静かだ…十月もあと少しで終わる。午後の陽は西に傾き赤味を帯びてきた。風が止み飛ぶ鳥の姿も見えない。人の声も人が立てる音も聞こえない。庭のデッキの上で長男が寝そべり、眩しげに目を細めている。下には三女が、少し離れて草の上に四女が座り、裏の家の通路をじっと見ている。静止した風景をこわさないよう、そっと歩いて通路を覗くが誰もいない。彼らには何かが聞こえるのだろうか。ふと振り返った通路の反対側、我が家の表に置いた小屋の上で、西陽を浴びてキジシロが寛いでいる。そろそろ夕餉の時間か。