落し物夏の日盛り、日差しの届かない廊下は薄暗く、僅かな涼を感じる。裏口の網戸から吹いてくる風が気持ち良い。調子よく掃除機をかけていると、階段下の暗がりに木の枝の様な物が落ちている。木の枝にしては肌が滑らかに見える。片方が細く草のようでもあるが、遠目にも厚みがわかる。ずずっと顔を近づける。そう言えば、さっきこの辺りに次女がいたような。おーい、そこの灰色スレンダーなお姉さん、落し物ですよ、トカゲノシッポ。