FM257_02 固形茶の世界◇静岡県島田市 ふじのくに茶の都ミュージアム

 2026/08/26

 

企画展「固形茶からみるお茶の世界」*(会期:2026年7月18日-10月19日)にすすむ。

(写真は静岡県島田市金谷富士見町にて2026年8月26日撮影)

 

「固形茶(緊圧茶)とは、茶葉を圧縮成形して固めたお茶で、茶種によってその原料や製造方法は異な」る。

磚茶(だんちゃ/たんちゃ、せんちゃ)ともいい、団茶(だんちゃ)とも書く。(展示解説より)

 

展示品は、特記なきものは「ふじのくに茶の都ミュージアム」所蔵。

 

「千両茶」湖南省

写真右の柱のような固形茶を輪切りにしたものが写真左の円盤。

「むかしの中国のはかりでおよそ千両(約36kg)の重さがあることから名づけられた。「花巻茶」ともよばれる。」「運送が非常に大変なため1900年代中頃に生産が停止」したが、「2000年頃から製造が再開され」た。(本件のみ常設展示の展示パネルより)

 

「百両茶」湖南省

「千両茶(花巻茶)の10分の1の重さで、清の同治年間(1862~1874)から作られていたとされる。」(展示パネルより)

 

「人頭茶」雲南省 1922年 袋井市茶文化資料館蔵
「直径40cmの団茶。初期は、にぎり飯のような大きさだったが、人の頭のような大きさまでに」なった。(展示パネルより)
 

固形茶さまざま。(写真2枚連結)

 

いろいろな形状の固形茶

 

縁起の良い固形茶(写真左側)

「金瓜貢茶」中国 袋井市茶文化資料館蔵 (写真左上)
「カボチャのような形で上部が少しくぼんでいるのが特徴である。大小のサイズが異なる金瓜貢茶を重ねて、赤い飾りひもで装飾され、贈答用に用いられる。」(展示パネルより)

 

持ち運びに便利な小さな固形茶

 

ちなみに当家では雲南省産「小沱茶」の一種を愛飲している。(写真手前中央の類) 

(*3)

 

「碁石茶」日本 高知県

「「本場の本物」碁石茶(購入先:大豊町碁石茶協同組合)」と能書きにある。(*4)
 

碁石茶

 

餅茶

 

唐代の餅茶の作り方、飲み方

 

そのほか現代の各地の喫茶方法とその道具。

 

バター茶の喫茶道具 チベット自治区

 

モンゴル族のスーティ・チャイの喫茶道具 モンゴル ウランバートル 2001年

 袋井市茶文化資料館蔵

 

打油茶の道具 広西チワン族自治区 1980年 袋井市茶文化資料館蔵

 

企画展の展示物をだいぶ間引いて掲載したこと、お詫びします(誰に?)。

 

常設展示は茶のふるさと雲南省をふりだしに静岡茶の説明にたどりつくころには、もはやへとへとにくたびれていた。

(大井 剛)

 

(*3) 雲南の小沱茶の一例。直径約22mmの茶葉のかたまりが、やかんいっぱいの沸騰した湯にふやけて、湯は濃厚なプーアル茶に化ける。

 

(*4) 「碁石茶」の展示解説パネル。

 

高知県大豊町(おおとよちょう)ウェブサイトにみえる「碁石茶」。

「WOW!おおとよ 大豊町観光ガイドブック」50p. PDF 20枚。
「碁石茶」(同 p.43)
「収穫した茶葉を蒸した後、むしろの上に1週間ほど広げてカビ付けを行い発酵させ、さらに漬け込んでつくる発酵茶。お茶に含まれる乳酸菌が多く、健康で独特の風味が特色の、幻の逸品です。」
*大豊町 > 観光・イベント
 [webpage] www.town.otoyo.kochi.jp/kanko/
 

(更新記録: 2026年8月26日起稿、9月12日公開)