『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』ネタバレの詳しいあらすじ | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

 

監督:マイク・ニューウェル 2005年

主な登場人物(俳優)役柄

【ホグワーツ魔法魔術学校】

ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)生徒。

ロン・ウィーズリー(ルパート・グリント)生徒。ハリーの親友。

ハーマイオニー・グレンジャー(エマ・ワトソン)生徒。ハリーの親友。

アルバス・ダンブルドア(マイケル・ガンボン)校長。

ミネルバ・マクゴナガル(マギー・スミス)変身術の先生。

セブルス・スネイプ(アラン・リックマン)魔法薬草学の先生。

ルビウス・ハグリッド(ロビー・コルトレーン)森番。

アラスター・ムーディ(ブレンダン・グリーソン)闇の魔術・防衛術の先生。マッドアイ・ムーディ。

ドラコ・マルフォイ(トム・フェルトン)生徒。ハリー達を嫌っている。

ネビル・ロングボトム(マシュー・ルイス)生徒。ハリーの友人。

フレッド・ウィーズリー(ジェームズ・フェルプス)生徒。ロンの双子の兄。

ジョージ・ウィーズリー(オリバー・フェルプス)生徒。ロンの双子の兄。

ジニー・ウィーズリー(ボニー・ライト)生徒。ロンの妹。

セドリック・ディゴリー(ロバート・パティンソン)生徒。対抗試合の代表。

チョウ・チャン(ケイティ・リューング)ホグワーツ生徒。ハリーが思いを寄せる。

パーバティ・パチル(シェファーリ・チョウドリー)生徒。ハリーのダンスの相手。

パドマ・パチル(アフシャン・アザド)ロンのダンスの相手。

嘆きのマートル(シャーリー・ヘンダーソン)学校に住む幽霊。

【ダームストラング専門学校】

イゴール・カルカロフ(ペジャ・ビヤラク)校長。

ビクトール・クラム(スタニスラフ・アイエネフスキー)生徒。対抗試合の代表。

【ボーバトン魔法アカデミー】

オリンペ・マクシーム(フランシス・デ・ラ・トゥーア)校長。マダム・マクシーム。

フラー・デラクール(クレマンス・ポエジー)生徒。対抗試合の代表。

ガブリエル・デラクール(アンジェリカ・マンディ)生徒。フラーの妹。

【魔法省】

コーネリウス・ファッジ(ロバート・ハーディ)魔法大臣。

バーテミウス・クラウチ・シニア(ロジャー・ロイド・パック)国際魔法協力部の部長。

アーサー・ウィーズリー(マーク・ウィリアムズ)ロンの父親。マグル製品不正使用取締局の局長。

エイモス・ディゴリー(ジェフ・ラウル)魔法生物規制管理部勤務。セドリックの父親。

【闇の魔法使い】

ヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)闇の帝王。トム・リドル。

ルシウス・マルフォイ(ジェイソン・アイザックス)ドラコの父親。死喰い人。

ピーター・ペティグリュー(ティモシー・スポール)死喰い人。ワームテール。

バーテミウス・クラウチ・ジュニア(デイヴィッド・テナント)死喰い人。

【その他】

ジェームズ・ポッター(エイドリアン・ローリンズ)ハリーの父親。ヴォルデモートに殺された。

リリー・ポッター(ジェラルディン・ソマーヴィル)ハリーの母親。ヴォルデモートに殺された。

シリウス・ブラック(ゲイリー・オールドマン)ハリーの父ジェームズの親友。ハリーの後見人。

リータ・スキーター(ミランダ・リチャードソン)日刊予言者新聞の記者

 

 墓地を巨大な蛇ナギニが這っていく。

(タイトル『Harry Potter AND THE GOBLET OF FIRE』)

 「リドルの館」の庭番フランク・ブライスは古い屋敷に明かりが見えたので、悪餓鬼の悪戯と思って様子を見に行く。屋敷の2階でワームテールともう一人の男が、ヴォルデモート卿と話をしていた。ワームテールが「ハリー抜きで出来るのでは?」と言うとヴォルデモートは「奴抜きではできない」と怒る。ヴォルデモートは「闇の印を出して、仲間を呼び集めよう」と言う。やって来たナギニが、ドアの外にフランクがいると教え、ヴォルデモートが魔法で殺す。

 それは、14歳になったハリーの夢だった。ハリーはロンの家で寝ており、ハーマイオニーに起こされる。朝食を食べた後、ハリー達はロンの一家と出かける。途中で、ロンの父アーサーが働く魔法省の同僚エイモス・ディゴリーとその息子セドリックと待ち合わせる。

一行は、丘の上に置いてある移動(ポート)キーの靴に触れ、クィディッチ・ワールドカップの会場に移動する。会場はすでに大勢の魔法使いで賑わっていた。一行が小さなテントに入ると、中は広々として沢山の部屋があり、ハリーは「魔法ってすごい」と感心する。

 夜、一行は競技場に行くと、席は最上階だった。競技場で会ったマルフォイ親子は、ファッジ大臣の招待で貴賓席だと自慢する。その日はアイルランド・チームとブルガリア・チームの対戦だった。ブルガリア・チームには、世界一のシーカーと名高いクラム・ビクトールという青年の選手がいて、人気を博していた。クィディッチ・ワールドカップの決勝戦の試合開始を魔法省ファッジ大臣が宣言する。

 試合観戦後、ロン達はすっかりクラムのファンになる。試合はアイルランド・チームが勝利した。観客が宿泊しているテント村を、死喰い人(デス・イーター)が襲って来て、テントを焼く。一行は移動キーに向かう。混乱の中でハリーが逸れ、転んで人々に蹴られて気を失う。

 ヴォルデモートの手下が髑髏と蛇の闇の印を空に打ちあげる。その手下の傍で気絶していたハリーが目を覚ますと、傷が痛む。ロンとハーマイオニーが探しに来ると、手下は逃げて行く。そこに魔法省の役人クラウチが来て、闇の印をハリー達が打ち上げたと誤解する。

 ホグワーツ魔法魔術学校へ向かう列車の中で、ハーマイオニーはハリーに「今度の事件と夢の内容を、シリウス・ブラックに知らせた方がいい」と助言する。ハリーはブラックに手紙を書いて、ヘドウィングに手紙を運ばせる。

 新年度が始まり、ハリー達は4年生になる。空からペガサスに曳かれた馬車が学校にやって来る。湖には帆船が出現する。

 広間でダンブルドア校長は「今年は三大魔法学校対抗試合が行われる。各競技について、各校から1名選ばれた選手が自力で戦う」と説明する。ダンブルドア校長の紹介と共に、二つの学校の生徒達が入って来る。「ボーバトン魔法学校」の女子生徒達と背の高い女性校長マダム・マクシーム。

北の国から「ダームストラング校」の男子生徒達とイゴール・カルカロフ校長。ビクトール・クラムもいて、ホグワーツの生徒達が色めき立つ。

 夕食時にダンブルドア校長が「3つの極めて危険な課題を戦い抜いた優勝者に「永遠(とわ)の栄光」が贈られる」と説明する。魔法省国際魔法協力部のバーティ・クラウチが「安全のため、17歳未満の生徒は対抗試合に立候補することを禁じる」と新たなルールを言い渡し、生徒は不満がる。ダンブルドア校長が「対抗試合に立候補する者は、名前を書いた羊皮紙を、炎のゴブレットに入れろ」と言う。

 またマッドアイ・ムーディが「闇の魔術・防衛術」の先生として着任する。広間の天井に雷が鳴り、雨が降る。マッドアイは時々小瓶の酒を飲む。

 夜、炎のゴブレットが置かれた広間にカルカロフ校長が入っていく。

 マッドアイ先生は「実践教育が一番で、使っただけでアズカバンでの終身刑に値する3つの「許されざる呪文」は子供に教えていけないと言われているが、戦う相手を知り、備えるべきだ」と言う。

 ロンが父親から聞いた「服従の呪文」についてマッドアイが説明するため、蜘蛛を大きくして「服従の呪文」を掛け、クモを操る。ネビルが知っていた「磔(はりつけ)の呪文」について、クモに拷問の呪文を掛ける。ネビルが怖がり、ハーマイオニーが「やめて」と言う。マッドアイがもう1つをハーマイオニーに聞くが答えないので、「死の呪文」で、受けて生き延びた者はハリーだけだと教える。

 授業後ロンは「マッドアイは完璧にいかれている」とハリーに話す。ハーマイオニーは「禁じられた呪文を教室でやるなんて」と批判する。ネビルはマッドアイに呼ばれる。

 炎のゴブレットにセドリックなどの希望者が名前を入れる。ロンの双子の兄ジョージとフレッドが老け薬を飲んで、校長が引いた年齢線を越え、炎のゴブレットに名前を入れるが、飛ばされて老人の姿になる。クラムも名前を入れる。

 期限になり、ダンブルドア校長が、炎のゴブレットから吐き出された代表選手の名前を発表する。ダームストラング校はビクトール・クラム、ボーバトン校はフラー・デラクール、ホグワーツ校はセドリック・ディゴリーが選ばれる。ダンブルドア校長が優勝杯を紹介する。ところがその後で、炎のゴブレットからハリーの名前が吐き出される。生徒達は「いかさまだ」と不満を持つ。

 ダンブルドア校長に聞かれ、ハリーは入れていないと言う。クラウチが「炎のゴブレットは魔法契約の拘束力を持つ。彼も4人目の代表だ」と判断する。マクゴナガル先生は、ハリーを競技に出すべきでないと言う。スネイプ先生は真相を見抜くために、しばらく見守ろうと言う。ダンブルドア校長はスネイプに賛成し、マッドアイにハリーから目を話すなと頼む。

 ロンに「自分にだけ、どうやったか教えてくれと」と聞かれ、ハリーは入れていないと言う。ロンとハリーは喧嘩になる。

 対抗試合を取材に来た「日刊予言者新聞」の記者リータ・スキーターが、ハリーにインタビューする。ハリーは名乗りを上げていないと言うが、スキーターは勝手に話を進める。

ハリーにシリウス・ブラックからのフクロウ便が届く。「君に会って話がしたい。土曜の夜中1時、グリフィンドール寮の談話室で」と書かれてあった。

 ハリーは言われた時間に談話室に行くと、ソファーに「日刊予言者新聞」が置かれ「10代の悲劇、ハリー・ポッターと優勝杯」のスキーターが勝手に書いた記事があった。ハリーは新聞を暖炉に投げ捨てる。ハリーは暖炉の炎越しにシリウスと会話する。シリウスが夢の話を聞き、ハリーは「ワームテールとヴォルデモートの他に1人いて、ハリーを捕らえろと命じられていた」と話す。シリウスは「ホグワーツも危険だ。カルカロフはデス・イーターで「死喰い人」だ。クラウチは自分の息子をアズカバンに送った。誰か分からないが、味方ではない。友達を大切に」と忠告する。そこにロンが来て、話がそこで終わる。

ハリーとネビルは湖で「湖に育つ魔法植物」を呼んで待っていると、ハーマイオニーとロンとジニーが来る。ハーマイオニーはロンの伝言で「ハグリッドが呼んでいる」と伝える。

ハリーはハグリッドに会う。ハグリッドは森の中でマクシーム校長と会い、透明マントで身を隠したハリーはその様子を見る。ハグリッドはマクシームに、火を吐くドラゴンの檻を見せる。ハグリッドはハリーに「最初の課題は、気が荒いドラゴン・ホーンテールで、ロンの兄がルーマニアから連れてきた」と教える。

 ハリーは「ズルした。汚い。セドリックが1番」と、生徒から野次られる。ハリーはセドリックに会い「第1の課題はドラゴンで、1人の選手に1頭。クラムとフラーも知っている」と教える。

 ドラコもハリーを「試合で10分も持たないと、父と賭けをした」と馬鹿にする。ハリーは「邪悪で残酷な父親に、卑劣な息子だ」と反抗する。背後からハリーに呪いをかけようとしたドラコを、マッドアイ先生が白イタチにして、卑劣な奴だといたぶる。マクゴナガル先生がマッドアイ先生を止め。ドラコを元に戻す。

 マッドアイ先生はハリーを部屋に呼び、敵を観察している「敵カガミ」を見せる。そして「ドラゴン相手にどう戦う?」と聞く。ハリーは考えていなかった。マッドアイ先生は「セドリックは魔法の才能があり、フラーは自分の「妖精プリンセス版」、クラムはカルカロフが付いている。お前の強みは?」と尋ねる。ハリーが分からないと言うと、「魔法の杖があるだろう」とヒントを与える。

 選手逹が控えテントにいると、ハーマイオニーが心配してハリーに抱きつく。スキーターがその写真を撮り「不幸な結果が出たら、1面の記事にする」と言う。

 第1の課題が始まる。クラウチが、各自に袋の中からドラゴンを選ばせる。フラーはウエールズ・グリーン種、クラムは中国火の玉種、セドリックはスウェーデン短鼻種、ハリーは最も荒いハンガリー・ホーンテールが当たる。課題は、ドラゴンが守っている金色の卵を取るというものだ。卵の中に次の課題に進むヒントが込められている。

 1人ずつ挑戦し、3人とも成功する。ハリーの番になり、競技場に出ると、鎖に繋がれたドラゴンが炎を吐き、尾で襲って来る。ハリーは杖で箒を呼んで飛ぶ。ドラゴンが鎖を切ってハリーを追いかける。ハリーはドラゴンの尾で叩かれて、箒から落ちて校舎の塔にしがみ付く。箒を取って再び飛び、追いかけて来るドラゴンを石橋に衝突させて墜落させる。ハリーは競技場に戻って来て、卵を見事に取る。皆も祝福する。

 皆のいる前で卵を開けると、凄い悲鳴が聞こえる。ハリーはロンと仲直りする。ハリーは女子生徒達の人気者になる。

 新聞に「ハーマイオニーが狙っているのはクラム」とでたらめ記事が出ていた。

 ロンにナイジェルが小包を届ける。開けるとママからのドレスローブと帽子だった。

三大魔法学校対抗試合の伝統として、クリスマス・イブに舞踏会が催される。マクゴナガル先生が羽目を外してはいけないと注意する。マクゴナガル先生がロンと踊り、生徒達がダンスの練習をする。ネビルが乗り気になる。

 男子は誰を誘うかで、そわそわする。クラムを女生徒が追いかける。ハリーとロンは誘えないでいた。ハーマイオニーは、ネビルも相手がいると教える。ロンがハーマイオニーを誘うが高飛車な言い方で、ハーマイオニーは他の人に誘われたと教えて去る。

 ハリーは思いを寄せるチョウ・チャンに申し込むが、すでに誘われたと断られる。ロンはフラーを誘ったが、自分から逃げ出したと言う。

 舞踏会当日、ロンは古臭いドレスローブを嫌がる。ロンは、ハーマイオニーには相手がいないだろうと話す。ハリーとロンは、パチルとパドマ姉妹をパートナーにして、舞踏会に臨む。マクゴナガル先生はハリーに、代表選手が最初に踊るのが伝統だと話す。

 ハリーは、チョウがセドリックのパートナーだった事にショックを受ける。ドレスを着たハーマイオニーは美しく、ダンスの相手はクラムで、ロンは嫉妬する。

 代表選手4人とパートナーのダンスが始まる。ダンブルドア校長とマクゴナガル先生も踊る。ネビルはジニーと踊る。ハグリッドはマクシーム校長と踊る。

 ダンスはヒートアップする。ハリーとロンは踊る気が無く、パチルとパドマは去って行く。ロンはハーマイオニーに騙されていると言い、ハーマイオニーは「次は、真っ先に私を誘う事ね」と痴話げんかを始める。

 ハリーはまた夢を見る。古い屋敷で、ワームテールともう一人の男が、ヴォルデモート卿と話をしているのを見ていたハリーが、ヴォルデモートに見つかる。

 次の課題まであと2日だが、卵の謎は解けていないので、ハーマイオニーが心配する。ドラゴンの情報を教えてもらったお礼に、セドリックが「5階の監督生のフロ場に卵を持って行き、ゆっくり湯につかって考えると良い」とヒントをくれる。

 ハリーは風呂に入って卵を開けても、やはり悲鳴しか聞こえない。そこへ嘆きのマートルが現れ、セドリックは卵を湯につけて開けていたと教える。ハリーが湯につけて卵を開き、水中で聞くと「探せ声を頼りに、地上では歌えない。探せよ1時間。我らが捉えし者」という歌が聞こえる。ハリーが尋ねると、マートルは「黒い湖には水中人(マーピープル)がいる」と教える。

 試合まで数時間。ハリーはこの話をロンとハーマイオニーにする。2人はマッドアイ先生から、マクゴナガル先生が呼んでいると言われて行く。ハリーはネビルに、水中で呼吸ができる植物があるか尋ねると、エラ昆布があると言う。試合前にネビルはハリーに、水中で1時間持つというエラ昆布を渡す。

 第2の課題が始まる。ダンブルドア校長は「昨夜、4人の代表選手の大切な宝が盗み出され、湖の底に眠っている。その宝を見つけて持ち帰った物が勝者だ。ただし制限時間は1時間」と説明する。湖の中に建てられた櫓から、大砲の合図で4人が湖に飛び込む。

 エラ昆布を食べたハリーの首にエラができ、手足に水かきができる。湖に潜ったフラーは水魔(グリンデロー)に邪魔され、棄権する。

 

ハリーは、大事な宝であるロン、ハーマイオニー、フラーの妹ガブリエル、チョウが、水中に縄で捕らえられているのを見つける。ハリーがロンの縄を解く。セドリックはチョウを助け、最初に浮上する。

ハリーがハーマイオニーも助けようとすると、水魔が「一人だけだ」と言って邪魔する。すると、サメに変身したクラムが来て水魔が逃げる。クラムはハーマイオニーを助けて2番目に浮上する。ハリーは水魔に襲われ、ロンとガブリエルを浮上させるが、ハリーは水魔に邪魔され浮上できない。ハリーが魔法で浮上する。

 ハリーが浮上すると、フラーが妹を助けてもらって感謝する。ダンブルドア校長は「1位はセドリック。ハリーは1位になれたが、ロンと他の人質を助けたために遅れたので、2位にする」と道徳的な審判をする。

 魔法省のクラウチがハリーに「家族を失うのは悲劇だ。だが人生は続く」と話す。マッドアイはクラウチに「神秘部に連れて行かれた生徒は2度と戻らない」と嫌味を言う。

 ハリー達3人は森の中でハグリッドに会うと、クラウチが倒れているのを見つける。

ハリーはダンブルドア校長に呼ばれて校長室に行くと、クラウチが殺されたので試合を中止すべきだという校長と、試合を続けるというファッジ大臣が揉めていた。校長は大臣を送って行く間、部屋で待っていてくれとハリーに言う。

 校長室にハリーが一人で待っていると、部屋の奥から「憂いの篩(ふるい)」が出てくる。ハリーは「憂いの篩」の中の、昔のダンブルドア校長の記憶の中に入る。

クラウチが議長の評議会で、檻に入れられ「デス・イーター」と裁定されたカルカロフが、証言を申し出たアズカバンの囚人の名前を言う。一人はエバン・ロジエールだが死んでおり、神秘部のスパイのオーガサス・ルックウッドの名前を挙げる。他にスネイプの名前を挙げるが、ダンブルドア校長は「昔は死喰い人だったが、我々の密偵になった」と説明する。カルカロフは「今でも闇の帝王のしもべだ」と話す。カルカロフはもう1つ「バーティ・クラウチ・ジュニアが、闇祓いのロングボトム夫妻に「磔の呪い」を使い、拷問した」と教える。ジュニアが逃げようとし、捕まる。それは、ハリーが夢で見た男だった。

 そこにダンブルドア校長が戻って来て「憂いの篩を見直して、次々に起こる事件の原因を探しているが見つからない」と話す。ダンブルドアにハリーは「ヴォルデモートにワームテールとクラウチ・ジュニアが話している夢を見た」と話す。

 ハリーはその帰りに、スネイプ先生にカルカロフ校長が腕の闇の印を見せているのを見る。スネイプ先生はハリーに、エラ昆布と、変身薬の原料の毒ツル蛇の皮、クサカゲロウを盗んだと言い、今度盗んだら「真実薬(ベリタセラム)」で自白させると脅す。ハリーは、心当たりがなかった。

 第3の課題が始まる。ダンブルドア校長が「ムーディ先生が迷路に隠した優勝杯を取る。同点1位のセドリックとハリーの2人が最初に迷路に入り、次にクラムとフラー。最初に優勝杯を見つけた者が優勝する。棄権する場合は、杖で赤い花火を上げる」と説明する。ダンブルドアは4人の選手を集め「これまでで最も厳しい試練が待っている。自分を見失わないように用心する事」と忠告する。

 ハリーが樹木の迷路に入ると、入口が閉じる。セドリックは樹木に巻き込まれそうになる。ハリーがフラーの悲鳴を聞いて駆けつけると、フラーが樹木に呑み込まれているのを見付け、救援用の赤い花火を上げる。

 ハリーが樹木に襲われて逃げると、通路で錯乱したクラムが、杖でセドリックを襲っていた。セドリックはクラムを倒す。ハリーとセドリックは優勝杯を彼方に見つけ、樹木が邪魔する通路を2人で走る。セドリックが倒れて樹木に捕まる。ハリーがセドリックを魔法で助ける。2人が一緒に優勝杯を取る。

 優勝杯は移動キーになっており、ハリーとセドリックはトム・リドルの墓にいた。セドリックはワームテールに見つかって、魔法で殺される。

ハリーは石像に拘束される。ワームテールは、小さくなったヴォルデモートを火にかけた大鍋の中に入れる。ワームテールは父親のリドルの骨と、自分の手を切って大鍋に入れ、さらにナイフでハリーの腕を傷つけ血を大鍋に入れる。13年ぶりにヴォルデモートが復活する。

 ヴォルデモートが杖でワームテールの腕を刺し、血を吸い取る。空からヴォルデモートの手下の死喰い人、クラッブ、マクネル、ゴイル、ルシウスが来る。ヴォルデモートは「なぜ助けに来なかった」と責め、ワームテールには感謝して手を再生させる。

 ヴォルデモートは「13年前になぜ力を失ったか。母親のリリーが命を投げうち、究極の守りを授けた。ハリーに触れる事が出来なかったが、今は触れることができる」と言って、ハリーの傷に触れ、ハリーは痛がる。

ヴォルデモートはハリーと決闘を始める。ハリーとヴォルデモートの杖の魔法の呪文がぶつかった時、過去に殺された人々の亡霊が現れる。

 ハリーの父親は「杖の繋がりが切れたら、移動キーのところへ行け」と言う。死んだセドリックが「僕の身体を父さんの所に連れて帰って」と頼む。母親に言われたハリーは、杖の繋がりを切り、亡霊逹がヴォルデモートを襲っている間にセドリックの遺体の所に行き、移動キーの優勝杯を引き寄せると、セドリックの遺体と共に会場に戻る。

 会場では事態を知らない観客達が、拍手喝采する。しかし異変に気づいたダンブルドア校長が駆け付ける。ハリーはヴォルデモートが復活し、セドリックが殺されたと泣きながら教える。セドリックの父親が遺体に駆け寄って泣き叫ぶ。

 マッドアイ先生がハリーを会場から連れ出し、離れの塔に連れて来る。ハリーはマッドアイ先生に、優勝杯に誰かが魔法をかけて移動キーにしていたと教える。マッドアイ先生は、ヴォルデモートの様子を尋ねる。マッドアイ先生は、ドラゴンの話も、卵の謎の解き方も、ネビルに植物学の本を与えてエラ昆布を教えたのも、ハリーの名前をゴブレットに入れたのも、ハリーを優勝させるために全て自分が仕組み、ハリーの血でヴォルデモートを復活させるために、優勝杯を移動キーにして送り込んだと教える。

 マッドアイ先生がハリーを殺そうとしたとき、ダンブルドア校長逹が現れて、マッドアイ先生を捕まえる。スネイプ先生がマッドアイ先生に真実薬を飲ませると、マッドアイ先生は偽物だった。本物のマッドアイ先生は箱の中に捕らえられていた。偽マッドアイ先生が絶えず飲んでいたのは変身薬で、正体はアズカバンを脱獄していたバーティ・クラウチ・ジュニアだった。

 翌日、ダンブルドア校長は、セドリックの死を生徒達に伝え、死を悼む。さらに、魔法省に止められていたが、ヴォルデモートに殺されたと明かす。

ハリーの部屋にダンブルドア校長が来て、危険な目に合わせた事を謝る。ハリーは、墓場にいた時、ハリーの杖とヴォルデモートの杖が繋がったと伝える。ダンブルドアは「直前呪文」だと教える。ダンブルドアは「死者を行き返せる呪文はない。試練の時を前に、我々は正しい物と楽な物の二者択一を迫られる。だが、お前には友達がいる。」と言いう。

 対抗試合は終わり、他校の生徒達は名残を惜しみ、帰っていく。クラムがハーマイオニーに、手紙をくれるように頼む。フラーとその妹は、ロンにキスして去る。

ロンはハリーに「ホグワーツに静かな年があるのかな」と言うと、ハーマイオニーは「ない」と言う。ハーマイオニーが「皆、変わっていくのね」と傷心的な言葉を吐き、ハリーも同感する。ハーマイオニーは夏休み中に手紙を書くように、2人に頼む。

 ペガサスの馬車と、帆船が帰っていく。

(エンドクレジット)

(写真は「IMDb」より)