何度も予報に裏切られ
一か月余り
玄関に立てかけた雪掻きが
御守りのように見えてくる
昨夜は冷たい風が吹いていた
霙のような雨もちらほらと
底冷えのする寒さ
朝方…
トイレに起きる父さんの気配に
長男がすかさず
布団から抜け出してゆく
戻ってきた父さんに
ご飯をねだる長男
その音を聞いて
ちゃっかり娘の四女三女が
続いて布団を出て行った
カリカリと
旺盛な食欲の御三方
やっと空いた布団左半分に
縮こまった身体を伸していると
ゴキュゴキュと水を飲む音が
そのままタンタンとベッドを登り
父さんのヘッドボードへ
ロールカーテンを潜り
窓外を眺め…
ケポッケポッ
ああ!
いやな予感はしたんだよ
食べて飲んで窓に上がって
いつものパターンじゃないか
慌てて追いやる
父さんの声も虚しく
相変わらず
いい仕事してくれます
夜着のまま拭き掃除
まだ薄暗いけれど
時計を見れば起床時間
でもね
クリスマスの大混乱が終わり
これから怒涛の年末年始
今日は貴重な休日なんだ
もう少し寝かせてくれても
いいじゃないか
ぐだぐだ愚痴をこぼしたところで
すました顔で聞き流される
ふと窓の外を見れば
薄っすらと白い景色
『降る雪を眺めながらの雪見酒』
なんて一句浮かんだり
そりゃ風流だけれど
降る雪を眺めながらの…
じゃあねえ
そりゃ本猫は
スッキリいい気分でしょうけどね
「おうよ」
