おひさま〜終章〜 #240
「そう…………やっぱり、妊娠してたんだ」『うん……………』浩介は明里たちと別れた後、瑞穂のもとを訪ねていた。診断の結果と今後のことを話しておこうと思ったのだ。「でも産むとなったら、女優への道はとても厳しいものになるわね」『確かにな…………子育てしながらなんて口では簡単に言えても、実際にはかなり大変だろうな…………』「…………思い出しちゃうな、昔のこと」『えっ……………?』「お母さんもね、お父さんを事故で亡くした時、『どうしよう』って思ったから。浩介もちっちゃかったし」『そう………だったね』「浩介の寝顔とか見たらね………頑張んなきゃ、って思ってた」『母さん……………』「それに………父親が前科持ちって知られたら、世間からの目 も厳しいだろうし………」『……………』「美月ちゃんのこと、見捨てないであげて」『………………うん』ーーーーーーーーーーーーーーーーーー病院を後にした浩介は、アパートに帰ることにした。明里に連絡を入れたところ、美月のことは責任を持って送るとのことだった。"あっ‼︎久しぶり!"その時、前方から声がした。見ると、そこに立っていたのは予想もしない人物だった。『てち……………………』