『ゴーストバスターズ』ネタバレの感想 ギャグがつまらず声優が下手で残念な映画(改訂) | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

2021年6月12日(土)の「土曜プレミアム」で『ゴーストバスターズ』(2016年)が放映されるので、参考のために2016年9月に掲載した記事を再掲載する。放映を見た後、改訂した。
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  評価 3/5 ☆☆☆★★

 2021年6月12日放映の「土曜プレミアム」で、6年ぶりに見た。映画館では3Dで見たので、終盤のタイムズ・スクエアに大量のゴーストが現れる場面で観客に向って飛んで来たり、エクトプラズムを吐き出したりする場面は迫力あったが、テレビでは見られないのが残念である。

 『ゴーストバスターズ』(1984年)のリブートで、今回は女性4人のチームと言うのは現代風で面白い。前作から30年も経ち、ゴーストの映像が格段に向上している。オルドリッチ家の娘のゴースト登場の場面は迫力があり、立派にホラー映画として成り立つ。また、地下鉄のゴーストの浮遊感も良い。さらに、マシュマロマンやスライマーと言った、前作でおなじみのゴーストが登場するのも懐かしい。ロゴになっているゴーストが実体化巨大化して、町を破壊する場面も迫力あった。

 前作同様、背負い式のプロトンブラスターが格好良い。さらにグローブ状のプロトン弾、ゴーストチッパー、ショットガンタイプのプロトンビームなど、小型化多様化しているのが面白い。中でも、テーマ曲が流れる中、ホルツマンが2丁拳銃タイプのプロトンビームで次々とゴーストをなぎ倒していく場面が格好良かった。

 なのに、物語自体は全く面白くない。まず、ケヴィンがおバカすぎて笑えない。コーヒーに砂糖を入れたか確かめるためにコービーを飲んで、不味いとコップの中に吐き出す。何とも汚い。しかも2回も。半裸の写真を見せて「博士っぽいのはどっち?サックスを吹く俺と、聴く俺。」は、何のことだ!電話を受けられないほどのおバカとは呆れる。ジリアンも「小便をちびったらT3段階、ウンコをちびったらT4段階」のギャグも汚いうえにつまらない。とても物理学教授に見えない。アビーとエリンが「頭隠して尻隠さず」の「尻」をネタに長々とギャグを言うのも、全く面白くない。

 それに輪を掛けているのが、アビーとエリンの吹替えが棒読みで下手すぎる事。この下手な声優は誰かと思ったら、渡辺直美と友近ではないか!ホテルの受付嬢も全くの棒読みで下手すぎると思ったら、椿鬼奴だった。話題作りで起用したのだろうが、下手な有名人より上手な声優の方が、作品の評価が上がったと思うが。

 さて、前作で登場した俳優たちが、チョイ役で出演しているのも懐かしい。ビル・マーレイはゴーストを否定する科学者役と言うのは皮肉が効いている。タクシーの運転手は老けて太ったダン・エイクロイドだった。パティの叔父さん役のアーニー・ハドソンも老けて分からなかった。ホルツマンの師匠ディナ役のシガニー・ウィーバーは、格好良く66才と思えない。亡くなったハロルド・ライミスは、大学の彫像として登場するのが、気が利いている。評価は「3」である。

 最後に「ズール」という声が聞こえ、続編が作られる雰囲気だったが、本作が不人気だったせいか作られてはいない。代わりに『ゴーストバスターズ』(1984年)、『ゴーストバスターズ2』(1989年)の方の続編『ゴーストバスターズ アフターライフ』が製作された。2020年7月全米公開予定だったが、コロナ禍で2021年11月に延期され、日本公開が未定なのは残念である。