『仔犬のカレシ』


主な登場人物

・吉野明里(よしのあかり)

国家公務員一般行政職員、高卒、32歳

・細川俊樹(ほそかわとしき)

国家公務員非常勤職員、理系大卒、24歳(1留年理学部卒)

・浅井友香(あさいともか)

国家公務員非常勤職員、文系大卒(文学部)、27歳

・戸田祐司(とだゆうじ)

国家公務員一般行政職員、文系大卒(法学部)、48歳、課長、技官と一緒に仕事した経験がある


理系男子を行政事務に誘う物語。


・プロローグ仔犬の夢(幼い頃飼っていた犬が死んだ時の思い出)

・出会い

・なぜ私が国家公務員になったのか

・理系とは

・俊樹は国家公務員一般行政職試験を受けている?

・特訓

・係長の試験受けます!

・再挑戦

・もういいや

・ライバルの友香動く

・仔犬の夢(吠えて怒っている)

・課長の援護

・3度目の正直

・エピローグ仔犬の夢(笑顔でしっぽふりふり)



「クゥーン」

弱々しく鳴く柴犬のマメ。

「マメ、マメ!」

マメは、私の腕の中で静かに息を引き取った。

私は、泣き出してしまった。

「あっ。あれ・・・・・・。マメ?」

 私は、起きた。午前6時30分だ。

 涙が枕に落ちる。今になって、マメの最期を夢で見るなんて。どうしたのだろう?

 マメは、子供の頃に飼っていた柴犬だ。いつも、一緒にいて楽しかった。散歩や餌やりを母と一緒にしていた。かわいいマメ。私が、働き出す前に老衰でなくなった。そのときは、悲しかったけど、すぐ社会に出て忙しくなり、しばらくマメのことは、忘れていた。

 私は涙を拭き取り、会社へ行く準備をする。

 異動してからこの春で2年目、周りの人に支えられて仕事している。

 午前8時30分。まだ、正規職員だけなので人がまばらだ。

 出勤簿に印鑑を押し、パソコンを開き仕事をはじめる。これが私の国家公務員のいつもの風景だ。

 「さて、今日は・・・・・・」

今日は、確か、新しい非常勤職員が来るらしい。どんな人だろう。

 私は、仕事をしながら、そんなことを思っていた。

 午前9時。非常勤職員の出勤時間である。多くの職員がやってきて、活気づく。



※ここで書くのを止めました。