
東京ダート1600mは、東京芝2000mと同様に癖があるコース設定。G1・フェブラリーSが行われるコースでありながら芝スタートであり、なおかつ内と外では芝を走る距離が異なる。スタート地点は2コーナーの奥。内枠発走でも約150m芝を走ることになり、外はそれよりも約30m芝部分が長い。よって、一般的には外枠の方が有利と言われる。しかし、芝部分のダッシュそのものが苦手な馬にとってはどの枠でも厳しい。3コーナーまでの距離は約640m。3~4コーナーはほぼ平坦。最後の直線距離は501.6mで、日本のダートコースで最長距離を誇る。途中、緩やかな上り坂があるのも特徴だ。
最初の3コーナーまでかなり距離はあるが、スローペースになることは少ない。平均ペースで進むか、序盤から飛ばす流れ。前半3ハロンの水準時計はクラスを問わず35秒0前後になっている。よって、クラスの差が分かれるポイントは中・終盤の厳しさだ。コーナーが2回である点と、砂が軽い影響で全体的にスピードが要求される。フェブラリーSでは芝並みの時計が出ることもある。他場のダートコースとは異質の能力が試され、適性の有無が出やすい。
ダート戦なので基本的には逃げ~先行が有利だが、1300mや1400mに比べてガクンと成績は下がる。中団以降からの差しも十分決まる。種牡馬成績はクロフネ、ブライアンズタイム、フジキセキ、シンボリクリスエス、フレンチデピュティ、アグネスタキオン、マンハッタンカフェが上位。芝のG1馬を輩出できるスピードと瞬発力を兼ね備えた血統が強い。ただし、ミスタープロスペクター系は取捨が難しい。トワイニング、プリサイスエンド、エルコンドルパサーは比較的狙い目。キングカメハメハ、エンドスウィープ、ティンバーカントリーなどはひと息。

外枠

先行~差し

決めて・スピード
調教から 全体的に馬場が悪い・・・
ワンダーアキュート 栗CW 85.2-68.5-53.4-39.5-12.9 末強め A 雰囲気は抜群
ラップ 16.7-15.7-13.9-26.6-12.9トランセント 栗坂 54.0-39.8-26.6-13.5 強め A
14.2-13.2-13.0-13.5 馬体動きとも絶好
グランプリボス 栗坂 55.2-39.3-26.2-13.1 一杯 A
15.9-13.1-13.1-13.1トウショウカズン 栗坂 54.1-39.3-26.3-13.5 一杯 A
14.8-13.0-12.8-13.5ダノンカモン 栗CW 84.9-69.3-54.9-40.9-13.0 A
15.6-14.4-14.0-27.9-13.0ヤマニンキングリー 栗P良 78.3-63.3-49.8-36.8-11.1 A 直一杯
15.0-13.5-13.0-25.7-11.1地ナイキマドリーナ 船橋稍 62.6-48.9-37.1-12.2 末強め A
13.7-11.8-24.9-12.2シルクフォーチュン 栗CW重 84.2-67.0-51.7-38.1-13.7 一杯 B
17.2-15.3-13.6-24.4-13.7エスポワールシチー 栗CW 83.7-67.5-53.1-39.4-12.4 稍一杯 A
16.2-14.4-13.7-27.0-12.4ヒラボクキング 栗P 80.0-64.9-50.5-37.1-11.8 強め B
15.1-14.4-13.4-25.3-11.8
ワンダーアキュート前々走のジャパンカップダートでは、スタート直後につまずいて後方からの競馬になったが、直線で内を鋭く伸びて2着に好走。そして、前走の東京大賞典でも地方交流重賞18勝目を挙げた強豪スマートファルコンとデッドヒートの末、ハナ差の接戦を演じた実力は本物だ。
3着
トランセンド 昨年の覇者
フェブラリーSでは過去に幾多の名馬が連覇に挑戦したが、まだ達成した馬は1頭も出ておらず、強豪がひしめくダートのマイルGI で連覇を飾るのは至難の業と言える・・
JpnI 6戦連続連対中(4勝2着2回)のチャンピオンホースが、フェブラリーS初の2年連続優勝を飾り、再び世界の大舞台へ羽ばたこうとしている・・・
このレースの連覇を達成して、ドバイワールドカップへ向かいたいですね」と、陣営は同馬に全幅の信頼を寄せている
ダノンカモン 「前走の根岸S(5着)は、約2か月ぶりの実戦に加えて、道中で砂を被る形になりましたからね。それでも大きくは負けていないので、本番につながるレース内容だったと思います」と、陣営に悲観したムードは見られない。さらに「叩いた今回は状態面の上積みが見込め、東京・ダート1600mは昨秋のJpnI・マイルチャンピオンシップ南部杯で2着に好走した舞台。スムーズなレースができれば、巻き返しは可能・・・・
東京・ダート1600mは〔1・3・1・1〕と堅実な成績を挙げており、昨秋のマイルチャンピオンシップ南部杯で王者トランセンドと大接戦を演じた実力馬が巻き返しを狙う。
4着
シルクフォーチュン「前走の根岸Sは落ち着いた流れになりましたが、直線では目の覚めるような伸び脚を見せてくれましたね。非常に強い勝ち方だったと思います。あの内容なら、1600mにも対応は可能でしょう。昨年のJpnI・マイルチャンピオンシップ南部杯(東京・ダート1600mで開催)3着時よりも確実にパワーアップしていますよ。今なら、GI でもチャンスがあるはず」と、スタッフはここにきての充実ぶりを強調していた。
4コーナーを14番手で回り、そこから前の馬たちをすべて抜き去った根岸Sでの切れ味は圧巻。目下の勢いを活かして、待望のGI 初制覇に挑む。 穴馬
2着
グランプリボスグランプリボス
芝のGI レース2勝(2010年の朝日杯フューチュリティS、昨年のNHKマイルC)を誇る名マイラー。初のダートGI 挑戦
。「前走の阪神C(2着)では、ようやくこの馬らしい末脚を発揮してくれましたね。その後は放牧でリフレッシュを図り、疲れも解消しました。1月下旬に帰厩してからも順調に調教を消化していますので、態勢は十分整いそうです。普段の調教時でもパワフルな走りを見せている馬だけに、ダートでさらに良さが出る可能性もあるはずですよ。今回はダート界の強豪が揃いましたが、初のダート参戦でこの馬の新味が出るか楽しみにしています」と、スタッフは意欲的だ。新たなパートナーとなる内田博幸騎手もすでに調教で同馬に騎乗して感触を確かめている。
ヤマニンキングリー芝の重賞で2勝。名牝ブエナビスタをクビ差の2着に退けた札幌記念は、同馬のベストパフォーマンスと言えるレースで、芝でもGI 級の能力を秘めた1頭である。そして、ダート初挑戦となった昨秋のシリウスSで2着馬を2馬身半突き放す圧勝劇を演じたように、ダートに対する適性も高い馬。ここ2戦はダートのGI に挑戦して、ジャパンカップダート7着、東京大賞典6着と、あとひと息の成績に終わっているが、ダートの強豪メンバーに混じって厳しいレースをした経験を活かし・・・