時々、明るい緑色に惹き付けられる事がありませんか?

それは、明るい緑色のエネルギーを心が必要としているからです

アップルグリーンのような明るい緑色は、新芽や若葉など、春をイメージする色として、植物がどんどん延びて行くようなエネルギーに満ちた色彩です

明るい緑色は、原色の緑色と比べると解放感があります

色彩心理的にアップルグリーンには、『安らぎ』『爽やか』『フレッシュ』『向上心』『柔軟性』等のプラス面と、『八方美人』『飽きっぽい』『流されやすい』『落ち着きがない』等のマイナス面を持っています


アップルグリーンの好きな人は、柔軟性があり社交的で新しい事へのチャレンジ精神が旺盛な人が多いようです


アップルグリーンのような明るい緑色の絵画はとても多く、私がこれまで鑑賞した中から印象に残った作品をご紹介します



フィンセント・ファン・ゴッホ
“Long Grass with Butterflies”(1890年)




フィンセント・ファン・ゴッホ
“薔薇” (1890年)





クロード・モネ
“The Water Lily Pond”(1899年)






サルバドール・ダリ
“謎めいた要素のある風景”(1934年)






ピエール・オーギュスト・ルノワール
“春、シャトゥー”(1873年頃)






ジャン=バティスト=カミーユ・コロー
“ボーヴェ近郊の朝”(1855年~65年)






林 潤一  “緑林”(1996年)




大岩オスカール  “光をめざす旅”(2018年)





牛島憲之  “炎昼”(1946年)





上村 松篁  “孔雀”(1983年)





藤島武二  “屋島よりの遠望”(1932年)






北野恒富  “戯れ”(1929年)


ルノワールが描く“春、シャトゥー”の作品は芽吹きの草花が明るい日差しに照らされ、なんとも清々しい印象ですね
ヨーロッパの春は遅く短いので、春を謳歌する喜びに溢れています


牛島憲之の“炎昼”は真夏の午後でしょうか…
植物の持つエネルギーの切り取り方が絶妙ですね^^
蔓の間から十字架が見えるのは、葉陰で休みながら神に祈りを捧げているのでしょうか?
強い日差しで目が眩んだような霞んだ大気が、午後の気だるさを漂わせています


北野恒富の“戯れ”は、芸妓さんが集中してカメラをのぞき込み、新緑の緑が画面の上半分を覆い斬新な構図ですね
シンプルな掛け軸の仕上げなのに、森林浴をしているような瑞々しさがあり、そこから離れがたいオーラを放っていました✨


明るい緑色の絵画には、芽吹く植物のエネルギーのような力強さがありますね^^



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~アップルグリーンの思い出~

2011年の夏、留学生だった姪の結婚式に参列するために、ドイツのデュッセルドルフへ行った時の事です

ドイツは野菜や果物が少ないイメージでしたが、宿泊したホテルのフロントカウンターの上に山盛りに盛られ、今にも器からこぼれ落ちそうな青リンゴ🍏に目が留まりました…

ヨーロッパでは、果物の代表と言えば青リンゴなのですね

コンシェルジュが、「ご自由にどうぞ」と笑顔でリンゴを指差し、「いただきま~す」と手に取りました

どこへ行くにも、その青リンゴをバッグに忍ばせ、おやつ変わりに皮ごと丸かじりした時の瑞々しい味が忘れられません!

帰国後、「ドイツで食べ物は何が美味しかった?」と職場の同僚に聞かれると、「ソーセージと青リンゴ!」と答えていました^^


美しいアップルグリーン色のリンゴを見かけると、条件反射のように楽しかったドイツ旅行を思い出してしまいます^^