が火を焚いていると勘違いする。風呂の蓋は熱を逃がさないためと感心し、シャワーやシャンプーハット、シャンプーなど、ローマで考えた事もない文明を見て、再び敗北感を募らせる。

 真実は漫画の原稿を先生の漫画家・平井道子に見せるが、「ストーリーが古いしキャラも普通。才能はない」とけなす。

 平井道子の父が風呂場に来て、ルシウスを外人のヘルパーだと勘違いする。ルシウスは、垢こり、シャンプーハットを使うと顔が濡れないのに驚く。

 インパクトのある主人公を探していた真実は、洗面所にいたルシウスを見て、これだと思い、スケッチブックを取りに行く。

 ルシウスは洗面所の床に置いてあるスプレーを誤って顔に噴射してしまい、涙が出る。すると、ルシウスは消える。

 〔1か月後〕古代ローマに戻ったルシウスは、日本で見た家庭用の風呂を造り、シャワーやシャンプーハットも再現する。彼の人気はさらに高まり、ローマ1の建築家と言われるほどになった。

 ルシウスは浴場設計師としては成功したが、子供が欲しい妻とは上手くいっていなかった。

 ルシウスはハドリアヌス帝に呼ばれ、自分が設計したテルマエに行く。次期皇帝候補ケイオニウスはルシウスに、「下手な発言をすると、首を斬られてもおかしくない」と警告する。

 第14代ローマ皇帝ハドリアヌスは、ルシウスが設計したテルマエを気に入る。ハドリアヌスは「各地を視察して、広大なローマ帝国を軍事力で押さえ続けるには限界があり、文化で圧倒する必要があると知った。心を落ち着かせ、ローマの平和を思索するにはテルマエが必要だ」と話す。ハドリアヌスはルシウスに、斬新な自分の浴室を作ってほしいと頼む。

 (ハドリアヌス帝、別荘)皇帝の側近アントニヌスが別荘の中を案内しながらルシウスに、「立派なテルマエを作ってくれ。それが皇帝の救いになる」と頼む。

 ルシウスは、ハドリアヌス帝の浴室を建てる場所に下見に行来るが、なかなか良いアイデアが浮かばない。平たい顔族に頼ることにしたルシウスは、大浴場の排水口をたどっていけばまた会えるのではないかと考え、大浴場に向かって走り出します。しかし転んで、水辺に落ちる。

 〔紀元2012年東京、新宿〕山越真実は、派遣社員としてショールームの案内人の仕事もしていた。疲れで仕事中に居眠りをしていた真実が上司に怒られていると、突然、展示してある浴槽に水しぶきをあげながらルシウスが出現する。

 ルシウスは、恐ろしいほど煮えたぎったが熱くない湯(泡風呂)、ジェット噴流に驚く。ルシウスは真実に硬貨を渡し、ショールームを案内させる。

 小便器、トイレットペーパーに書かれた文字、アロマロウソク、風呂場の壁に埋め込んだ水槽(浴室テレビ)を見て、空間を生かしたテルマエ作りに驚く。

 休に腹が痛くなったルシウスは、トイレに案内され、音楽が流れ、自動開閉するトイレの蓋を見て、何人の奴隷を作っているのかと感心する。最後にウォシュレットに感動し、涙を流す。

 真実の上司と部長がトイレを探すが、誰もいなかった。仕事場に男を連れ込んでいると勘違いされた真実は、仕事をクビになる。

〔数か月後〕ルシウスは日本のショールームで見た泡風呂(奴隷が空気を送る)をハドリアヌス帝のテルマエに再現させていた。また、ウォシュレットを真似て、尻を洗浄する便器も作っていた。ハドリアヌス帝は「早速褒美を用意しよう。それで妻に何か買ってやるが良い」と言う。

 ルシウスは妻のためにネックレスを買い、走って家に戻る。すると妻は友人のマルクスと浮気をしていた。

 会社を首になった真実は、実家の旅館に戻る。真実は旅館の風呂を掃除すると、常連が風呂に入っていた。

 真実はルシウスからもらった貨幣と彼の服(トーガ)を教授に見せると、古代ローマの物だと言う。真実はローマ史を勉強し、「128年、ハドリアヌス帝が2度目の視察巡検に出かけた時、エジプトのアレキサンドリアで…。」

 (39分)

 夜、ルシウスが家で落ち込んでいると、ハドリアヌス帝の側近アントニヌスが訪ねてきた。ナイルで親しくしていた少年を亡くし、生きる気力をなくしてしまったハドリアヌス帝に、元気を取り戻させてほしいと言う。ルシウスはハドリアヌス帝に会いに行くが、ハドリアヌス帝は元気にならなかった。

 真実はルシウスの似顔絵を描き、常連客に見せる。教授が、ルシウスのトーガを調べてもらったところ、現代の麻と成分が違い、ルシウスは本物の古代ローマ人かも知れないと話す。ルシウスは真実がいる風呂場に出現するという共通点があった。

 北方の蛮族の反乱が起き、ハドリアヌス帝が出かける。ローマ軍は苦戦し、戦いは3年に及んだ。ローマ軍の疲労は頂点に達していた。

 ハドリアヌス帝からルシウスに手紙が届き「後継者としてケイオニウスを養子にとると言う。ケイオニウスに民衆向けの大浴場を作らせるので、建造を任せる。素晴らしいテルマエを作ってほしい」と書かれてあった。

 ルシウスはケイオニウスに会うと、女癖が悪かった。ケイオニウスはテルマエを作る場所をルシウスに見せる。ケイオニウスはテルマエには興味がなく「豪華絢爛なテルマエを作ってほしい」と言う。ルシウスが「辞退したら」と言うと、ケイオニウスは「皇帝の意に背く、反逆行為とみなされる」と警告する。

 仕事を失ったテルマエ技師がルシウスに切りかかり、ルシウスは腕を切られる。技師に押されたルシウスは、井戸に落ちる。

 ルシウスが目を覚ますと、真実の実家の旅館のオンドルに寝ていて、常連客が心配してみていた。ルシウスの腕の傷を見た常連客は、ルシウスを露天の炭酸水温泉に連れていく。

 常連客の館野の体には交通事故による多数の傷跡があり、ルシウスは百人隊長クラスの兵士だと思う。ルシウスは、ここは負傷兵専用のテルマエだと思う。客が温泉卵をルシウスにご馳走し、美味しさに驚く。館野が濁酒をご馳走するが、腐っていた。ルシウスは毒を盛られたと思い、浴衣を着て風呂を出る。

 隣の温泉の湯溜めでは、真実がラテン語の勉強をしていた。そこにルシウスが来て「毒を盛られた」と言って倒れる。真実は温泉の湯を飲ませると、ルシウスが治る。真実は「毒消しの効果がある」と教える。酒が回ったルシウスが真実に倒れ込み、二人とも露天風呂に落ちる。

 ルシウスが目を覚ますと浴衣を着ており、傍にケイオニウスがいた。真実も一緒にローマに来ていた。女癖が悪いケイオニウスが、真実を気に入って連れて行こうとすると、アントニヌスが止める。ケイオニウスが「このままで済むと思うな」と捨て台詞を言って去る。

 ルシウスはアントニヌスに、ケイオニウスのためのルマエの建設を断ろうと思っていると話す。アントニヌスは、死罪になると反対する。

 ルシウスは真実を家に連れていく。服を着替えた真実も「納得できない仕事は誰にでもある」とルシウスに反対する。ルシウスは「テルマエ技師としての誇りを持っている」と主張を変えない。 

 真実はルシウスを追って街に出る。町ではパンノニア属州への総督として、アントニヌスが任命されたとお触れが出ていた。

 真実の父・修造と常連客達は、湯溜めに真実の帽子が落ちているのを見て、真実が溺れたと思って露天風呂に入る。すると露天風呂に渦ができ、常連客達が飲み込まれる。

 ルシウスは、戦地にいるハドリアヌス帝に会いに行き、ケイオニウスのためにテルマエを建設することを断る。今まで皇帝の期待に応えてきたルシウスは、死刑にはならなかったが、ハドリアヌス帝は「二度と私の前に現れるな!」と言って立ち去らせる。

 ルシウスが付近を散策すると、真実の実家の温泉と同じ成分の温泉が湧き出ている場所を見つける。

 ルシウスが家に戻ると、真実が生きて帰ったことを喜ぶ。真実は、ケイオニウスが裏で手を引き、アントニヌスがパンノニア属州に行くことになったとルシウスに知らせる。真実が本で読んだ史実では、パンノニア属州に行くのはケイオニウスで、次期皇帝になるのはアントニヌスだった。「アントニヌスが皇帝にならなければ、元老院に嫌われているハドリアヌス帝は神格化されず、業績は抹消され、「愚かな皇帝」として烙印を押されてしまう」と真実は言う。

 ルシウスはケイオニウスに会い、皇帝になったらハドリアヌス帝を神格化するように頼むが、断られる。ケイオニウスは、テルマエを作らないルシウスを恨んでいた。

 雨の中、日本の銭湯を模倣しただけだと、自分の才能に自信を失って落ち込んでいたルシウスに、真実は「何度も溺れたのは、期待に応えようと考えていたからではないの?それはあなた自身の手で導き出した答えだ。あなたは無能でない」と励ます。ルシウスは、アントニヌスのパンノニア行きを阻止する決意をする。

 ルシウスはアントニヌスに会い、話をする。

 ルシウスは、戦場にいるハドリアヌス帝に再び会いに行き、アントニヌスからの伝令だと言って、戦場にテルマエを設置すると提案する。この地には、疲労困憊している兵士たちの傷を治癒する成分の鉱泉があり、ローマ軍を勝利に導くことができると話す。ハドリアヌス帝は、その提案を採用する。

 早速ルシウスと真実は、戦場にテルマエを建設しに行く。この戦に貢献できれば、アントニヌスが支持され、アントニヌスのパンノニア行きを撤回できるはずだった。

 テルマエの建設が始まるが、人手が足りず、このままでは造れそうになかった。その時、ローマ兵につかまった真実の父・修造と温泉の常連客が連れてこられる。彼らは温泉で溺れ、目を覚ましたらローマにいたと言う。

真実から温泉を建設していると聞いた修造は、地面が熱いので、オンドル小屋を作ったらいいと提案する。オンドル小屋は、温泉を建設するよりも遥かに早く完成できると言う。

 修造と温泉の常連客は、オンドル小屋を次々に建設する。その様子を見たルシウスは、自分の名誉よりも優先する「顔の平たい族」に感心する。

 反乱軍が勢いを増し、敵に盛られた毒で力が出し切れていないローマ軍は次々に負傷した。負傷した兵士がオンドル小屋に運ばれてくる。

 兵士たちが病やケガから回復し、続々と戦地に戻ってきた。

 オンドル小屋が沢山建てられ、露天風呂や、温泉卵も作る。温泉の湯を飲んだ兵士は、毒も消される。

 真実は、絵で入浴の心得を書いていた。真実はルシウスに「漫画家になりたかったが、全然ダメ。お見合いしようとしたらルシウスが現れた。ありがとう。出会えて本当に良かった。私ももがいてみる」と話すが、ルシウスは聞いていなかった。

 戦はローマ帝国の勝利に終わり、皆で喜ぶ。兵士は露天風呂に入り、傷が治ったのを驚き、温泉卵で元気を取り戻す。オンドルに寝たローマ兵は「妻の待つローマに帰れる」と喜ぶ。

 星空を見ながら、ルシウスは真実に、旅人の道標の北極星を教える。ルシウスはハドリアヌス帝の名誉が守れて満足する。ルシウスは真実に「自分を取り戻せた。私ももがいてみる。ありがとう。出会えて本当に良かった」と感謝する。

 真実は、今まで1度も見せなかったルシウスの笑顔を見て、涙を流す。すると、真実の身体が次第に透明になっていく。ルシウスは、タイムスリップした場所から戻る条件は「涙を流す」ことだと気づく。真実が「また会えるかな」と言うと、ルシウスは「きっと会える」と答える。

 真実と修造と温泉の常連客達は、旅館の温泉に戻っていた。 

 〔1か月後〕ハドリアヌス帝が「ローマ軍は反乱を鎮圧することが出来た。戦場にテルマエを作ったアントニヌスを称え、パンノニア属州行きは撤回された。さらに、ハドリアヌス帝は、テルマエを作ったルシウスも称える。ハドリアヌス帝は、ルシアスの噓を見抜いており、称える。ルシウスは、皆の代わりとして、賞賛を受け取る。

 「プブリウス・アエリウス・ハドリアヌス。第14代ローマ皇帝。それまでの帝国階大路線をやめ、現実的な国内安定路線へと変革させた。のちにアントニヌスによって神格化される。138年没」

 「アントニヌス・ピウス。138年。第15代ローマ皇帝に即位。先帝ハドリアヌスの国内安定化路線を継承し、その治世は終始平穏であった。161年没」

 「ルシウス・クイントゥス・モデストゥス。当時、革命的な浴場を次々と作り、名建築家として名を馳せたが、後世に残る文献が少なく晩年は不明である。別年不明」

真実はルシウスをモデルにした漫画『テルマエ・ロマエ』を出版社にもっていく。真実が皇居のお堀の脇を歩きながら「また会えるよね」と思うと、水しぶきの音がして、ルシウスが顔を出す。

(エンドクレジット。銭湯に入っている真実。ローマの家庭用テルマエ。漫画の先生の家庭風呂に入る父。旅館の温泉。湯溜めで泳ぐ館野。テルマエに入るハドリアヌス帝。ローマのテルマエに入るルシウス)

(写真は「映画com」「IMDb」より)