『ラプンツェルのウェディング』ネタバレの感想 次から次へ問題が起こり、実に楽しい | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

 評価 4/5 ☆☆☆☆★

 『塔の上のラプンツェル』(2010年)を調べていたら、その続編で結婚式を描いた短編『ラプンツェルのウェディング』(2012年)がブルー・レイ『シンデレラ ダイヤモンド・コレクション』にボーナスコンテンツとして収録されている事を知った。ニコニコ動画で吹き替え版を鑑賞した。

 冒頭で、前作のフリンの手配書とよく似た、ラプンツェルとフリンの結婚式のポスターが木の幹に貼られていて、前作の冒頭を思わせて面白い。フリンが物語を説明するのも、前作を思わせて楽しい。ただし今回は、フリンの名前は本名のユージンである。フリンは泥棒としての通り名で、泥棒を辞めたからか。それとも、結婚するのでフリンだと不倫を連想させるからか(これが通じるのは日本だけなので、こっちはないと思うが)。

 まず、ラプンツェルのウェディングドレス姿が実に可憐である。司教やユージンと、なぜか壇上にいるショーティーも、ため息をつくのも分かる。おまけにラプンツェルがユージンのわきを通るときに、恥じらって首をすくめるのが何ともキュートである。こんな可愛らしい花嫁を私も欲しいと思った(妻がいるので思っただけだが)。ラプンツェルのウェディング・ベールが非常に長く、前の長い髪を思い出させるのも良い。

 前作でピアノの演奏を披露したフックハンドが結婚式でもピアノの演奏をし、前作で酒場にいたアコーデオン弾きが、前作同様フックハンドが頭上に投げた斧を合図に「結婚行進曲」を心なしか震えながら演奏するのも楽しい。結婚式の参列者は国王、王妃の他、ラプンツェルの髪を編んだ女の子達、酒場の荒くれ者達、逮捕されたらしく鎖で手を繋がれたスタビントン兄弟も涙を流して喜んでいた。このように、前作の主な登場人物が全員集合(ゴーテルは死んだので、当然登場していない)なのも懐かしい。

 マキシマスとパスカルは結婚指輪の介添人(介添馬?)として登場するが、マキシマスがくしゃみをした拍子に指輪を転がしてしまい、2匹が慌てて指輪を追いかけるのが面白い。指輪はどこまでも転がり、とんでもないところに落ちたり、転がったり、飛んだりと、なかなか捕まえられない。何百個もあるランタンの中に紛れ込んだときは、パスカルがひときわ目をむいて驚いていたように、見つけるのは絶対に無理だと思った。飛んでいる鳩の足に引っかかった時も、どうやったら取れるのだろうと思った。次から次へと難題が起こり、本当に指輪を取り戻すことができるのだろうかと思った。わずか6分半ほどの短い時間に、よくこれだけの難題をぶち込んだものだと感心した。

 最後に2匹はタール塗れになりながらも、無事に指輪交換までに指輪を届けることができて、まずはめでたしめでたしかな?でも、今度はウェディングケーキが…。

 実に楽しい映画だった。評価は「4」である。

 原題は『Tangled:Ever after』、「もつれ:永遠に後に」の意味。

(写真は「IMDb」より)

 

 

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