FM231_S2 諏訪上社◇夕ぐれの前宮 2026年01月01日

 

諏訪上社につれてゆけと山の神がせがむので、いやいや車をだす。本宮附近の道路に観光の車がつまっているにきまっている。

ほら、やっぱり、というわけで、はるか手まえの臨時駐車場(ふつうの民間製造工場の敷地だ)にとめ、あるいて参道にゆけば、そこも人の波。参拝者の長蛇の列を横目にずんずん進んで、境内までゆくと交通整理している。人数をかぎって境内に入れるのだが、門前はなにとはなく空いていて、あき地でたき火をしている。木材の切り身をほうりこめばたちまち炎を発してもえさかる。こりゃ木造家屋がよく燃えるはずだ。火の用心。

 

火にあたるうち入場の合図とともに境内へするすると。むかって左に拝殿、右に社務所、どちらも行列です。これはしかたない列のうしろにつく。最先端の賽銭箱は拝殿の横幅いっぱいにひろがっているから、行列も横にひろがってくださいと拡声器がくりかえしている。たしかに遠くから投げてもキャッチするであろう。

 

この上社本宮の拝殿は前宮の方角をむいている。じつは元来の神体である守屋山は、拝殿にむかって右手に直角の方向にある。それを拝するしくみもあるが、「交通整理」にさまたげられて拝殿からは(いまは)行けない。ちなみに前宮の方角をむいている鳥居のほうから、拝殿の尻をながめつつすすむと、あっさり拝殿の入口に到達する。正面の参道にこりたひと、つぎの機会にどうぞ。(上社の構造 ⇒ FM [未報告] )

 

駐車場にもどりがてら、山の神も混雑に辟易したらしく、もう帰ってもかまわないという。前宮は、どっちでもいいよ(これから行っても又の機会にしても)というとき、ほんとうにどちらでもよいばあいと、未練をのこしているばあいがあるから、慎重にみきわめねばならない。

 

前宮につくころ、(本宮周辺の道路をさけて遠まわりしたため)月がでた。

 

霧ヶ峰や北八ヶ岳が夕やみに沈む。

 

前宮の参道をのぼり、本殿にちかづいたそのとき御神燈がともった。午後4時48分。
(写真は長野県茅野市宮川にて2026年1月1日撮影)

 

前宮はまっすぐ山を拝します。

 

階段の右に内御玉殿がある(撮影は帰りがけ)。本殿はここからさらに200メートルほど奥。

 

諏訪社の神紋は梶の葉。「三本梶」で上社は根が四本ある。

 

かえりましょう。(17時10分撮影)

 

おぼろ月です。明日は雪になるかもしれません。

 

(大井 剛)

 

(更新記録: 2026年1月1日起稿、1月7日公開)