おひさま〜終章〜 #122
目の前にいたのは、あの時あの女の子と一緒にいた女性、つまり岡田リュウの妻だった。確か『マイちゃん』とか言われていたような。『920円になります』「はい………」『1,000円お預かり………いたします』その時、浩介は何か手に違和感を感じた。『あの、お客様、』「い、急いでいるので、お釣りいただけますか」『…………申し訳ございません。80円のお返しになります』ーーーーーーーーーーーーーーーーーー突然、こんなことをして申し訳ございません。岡田リュウの妻・岡田マイと申します。夫から、貴方がこのラーメン屋さんで働いていると聞いて、このようなお手紙を渡させていただきました。今度の日曜日、お昼の12時に、日向坂ひろばでお待ちしております。岡田マイーーーーーーーーーーーーーーーーーー『なんで奥さんまで…………』帰り道、そして家に帰ってからも、浩介はずっとあの手紙を見つめていた。とてもきれいな字だった。『お待ちしております、って言われちゃったら、行かなくちゃいけないよな…………』