恋に溺れたい海賊王 -10ページ目

恋に溺れたい海賊王

只今 恋に落ちた海賊王,戦国BASARA,銀魂に激はまりしております

こんな管理人ですが、絡んでいただける方、お待ちしております



【11】





その手には、キラリと光るものが握られている。


黒崎

「この部屋のカギだよ」


そこには「すずらん」と、書かれてある。

この部屋の名前だろうな―― と、その文字を見つめているとーー


黒崎

「……すずらんの花言葉をしってるかい?」


●●

「いえ……」


黒崎

「『意識しない美しさ……』」

「でも……その姿はとても可憐で、愛らしいけれど……」

「実は毒を持ってて、危険なんだ、」


そこまで言うと黒崎さんは、しゃがみこんで

わたしの耳に口を寄せた。


黒崎

「……まるで●●のようだね」


●●

「………!」


顔を見ると、怖いほどに整った笑みを、黒崎さんは浮かべていた。

誰かが身体の内側から、胸を叩いているのではないかと思うくらいに

激しく心臓が、鼓動する。


黒崎

「それでは、わたしはこれで」


そんな私を余所に、それだけ言って、部屋を出て行く黒崎さん。

遠ざかる足音を耳にしながら、わたしは深呼吸を繰り返す。


落ち着きを取り戻しつつあった時、急に音が、止まった。


黒崎

「ああ……」

「あなたと私のセンスは、合いそうだ」


●●

「え……」


黒崎

「今度はあなたが、あれを身につけた状態で拝見したいね」


●●

(それって、さっきの…!)


そう言い残して黒崎さんは、私の部屋を後にした。



【12】


あれからヒナちゃんが部屋に迎えに来てくれた。


●●

(よかった……)


ヒナちゃんのお陰で、ひとまず安心できた。


それから露天風呂へ向かった私たちは、脱衣所で服を脱ぎ

タオルを身体に巻きつけた ――


朝比奈

「夕飯は何ですかね~?」

「とっても楽しみですっ♪」

「今日は食べまくりますよぉー!」


●●

「あんまり食べ過ぎるとお腹こわすよ?」


朝比奈

「大丈夫ですよぉ~~」

きっとハンサムが、消化剤を持ってるハズですから!」


●●

(そういう問題かな?)


ヒナちゃんの言葉に苦笑する。


●●

(……あれ?)


その時、露天風呂と脱衣所を仕切る、すりガラス――

そこに映る黒い影にドキッとした。


外で木が、風で揺れているのかな、とも思ったけれど

……やっぱりおかしい。


●●

「ヒナちゃん、あれ……」


朝比奈

「え?」

「………人、ですよね?」


ヒナちゃんが不安そうな顔をして、私を見た。

混乱する頭で、考える。


今日は貸し切りで、わたしたち以外に、女性はいないはず……


●●

「なのに、どうして……」


動く影を見ていると、ある人物が頭に浮かび上がって来た。


●●

(もしかすると……)



選択肢


1 黒崎さん……なわけないよね (黒崎)


2 梶さんに違いないっ! (梶)← これ


3 久流さんだけは絶対にあり得ない (久流)



●●

「梶さんだと思うんだけど……」


朝比奈

「どうして分かるんですか?」


●●

「いや、何となく、なんだけど……」

「……誰ですか?出て来て下さい!」


影に向かって言うと、姿を現したのは―ー



???

「やれやれ……」

「バレちまったか」


朝比奈

「あああーー!何してるんですかぁ!」


頭をガリガリと掻きながら、梶さんが脱衣所に入ってくる。


●●

「……って、梶さん!!」


(それも……ハダカ!)

(下半身はタオルで隠されているけれど……)


朝比奈

「きゃああああああー!」

「もう、変態! 覗き魔! 色情魔~~~っ!!」


「お、おいっ!違うって!」

「朝比奈、デカい声、出すなっ!」


朝比奈

「いやーーー!こっちに来ないでぇーー!」


梶さんがヒナちゃんを追い掛け回している。


朝比奈

「亮司さん、見損ないましたっ!」


「誤解だって!」

「とにかく俺の話を聞け!」


追いかけっこをする二人を止めたいけれど

タイミングが掴めずにオロオロしてしまう。


●●

(ど、どうしよう……)


すると、この騒ぎを聞きつけたようで…

バタバタとこちらへ向かって来る、足音がした。




西園寺

「これは一体、何ごとなの?!」


黒崎

「ただ事ではないようですね」


西園寺部長と黒崎さん。

そして、久流さんまでもが、息を切らせてやって来た。


●●

「みなさん……!」


西園寺

「牧野ちゃん、何があったのっ?」


黒崎

「大丈夫ですか?」


●●

「はい……それが……」


久流

「騒ぎの元は、あれでしょう」


久流さんは、ハダカでヒナちゃんを追い回している梶さんを見つけて

状況を理解したようだ。


西園寺

「ちょっと、リョウちゃんっ!」

「アンタ、あれほど言ったのにっ!」


黒崎

「リョウ……」


西園寺部長は怒り心頭、と言った様子で。

一方、黒崎さんは…憐れみの目を梶さんに向けていた。


西園寺

「そんなに入浴シーンが見たかったのねっ?」

「こうなったら仕方がないわっ」

「文字通り……アタシがひと肌脱ぐわ!」


黒崎

「さ、西園寺さん……」

「……っと、…いけません!」


西園寺部長が衣服に手を掛けた所を

黒崎さんが止めに入る。


久流

「梶さん、あなたどういうつもりですか?」


久流さんは梶さんを捕まえていた。

ヒナちゃんは、私の後ろから、ひょっこり顔を出して、様子を伺っている。


「違う!覗こうとか、そんなんじゃないんだ!」


久流

「では、何だと言うんです?」

「男湯と女湯を間違えた、なんて言い訳はなしですよ?」



【16】へ続く