2024/05/14@浦和美園

監督 ウィル・グラック

良きシドニー、爆笑の連続

★★★★

 

久々の王道ロマンチックコメディ、ハリウッドぽいバカバカしさを引っさげて日本以外ではスマッシュヒット。シェークスピアの「から騒ぎ」を下地にしていてちょっぴり知的でもあるが内容は…とにかく面白い!何も考えてはいけない、感じるんだ!

 

ビー(シドニー・スウィー二ー)とベン(グレン・パウエル)の出会いから爆笑。最近の喫茶店は商品を買った客しかトイレを貸さないらしく、突然もよおしたビーは困り果てる。すると夫婦を装いベンが救いの手を差し出す。かくしてビーはどデカい鍵を手に入れて、トイレに潜入するのたが、そのどデカい鍵のせいでズボンの股間をビショビショにしてしまう。イケメンとの出会いに舞い上がり、なんとかせねばと手洗い乾燥機の温風を股間に当てたり、ズボン脱いで温風を通したりと、もう爆笑の連続。二人は意気投合し一晩を過ごす。朝、目覚めたビーは急に恥ずかしくなり何も告げずに帰ってしまうが、冷静になれば、急いで帰る必要もなくベンの部屋に戻る。するとベンが男友達とビーを小馬鹿にするような話題をしているのを聞いてしまったから、ここからボタンの掛け違いが起こる。時が経ち、オーストラリアのシドニーで行われる身内の結婚式に出席することになったビーとベンは再会、ビーは元カレを諦めさせるために、ベンは元カノを嫉妬させるために、恋人を演じることになる。

 

シドニー・スウィーニーのたぬき顔に似つかぬおっぱいがサービス満点で心地よい。決してエロさを感じさせない彼女の魅力にやられる。グレン・パウエルも、イケメンと肉体美を披露して裸芸に余念がない。ピクニックに出向いて、仲の良さを見せつけるつもりが、みんなはコアラに気を取られて、二人のことを1ミリも見ていてなくて爆笑。蜘蛛に襲われパンツを脱ぎ捨てるコリン・パウエルがたまらなくアキラ100%で爆笑。観客が俺一人で声出して笑えたのはラッキーだった。

 

二人が惹かれ合うのも納得だし、二人以外のキャストもハマってた。ゴージャスなパーティーは「クレイジーリッチ」を想起させる。考える隙を与えない素晴らしいコメディだと思う。ただ、ビーについては私生活の問題山積みで、1つも解決してないから、それは心配だけども…考えてはいけない。

 

シドニー・スウィーニーとグレン・パウエルという新たなスター誕生である。