
【11日目】2010年12月11日
昨晩に鹿児島を出港し喜界島に寄港するフェリーで奄美大島に戻るため、喜界島・湾港を早朝5時ごろ出港する奄美海運のフェリーあまみに乗船した。
早朝のフェリーで喜界島を発つ
週末で奄美大島に買い物でも行くのだろう家族連れや、対外試合でもあるのか中学生の部活の団体で賑わっていた。
まだ暗く夜が明けない中で大勢の乗客が乗下船する
鹿児島と喜界島・奄美大島・徳之島・沖永良部島を結ぶ
喜界島から奄美大島に出かけて日帰りするには都合の良いダイヤで、早朝に出て深夜に戻ってこられるので重宝するだろう。
しかし逆の奄美大島から喜界島の往復には不便。
夜に出て早朝に戻ってくる事は出来るが、深夜の喜界島に居たところで何も出来ない。
私は奄美大島からの往復。
喜界島で2日間観光する為に3泊4日の日程になってしまうのだ。
喜界島から2時間程の航海だ
奄美大島
7時頃名瀬港に入港。
歩いて10分程のファミリーレストラン ジョイフル名瀬長浜店で朝食をとる。
豚汁定食399円でドリンクバーも付きおトクだ。
フェリーで見かけた顔ぶれも多く、中学生の部活の団体も居た。当時は24時間営業だったから、下船した人逹にとっては便利なお店だったと思う。
レンタバイクで島めぐり
朝食後、路線バスで名瀬の中心部にある名瀬郵便局へ向かった。
辞めた会社の給料が入っているのを確認、土曜日だが引き出す。
明日から向かう吐噶喇(トカラ)列島、特に滞在する小宝島は人口50名程度で郵便局も無さそう。
現金を多めに用意した。
さて、今日はレンタバイクで奄美大島の北部を巡りたい。
喜界島に訪れる前に名瀬を散策し、レンタバイクを見つけていたのでそちらに向かう。
郵便局からは近い。
ウィークリーマンションがついでにスクーターの貸し出しをしている様子で、誰も居らず電話してみると
「今向かいます」
との返答。
10分程で来た。
手続きを済ませ出発するが、素手だと風で手が冷たい。
名瀬のダイエーに寄り、軍手を購入した。全然違った。
国道58号線を走り、名瀬市街地を抜け山間部に入ると、あちらこちらに崖崩れが見られた。
私が訪ねた2ヶ月程前に、奄美大島で前線の停滞による豪雨が発生した為だ。
名瀬から30分程だっただろうか、山間部から海の風を感じるような開けた明るい風景になった。
すると手広海岸の看板があったので寄ってみた。
サーフィンのメッカらしく、確かにサーファーが5~6人、海に浮かんでいた。
手広海岸からさらに北上、奄美空港から車で10分程の距離にある『奄美リゾート ばしゃ山村』に立ち寄る。
手広海岸の近くに神秘的すぎるバス停が
最寄りの海岸は神の子海岸というらしい
リゾートホテルの前はキレイなビーチ。
ホテルのプライベートビーチというわけではなさそうだが、キレイなビーチだった。
南国の海ですなぁ
リゾートホテル・海を望むレストラン・コテージ・各種アクティビティ…どれも今回の旅には関係の無い事だ
あと一息で奄美空港という場所にあった奄美パーク。
県立の施設で奄美大島だけではなく、奄美の島々を紹介する施設だ。観光だけではなく歴史もしっかり解説していた。
ドーム型の建物でいわゆるハコモノだが
しっかりした施設だった
敷地内に展望台がある
展望台からの景色
奄美空港の滑走路と誘導灯が見える
今回のレンタバイク
さらに北上し、奄美空港を通り過ぎる。
時間は昼を過ぎた。昼食は鶏飯で有名な『みなとや』にする予定だ。
『みなとや』は空港と同じ旧笠利町にある。空港から5㎞程の距離。

笠利町は名瀬市・住用村と合併し奄美市になった。笠利町と名瀬市の間にある龍郷町は合併していないので、飛び地合併になっている。
ちょうど離発着がない時間帯なのだろう
ほとんど人はいなかった
鶏飯の元祖『みなとや』の立派なニワトリ像
非常に分かりやすい説明
3日前に名瀬で食べたものより美味しかった
出汁にコクがありながらもサッパリいただける
昼食後、国道58号線を南下し名瀬に戻る。
午前中に見かけた、龍郷町の国道沿いにあるお店(ビックⅡ)に寄ってみた。
HPより引用

郊外のホームセンター風情だが、魅力あふれる楽しいお店だ。
観光客に嬉しいのは、奄美のお土産品が大充実しているところだろう。
名瀬と空港の間にあるので空港利用の観光客には使い勝手が良さそうだ。
食料品も普通にスーパー並みにあるし、ホームセンターの品揃えも充実。食堂もあるし良いお店だ。
フェリーとしまと対面
名瀬に戻りレンタバイクを返却、名瀬港に向かうとちょうど『フェリーとしま』が入港していた。
この船にあす早朝に乗船し吐噶喇(トカラ)列島へ行くのだ。
吐噶喇列島はキングオブ離島と言っても良いだろう。離島マニアには知られた島々だ。
フェリーは週2往復が鹿児島港とトカラの島々を結ぶ。その内1往復がここ名瀬港に姿を見せる。
いよいよ吐噶喇列島に行くのだと思うと、何とも表現できない興奮というのか武者震いとでもいうのかを感じていた。
最初見た時は意外に大きいなと感じた
吐噶喇列島の命綱である自負を纏っている船だ
今日はフェリーターミナルのすぐそばの、港湾センターに宿泊する。
今朝、喜界島から到着した時に荷物を預けていた。
ここに宿泊することにしたのは、フェリーとしまの出港が明日早朝4時と、とんでもなく早いからだ。港に少しでも近くに宿泊したい。
名瀬から週1便の船に乗り遅れる訳には絶対にいかない。その緊張感を身体が感じていたのだろう、ほとんど寝られなかった。
病院のように殺風景
風呂トイレ共同、1泊2,700円
地域密着、食品スーパーのグリーンストア入船店で購入
奄美らしい食べ物で楽しみにしていた
でも酒のツマミには味が濃すぎた
黒糖焼酎の浜千鳥乃詩
龍郷町の奄美大島酒造が作っている
ここまで飲んだ中では一番尖った味わいだ
【12日目に続く】