『CUBE キューブ』ネタバレの詳しいあらすじ | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

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ネタバレの詳しいあらすじ

監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ  1997年

主な登場人物(俳優)役柄

オルダーソン(ジュリアン・リッチングス)冒頭に登場する坊主頭の男性。

クエンティン(モーリス・ディーン・ウィント)中年の黒人男性。警察官。

ワース(デヴィッド・ヒューレット)無気力な独身男性。会社員。

ハロウェイ(ニッキー・グァダーニ)中年独身女性。精神科の開業医。

レブン(ニコール・デ・ボア)数学科の女子学生。

レン(ウェイン・ロブソン)初老の男性。7つの刑務所から脱獄し「アッティカの鳥」の異名を持つ。

カザン(アンドリュー・ミラー)青年。数学的な能力に秀でており、サヴァン症候群と考えられる。

 

 痩せた坊主頭の男・オルダーソンが目覚めると、立方体の箱のような部屋に閉じ込められてた。部屋は全体的に赤く光っており、立方体の各面には中央に正方形のハッチ式の扉がある。そのハッチのハンドルを反時計回りに一周させると扉は開き、隣も同じ形状の部屋があった。オルダーソンは赤く光る部屋から隣のオレンジ色の部屋に移動する。その瞬間、細い網状のワイヤーに斬られ、オルダーソンはサイコロ状の肉片となって転がる。

 (タイトル『CUBE』)

 床のハッチから、黒人男性のクエンティンが無気力な男性ワースのいる白く光る部屋へ入る。そこは立方体の部屋で上下左右に今通ったようなハッチがある。1つのハッチを開けると黄色の同じような部屋があった。

横のハッチが空き、中年女性のハロウェイが入って来る。さらに別の横のハッチから「助けて」の声が聞こえ、クエンティンが開くと隣のオレンジ色の部屋に女子学生のレブンがいた。クエンティンはレブンに気を付けて進むように忠告し、ワースとハロウェイのいる部屋に入れる。レブンのメガネが落ちて割れる。

 クエンティンにハロウェイは「なぜ部屋を恐れている?」と尋ねる。部屋の上のハッチから、小柄な初老男性レンが顔を出し、降りてくる。クエンティンは、隣の部屋を覗くと罠があり、頭を斬り落とす所だったと言う。ワースは頭を怪我しており、医者のハロウェイが看る。

 レンが靴を隣の青色の部屋に投げ入れると、クエンティンは「モーションディテクタがある」と言う。靴が炎で焼かれる。

 クエンティンは皆に、どうやってここに入ったか尋ねる。ハロウェイは夕食後に寝たと言い、レブンはいつ寝たか分からない、ワースは目が覚めたらここにいたと言う。

ハロウェイは「政府だけがこのような構造物を作れる」と言うが、クエンティンは「分からない」と答える。レブンは「誰かが助けに来る」と言うが、ワースは「誰も来ない」と言う。レンは「罠を見分けられる」と言う。

 レブンはパニック気味になり「夢から覚めたい」と言う。クエンティンは「落ち着いてチームとして一緒に働く必要がある」と呼びかけ、自分は警官だと自己紹介し、レブンを落ち着かせる。

 レンが隣の赤色の部屋に靴を投げ入れ、罠が無いと確認してそこに移動する。さらにその隣の緑色の部屋に移動する。常に周りから機械的な物音が聞こえる。レブンは次の部屋の入口に「566 472 737」、前の部屋の入口に「476 804 539」と部屋ごとに違う数字が彫られてある事に気付く。

ワースは「5億6600万の部屋がある」と言う。ハロウェイは「3日もしないうちに弱って動けなくなる」と言う。レンはボタンを舐めると渇きをしのげると教える。

 更に隣の赤い部屋に靴を投げ入れたレンは、空気が乾燥しているように思える、と言ってはいるのを止める。別の青い部屋に靴を投げ入れる。クエンティンはレンが「7つの刑務所を脱獄し〝アッティカの鳥〟と呼ばれた過去を持つ男」だと見抜く。

 靴を投げ入れても反応が無いので、レンが隣の青い部屋に入ると、強い酸が噴き出してレンの顔を溶かす。クエンティンはレンを部屋に引き戻すが、死亡する。

 ハロウェイは「何で罪のない人をここに投げ込むのか」と憤る。レブンは「私達は罰せられている」と嘆く。クエンティンは「警官と脱出のプロ、医者が選ばれたのは何か意味がある」と言う。レブンは「学生で何も取り柄が無い」と言う。ワースは「普通の会社に勤めている」と話す。ハロウェイの指輪が無いが、レブンは眼鏡を持っているので、何か意味があるとクエンティンは思う。

 ここの部屋の入口の数字は「582 434 865」で、隣の部屋は「149 419 568」。別の部屋は「645 372 649」。レブンは数字が素数ではない部屋は罠が無いと見破る。レブンは、焼却炉は素数の083、分子感知器は137、酸の部屋は149、だという。レブン頭の中で素数が分かると言い、クエンティンは感激する。

 レブンが入口の数字が素数でない部屋に入ると罠が無く、予想通りと喜ぶ。レブンは頭の中で素因数分解して、素数でない部屋を見つけて次々に移動する。ある部屋でクエンティンは、9歳、7歳、5歳の3人の子持ちだが妻とは現在別居中だと話す。

 周りの部屋の数が全て素数の部屋にやって来て、戻るか悩む。上の部屋を調べていない事に気付き、クエンティンが上のハッチを開けると、カザンが降って来る。カザンは自閉症で「青い部屋に戻りたい」と繰り返し言い、落ち着かない。医者のハロウェイが面倒を見る。

 10時間以上が経過し、皆イライラしていた。ハロウェイは「こんな大きな物を作れるのは政府で、ニューメキシコあたりにあるんじゃないか」と言い、クエンティンは「どこかのイカレタ金持ちが作ったんだ」と否定する。

 ハロウェイがクエンティンの説に爆笑しながら赤い部屋に入ると、苦しみ始める。他の者は毒ガスかと心配するが、部屋に降りたはずみで口に含んだボタンを飲み込んだだけだった。カザンは部屋を移動するのが嫌で、いらだつ。

 素数ではない部屋にクエンティンが入るが、入った瞬間、周囲にワイヤーが円形に張り巡らされる。クエンティンは素早く脱し、足を少し切る。ワイヤーは円錐状に閉じで死ぬところだった。

素数でないのに罠があったので、レブンの「素数の部屋に罠がある」という法則は崩れる。皆落胆し、とにかく休憩する事にする。

 何か法則があるはずだと、レブンは必死に壁に数字を書いて計算する。皆イライラしている。カザンの面倒をハロウェイがしている。何もしないワースにクエンティンが「お前も手伝え」と言う。「はい隊長殿」とワースが茶化し、クエンティンは「誰かが責任を取らなくてはいけない」と力む。クエンティンはワースに「隣室に行って勇気のあるところを見せろ」ワースに言い、ワースとクエンティンは口論になる。ワースが「出口はない」と断定し、皆が静まり返る。

 ハロウェイがワースに「なぜ?」と尋ねる。ワースは事情を説明します。ワースはこの立方体の構造物の外壁の図面を描く仕事をしていた。但し外側なので数字や他の事について何も知らない。またその設計の意図や黒幕も知らず、他の製作者とも電話で話した程度だと話す。

 ハロウェイがまた政府の陰謀説を熱弁する。ワースは「たぶん何の陰謀もなく、何の展望もなく行なわれていることだ。最初は何かの目的があったのだろうが、入れるものがなくなったためじゃないか」とう。クエンティンがワースを何度も殴りつけるが、レブンとハロウェイが「ここの情報を知っているのは彼だけだ」と言って止める。

 レブンがワースに質問すると、外壁も立方体で脱出口は1つだけ、外壁の長さの1辺が130mと分かる。レブンは、この立方体の部屋の1辺が4.2mなので、最大で1辺に26の部屋、全体で17576の部屋があると計算する。

 レブンは、3桁の3つの数字は、3次元の位置を表すデカルト座標だと言い、これでおおよその場所が分かると言う。レブンは外から7つ目の層だと計算する。

 ところが、最大26個のはずなのに、27個目の座標を示す部屋が現れ、数字はデカルト座標と言う説も覆される。

 周り野部屋が罠だらけで、下側にある、声や物音に反応して針が飛び出す青い部屋を、通り抜けることになる。

皆、音を立てないように天井を伝って次の部屋まで移動する。自閉症のカザンが床の上に降り、足で下にあるハッチを回転させる。最後に移動したクエンティンが、下ハッチが開きそうになって、その音で針が飛び出すのではないかと、急いで次の部屋の入口にたどり着く。それを見たカザンがうっかり声を出し、針が飛び出す。

クエンティンは針に刺される寸前に、次の部屋に飛び込む。怒り狂ったクエンティンはカザンを殴ろうとし、ハロウェイが止める。クエンティンはハロウェイを殴る。

 次のハッチを開けると、外は真っ暗だった。先に部屋はないか、皆の服を破ってロープを作り、レブンの次に軽いハロウェイがロープを結んで外壁を降りてみるが、何もない。

ハロウェイは向こう側も見るために、振り子のように動いて対岸の方へ行こうとする。ハロウェイが弾みをつけて動いたので、皆が引っ張られ、ロープから手を離す。急いでクエンティンがロープを掴み、ハロウェイを引き上げて手を握る。ところが、クエンティンはわざと手を離し、ハロウェイは落ちて死ぬ。クエンティンは皆に、ハロウェイは滑った、と嘘をつく。

 皆が仮眠していると、クエンティンがレブンを隣の部屋に拉致して、ワースとカザン逹と別行動しようと言う。「俺は人の頭が見える。2人は君が解くのを邪魔したがっている」と言いながら、レブンの胸を触ろうとする。

 ワースが助けに来る。クエンティンは、ハロウェイはスパイだったので、下に突き落としたと話す。ワースとレブンは、一緒に脱出したくないと言う。クエンティンがワースを殴って、下の部屋に落とす。下の部屋にはレンの死体があった。元の部屋に戻っていた。ワースは絶望して笑う。

 隣の部屋をレブンに解かせようとするクエンティンに、レブンは「あんたこそ何もせず人に指示ばかりじゃないか」と言います。落胆したクエンティンは、ワースに「お前の言う通り、出口はないのかもしれない」と言う。カザンはクエンティンの頭を撫でる。

 ワースがハッチを開けると空洞が広がっており、「前は隣に部屋があった。つまり部屋が移動している」とワースは言う。時々遠くで聞こえていた音や振動は、部屋が移動する物音だったのだと気づく。

 レブンは、数字は地図上のマーカーポイントで、27の部屋が移動する。27に部屋は一時的に橋になり、キューブの内部を移動して、いずれ外に出るとヘブンは計算する。最初は素数だと思ったが、因数だったと分かるが、計算するにはすごく大変な作業で、コンピューターが必要だとヘブンは言う。

 クエンティンは、君は計算できると言うが、レブンは「567の因数分解がいくらか解けない」と言う。横でカザンが「因数は2」と言う。その答えが正しいか、ヘブンは自分でも分かる因数として「30は?」「7は?」と質問すると、カザンは即座に「3」「1」と答え、「アメ欲しい」と言う。皆は驚愕する。ワースは後で1箱あげるとなだめる。

 ワースが次の部屋の数字を読むと、瞬時に因数分解して答の数字を言う。面倒くさくなったクエンティンが、ワースを乱暴に隣の部屋に投げて「安全だ。これでいいだろ」と言う。次の部屋が安全と確認され、カザンとレブンが部屋に入る。

 クエンティンが部屋に入ろうとしたとき、ワースがハッチを閉めてクエンティンの首を絞める。レブンはカザンに次の部屋の数字の因数分解を急いでさせ、安全と確認して次の部屋に移動する。

次の部屋の数字は罠を意味していた。クエンティンがハッチを開けようとし、ワースがハッチを押さえている間に、下のハッチを開ける。追いかけてきたクエンティンは怒るが、下の部屋に落ちる。

 ワース、レブン、カザンの3人で次の部屋に次々に移動する。やがて外側が空洞の部屋にたどり着く。すると上から部屋が移動してくる。安全な数字と確認し、ワーストレブンが入るが、カザンが入る前に部屋が移動してしまう。

 幸い遠くへ移動しておらず、カザンの声を頼りにワースが探しに行く。部屋で待っていたレブンは、自分の眼鏡の破片を見つけ、次にこの部屋が動くと気づきます。ワースとカザンが戻ってくると、部屋が急降下する。

 急降下が終わってハッチを開けると、暗い空間だった。レブンは動くべきじゃなかったと言う。振動が起こり、収まった後に開けると、隣に赤い部屋が出現していた。橋の部屋だ。3人がそこに入って、反対側のハッチを開けると、外の明るい白い光が差し込む。

 ワースはレブンとカザンに「行け」と言い、ワースは「生きるに値するものが外にはない、あるのは人間の果てしない愚かさだ」と言う。「それでも生きるわ」とレブンが言うと、背後から胸を刺されます。追ってきたクエンティンが、ハッチのハンドルを武器にして刺したのだ。ワースが立ち向かうが、クエンティンがワースの腹を刺す。

 カザンがハッチから外に出る。クエンティンはカザンの後を追って外に出ようとするが、ワースがクエンティンの足首を持って離さない。クエンティンがまずいと思った瞬間、部屋は移動を開始し、クエンティンの体は切断される。

 キューブに残ったワースは、レブンの死体の傍にやって来ると倒れる。

 カザンは外の明るい光の中に出る。

 (エンドクレジット)

 

 

 

 

 

 
 

 

 

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