FM255 自分の音色をつくる◇下諏訪 オルゴール記念館すわのね 2026/08/23

 

オルゴールの博物館は各地にある。諏訪下社秋宮のおもて参道をなす下諏訪駅からの坂をのぼりきろうとするあたり、「すわのね」オルゴール記念館*がある。(*1)

(写真は長野県諏訪郡下諏訪町にて2026年8月23日撮影)

 

オルゴールの組立て体験にもうしこんだ。午後二時からの回に予約、FA氏とババがおよそ30分の「体験」をする。指導して(手つだって)もらえる。

 

「しばいぬ」が完成。FA氏はおとうと君が誕生した日に諏訪にいた。「柏講座」(月ごとの「みちのり」参照)の前身である土曜会の「修学旅行」2泊3日にジジといれてもらって、このオルゴール記念館で舞台のパフォーマンスもみた。しかし当時三歳の「体験」は、十二歳の記憶にまったくないという。

 

展示館の二階では夏の特別企画展「海外のオルゴールと日本のオルゴール ~おもちゃと日本独自に発展したカード式オルゴール~」(会期:2026年7月1日-8月30日)開催中、定時(1時間ごと約30分)の解説がおこなわれていた。

 

玩具にくみこまれたオルゴールたち。

 

カード式オルゴール、1970年代の電動オルガニートⓇが現役であった。澄んだ音色。画面右端の白っぽい箱、三協精機(現二デック)製、商品名「リズミカ」。

 

ダイヤル式黒電話の保留音、すわると音のでる腰かけなど。画面中央下にカード式オルゴール。(*2)

 

オルゴールの歴史を本物でたどる。アンティークから現代まで。

 

ディスク式オルゴール。

 

シリンダー式。ソーサーベル・カリヨン Saucer bell carillon。1790年代、スイス製。永守文化記念財団蔵。

 

シリンダー式。ペア・ティース・シリンダー Pair teeth cylinder No.2001 時計用台座付。1820年代、スイス製。永守文化記念財団蔵。

 

エジソン蓄音機 モデル-D。1900年、アメリカ製。

 

左:シンフォニオン Symphonion Style No.192。1900年代、ドイツ製。

右:ポリフォン Polyphon No.6K 16。1900年代、ドイツ製。

 

レジーナ・サブリマ No.26。1898~1905年、Regina、アメリカ製。

 

ミラ コンソール。1905年以降、Mermod Frères、スイス製。

 

一階の展示をみる。オルゴールをめぐる諏訪の歴史が年表風に掲示されている。

 

自鳴琴入六角和時計 江戸時代後期 田中久重

 

セイコー枕時計 角型オルゴール面取厚硝子入 永守文化記念財団蔵

 

オートマタ シャボン玉 Lambert 1899年- フランス製。

 

振動板(発音機能)の制作工程

 

ドラム(音楽記録部分)の制作工程

 

オルゴールの組立て工程

 

(大井 剛)

 

(*1) 昨年(2025年)10月、上諏訪駅ちかくから下諏訪駅まであるいたとき、ジジとババは「昼めしをくいっぱぐれた。オルゴール展示館のレストランに救済された午後三時」の、あのカフェがある文化施設である。甲州道中(旧甲州街道)の上諏訪宿と下諏訪宿のあいだ、休み処がひとつもなく、飲まず食わず手あらいにもいかない三時間をすごしたのであった。

(⇒ FM226_03「先宮神社◇甲州道中 上諏訪から下諏訪宿へ (Ⅲ)」2025/10/28 へ)

正式名称「一般社団法人ニデックオルゴール記念館すわのね」*で、二デック Nidec は二デック株式会社(旧日本電産)からきているらしい。その子会社である二デックインスツルメンツ株式会社の本社が下諏訪にある。2021年日本電産サンキョーオルゴール株式会社を吸収合併、2023年親会社の社名変更にならって「二デック」を名のるようになる。<Niほんdeんさん>であろうことは容易に想像がつく。のこる c は company か corporation か単なる語尾か。命名の由来は会社案内*にも記述がない(2025年版を参照した)。

 

だから「諏訪湖オルゴール記念館すわのね 奏鳴館」と記憶していたが、知らぬ間に往昔の「日本電産サンキョーオルゴール記念館すわのね」からはるかに遠く変遷していたのであった。

(*2) カード式オルゴールは現在手動式のみ生産されている。商標「オルガニートⓇ」。

パンチカードを手まわしハンドルで送る方式。一階展示室で手にとって作動する(演奏する)ことができる。また自分でパンチカードをつくる(作曲する)ワークショップもあるそうだ。

 

(更新記録: 2026年8月23日起稿、8月24日公開、8月29日修訂)