『ハンターキラー』ネタバレの感想 奇抜な作戦、スリル、新感覚の潜水艦映画 | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

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評価 5/5 ☆☆☆☆☆
 
予告編が面白そうだったので「フォーラム山形」で見た。
序盤の米海軍原潜アーカンソーとロシアの原潜との戦闘から息をのむ緊張感である。今の魚雷は直進だけでなくて、探知機能があって標的に向かっていくのが恐い。その魚雷に対してアーカンソーから囮を放出して惑わせたり、急潜航して海底ぎりぎりで回避したりと、スリルいっぱいである。
潜水艦同士の戦闘だけでなく、フィヨルド内に無数に機雷やソナーが無数に敷設されている中をギリギリで通過してボリャルヌイ海軍基地に向かう場面も、手に汗を握る。また、海上のロシア駆逐艦から攻撃され、アーカンソーが破損して浸水しながら耐える場面もスリルあった。
米海軍特殊部隊が、ロシア国防大臣に監禁されているロシア大統領を救出するという、奇想天外な作戦も面白い。潜水艦の戦いだけでなく、地上部隊の共同作戦も感心した。途中で新人兵が足を負傷し、隊長が「別任務に就いてもらう」と言ったのは、置いてきぼりのするのかと思った。そうしたら、隊長がロシア大統領を連れて逃げる時にロシア兵に攻撃されるが、その新人兵が森の中からロシア兵を狙撃して掩護する場面に胸がスカッとした。さらに、ロシア大統領を小型潜水艦に届けた後、隊長が戻ってロシア兵に囲まれた新人兵を助けるという行動に出たのにまた感心した。
米国潜水艦を撃沈させたロシア潜水艦の乗員を、グラス館長が人道的に救出する話も良かった。その救出ロシア潜水艦の艦長が、機雷が多数敷設されている港までの水先案内人役を行うという、信頼関係が生まれるのも感心した。
さらに、ロシア駆逐艦の艦長がアーカンソーを攻撃するように乗員に命じるが、前のロシア駆逐艦の艦長である潜水艦長がアーカンソーに救助されて乗っているので、乗員が艦長の攻撃命令に従わないという、乗員によるロシア潜水艦長への忠誠心も良かった。命令を聞かない駆逐艦に代わって、ロシア国防大臣が地上からアーカンソーめがけてミサイルを発射する。アーカンソーが応戦しなければ破壊されるが、応戦すれば第3次大戦が起きる。ロシアのミサイルを、アーカンソーのグラス館長がトマホークで迎え撃つかどうかのスリルがすごい。結局、グラス艦長は攻撃しなかったが、ミサイルがアーカンソーに着弾する寸前に、ロシア駆逐艦の乗員がロシア潜水艦長へのロシア駆逐艦乗員の忠誠心で、機銃でミサイルを打ち落とした場面は感動した。
潜水艦対潜水艦の戦闘のスリル。潜水艦対駆逐艦の戦闘のスリル。ロシア大著量を誘拐する奇抜な作戦。機雷群を抜けるスリル。地上の特殊部隊の活躍。世界大戦が起こるのではないかと言うスリル。グラス艦長とアンドロフ艦長との信頼関係。駆逐艦乗員の元艦長への忠誠心。それらが一体となって、素晴らしい潜水艦映画になったと思う。評価は「5」である。
原題は『HUNTER KILLER』。「敵潜水艦を狩り出して攻撃して撃沈する攻撃型原子力潜水艦」の意味。