昨夜の鳴き声はどうやら裏の家辺りから聞こえていたようだ。今日も朝から時々声を張り上げている。三女がしきりと気にしている。ノラ出身の彼女はたぶん出産経験があるのだろう。彼女のように我が家の敷地にやって来てくれれば良いのだが。裏の家は老夫婦が入院してしまい、このところ無人。居座るには都合がよいだろうけれど、今日も暑いし、そんなに声を張り上げて喉が乾かないか、お腹は空かないか。長男のように裏口に座っていてくれればご飯もあげられるのに。最も彼は「おいで」と呼んだら、すんなり入ってくるほど図々しいやつだが。まあ、それ程お腹が空いていたのだろう。昼過ぎ、裏の家に親戚が風を入れにやってきた。鳴き声がぱったり聞こえなくなった。