『斬、』ロケ地巡り | アンパンマン先生の映画講座

アンパンマン先生の映画講座

映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

1.市助たちの農村
 市助たちの農村として登場したのは、「スタジオセディック 庄内オープンセット」の「農村エリア」である。平成25年に運営が変わって名称が変わったが、地元では今も「庄内映画村」の方が、通りがいい。この「農村エリア」は『座頭市 THE LAST(2010)の撮影のために建設された。茅葺の家も、広大な田んぼも、みんな撮影のために作られたセットである。
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 市助の家は「おしんの生家」である。NHKの朝の連続ドラマ『おしん』(1983~84)の撮影のために中山町岩谷地区に建てられた「おしんの生家」が、平成25年にここに移設された。映画版『おしん』(2013)もこの「おしんの生家」と「農村エリア」などで撮影された。
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その他にもこの「農村エリア」では『必死剣鳥刺し』(2010)や『超高速参勤交代』(2014)、「超高速!参勤交代リターンズ」「信長協奏曲」なども撮影された。
 この「スタジオセディック 庄内オープンセット」は他に「宿場町エリア」「漁村エリア」「山間集落エリア」「風のエリア」などがあり、上記作品以外に『十三人の刺客』(2010)や『殿、利息でござる!』(2016)、『スノープリンス 禁じられた恋のメロディ』(2009)、『彼岸島デラックス』(2016)、『るろうに剣心 京都大火編』(2014)など、数多くの映画が撮影された。入場料は大人1300円で映画1本くらいの入場料で、数多くの映画のロケ地を見学できるので、得した気分になる。上記の映画を見た人は必見である。
 
2.盗賊集団が根城にしている洞窟
 盗賊集団が根城にしている洞窟は、鶴岡市の国道112号線沿いにある「米の粉の滝ドライブイン」近くの東山1号・2号トンネルである。
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 『スキヤキウエスタン ジャンゴ』(2007)で、山頂近くの洞窟として登場した。また、『山形スクリーム』(2009)では葛貫忠経が辿り着く洞窟として出てきた。『座頭市 THE LAST』では、市が生まれ故郷に向かうシーンで使われた。
この『ジャンゴ』は、前記の「庄内映画村」で最初に撮影された映画で、敷地内にユタ村のセットが作られた。その後『ICHI(2008)の宿場町へ改修され、さらに『十三人の刺客』の宿場に大規模改修されたため、当時のセットは全く残っていない。
この東山1号・2号トンネルは徒歩でしか行けないので、「米の粉の滝ドライブイン」に車を駐車して、国道112号線を横断し、駐車場のちょうど向い側にある梵字川沿いの小道を上流に向かって歩くと良い。道が非常に悪く、私はスニーカーを履いて行って後悔したので、長靴が良いかもしれない。手掘りのトンネルらしく、落石の危険があるため、中は立ち入り禁止だった。写真は手前の1号トンネルである。
 
3.杢之進と市助が稽古する山道
 これは映画のエンドクレジットの「撮影協力」を見ると、鶴岡市の金峯山神社旧参道である。ここは訪れた事がないのでインターネットの『つるおか映画ロケ地マップ』の写真を転載させていただく。山道の両側に小さな石碑が点在しているのが特徴的である。
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 ここは、『隠し剣 鬼の爪』(2004)で、弥市郎が籠に入れられ運ばれる道としても登場している。
 
4.澤村の果し合いの神社
 映画のエンドクレジットの「撮影協力」を見ると、「出羽三山神社」とあり、パンフレットの「塚本晋也撮影日誌」に「9月10日から11日まで、羽黒山で様々なシーンを」とあるので、羽黒山神社であろう。ただし、どの建物の前とかそれ以上くわしい場所は分からない。分かる人がいたら教えてほしい。
 
 なお、インターネットの『つるおか映画ロケ地マップ』と『庄内ロケ地データベース』も参考にしました。