おひさま〜終章〜 #144
1月29日、羽田空港。3日後のキャンプインに向けて、いよいよ野球界が動き出す。英二ももちろん、その中に含まれている。英「んじゃ、行ってくるわ」『ああ、頑張れよ』宮「今シーズン、楽しみにしてるからね」祐「頑張ってね!」明「わたし、テレビの前で応援するね!」英「ありがとな、みんな」紗「…………とにかくケガだけはしないようにね。あと、ちゃんと食事も摂るんだよ?」英「わかってるよ」『なんかこうして見てると、彼氏と彼女というよりは、"選手と寮母さん"みたいだな』あははは、とロビー内に笑い声が響いた。『英二』「ん?」『2年目のジンクスなんて吹っ飛ばせ!』握り拳を、英二の前に突き出す。「おうよ」そう言って、グータッチを交わす。すると女性陣もみんなグータッチをし始める。「みんなありがとう。じゃ、行ってきます」『いってらっしゃい』「頑張ってねー!」こうして真島英二は、キャンプが行われる宮崎へと旅立っていった………ーーーーーーーーーーーーーーーーーー『今年あいつ、どんだけやってくれるかな』紗「3割30本!」『高卒ルーキーが?松井や清原だってそこまでの成績は残してないよ?』「それくらいの覚悟でやるって言ってるよ」『まあ、競争の激しい世界だからなぁ………それにしてもすごい目標だな』「タイトル獲れなくても、優勝争いに貢献してほしい」『期待は大きいな。プレッシャーも半端ないだろうけど』祐「新聞でもデカデカと一面飾ったりするもんね。なんか普段の英二を知ってる自分が不思議だもん」宮「私、自分の人生でプロ野球選手が友達になるなんて思ってなかったもん」明「わたしも」『俺だってそうだよ』紗「もうみんな、そんなに持ち上げないで!すぐ調子に乗るからあいつ」あははは………『でも、一番はお前の為に頑張んなきゃって思ってると思う』紗「え?」明「そうだよ!」宮「英二くんにとって、誰よりも大切だからね、紗理菜ちゃんのことは」祐「みんなでまた観に行こうね!」紗「ありがとう、みんな」『じゃ、帰りますか!』