恋に溺れたい海賊王 -11ページ目

恋に溺れたい海賊王

只今 恋に落ちた海賊王,戦国BASARA,銀魂に激はまりしております

こんな管理人ですが、絡んでいただける方、お待ちしております







【07・ノーマル】



久流

「朝比奈さんなら、とうに行ってしまいましたよ」


●●

「えっ!いつの間に……」

(温泉に行こうって言ってたのにな……)


久流

「1番良い部屋を確保したいそうですよ」


●●

「……ヒナちゃんらしいですね…」


その光景が簡単に想像できてしまって、笑っていると

横で久流さんも微笑んでいた。


思わず顔を見つめると、久流さんは首を傾げる。


久流

「なんですか?」


●●

「え、いや……なんでもないです…」


久流

「変な人ですね」


久流さんは、分かっているのに聞いてるようだ。


●●

(意地悪なんだから……)


気まずくなったので話題を変えてみた。


●●

「ヒナちゃんが部屋を確保しに行ったという事は、部屋を選べるんですか?」


久流さんはわたしの言葉に一瞬動きを止め、

大きくため息をついた。


久流

「何を聞いていたんですか、あなたは……」

「貸し切りだと言っていたでしょう」


●●

「あ、そうでした……」


※ 【07~EXシナ】



廊下の角まで来ると、先を歩いていた久流さんに、腕を引っ張られ

壁に押し付けられた。


久流

「あなたは……」


●●

「…っ!」


久流さんにアゴを持ち上げられ、目を覗き込まれる。


顔に息がかかるほど、近い……



●●

「久流、さん……!」


久流

「あなたは自分がどの部屋にするか……いや、するべきか…

……分かっていますよね?」


●●

「え、っと……」


何か言おうとして微かに動くわたしの唇を

久流さんが冷たい指で、そっとなぞっていく……


その冷たさが移動するたび、刺激が心臓にまで伝わって

鼓動が速まってしまう。


久流

「………」


●●

(なんて答えるのが正解なんだろう…)


久流

「いつまで僕を待たせるつもりですか?」

「……いけませんね…」


●●

「…っ!」


唇ばかりに気を取られて、不意打ちを食らってしまった。

久流さんの手が、わたしのシャツの隙間から入り込み、肌に触れる。


久流

「あなたがそのつもりなら……」


その手がスルスルと上へ這い上がってきて、わき腹へと、到達した。


………くすぐったくて笑ってしまう。


●●

「っ……ふふっ…」


久流

「人が質問をしている時に笑うとは…」


●●

「そ、そんなこと言ったって……くすぐったい、です…」


その間も、久流さんの指が、あばら骨に沿って動かされる。

こそばゆさに耐えていると――


●●

「…はうっ!」


胸に痛みが走った。

わたしの敏感な部分を、久流さんは指で強く刺激する。


久流

「……時間切れです」


痺れを切らしたように、久流さんが口を開く。


久流

「もちろん、わたしの部屋の隣ですよ」

「言われなくても分かっていると思ってましたが…」


久流さんは当然のように言い放つ。


●●

「どうしてそうなるんですか?!」


久流

「どうしてって、あなたも馬鹿なことを聞くんですね」

「決まっているでしょ…」


久流さんは口の端を吊り上げ、笑顔を作って、言った。


久流

「……その方が、何かと都合が良いからですよ」


●●

(…っ……!)



●●

「都合って……どういうことですか?」


心の中に不安が広がっていき、思わず両手で胸を押さえつける。


久流さんの視線から逃れられなくて……ますます息苦しい


久流

「…………」


久流さんは薄く笑みを貼り付かせたまま、何も答えてくれない。

さっき久流さんに触られた部分が、じんじんと熱く疼いてくる。


この場から、さっさと逃げ出したいと思った。


●●

「と、とにかくっ……離してください!」


わたしは久流さんを押しのけた。


【08】


朝比奈

「●●センパーーイ!」

「どこに居るんですか~~?」


その時、わたしを呼ぶヒナちゃんの声が近づいて来た。


ハッとして、ヒナちゃんの元に駆け寄る。



●●

「ヒナちゃん!」


朝比奈

「あ、先輩」

「わたし、先に荷物置いてきましたよ?」


ヒナちゃんは久流さんに気づくと、声を掛けた。


朝比奈

「久流さんはまだここに居たんですか?」

「早く部屋、取った方がいいですよ?」


久流

「そのつもりです」


朝比奈

「先輩の部屋は、わたしの隣ですからね」


●●

「え、ヒナちゃんが決めちゃうの?」


せっかくだから自分で決めたかったな―― と、ちょっとガッカリした。


朝比奈

「いえいえ、わたしじゃありませんよぉ」

「西園寺部長がそうしろって、言ったんです」


●●

「西園寺部長が?」

(なんでだろう?)


朝比奈

「先輩の部屋は、西園寺部長の隣でもあります」


●●

(…そうなると…ヒナちゃんと西園寺部長に挟まれた部屋か…)


久流

「……私も荷物を置きに行きますので」


●●

「あ、荷物、ありがとうございました」


久流

「いえ……」


眉間にシワを寄せた久流さんは、一人で行ってしまった。



【09】



ヒナちゃんと一緒に部屋に入る。


荷物を置き、ふかふかの座布団に腰を下ろして一息ついた。


朝比奈

「さっき見て来ましたよ、源泉掛け流しの露天風呂♪」


●●

「へえ~~それでどうだった?」

(行動が早いな、ヒナちゃん…)


朝比奈

「お風呂は広くて~~~」

「見晴らしもすっごく良かったですよ」


ヒナちゃんは身振り手振りを交えて、露天風呂について説明をしてくれた。


聞いていると私も見てみたくなってきた。


朝比奈

「早く行きましょうよぉ~~」


●●

「じゃあ、行こっか!」


朝比奈

「わたし、準備してきますねっ!」


そう言って、ヒナちゃんは自分の部屋に戻って行った。


わたしもカバンを開けて必要なものを取り出しにかかる。


●●

(さて、着替えとタオルと……)


???

「この部屋にしたんだね」


荷物をゴソゴソやっていると、部屋の入り口から声が聞こえて来たので、返事をする。


●●

「あ、どうぞ、入って下さい」



【10】


黒崎

「お邪魔します」


●●

「どうしましたか?」


お風呂に持って行くものを準備しながら、黒崎さんに話しかけた。


黒崎

「牧野さんを探してたんだ」

「姿がぱったり消えてしまったから、心配したよ」


●●

「すいません、部屋を決めるのに時間が掛かってしまって…」


黒崎

「おや?」

「……っと、……これは失礼」


●●

「え?」


その言葉に顔を上げると、黒崎さんは顔を横に背けていた。


●●

(なに……?)


視線を床に落とす、と――


●●

「………あああああっっ!!」


黒崎

「…………」


お風呂に行く為に用意しておいた下着が目に入って、

思わず大声が出てしまった。


慌てて下着を隠したけれど、時既に遅し……


●●

(見られちゃった……)

(恥ずかしくて顔から火が出そう……)


うつむいて、これからどうしようか考えていると

黒崎さんの手が、目の前に差し出された。


●●

「これって……」



【11】に続く