第一の殺人 | ブログ(488)

第一の殺人

「こんばんは。街頭アンケートなんですけど。パピーっていう雑誌なんですけど」
はい?って思わず返事してしまった。夜の八時、こんな時間に仕事が終わるなんて珍しくて、明るい気分で歩いていたから。街には色々な人がいるものだなぁって感心してる場合かっつの。いかんな、ボクはちょと抜けた所があるからな。こいつはどうしようかな。
「ちょっとしたアンケートなんですけど。歩きながらでもかまわらないんですけど、よろしいですか?」
おいおい、ですけどって言い過ぎだろ。おかしな日本語でマイナス五万ポイント~。はい、終了。
歩きながらでいいって言うから暗がりまで一緒に来てもらって殴って殺す。
ちょっと昔は多重人格者で殺人鬼で~す、なんていうのがマストだったけど、ボクはそういんじゃない。そんなネガティブな変身じゃなく、ポジティブに冷酷な自分に変身できる。ボクは誰からも逃げずに人を殺すことができる。


なんて書き出しで始まる小説を考えたのだけれど、ちょと主人公がニヒルに過ぎるし、スプラッタはボクの趣味じゃあなかったんだった。ホラー映画は見るけど。大体、本当に怖いことなんてそう書けるものではない。