日本でマラリアが再流行するとは思えない。 -36ページ目

カナダのオンタリオ湖岸に位置するキングストンでマラリアが流行していた。

World-Wide Malaria Distribution, Prevalence, and Control』(Paul F. Russell)(The Rockefeller Foundation)(Am. J. Trop. Med. Hyg., 5(6), 1956, pp. 937-965

http://www.ajtmh.org/cgi/content/abstract/5/6/937


Very likely, malaria reached its maximum world coverage sometime between 1880, when it was endemic in southern Canada, and 1920 when it approached the Arctic Circle in Russia.

Hirsch (1883) set the northern limit of malaria in the Americas at Kingston, Ontario, on the shore of Lake Ontario (48° 8' N.) with occasional epidemics at Lake St. Peter on the St. Lawrence River (48° 10' N.).

Davidson (1892) stated that "Kingston and Toronto, situated on Lake Ontario, are undoubtedly malarious, although in a minor and diminishing degree."

と記載されている。

和訳してみる。

おそらく、マラリアは1880年(明治13年)(マラリアがカナダ南部で流行した年)~1920年(大正9年)(マラリアがロシアの北極圏内に到達した年)のどこかの時点で、最大限の世界分布に達したのだろう

Hirsch1883年)(明治16年)は、北アメリカ大陸におけるマラリアの北限は、オンタリオ湖岸に位置するキングストン(44°8’ N.)であるとし、時として流行する北限を、セントローレンス川に位置するSt. Peter湖(48°10’ N.)であるとした。

Davidson(1892)明治25年)は

オンタリオ湖岸に位置するキングストンとトロントは、間違いなくマラリア流行地域である。もっとも、少ないし、減少している程度であるが。

と述べた。

↑キングストンの位置は、北緯44度8分であるので、そのように和訳した。

カナダのオンタリオ湖岸でマラリアが流行していたことがわかる。

なお、原文の『very likely』を、私は、『おそらく~のだろう』と訳したが

地球温暖化のエセ科学』(2007年2月20日  田中 宇

http://tanakanews.com/070220warming.htm

また、過去50年間の温暖化の原因が、自動車利用など人類の行為であるという確率は、前回(2001年)の報告書では66%以上を示す「likely」だったのが、今回は90%以上を示すvery likely」に上がった。

確率の上昇は、実際の気候変動をシミュレーションするプログラムがバージョンアップされて信頼性が高くなったからだという。

に記されているような用法を見習って

90%以上の確率で』と和訳した方が良かったかもしれない。