日本の伝統色でもある山吹色は、やや赤みがかった黄色で、初夏に咲く山吹の花の色名です


黄金の代表である大判や小判を、後に山吹色と言うようになりました

山吹色の類似色には鬱金色や黄金色等があります

気持ちが沈んでいたり落ち込んでいる時は、山吹色のような黄色い花を身近に置くと、心に溜まったネガティブなものを吐き出す効果があります






色彩心理的に山吹色のような黄色には『希望』『陽気』『好奇心』『躍動』『元気』等のプラス面と『注意』『嫉妬』『軽率』等のマイナス面を持っています


山吹色の好きな人は、明るく元気でコミュニケーションを得意としている人が多いようです


山吹色のような黄色の絵画は比較的少なく、私がこれまでに鑑賞した中から、山吹色が印象的な絵画をご紹介します




ポール・ゴーギャン  “干し草”





ポール・ゴーギャン  “タヒチの3人”





フィンセント・ファン・ゴッホ
“刈り入れをする人のいる麦畑”





フィンセント・ファン・ゴッホ
“ラ・クローの収穫”





マクシミリアン・クルツヴァイル
“黄色いドレスの女性(画家の妻)”





フェリックス・バロットン  “ボール”





ラウル・デュフィ  “黄色いコンソール”




モーリス・ド・ヴラマンク  “花瓶の花”





田中一村  “山村六月~北日向にて”



ゴーギャンの“干し草”や“タヒチの3人”の色使いは、暖色系が温かくてエスニックな印象ですね

生まれてすぐに母親の故郷である南米ペルーに7歳まで住んでいた事が影響しているようで、オレンジ色や黄色はゴーギャンの原点の色なのでしょうか…


デュフィの“黄色いコンソール”の楽譜曲は、明るい音楽をイメージします
デュフィの絵画は音楽をテーマに鮮やかな色彩が多く、弾むような軽やかさがありますね^^



黄色の絵画を見ていると元気になります💕



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~山吹色の思い出~

子供の頃、田舎の山あいで育った私は、学校から帰ると一目散に外に遊びに行き、近所の幼なじみと一緒に、家の近くの畑や田んぼの畦道、小川の土手や裏山を、暗くなるまで散策して回りました


初夏には木苺が実り、里山の奥に広がる林が、私たちを歓迎してくれます^^




天然の木苺は、山吹の花が咲く頃から徐々に実がふくらみはじめ、枝葉の下に隠れるように育ちます

子供の背丈だと探しやすく、幼なじみと少し距離を開け、声を掛け合いながら木苺を摘み、その実を頬張ると、口の中に広がる甘酸っぱい味に癒され、幸せな気持ちになりました✨


透明なビニール袋いっぱいに収穫できた時は、どちらが多いか比べ合い、歓声をあげました^o^


夏が近づくと、楽しかった木苺摘みと、幼なじみの満面の笑顔を思い出します^^


願わくばもう一度、木苺摘みをやりたいのですが、木苺がたくさん実った林は、私がふるさとを離れてまもなく、木々が伐採され、今はもう叶わぬ夢となってしまいました…