緑青(ろくしょう)の名前の由来は銅の錆の化合物から生まれました。


飛鳥時代に中国から伝わった日本絵の具の代表的な色です。
原料は、鉱石のマラカイト「孔雀石」を細かく砕いて粉末にしたものです。



マラカイト原石



ややくすんだ緑色は、寺院の装飾や彫刻に用いられました。




緑青がさらに粒子が細かく白に近くなると白緑(びゃくろく)と呼ばれています。




緑青の類似色には松葉色や、青竹色、ジャスパーグリーンなどがあります。


色彩心理的に緑青のような青みの緑色には『バランス』『安定』『安心感』『健康』『安らぎ』『癒される』『平和』『落ち着き』『生命力』『調和する』等のプラス面と『受け身』『受動的』『保守的』『退屈な』等のマイナス面があります。


緑青のような青緑色が好きな人は、落ち着きがあり洗練されて感性が豊かですが、やや事なかれ主義的なところがあるようです。


緑青が美しい日本画を探してみました。



山口 華楊『青柿』


京都で江戸時代から続く友禅染めの染色職人だった父と、実家が絵の具屋だった母から生まれた山口華楊は、幼い頃から美しい色に囲まれながら、存分に絵を描いていました。


京都画壇の中で、早くから一目置かれていた画家は、動物を野生的ではない洗練されたタッチで描きました。

色使いに偏りが無く、色彩感覚が優れていたようです。



伊藤 小坡『伊賀の局』


女流画家として、三人の子育てに専念しながら画業を続け、主婦の目線から日常風俗を主題にした作品を多く残しています。


伊勢の猿田彦神社の宮司の長女として産まれ、茶の湯や古典文学に親しみ、歴史上の人物を描くことを好んだようです。




北野 恒冨『戯れ』


緑青色のみずみずしい楓と、カメラを持って佇む女性の凛とした美しさが呼応するような『戯れ』を描いた画家は、美人画を得意としました。


人となりを調べると、芸妓遊びが大変好きだったようです。

オンとオフのスイッチを切り替え、夜毎の豪遊から人の生き様や人間性を見つめ、豊かな感性を身につけました。



東山 魁夷『若葉の季節』


青を好んだ東山魁夷は、自身の心象風景を青と緑の岩絵の具で理想的に描いています。

左手奥の白い馬は、画家自身とも言われていますが、ただ一頭で水辺に佇む姿は寂寥感や孤独感と同時に、凛とした画家自身の生き方そのものを表しているようです。




斉藤 和『月の露』


『月の露』を描いた斉藤和は、天然の岩絵具の緑青の美しさに魅了され、日本画の道に入ったそうです。
斉藤和の作品には青と緑が実に多く、何気ない身近な自然を多数描いていますが、実際にはありえないような自然界の色を、岩絵具の巧みな色使いで理想化して描いています。




田中 一村『白い花』


公募展で初めて入選した『白い花』ですが、その後はほとんど評価されることがなく、自ら画壇から身を引きます。


この頃から一村と名乗り、奄美大島に移住して大島紬の工場で働きながら岩絵の具を購入し、島の美しい自然を描くようになります。


作品の多くに強くて濃い緑色が使われ、奄美大島の自然を愛でながら制作に没頭し、理想とする日本画を探求しました。




福田 平八郎『竹』


自然を隅から隅まで眺めて写実的な表現を探求し、自らを「写生狂」と自称した画家は、対象物の色や形、視点や構成に趣向を凝らして表現しました。


この大胆に切り取られた色彩豊かな『竹』から、植物の伸びやかさや清々しさが伝わってきます。




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〜生活空間に青緑色を取り入れましょう〜


ベージュやアイボリー、グレージュなど日常の生活空間には穏やかな色が多く、アクセントとして青緑色のインテリアや小物、写真や絵画、植物などを置くと、心の調和とバランスを保ちながら実践力を高める色彩効果があるようです。











ぜひ、試してみてくださいね。




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色を楽しむ素敵なあなたへ...


最後までお読みいただきありがとうございます💕