2024/05/24@大宮

監督 原廣利

時代を又に駆ける刑事

★★★★

 

熱狂的な「あぶ刑事」ファンではなく、リアルタイムで観ていた程度。懐かしコンテンツですが、今回はあぶ刑事を楽しみにしていた友のために初日に鑑賞。

 

ダンディ鷹山(舘ひろし)、セクシー大下(柴田恭兵)。友に70代だそうで、なお俳優現役ってのは驚き。このテンションで仕事できることに尊敬します。

 

何故今?と思いましたが、昭和、平成、令和、なお現役の作品は(今は)これだけとのこと。だからこそ今「あぶない刑事」が必要です。

 

ニュージーランドを出禁になったタカとユージは再び横浜で探偵社を開業、初めての仕事依頼は彩夏(土屋太鳳)の母親探し。その人こそが、かつて二人と関係があった夏子で、彩夏は二人のどちらかの娘?!疑惑が浮上する。夏子探しの傍らタカとユージは横浜カジノ抗争に巻き込まれていく…。

 

作品としても面白い。ここまでくると役者陣の絡みあいが名人芸です。特筆したいのは仲村トオルの怪演で、かつての下っ端ぶり全開で1秒で町田透に戻れるのはサイコーです。なお、未だ課長なのはちょっと笑えた。

 

柴田恭兵が軽妙で、走る走る。(からのランニングショット2024バージョン)これだけ走れるのはトム・クルーズと柴田恭兵だけですね、カッコいいです。また、舘ひろしもハーレーにまたがりショットガンをぶっ放す訳です。こんな人は、ターミネーター以来、日本人では初です。浅野温子もアクセル全開でひょうきんババアをやりきってたし、とても嬉しく思いました。

 

感心したのは土屋太鳳、あぶない刑事の世界観を壊すことなく馴染んでいて素晴らしかった。走る姿も美しく、「タカ、ユージ」なんて呼び捨てにするのも小憎らしいです。何でもできると万能俳優ですね。

 

令和なのに、車は海に突き飛ばしたり、バカバカ銃を撃ったりと、昔はこんなのばっかりだったなあと懐かしさを感じた。とても嬉しく思いました。