こんにちは柴商いっちです
今回は大工さん、職人さんの中でも宮大工さんや古民家修復再生など、古くからの工法でのお仕事に携わる皆さんに朗報です。
それ以外の大工さん方にも是非お見知りいただきたいです。
数年前に生産が中止されていたリョービさんのコミ栓角のみが復活します!!
柱と柱をつなぐ時に木の凹凸で組み合わせて金物を使わない方法。
私もなんとなく見た事あります。(ホント チョロッとですけど)
大変精巧な技術を要する工法だと常々感じ入っていましたが、
組み合わせる柱と柱、そしてそれを「つなぐ」くさびも。
全てを「木」で行う工法。
「木組み」というのですね。。。
またその際の継ぎ手やその仕口は、力が加わった時に、よりシッカリと
組み合うようにするためには職人さん自身の手での繊細で複雑な作業が。
これを「手刻み」と言うのですね。。。
最近の普通の住宅建築などの大量生産型の工法は
「つなぎ」には金属製の物を使うのが主流だとの事。
繊細な木組み作業が無いので、柱自体の加工も工場での大量生産での「プレカット」で行われる事がほとんどなんですね。
その流れだと「木組み」「手刻み」での作業の専用工具はやはり需要が減っていき。。。
そんな流れの中でこのリョービ製のコミ栓角のみも数年前、廃盤となり
姿を消していました。
これには、たくさんの「木組み」「手刻み」大工さんが困ったそうです。
手持ちの現存品を大事に大事に使うか、高騰する中古品を何とか手に入れるしかない。。そんな時期が長くあったそうです。
その後、各方面からの働きかけによって
、伝統工法の消滅すら危ぶまれる深刻な数不足からは何とか持ちこたえた、そんな経緯であったとの事。。
マツイ電動工具さんの頑張りでなんとか完全消滅は免れたコミ栓角ノミですが、少数生産でコストもかかり価格もどうしても高額になってしまう。。
消滅を防ぐ事はできましたが、巻き返して新たな「伝統工法の担い手」
を増やすための工具の数の復活・普及には大手メーカーの力が必要。。
そのような想いもあって、リョービさんへの要望が高まり、それに応えて復活となったのが、今回のSKM-18 なのです。
超大量生産と言うわけには行きませんが、それでもリョービさんならある程度コスト調整できるんでしょうね、マツイさんの物に比べてお値段はお安めになっています。
そして前機種と比べて、電動の稼動部もパワーアップしているそうです。もちろん前機種で使用していたコミ栓角のみ用の刃もそのまま使えます。
現代での建築作業工法では相当の木造建築でも全ての継ぎ手、込み栓やその仕口を全部「手刻み」で行う事は効率的に無理。。。
ですが、丸型の「丸栓」では出来ないシッカリとした「組み」には必ず「角栓」が必要。
精度・効率良く角栓用の木材穴加工の出来る、なくてはならない電動工具がコミ栓角ノミなのですね。
などと、今回は 『使っている方』 も 『待ち望んでいた方』 も
『そんな事知ってるよーわかってるよー』 な事柄を文章で並べ立ててしまいスミマセン。。。
私もたまには奈良や京都などに行ってお寺やお社などの建築を拝観しますが、
やはりいつも長い年数を経てなおシッカリとしたそのたたずまいに圧倒されますし、「すばらしい技術だ。。」とわからないなりに直感します。
必ず長く後世に伝え継いでほしい伝統工法の角栓による木組みの建築。
先発のマツイさんと共に
今回のリョービさんからのコミ栓角ノミの復活で
より多くの大切な技術が受け継がれ、担い手がうまれて、
日本各所の伝統建築がより長くその姿を保ってくれると思います。
待望の復活の商品、柴商でもお取り扱いします。
マツイさんの物は納期が2、3週間かかってしまうのですが、
今回のリョービ製の物は
数日でのお手配がほぼほぼ可能かと思います
詳しくはお電話などで、是非、お問い合わせください。
お待ちしてます。
電動工具・エアー工具・大工道具の大阪日本橋「柴商」
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