おひさま〜終章〜 #223
『どんな時だって、俺はあいつのそばで支える』「フッ……………そうか……………」お前には覚悟があるのか。リュウにそう問われた浩介は、答えた。『………………』「お前、俺が思っている以上に強い人間なんだな」『え…………?』「そういうところ、ホントにそっくりだよ。昔の俺に」『………………』「妻が乳がんになった、ってのは前に話したよな?」『ああ』「彼女を助けてほしくて、俺は医者に飛びかかった。何度も何度も、助けてくれよって叫んだ」『……………』「俺は一生、彼女のことを守ろうと心に誓った。彼女も、そんな俺のことを受け入れてくれた。お前の姿を見ていると、俺と被るんだよ」『……………』「マイちゃんに会ったんだろ?」『ずいぶん前のことだけど』「そっか…………」『彼女は…………俺のありのままの言葉を聞きたい、って言ってきた。だから、正直に話した。この世の中で俺が一番会いたくないのは、アンタだ、ってな。今もそれは変わってない』「……………」『記事のこと、知らせてくれたのは感謝してる』「……………」『これからは、俺があいつを守る』「そうか。………もう会うこともないかもしれないな」『えっ………?』「地元に家を買ったんだ。千葉なんだけど、そっちの方が自然も豊かだし、家族にも良いかなって思ってね。それに………もうすぐ2人目が生まれる」『そっか………』「じゃあな、青年」『俺の名前は、』「知ってるよ。またな、浩介」